残響 3

2024/01/15

そのとき、扉が開く音がして、誰かが部屋に入ってきた。

「もう、激しいな、お風呂場まで聞こえてたよ」

ミオちゃんだった。

「ミオ相変わらずフロ長げーな」

「フロだけじゃないよ、コップとか洗ってたもん」

ミオちゃんはバスタオルで短い髪の毛をばさばさと拭きながら部屋の中央に立って、繋がったエミ達を見ている。ミオちゃんも裸だった。細く引き締まった背中とお尻が白熱灯に照らされて光っている。

「すごいおっぱい、いいなエミちゃんは、私なんかこんなだよ」

ミオちゃんはエミを見ながら、自分の手を胸にあてがって、上体を左右に振っておどけて見せた。横を向いたときに、微かな膨らみが見えた。

「ねえ、ちょっと触らせて」

ミオちゃんは二人に近づいてしゃがみ込み、四つ這いになってエミのおっぱいに触れた。

「わーすごいやわらかい」

「えっ?何?」

上気して視点の定まらない目をしながらエミは呟いた。

「いいから、いいから、ねえ、吸っていい?」

ミオちゃんは頭を下げると、Kに揺さぶられているエミのおっぱいを優しく口に含んだ。

エミは何が起きているのか分からないというふうな表情だったが、何も考えられないようで二人に身を預けている。オレもよくわからない。

四つ這いになっているミオちゃんのお尻がこちらを向いている。ちいさなオマンコが見えた。エミは声を押し殺して喘いでる。

「あれ、声出していいんだよ、恥ずかしくなっちゃった? さっきはすごい大きな声だったのに。お風呂場で私恥ずかしくなっちゃった」

「やぁだぁ」

エミは両手で顔をふさいだ。

「かわいいね、エミちゃんったら」

そう言ったあと、ミオちゃんはこっちを振り向いた。オレと目と目が合う。ミオちゃんはニコッと微笑んでオレに近づいてきた。思わず目を閉じた。

「ゆうくんまだ寝てるの?起こしちゃおっかなぁ」

わざとらしくミオちゃんは言う。

「だめっ…やめて…こんなの見せられない」

本当に嫌がっているかよく分からない声で、エミは恥らう。

「でも、ゆうくんこんなに勃起してしてるよ。かわいそう」

ミオちゃんの気配がすぐ側にある。乳首が濡れた何かに触れる。ミオちゃんがオレの乳首に吸いついてきたのだ。指先が太ももに触れ、ゆっくりと擦り、そっとペニスに近づき、微妙に触れれるか触れないかのタッチでなぞる。思わず体がビクッとなる。

「すごいね、ゆうくんこんなに濡れてる。女の子みたいだよ」

オレのペニスはかつて経験したことのないほど硬く勃起していて、信じられないほど濡れていた。

「だめぇ…ゆうくんは…関係…ないぃからぁ…」

ミオちゃんは舌でオレの首筋から顔を舐め回し、吐息をわざと耳に漏らして

「起きてるの知ってるよ」「ホントは混じりたかったんでしょ」「さっきから腰がぴくぴくしてるよ」とか囁き、確かにオレはミオちゃんの微妙なタッチで、ペニスはもっと強い刺激を要求して、腰がムズ痒くなっていた。

「眉間に皺がよってるよ、がまんしてるの?かわいい」

その言葉に促されて、オレは目を開けた。ミオちゃんの微笑んだ顔がそこにあった。

「ねえ、触って欲しい?」

オレは心が状況に追いついていないようで、黙ったまま動くこともできない。
ミオちゃんはオレの手を持ち上げ、自分の胸に当てた。手の平に小さくて硬い乳首の感触が伝わる。

「ねえ、指先でコリコリして」

オレの指先は硬直したまま、ミオちゃんの胸の上に当てたまま動かない。本当はだらりと重力に任せて胸から外れることもできただろうに。ミオちゃんは上からまた囁く。

「大丈夫、誰も見てないよ、ゆうくんはお薬でおかしくなっちゃってるだけだから、ホントは普段こんなことしないの私知ってるよ、大丈夫、今日は特別だから」

薬?薬って何?

ミオちゃんは再び覆い被さってきて、舌を口の中に入れてきた。口腔でミオちゃんの舌が蠢く。片手は相変わらずペニスをそっと撫で続けていて、もう片方の手でオレの手を握った。思わず手を握り返してしまう。

ミオちゃんは口から舌を抜き取ると「うれしいなゆうくんと手を繋げて」と囁き、再び舌を入れてまた「大丈夫だから、まかせて、ね?ね?」と囁いてキスしてきた。

いつのまにかオレの舌はミオちゃんの口の中にいて、お互いの舌が絡み合っていた。遠くでエミの喘ぎ声が聞こえていた。

「ねえ、もっと触って欲しい?」

ミオちゃんは意地悪そうな笑顔で尋ねる。

「あ…」

オレの口から、言葉が漏れる。

「何?言ってごらん」

ミオちゃんはやさしく見詰めている。
オレの視線は自分の股間を向いて、あわててミオちゃんの顔を見直した。

「口でちゃんといわないと分かんないな」

オレは頷くことも拒絶することもできない。
するとミオちゃんはほっぺたを膨らませて怒ったようなポーズをとり、

「なんで黙ってんのかなぁ、素直じゃない子は嫌いだな」

と言ってペニスから指を離す。刺激が離れてオレは思わず息を漏らす。まるでもっと触って欲しいと言うように。
それを見てミオちゃんは意地悪そうな顔をしてクスクスと笑う。

「そんな情けない顔しないで」

ミオちゃんは立ち上がって座りなおすと、オレの頭を持ち上げ、自分の膝を頭の下に持ってきて、膝枕の格好にした。また上からオレの顔を見詰めている。

「ちゃんと、おとなしくしてたら、後でもっとすごいことしてあげるよ」

おとなしくしてって、え? 後でもっとすごいことってなに?

「ほら向こう見て」

ミオちゃんが見るほうに視線をやると、エミはバックでKから責められてた。エミと目が合い、互いに顔を背けた。

「ダメだよ、ちゃんと見てなきゃ、さっきはずっと見てたんでしょ、違うの?」

ミオちゃんはオレの顔を手で動かして、正面に向けた。後ろでKはエミの尻を掴みながら、規則正しく腰を打ち付けている。そのたびにエミの胸が揺れる。

顔を背けているエミの瞳から涙のようなものが流れている気がするが、それが快感のためなのか、オレに見られているせいなのか分からない。
視線の手前にはオレの勃起したちんぽがなさけなくそそり立ち、尿道の先からだらしなく我慢汁が垂れ下がっている。

「ほらもっとよく見て、Kの生ちんぽに突かれてエミちゃんのおまんこグチョグチョいってるよ」

「っや…見ないで…あぁぁあん…うんっ…はっぁ」

腰がぶつかり合う音や性器が擦れるような音が交じり合い猥雑な音を立てていた。

「ゆうくん…だめっ…見ないで…あぅ」

Kは腰を掴んでいる手を離した。エミの腰は勝手に動いている。言葉に反してちんぽを求めるようにうねうねと自分からKの股間に尻を擦り付けていた。

「あっ…はっ…んはっ…あぁっ…はぅ…」

Kはオレのほうを向いてにやにや笑っている。

「こいつMでさ、悪いかなと思ったんだけど、口で教えるよりゆうくんに見せたほうが早いかなと思って。彼氏なら知っといたほうがいいと思ってさ」

Kはどうやらオレに話しかけているらしい。

「大変だったんだよ、二人眠ったあとに服脱がせたり、掃除して部屋を広くしたり。ああ、あとね、ここ弄られるの好きみたいよ」

そう言いながらKは指をエミのアナルにあてがった。

「ひゃん!いやぁ…やめて…あぅ!あっ!あっ!あん!」

「あとね、けっこう腰使いすごくて、責められ好きなくせに自分で動くのも好きみたいだから、騎乗位がお勧めかな」

Kはエミのおっぱいを鷲掴みにして、体を持ち上げ、寝転んで自分の体の上にエミを移動させた。目の前で白く泡立った結合部が見え、性器が別の生き物のように波打っている。

「すごい…」

頭上で吐息が漏れる。ミオちゃんが自分で乳首を弄りながら目の前の光景に釘付けになっていた。
膝枕をしている腿をもぞもぞさせながら、隙間にもう片方の指を入れて、自分を慰めている。耳元でクチュという小さな音が聞こえた。

<続く>

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