残響 2
2024/01/15
自分で脱いだのか? 何があったんだ? それにしても、ミオちゃんはどこにいったんだ? 帰ったのかな。今度はミオちゃんが泣いたりするのかな。かわいそうだなミオちゃん。
Kの指は小刻みにエミを刺激する。
「やぁぁあ…止めてよもうっ…ぁぁぁあああっ」
「でも部屋に来たってことは、こういうのいつも期待してたんでしょ」
「違うもん…んんんっ…あん…」
「嘘吐くエミは嫌いだな」
「ゆうくん起きちゃうからもう止めて…」
「大丈夫だよ、ちょっとやそっとじゃ起きないよ、それよかさ、あんまりえっち長引かせてるとホントに起きちゃうよ」
「じゃあ…もう…やめようよ…彼女いるんでしょ」
「ミオのこと? やつはただの友達だよ、ホントに好きなのはエミだけだよ」
「やめてよもう…騙されないかっ…らっ…ん」
「本当だよ、オレこんなことでしかうまく表現できないけど、エミのことが大好きなんだ」
まだKのことを忘れられなかったのか、エミは一瞬嬉しそうな顔を見せ、でもすぐに顔を伏せた。
Kはもう一度エミを振り向かせ「好きだよ」と見詰めて、激しくキスをした。エミが弱々しい抵抗を見せて、口を背けると、「離したくない」とそのままエミを押し倒し、もつれ合いながら、強く抱きしめ、再び情熱的に舌を絡ませた。
いつのまにか仰向けになっていたエミは、ほとんど抵抗しなくなっていた。Kの指が膣の中にぬめり込む。
「やっあっ…あっあっ」
指の動きは激しさをまし、Kはクリトリスに舌をあてがう。
「あぁぁぁぁん…んっ…こんなの…はぁ…あっ…ダメだから…はぁ、はっ、あんっ!」
言葉とは裏腹に、エミの体は徐々に仰け反っていき、肘を両脇に付けてコブシを頭のほうで握り締めている。肘に挟まれたおっぱいはぷるぷると揺れている。
乳首は硬く尖っていて、口を開いて吐息を漏らし、切なげな表情を見せ、もうすぐ絶頂に達するかに見えた。少なくともオレはあんなにみだれたエミを見たことがなかった。
エミがいきそうなその瞬間、Kは指の動きを止めた。
眉間に皺を寄せていたエミの顔がふと切なげな表情に切り替わる。
エミの腰はうねうねと動き、Kの指を求めているようだった。
「欲しいの?」
Kはただニヤニヤとエミを見ている。
「…いらないもん」
その言葉どおり、オレはまだ彼女が抵抗していると信じたかった。
「じゃあ、入れなくてもいいから、オレのどうにかしてよ、収まんないと無理矢理しちゃいそうだから」
「なんでよぉ…あっ」
Kの指が再びゆっくりと動く。
「やめて…あっ…ん」
指は動きを止める。エミの波が収まりそうになると、再び動かし始める。
Kはエミを逝くか逝かないかの瀬戸際まで導きながら、決して逝かせようとしない。エミはもう泣きそうな顔をしていた。
「…お願い」
エミは小さく呟いた。
「お願いって何? 止めるの、逝かせてほしいの?」
「…逝かせて」
ショックで目の前が暗くなり、もうやめろよと思うが、言葉が出ない。
「じゃあオレも気持ちよくしてよ」
エミは起き上がると、ペニスに舌を這わせた。舌は裏スジをチロチロと舐めたかと思うとねっとりとペニスをくわえ込み、激しく頭を上下に動かし始めた。
クチュ…クチュ…クチュ…クチュ…
だんだんとエミのお尻は高々と持ち上がり、秘部から愛液が漏れ太ももに伝っているのが見えた。
我慢できずにエミは自分でクリトリスをいじり始めた。
「だめだよ、自分でいじっちゃ」
「だってぇ…」
甘えた声でKを見詰める。Kは薄ら笑いを浮かべている。エミはお尻をくねくねさせている。
もう、そこには抵抗しているエミはいなかった。オレがそばで寝ていることもきっと忘れているんだ。
「欲しかったらちゃんといいなよ、ほら」
「また、ゆうのぉ」
またって何だよ。
「エミのぉ…おまんこにぃ…Kくんのおちんちんをぉ…入れて…」
オレには、何度も繰り返されたゲームを二人が楽しんでいるように見えた。オレが一番知りたくなかったエミ。
「じゃあ自分で入れなよ」
エミはKに跨ると、ペニスを自分の秘部にあてがい、ゆっくりと沈み込んだ。
「はぁぁ…」
吐息を漏らすと、エミはクリトリスをKの腹で擦るように、腰を前後にくねらせている。
「やらしいなエミは」
「だってぇ…あっ…だってぇ…うんっ…」
Kは下からエミのおっぱいに手をあてがって揉んでいる。
けれど腰を動かしているのはエミばかりで、どんどん動きが早くなっていった。
「はっ…あん…はっ…あっ…いっちゃ…うん…あっ!だめっ!」
エミの腰の動きが止まり、仰け反りつつ軽く痙攣したかと思うと、そのままKの体に崩れ落ちた。
Kの唇に自分の唇を押し当て、舌をめり込ませ、お互いの舌が絡み合い、Kはエミを抱きしめると、エミも自分から腕を絡ませ、繋がったまま二人は蠢き、上下の体を入れ替え、Kが上になったかと思うと、何度も口付け合いながら
「エミかわいいよ」
「エミの中すごいことになってるよ」
と囁き、耳に舌を這わせ、そのたびにエミから吐息が漏れた。
はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…
激しい二人の息遣いが部屋に響き、湿った空気が蔓延している。
寄りを戻したんだね、お前ら、よかったねエミ、なにやってんだオレ、静かに寝てばれないようにしなきゃ、違うよね、うん違う、ここは怒るところなんだ、でも怒ると馬鹿みたいだ…えっと、なんだっけ?
さっきから同じことを考えてる。心臓が激しく脈打ち頭に響びき、勃起したペニスまでドクドクいってる。オレは信じられないくらい勃起していた。
馬鹿だなオレ。目が離せない。
Kは状態を起こすと、腰を動かし始めた。
「あっ…あっん…はっ…やんっ…あっ…はっ…」
腰を打ち付けるたびに、エミの吐息とクチュクチュという猥雑な音が交じり合っていた。
Kはエミの両手を掴むとおっぱいを挟むように引っ張り、腰の動きを早めた。
「やぁあ…それ…気持ち…いぃ…んぁ…はっ…ああぁあ…はっ…」
「やっ!あたるの…あたるのぉ!すごっ!いぃ!あぁあぁっぁ!」
自身の両腕に挟まれた豊かなおっぱいは激しく波打つようにゆれ、乳首は信じられないくらい固くなっている。
「エミのおっぱいすごいねぇ、ぷるぷるしてる、久しぶりに見たよ、ゆうくんにも揉まれたの?」
「知らない…」
「知らないわけないだろ」
「やぁ…なんでぇ…そんなこと…はっ…ああぁん…聞くのぉ」
「やったのか、やってないのか、どっちなんだ?」
「あんっ…一度…だけ…」
「そっかじゃあお仕置きだな」
Kはエミの腰を掴むと再び激しく動き始めた。
「あぁぁああ!だめぇぇえ!いちゃ!あああぁ!」
「おら、彼氏とどっちがいいんだよ、言ってみろよ」
「あん!こっちの!んはっぁ!ほうがいいぃぃぃいいいい!ああぁ!」
エミは腰を浮かせ仰け反り、顔を激しく左右に振りながら、絨毯を強く握り締めた。噴出す汗が光りを受け、全身を浮かび上がらせていた。
<続く>