彼女の家で初体験の相手に再会 2
2023/12/16
俺の人生において元々本当に体が弱かった事をこれほど感謝した事は無かった。
どちらが先にそうする事を言い出したのかは解らない。
確かに俺の方にも抑えきれないほどの興味はあったと思う。
でも、その頃の先生は少なくとも俺とそうする事に後悔や葛藤は無かったと思う。
そして俺と先生は初めて体を重ねた。
場所は先生の家・・学校が終わり皆学校から帰った後、先生の車にコッソリ隠れて一緒に先生のアパートに行った。
2人でお風呂に入って先生に体の隅々まで洗ってもらった。
この頃の俺はもう先生に何を見られても恥ずかしくなんてなかった。
この世で一番大事な人・・ヨウコ先生になら殺されても良いと思っていた。
先生の暖かくて大きな白い胸に抱かれているだけで安らぎを覚えた。
毎日の学校での心無いクラスメイトの中傷にもそれだけで耐えていけた。
「先生・・・」
「ユウ君・・・」
ベットの上で先生と抱き合い始めてキスした。
「舌を出して・・そう・・んっ・・・・」
薄暗い部屋、先生の大きな胸に汗の雫が流れてとても綺麗だった。
俺はその汗の雫ごと舐めとるようにして大きな胸に吸い付いた。
赤ん坊の様にいつまでも
「ユウ君・・そろそろしようか・・」
先生の方が堪らなくなったのかもしれない・・
後から他の女性を知ったときに気がついたが、その時の先生のソコは後の女性達よりもはるかにトロトロで熱々だった。
「ああっ先生凄い・・・あああ」
ヨウコ先生のソコはやけどしそうなほど熱く、この世の何よりも柔らかく俺を締め付けてきた。
夢中で腰をふる俺を先生は唇をかみながら抱きしめてきた。
何度も繋がったままキスして何度も出し入れを繰り返した。
その日から毎日学校が終わると2人で先生のアパートへ行きSEXした。
先生が用意したコンドームはあっという間に無くなった。
SEXの後俺は抱き合うというより先生に抱かれるようにして眠った。
そういう時の先生から感じるのは母性。まるで本当に死んだ母親が先生に乗り移っているみたいに感じる事だってあった。
俺は幸せだった・・他の事はどうでも良くなるくらいに・・
先生だけが居ればよかった。
しかし、ソレは長くは続かなかった。
「ユウ君・・私達今日が最後にしましょうね・・」
「えっ・・・」
先生のアパートでSEXの後、ベットの上で裸で抱き合いながら先生が言った。
信じられなかった・・・なんでそんな事を言うのかまったく理解できなかった。
ただ、ただ気味の悪い寒気のような物が背中に忍び寄る気配だけがハッキリと解った。
「なんで?」
「先生ね・・来年から他の学校へ行く事になったの」
ソレは先生からのきっぱりとした決別だった。
そこからはあっけないものだった。
人生であれほど自分が無力で一方的に愛される事しかできない、ただの子供という存在である事を痛感した瞬間は無かった。
そう子供だったのだ・・先生の気持ちが一度変われば、
その後、俺に出来る事は何も無かった。
コレが普通の大人と大人の関係なら、あるいは俺の頑張り次第で引き止める事も出来たかもしれない。
一方的な関係・・先生の気持ち次第でどうにでも成ってしまう関係。
あんなに恋焦がれても・・最後はあっけないものだった。
俺がどんなに食い下がってもソコからの先生は石の様に冷たくて俺を突き放すだけだった。
先生が去り・・・抜け殻のような俺だけが中学に残った。
あれほどあった性欲も一切わかないくらい俺は一時期本当に衰弱した。
10円ハゲが出来てぶっ倒れて入院した。
俺を面白半分で虐めてた奴等も手控えるくらい俺はボロボロだった。
残りの中学の殆どは病院で過ごした。
その後偉いお医者さんに出会って大きな手術をして、嘘みたいに体が丈夫になった。
身長も伸びて昔の俺を知る人は俺を見て皆一様に驚いた。
俺はそれから中学の遅れを取り返すようにして猛勉強してソコソコ良い大学に入った。
そして東山エミと出会い付き合い始めた。
そして今、あの時俺の人生のもっとも辛い時期に俺の大半を占めていた人に再会した。
事もあろうに今のガールフレンドの母親としてだ
「あの始めまして・・山本ユウと言います・・」
「あっ・・東山エミの母です・・娘がお世話になっています・・」
ヨウコ先生はちっとも変わっていなかった・・・そりゃ少しシワが出来たけど・・
あの頃のまま美人でスタイル抜群だった。
初対面を装った余所余所しい挨拶を交わしてエミと2人で二階へ戻る。
エミは幸い俺達の態度に気がついていなかった。
しかし、その後の俺はエミの話をロクに聞いてやれないほどに上の空になっていた。
もう二度と出会う事は無いと思っていた人とこんな形で再会するなんて・・・
そしてあの人にこんな大きな娘が居たなんて・・・
なぜあのアパートに先生は一人で暮らしていたのか・・独身だと思っていた。
様々な疑問がわいてきたが全て先生の事だった。
ヨウコ先生と再会して数日
俺はどんな時もボーっとしていた。
エミといる時も大学で講義を受けている時も・・バイトの間も・・
そして携帯が鳴った・・
知らない番号だった。
「はい・・もしもし・・」
普段の俺は知らない番号の電話はどれだけ長く鳴っても出ない事にしているにも関わらず、そのときの俺は何となく電話に出てしまった。
「あの・・山本ユウさんのお電話でしょうか?」
その声を聞いた瞬間の俺を、もしジブリアニメにするなら、毛を逆立てる魔女の宅急便の黒猫ジジのようだっただろう。
「先生・・・」
声だけでソレが誰なのか解った。
そして瞬時に勃起していた・・痛いほどに・・
電話で言われた喫茶店に息を切らせて向かった。
「いらっしゃいませ」
静かな喫茶店になだれ込むように飛び込んだ俺に、落ち着いた髭のマスターが会釈した。
「・・・・」
ヨウコ先生は喫茶店の一番奥、人目につかない場所に座って俺を見ていた。
俺は息を整えると先生の前の席に腰を下ろした。
<続く>