裸でドアの向こう側に

2022/03/22

俺がまだ大学生だった時の話。
アルバイト先に森という後輩がいた。
彼は俺より学年は2年下(俺は浪人しているので年齢だと3つ下か)。
大学は違えど、バイト先で意気投合、妙に気が合った。
明るくイイ奴だった。
彼とは住んでるアパートが比較的近かったのもあり、よく互いの部屋を行き来して安酒かっくらってたっけ。
当時の俺の彼女・美喜も上戸だったんで、三人で飲むって事も多かった。
そんな森に彼女が出来たのは、彼が大学2年の初めの頃。
森の所属するサークルの新入生で、男どもの人気を独占していた子だったそうな。
そいつらとの争奪戦の末、森が彼女の心を射止めたのだ。
森にとっては生まれて初めて出来た彼女だったらしく、付き合う前から俺は何かと相談を受け、アドバイスを求められたし、付き合い出してからはいろいろと惚気られた。
まあ、嬉しそうに彼女の話をする森が微笑ましかったよ。
俺と美喜で、「早く俺たちに彼女紹介しろよ。四人で飲もうぜ。」と、よく森にからかい半分に催促したもんだった。
その森の彼女、沙希を直接紹介されたのは夏頃だった。
週末、仕事オフの美喜と、俺の部屋でマッタリしていた時、森が沙希を連れて遊びにきた。
玄関を開けて、初めて沙希を目にした瞬間、俺は息をのんだね。
話には聞いていたが、想像以上にキレイな子だったからだ。
美喜も一目見て驚いていた。
可愛いと言うより、まさに綺麗、美しいの類。
毛穴ないんじゃないかっていうくらい、きめの細かい白い肌に、切れ長で奥二重の目が印象的。
何とも洗練されたルックスだった。
しかし性格の方は、見た目とは裏腹に何とも掴みどころがなく、基本的には大人しいのだが、ちょっと変わった感じのする子だった。
森がてこずっているのが何となく分かる気がした。
それでも俺と美喜の馬鹿話をニコニコと聞いてくれるし、18歳なのに酒もいける口で、悪い子ではないなとは思った。
妙な違和感みたいなものはあったが。
ただ、こんなキレイな子と森は・・・少々、羨ましく感じたな。
美喜には俺のそういう態度を見抜かれ、後でチクチク言われた。
いや、別に美喜に不満があるわけじゃないし、比べてどうこうって事じゃない。
ただ隣の芝生は青いって言うか、まあ、その程度。
それから何度か沙希とは飲む機会があった。
もちろん森や美喜も一緒にだが。
美喜も沙希を不思議な子と思っていたようだが、かわいがっていた。
それがいつの頃からだろうか、森は沙希に不満と不安を抱えるようになってきたようで、俺はバイト先でウンザリするほど、その事を愚痴られた。
付き合いが長くなってくると、お互い合わないところが出てくるものだ。
森の言い分を聞けば、確かに沙希にもいろいろ問題はあるだろうが、森も沙希を束縛し、監視下に置こうとしすぎる。
何だかんだ言って森は、沙希の事が好きで好きで仕方ないのだが、思い通りにならないもどかしさで、イライラしているようだ。
沙希は森の手におえるような子ではないと正直、思った。
あの子は難しそうな子だ。
付き合うと苦労するタイプ。
俺なりにそう感じた。
だけど他所様のカップルにどうこう口出しできるほど俺も偉かない。
出来る事と言ったら、愚痴の聞き役に徹し、ガンバレヨと励ます事くらいだ。
そんなある日の夜、けっこう寒くなり始めた時期、携帯に森から一通のメールが届いた。
<沙希そちらに行ってませんか?>この頃は森からこの手のメールを俺はしょっちゅう受けていた。
また沙希と一悶着あったのかなと呆れつつ返信。
<来てないけど。
またケンカ?><そんなところです。
詳細は次のバイトの時にでも。
他の心当たりあたってみます。
>沙希がうちに一人で来た事など、今まで一度もなかったし、そんな事ありえないって考えれば分かるだろ。
確かに沙希も変わり者だが、森もかなり嫉妬深いと言うか心配性と言うか。
それからちょっとして、ピンポ?ン♪と部屋のチャイムが鳴った。
時計はもう夜中の11時まわっている。
『・・・まさか、な。』と思い、玄関のドアスコープを覗いてみると、その「まさか」が立っていた。
沙希だ。
ドアを開けて、「ぃよぅ、沙希じゃねえか。こんな時間にどうした?森は?」殊更、何も事情を知らないような顔をして聞いた。
「一人です。あの・・・話したい事があるので、中に入れてくれますか?」沙希はうつむきがちに何か思いつめた表情でそう言った。
訴えかけるような視線でチラチラ俺を見てくる。
目が合いドキっとした。
「あ、じゃあ、森も呼ぼうか?ちょうど奴からさっきメール着たし。」
「彼とは会いたくないんです。○○さんと二人で話したい。」さすがにちょっと、部屋に上げるのは躊躇した。
ただの相談だろうから、やましい事は何もないとは言え、若い男女が部屋で二人きりになるのは、トラブルの元になりそうな予感。
後で知られたら、森や美喜の余計な誤解を招くかもしれない。
そして何を考えているか読めない沙希の態度にも、ちょっと空恐ろしいものがある。
そりゃ頼られて嬉しくない事はないが、その反面、深く巻き込まれたくない気もする。
俺は遠まわしに断ろうとした。
すると急に沙希は意味ありげに、「美喜さんは平日はここに来ませんよね。」と軽く笑いを浮かべながら言った。
ちょっとゾッとした。
美喜は社会人で、ほとんど土日しかうちに来ない。
沙希は何故、その事を今ここで持ち出すのか。
俺が沙希の扱いに困っていると、彼女は近づいてきて、何を思ったか俺の腰に腕をまわしてきた。
「○○さんじゃないとダメなんです。」ふっと沙希の栗色の長い髪からいい匂いがする。
俺は魂を持っていかれそうになった。
しかしそこは何とか気をしっかり持ち、彼女を引き離した。
とにかく俺は、部屋に入れられない理由と、そして森とケンカしたんなら仲直りするようにと、沙希を傷つけないよう適当に言いくるめて追い返し、ドアを閉めた。
冷たいようだが門前払いだ。
時には毅然とした態度を示さないといけない。
ただ沙希の突然の来訪と、抱きつかれた事で、かなり心臓はバクバクだった。
部屋に戻り、気持ちを静める為にマイルドセブン一服した後、とりあえず森にはメール打っておいた方がいいなと、誤解受けないよう言葉を選びつつ、携帯をカタカタといじる。
するとまたチャイムが鳴った。
それも、ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン・・・と、さっきより激しく、狂ったように延々と連打。
木造ボロアパートだから、チャイムの音は隣の部屋にも結構響く。
夜遅いし近所迷惑この上ない。
『何考えてんだ。あー、もう!』煙草を灰皿で揉み消し、俺はちょっと腹を立てながら、そして何故か妙な恐怖感にかられながら、また玄関のドアを開けた。
沙希はまだそこに立っていた。
何と全裸で。
俺は事態が飲み込めず、一瞬固まった。
が、すぐに我に返り、「お、おい。何て格好してるんだ!」慌てて沙希の腕を掴んで、玄関の中へ引っ張り込んだ。
そして脱ぎ捨ててあった服、下着を拾い集めた。
ご丁寧に靴まで脱いで・・・。
下着が妙にほくほくと温かいのが生々しい。
何考えてるんだ。
普通こんな事するか?・・・やはりこの子はどっか普通じゃない。
動悸が更に激しくなる。
・・・心臓に悪い。
周りを見回したが誰もいないようなので、人には見られてなかっただろう。
だからと言って外で全裸になるかよ。
俺は玄関のドアを閉め、なるべく彼女を見ないように拾った服を押し付け、「とにかく服着よう。な。」と、なだめるようにそう言った。
が、沙希は受け取った服を抱えたまま終始無言。
俺は一人で部屋に戻り、書きかけの森への携帯メールを削除した。
そして部屋の端で玄関の方に背を向け座った。
狂っている。
ガチガチと歯の奥が鳴る。
寒さのせいではないだろう。
意味分からん。
ワケ分からんまま玄関入れてしまった。
だって裸なのに追い返せないだろ。
それ以前に何で裸になるの?何かアピールしたいのかよ。
と言うか、何しに来たんだよ。
何で俺んちなんだよ。
ぇええぇぇぇ・・・。
これからどうすればいいんだ?どうなるの?混乱した。
それにしても、沙希の裸の見事さと言ったら、激しく勃起ものだ。
状況が状況だけにじっくり見る事は出来なかったが、顔立ちと同じく、白くて細い美しい肢体が、しっかり俺の脳裏に焼き付いていた。
おっぱいは小ぶりだったな。
BかなCかな。
・・・いやいやいや、そんなこと考えている場合じゃない。
これからどう対処するかが問題だ。
しばらくすると背後に気配を感じた。
沙希が部屋に入ってきたようなので、俺は振り向いた。
沙希はまだ全裸のままだった。
「お・・・おい!早く服着ろって。頼むから。寒いし風邪引くよ。」俺は目をそむけ、そう叫んだ。
一体、何なんだ、この子は!しかし俺がみなまで言う前に、沙希は俺の背中にしがみついてきた。
「○○さんの背中、温かいですよ。」何を言ってやがる。
俺が服着させてやるわけにもいかない。
裸の沙希の方をマジマジと見るわけにもいかない。
俺は後ろから抱きつかれたまま、身動き取れず困惑した。
何とか理性を働かせて、沙希を説得しようとした。
「いや・・・こういうのはやめよう。とにかく離れて。服着よう。」
「・・・○○さんは私のことが嫌いですか?」沙希は俺の耳元に口を近づけ囁く。
会話になってない。
「好きとか嫌いとか・・・。沙希ちゃん、森と何があったの?」はっきり意思表示して突き離せばいいものを、こんな時でも俺はいい人ぶって、曖昧な態度を取ってしまった。
勃起しながら。
「彼と別れたら抱いてくれますか?」何でそうなるんだよ!?「だ、抱くって・・・何言ってんだよ。ほら、俺には美喜がいるし・・・。」そう言うとさすがの沙希も、何も答えなかった。
自分をかわいがってくれる美喜の名前を、この状況で聞くのは効いたのか。
沙希はしばらく黙っていたが、何故か俺にしがみついた腕の力を強める。
そしてするするっと後ろから俺の股間に手を伸ばしてきた。
「ここ、硬くなってますよ。」
「!!!いや・・・それは・・・。」下半身は別人格だ。
勃起は不可抗力だ。
俺にそんなつもりはない、はず。
とは言え、沙希に勃起を知られたのが恥ずかしく、思わずうろたえてしまった。
勃起済みチンコをジャージの上から沙希の手が擦る。
無言で手を動かしながら沙希は、俺の耳、首筋、頬に唇を這わせる。
「うう・・・だから沙希ちゃん・・・やめろって。」とか言いつつ、俺はそんな沙希を強く突っぱねる事が出来ない。
そりゃ、男の力をもってすれば沙希を振り解く事などわけない。
だが、何故か力が入らない。
なすがままにされている。
むしろ委ねてしまっている。
女の力は恐ろしい。
ああ・・・。
♪バビロ?ロアビビポ?♪タイミング悪く、いや、タイミング良く、そこで携帯のメール着信音が鳴った。
俺は我に返った。
沙希もビクっとして動きが止まる。
その隙に俺は体に絡みついた沙希の腕を解いた。
この音は美喜からだ。
携帯を開く。
<寝るぞ。
おやすみー。
>とある。
文字だけだが、不思議と安堵感と懐かしさがこみ上げる。
ああ、美喜、俺は過ちを犯すところでした。
が、ふと背後から伸びてきた手に携帯を奪われた。
携帯画面を見ながら何故か微笑む沙希。
全裸で。
沙希は勝手に携帯をいじりはじめた。
「お・・・おい、何する。返せ!」俺は焦って手を伸ばし携帯を取り戻そうとした。
しかし沙希は俺の手をかわし、なかなか返してくれない。
そうこうしているうちにもつれ合い、抱き合う形になってしまった。
しまった!ベタな手に引っかかってしまった!そう思った時はもう遅い。
俺は沙希を下に組み敷いていた。
均整の取れたしなやかな体のライン、何てきれいなんだろう。
つい沙希の裸体に見とれてしまった。
トラブルを背負ってしまった感は拭えないし、正直この状況はおいしいのかどうか疑問だ。
『この子は頭おかしい。これ以上、身を任せると破滅するぞ。』そう理性が語りかける。
全裸で人んちの玄関の前に立つ女なんて尋常じゃない。
しかし臨戦体勢の下半身は、そんなのお構いなしとばかりに、『最初から全裸なんて脱がす手間省けていい。いい女じゃねえか。据え膳食っちゃえ!』と煽る。
ああ・・・。
そんな俺の心の葛藤を見透かしてか、俺の下で沙希が呟いた。
「この事は二人だけの秘密にしますから・・・お願い・・・。」
『そうそう、バレなきゃ何も問題ないって。秘密にしてくれるって言ってるし。遠慮なくやっちゃえ!』勢いづく下半身。
『バレるバレないの問題ではなーい!美喜と森との信頼関係の問題だ。今ならまだ間に合う。戻れ。やめるんだ。』その一方でまだ頭の片隅に残る理性も頑張る。
だけど体の大半は下半身の毒に侵されつつあった。
頭で必死に制止しても、結局は体がそれに従わない。
とうとう俺は半分パニック状態のまま、沙希の乳にしゃぶりついた。
「秘密にする」沙希のその一言が俺の背中を押したのは確かだ。
沙希のおっぱいを激しく吸った。
もう片方のおっぱいを理性のきかない右手で揉みまくる。
決して大きくはないが形が良く、手触りも張りがあるといった感じの乳房。
そのツンと立った頂点には小さくてかわいい薄茶色の乳首、それを舌で転がすと沙希は、「ん・・・ぅ・・・んん・・・。」と、か細い声をあげる。
沙希のかわいい喘ぎ声は、俺の下半身の毒の侵攻を早めた。
唇に包まれて乳首がコリコリとしてくる。
沙希の胸から、徐々に下腹部へと唇を這わせる。
『何やってるんだ、俺は!』と思いつつ、俺の顔面はついに沙希のマンコに達した。
沙希も抵抗なく股を開く。
俺はクンニを始めた。
頼まれたわけでもないのに。
くそ、何だかんだで沙希の体の隅々まで見たい俺。
俺だって男さ。
沙希で妄想した事ないと言えば嘘になる。
ただ大方の男ならする最低限レベルの妄想。
眼前に広がる現実、ここまで考えた事はない。
と戸惑いながらも、体はよく動く。
俺はすでにぬらぬらと濡れている縦の裂け目にそって、アホみたいにぺちゃぺちゃ舌を這わせる。
舌先でマンコがほぐれていくのが分かった。
指で大陰唇をぱっくり開き、ピンクの内部を露出させ、また舐める。
こんな美しい女の子でも、マンコはやはりグロテスクで、決していい匂いとは言えないイヤラシイ香りがする。
弄るほど液体が溢れてきて、俺の変態度が増す反面、『ここに森のチンコぶち込まれているんだよなあ。』そう考えると、そこを舐めているのがちょっと憂鬱にもなった。
まさか、うち来る前にやってきてないだろうな・・・。
ヤケクソでクリトリスを思いっきり舌で刺激したら、「ぅぁあ?・・・ぅう・・・。」沙希の声のトーンが一際大きくなった。
俺の舌の動きに応える沙希の喘ぎ声、その喘ぎ声にまた俺も応え、ひたすら舌を動かし、指で弄くりまわす。
何てこった。
いつの間にか俺は、積極的に沙希を喜ばそうとしているではないか。
鼻先を沙希の薄い陰毛がくすぐる。
「ぅぅううん・・・。」俺が舌のピッチを速めると、沙希は一声唸り、体を仰け反らせた。
そして沙希はハァハァと息を荒げながら、俺の顔を股間から引き離し、今度は自分が身を沈める。
そして俺のジャージとトランクスをおろし、股間に顔を埋めてきた。
沙希は俺のペニスをパクッと咥えた。
亀頭部だけを口に含み、舌でちろちろ鈴口を刺激してくる。
その間も手で竿を軽くしごいている。
そしてペニスを深く咥え、じゅぽじゅぽ音をたてながら、頭を上下運動。
何とも濃密なフェラだった。
こりゃ森が執着するわけだ。
「うう・・・沙希ちゃん、これ以上はマズイよ・・・。」口では一応そう言った。
しかしチンポは沙希の口に預けっぱなしだ。
フェラをする沙希のイヤラシイ顔を俺は見ながら、『森の彼女だぞ!そして美喜への裏切りだ!許される行為じゃない!』この期に及んでまだ理性は言う。
『いやいや、いい眺めじゃねえか。人の女に奉仕させるなんて最高だ。』下半身優位。
理性を圧倒。
沙希はペニスを咥えながら、たまに上目づかいで俺を見つめる。
その視線が俺をまたぞくぞくさせたのも事実。
罪悪感はあるのだが、それより気持ちよさが勝っている。
それにしてもこの口で一体どれだけの男を喜ばしてきたんだろう。
おもむろに沙希はチンポから口を離した。
そして俺の唇に吸い付いてきた。
沙希の舌が俺の唇をこじ開け侵入してくる。
お互いの汚いところを舐めた舌同士が絡み合った。
かなり長い時間、キスをした。
途中、沙希に促され、俺も上スウェットを脱いで全裸になり、また沙希と抱き合い、激しく濃いキス。
直接肌と肌が触れ合う心地よさ。
これでもう理性は何も語りかけてこなかった。
完全に俺は沙希の誘惑にも、下半身の誘惑にも負けた。
床に直に横たわる沙希に覆い被さる。
そして愛液の滲む膣に勃起したチンコをあてがった。
その時、沙希が一言呟く。
「○○さん、何もかも忘れさせて下さい。」忘れたいのはこっちだ。
森、美喜、いろいろ頭を過ぎるが振り払い、俺は沙希の中に一気にずぶっと挿入した。
「・・・ぅん・・・。」沙希は喉の奥を鳴らした。
挿れた後の俺はセックス覚えたての馬鹿みたいに、ただただ快楽にまかせ一心不乱に腰を振った。
挿れてから、『あ、ゴムしてないや。』と気付いたが、どうでもよくなっていた。
今更戻れない。
ペニスに纏わりつく生の快感が気持ちを昂ぶらせる。
沙希の体にはきらきらと汗が滲んでいた。
二人とも体が熱くなっていく。
俺が腰を打ち付ける度、沙希は細い上体をくねくねとよじらせながら、「・・・ん・・・ぁあ?、んん・・・ぁああぁ・・・。」と年齢に似合わず艶っぽく喘いだ。
俺は少々乱暴に沙希のおっぱいを鷲掴みし、きれいな形をぐにゃぐにゃに崩すように揉みまくる。
沙希の体を持ちあげ対面座位。
その間も沙希は自ら腰を動かし、激しくキスをしてくる。
再び舌と舌が絡み合う。
俺は鼻息荒く、沙希を強く抱きしめた。
その後は沙希が上になった。
俺の上で腰を動かす沙希。
徐々にその動きは激しくなっていく。
沙希は腰を、陰毛を擦り合わせるように前後に、時には膣の中をチンコでかき回すように動かし、「ぁあ・・・○○さん・・・ぃい・・・、もっと・・・。」と俺の名前を呼びながら、上から放心状態で求めてくる。
激しく動き続ける沙希の腰は休む事を知らない。
俺は下から両手を沙希の腰から胸へ、そしてまた腰へ、体のラインをなぞるように落ち着きなく撫でまわした。
つい俺も情けない声が出てしまう。
「沙希ちゃん・・・沙希・・・ハァハァ・・・。」その声で、沙希は何とも淫靡な笑みをうかべた。
そして俺を見下ろしながら、腰の動きをいったん緩める。
何だか焦らされているようだ。
また俺は、「沙希ぃ?・・・。」と恥ずかしい情けない声で訴える。
沙希は満足げな表情で、また腰の動きを速める。
この緩急のつけ方。
男を知っている。
いきそうだ。
はっきり言って騎乗位でここまで興奮したのは初めてだ。
沙希の腰使いと、膣の締め付けが絶妙だったのに加え、下から見上げる最高の眺め、そしてこの背徳の状況が俺を興奮させていたのだろう。
「・・・沙希、俺もうダメだ。」そう言うと沙希の腰の動きにスパートがかかる。
『中で出すのはマズイ。どうしよう・・・。』俺はそう思い、いきそうなのを我慢したが、高まる射精感の中、あまりの気持ちよさにタイミングを計れない。
沙希の動きは止まらない。
「ううっ・・・。」とうとう俺は沙希の下で、そして中で果ててしまった。
ぱぁっと股間が熱くなるのを感じる。
すごい気持ちよさだ。
俺がいった後も沙希はしばらくチンコを抜かずに、俺の上でうねうねとなまめかしく腰を動かし続けていた。
何か全部吸い取られてしまうかのようだ。
下半身の毒をすべて放出してしまうと、俺の中には罪悪感だけが取り残された。
やってしまった。
俺を信じて相談をもちかけてくる森、その彼女と。
長年互いに支えあってきた美喜以外の女と。
しかも中で出すなんて最低最悪だ。
ヤバイ事にならないだろうか。
「ゴメン。中で出しちゃった・・・。」俺がそう呟くと、沙希は真顔で、「○○さんの子供できたら産みたいな。」
「!!!!!!」俺は言葉を失った。
血の気が引いた。
そんな俺を見て沙希はフフッと笑い、「冗談。たぶん大丈夫だから安心して。たぶん、ね。」やるだけやっといて無責任かもしれないが、妊娠はヤバイ。
ここは「たぶん大丈夫」という沙希の言葉にすがるしかなかった。
沙希とはその後も何度か密会した。
一度やってしまうと堰は切れてしまい、二度も三度も同じだって、快楽を重ねてしまった。
バレなきゃいいんだ・・・上手くやればいいんだ・・・。
しかし事が終わった後はいつも激しく後悔。
こんな関係もう終わりにしなきゃと思いつつ、またやってしまう・・・その繰り返しだ。
薄々自覚はあったが、どうも俺は流されやすい性格のようで・・・。
ただこのまま沙希と付き合ってしまおうという気にはなれなかった。
もちろん美喜と別れたくないってのが最大の理由だが、沙希を深く知れば知るほど、何か厄介な子だと思ったからだ。
自分勝手でズルイ言い分だが。
沙希と初めてやってしまった時からしばらくは、妊娠の恐怖、森や美喜への配慮、沙希の暴発への懸念などから、毎日がヒヤヒヤもので胃が痛くなった。
小心者な、俺。
何も知らない森からは相変わらず相談や愚痴を聞かされた。
「何となく沙希が他の男と浮気している気がするんです。」と言ってきた時は、全身に冷たい汗をかいた。
それに対し俺はどんな顔して何を答えればいいのか・・・。
俺は森には絶対に言えない沙希の真実をいろいろ握っていた。
だから森には、ある意味、美喜に対してより感じる罪の意識が重かった。
美喜にはこの事は結局バレなかった。
が、後に別に理由で美喜とは別れてしまった。
その理由は美喜の浮気。
因果応報と言うか何と言うか・・・。
沙希にとって俺が何だったのか分からない。
彼女も俺と付き合う気はなかったように思う。
単に森に対する不満の捌け口だったのか。
俺が大学卒業し、引っ越してからは沙希とは会っていない。
森はたまに連絡くれたし、何度か飲んだ。
結局、沙希とは別れたらしい。
沙希には別の男ができたそうな。

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