ギャフンと言わせてやる!

2023/12/16

彼女にオッサンと浮気されたときの話です。

俺は当時21歳の大学生で彼女は24歳の社会人。
浮気相手のオッサンは34歳だった。

合コンで知り合った3歳年上の彼女と付き合いだして、半年が経ったあたりから彼女が「忙しい」を理由に会う機会が少なくなった。

まぁ向こうは社会人だし仕方ないか、と思いながら大学生活を楽しみながら、特に気にせずに過ごしていました。

彼女は一人暮らしをしていて、よくその部屋にも行っていました。
ある日、彼女の部屋の近くを通る予定があったんで久しぶりに会おう、と思い歩きながら彼女に電話をかけたが、なかなか電話に出ず、ついに彼女の部屋の近くまで来ていました。

そこでやっと彼女が電話に出たんですが、俺が「今から行っていい?」と聞くと、「ゴメン、まだ仕事だから」と言われ、電話を切られました。

「おかしいな?」と思い彼女の部屋の窓を見ると明かりが点いていました。

部屋の明かりが点いてる事を確認し、ますます「怪しい」と思い、彼女の部屋の扉の前まで行き、耳を当てて中の音を聞くと、彼女の声と男の声が聞こえてきました。

「う・ん、こりゃ浮気だな」
と思い、一先ず彼女の部屋を後にし、車を取りに家に戻りました。

彼女の部屋から俺の家までは、歩いて20分程の所にあるので走って戻り、車に乗り彼女の部屋まで戻ってきました。

でまたまた中を確認する為にドアに耳を当てて中の様子を伺うと二人の声がしてきたので「ホッ」とし、車に戻り待機しました。

この時はまだ気付いてなかったんですが、どうやら男は車で来ていたみたいでした。

この待っている間はなぜか冷静な状態で待てました。
まず友達に電話して、「彼女に浮気されてるよ」と報告。

すると「一人で大丈夫か?」と言われたんで、友達に来てもらう事にしました。友達はすぐに来てくれ、二人で車の中で待っていました。
友達が来てくれたお陰で一人孤独に待つこともなく、車の中で待つ事が出来ました。

二人で会話しながら待つこと2時間、彼女の部屋のドアが開き、中から男が出てきました。

この瞬間に俺は出て行こうとしましたが友達に止められ、様子を見る事になりました。

男は駐車場まで来て車に乗り込みました。
車が出発すると友達に「後を追いかけよう」と言われたので、素直に従い後をつけました。

男の車をつけること数十分、住宅街に入りある一軒の家の前で車が止まりました。その様子を見ていると男は車からおり、その家の中に入って行きました。

友達と車から降り、その家の前まで行くと、表札には3人の名前が書いてあり、男の名前一つと女の名前が二つ書いてありました。
後で知ったのですが男は既婚者で妻と子供が一人いました。

その日はそれをだけ確認してその場を後にしました。
友達を送る途中に「何かするなら手伝うから」と言ってくれ非常に助かりました。

家に帰り風呂に入って自分の部屋に戻ってから、自分に起こった事で初めて泣いてしまい、その日は泣きつかれ寝てしまった様で、次の日に起きると目が真っ赤でした。

「どうすっかな?」
と思いながらボーとしてると、彼女が浮気した事に段々と腹が立ち「ギャフンと言わせてやるぜ」と思い、取り合えず彼女に電話して会う約束をしました。

友達に電話し俺が彼女と会う日にちょっとやりたい事があるので手伝って欲しいと伝え、彼女に会う日を待ちました。

彼女と会う日、友達には男の家に行って様子を見てもらう事にし、俺は彼女に会いに行きました。

彼女はいつもと変わらずに車の中では「最近仕事が忙しい」と愚痴っています。
「はいはい男だろ」と思いながらもその話に合わせながら、車を運転してました。

すると友達から電話がかかってきて「家にいるみたい」と教えてもらい、男の家に向かう事に。

彼女はずっと「どこに連れて行ってくれるの?」と聞いてきたんで「楽しいところだよ」とだけ伝えて男の家に向かいました。

男の家に近づくにつれ彼女の顔は少し固まって気ました。
まぁそんな事に特に気にせず男の家に向かうと彼女は、「何処行くの?」とそればっかり気にしてるので「だから楽しいとこだよ」とだけ伝え向かっています。

やっと男の家に到着すると彼女は完全に固まっていました。
俺が車から降りても彼女は降りようとはしなかったので、「早く降りなきゃ、俺だけ行っちゃうよ」と言いながらニヤニヤしてると彼女は泣き出しました。

やたら謝ってくるんで「じゃここに来た意味は判ってるんだね?」と聞くと、また謝り出します。いい加減飽きたんで強めに「早く降りろ」と言うと、やっと観念したみたいで車から降りました。

インターホンを押すとすぐに女の人が出ました。
そこで
「○○(俺の名字)と申します、△(男の名前)さんはいらっしゃいますか?」
と言うと「少々お待ちください」と少し待っているとドアが開き、中から男が登場しました。

男からはちょうど俺しか見えないので「どちら様ですか?」と聞いてきたので彼女をグイッと掴み、俺の横に現せ「□(彼女の名前)の彼氏です、俺が来た意味判りますよね」と笑顔で伝えると、男の顔は完全に青ざめていました。

「奥さんも呼んで頂いけますか?」と言うと、男は状況を理解したみたいで、ドアを閉め「ここじゃ無理なんでちょっとこちらに」と家から離れようとしたんで、またインターホンを押し奥さんを呼びました。

男は訳の判らない事を言っていましたが無視して奥さんを待ちました。
奥さんは怪訝な表情で登場しました。

まぁ当然ですね、そこで俺が説明していくと「ここじゃ近所迷惑になるので家に上がって下さい」と言われ家に上がりました。
そこでリビングに4人で集まり話し合いスタート。

奥「もう一度説明してもらえますか」

俺「実はお宅のご主人と私の彼女が浮気してまして、その事を話す為にきました」

奥「本当なの?」

男「・・・」

奥「黙ってないで何とか言いなさいよ」

男「・・・ゴメン」

俺「□も何か言ったら?」

彼女「スイマセンでした」

まさかこんな簡単に二人が認めるとは思ってなかったんで、少し驚きながら、奥さんに「じゃ俺はもう気が済んだので後は3人で話して下さい、と伝えると奥さんから「もう少しいて下さい」と言われたので、その場に留まる事にしました。

そこからは奥さんが二人に聞いていきました。
二人の関係は会社の上司と部下で、彼女が「忙しい」と言い出した時期から二人は関係が出来ていた。
そんな感じの話を俺は聞いていました。

その話し合いで決まったのは勿論二人はすぐに別れ、会社もどちらかが辞める(多分彼女が)という事で、奥さんは俺にお礼を言ってくれ、俺は奥さんに「巻き込んでスイマセン」と謝っておきました。

一応彼女を送る為に車に乗せ走っていると、彼女がまた謝りだし、しきりに「別れたくない」と言うのでいい加減ウザくなり、初めて彼女に対してキレました。

「そんなに謝るなら最初から浮気なんかするなよ、俺はお前の事を許す気もないし、別れるから」とだけ告げ後は無言で運転してました。

それから暫くの間は、彼女から電話やメールがきましたが、全部無視をしていると、彼女も諦めたみたいでそれもなくなりました。

しかし最近知ったのは、俺の友達(この話に出てきた友達ではない)と彼女が付き合いだしたみたいです。

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