公園で体験したかなり刺激的な出来事

2018/10/20

そのプレイに目覚めたのは、私が四十才になったばかりの、今から三年前の事だった。
あの公園で体験したあの出来事がきっかけで、私の人生は大きく変わり、その為に、妻も子供も社会的地位も失った。
そんな私の人生が幸か不幸かは、実際の所、まだわからない。
客観的に見れば最悪な人生だろうが、しかし主観的に見れば、この快楽は幸せ以外の何ものでもない。
その、公園で体験したという出来事。
三年前のあの日、まだ官僚と呼ばれていた私は、夜な夜な残業に追われる毎日で、肉体的にも精神的にもほとほと疲れ切っていた。
京大卒のエリート官僚。
周囲からそうチヤホヤされていた私だったが、しかし蓋を開けてみれば、毎晩残業に追われるしがない公務員に過ぎなかった。
残業を終えた私が会社を出たのは、どっぷりと夜も更けた深夜だった。
終電もないからタクシーで帰るしかないか、と、静まり返った夜の歩道をとぼとぼ歩き出した私は、大通りへ抜ける大杉公園へと入っていった。
人気のない深夜の公園ほど不気味なものはない。
特にその公園は、大杉公園と呼ばれるだけあり、神々しい巨大な杉が無数に立ち並び、まるで神社のような妙な迫力を醸し出していた。
そんな誰もいない公園を歩いていると、先にある公衆便所の横に、誰かがひっそりと立ちすくんでいるのが見えた。
私は内心、やだな……と脅えた。
こんな夜中にそんな所でぼんやり立ちすくんでいるなんて、きっと変質者に違いない。
私は引き返そうかどうしようか悩んだが、しかし、ここでおもむろに方向転換すれば、それを見たあの変質者が気分を害し、突然奇怪な悲鳴をあげながら私を追いかけて来る可能性も無きにしも非ずである。
それは怖すぎる。
そう思った私は、とにかく彼とは目を合わさないようにして、早々とその場を立ち去ろうと腹を決め、伏し目がちな姿勢になりながらも先を進んだのだった。
そうやって公衆便所に近付いて行くと、そこにいる変質者っぽい者が女性である事に気付いた。
それが、筋肉質なイタリア系のホモ親父だったらどうしようかと内心ビビっていた私は、それが女性だと知ると少し安心した。
しかし気を緩ませてはいけない。
コレ系は男性よりも女性の方がたちが悪く、コレ系の女性というのはやたら感情的になって襲いかかって来るきらいがあるからだ。
以前、やはりコレ系の女性が、駅のホームで全裸になっては『君が代』を熱唱しているのを見た事があるが、あの時その女性は、保護しようとする駅員や警察官に食って掛かり、結果、まるで気が触れたマントヒヒのように暴れまくっていた。
私はあの時のヒステリックなマントヒヒ女の狂乱ぶりを思い出しながら、頼むから私にちょっかいを出さないでくれ、と心で祈り、ビクビクしながら彼女の正面を、顔を伏せたまま横切ったのだった。
しばらく行くと、いきなり彼女は「ねぇ」と私に声を掛けて来た。
ドキッと心臓が跳ね上がり、同時に背筋がゾゾッと寒くなった。
そのまま走り出そうかと考えたが、しかし追って来られたらその恐怖は更に倍増する。
自慢じゃないが私は学生時代から足が遅いのだ。
嫌な汗を腋の下にジトッと滲ませながら、私はゆっくりと足を止めた。
背後で女がもう一度「ねぇ」と囁いた。
振り向いた瞬間、口が耳まで裂けた女が「ワタシ綺麗?」と目ん玉をギョロッとしていたらどうしよう、などと、一昔前の都市伝説を思い出しながら、汗びっしょりの私は恐る恐る後ろを振り返った。
長いコートを羽織った女は、三十代と思われる髪の長い女だった。
昼間、歩道ですれ違っても、何の違和感も感じ無いような普通の女である。
しかも、私をジッと見つめるその目には、あのマントヒヒ女のような凶暴な光りは無く、むしろ逆に、なにやらオドオドと脅えた目をしていた。
すこし安心した私は「なにか?」と返事をしながらも、いつでも逃げ出せるように体だけは前を向いていた。
女は脅える目で私をジッと見つめながら、ゆっくりとコートを開いて見せた。
スラッと伸びた長い脚に真っ赤なロープが食い込んでいた。
コートの中は全裸で、少し垂れ気味の乳と、びっくりするくらいに剛毛な陰毛が、公衆便所の灯りにぼんやりと照らされていた。
「見て……」女は、喉から必死で声を押し出すように、顔を引き攣らせながらそう呟いた。
私の思考回路はいきなり停止した。
ヤバいぞ、危険だぞ、とは思うものの、しかし体は杭で打たれたかのようにピクリともその場から動かない。
しばらく沈黙が続いた。
こういった嗜好の変態がいるという事は知っていたが、しかし本物を生身で見るのは初めてだった。
確かに、深夜の公園でこのような破廉恥な恰好をしながら、ましてそれを見知らぬ他人に見せつけるなど甚だ不潔であり、そんな狂った性的嗜好の楽しさは私には全く理解できないものがあったが、しかし、こうして本物を間近で見せつけられた今、これまでの私のそのような考えはケチな先入観に過ぎなかったのではないかと思い知らされた。
そう思わされる程に、この時の女のその姿には、何とも言えない妖艶さが漂っていたのだ。
乾いた喉にゴクリっと唾を飲み込むと、女は、恥ずかしそうに私を見つめたまま、なぜかポツリと「ごめんなさい……」と謝った。
女がなぜ謝ったのかはわからない。
わからないが、しかし、その女が、まるで叱られた子供のように脅えながら項垂れている姿を見ていると、その「ごめんなさい」という彼女の言葉が、妙に私の性欲を掻き乱し、無性にサディスティックな気持ちを沸き上がらせた。
私はゾクゾクしながら一歩彼女に近付いた。
そして、項垂れる彼女の顔を覗き込みながら、「どうしたんですか?」とワザとらしく聞き、彼女のその垂れた乳を間近で見つめた。
女の垂れた乳には赤いロープが食い込み、その乳首の先には針のような物が一本刺さっていた。
(こいつは本物の変態だ……)その針のような物を目にした私は、彼女が興味本意で露出しているただのスケベ女なのではなく、正真正銘の本物の変態女なのだと知ると、今まで以上に身体中がムラムラと淫らに火照って来た。
そんな私の気持ちを察したのか、女は震えるような声で「触って下さい……」と呟いた。
私は素早く辺りを見回した。
私がこの女に触れた瞬間、いきなり薮の中から男達が現れ、不当な料金を要求される恐れがあるからだ。
しかし、彼女はそんな私の心境さえもすぐに察した。
「誰もいません……私、ひとりです……」女のその言葉を素直に鵜呑みにしていいものかどうか迷ったが、しかしその時の私には、もはや冷静に悩んでいる余裕はなかった。
そう、ここ数ヶ月、狂ったような残業続きで、肉体的にも精神的にも疲れきっていた私に性欲は皆無だった。
いや、性欲だけでなく食欲も激減していた私は、まるで病人のように精気が失せ、性欲どころの騒ぎではなかったのだ。
そんな私が、今、この変態女を目の当りにして、はち切れんばかりに性器を勃起させている。
勃起した亀頭がグンゼのブリーフに擦れるこの新鮮な感触は何年ぶりだろう。
欲情してしまった私に、もはや物事を冷静に判断する余裕はなかった。
今はただ、とにかくこのズボンで固くなっているモノを、一刻も早く楽にさせてやりたいという一心しかなかったのだった。
私は、次々に溢れて来る呼吸で肩を揺らしながら、恐る恐る女の垂れた乳に手を伸ばした。
女の肌はひんやりとしていた。
垂れた乳は妙にプヨプヨと柔らかく、もしこれが張っていたら結構な巨乳だろうと思われた。
見知らぬ男に乳を弄られる女は、俯いたまま「オマンコも触って下さい」と、今にも泣きそうな声で囁いた。
私は不意に女の口から聞かされた「おまんこ」という卑猥な言葉に激しく心を掻き乱され、ハァハァと荒い息を洩らしながらも迷う事無く女の股間へと指を伸ばした。
私の指が股間の剛毛を掻き分けると、女は立っている両足を少しだけ開いては、なぜか再び「ごめんなさい……」っと呟いたのだった。
閉じていた太ももの、ムチムチとする肌が手の甲に張り付いた。
股間の中に指を押し込むと、股間にまで赤いロープが食い込んでいるのがわかった。
股間に食い込むそのロープは、まるで納豆を絡ませたかのようにヌルヌルに濡れていた。
しばらくすると女は、自分の股間にゆっくりと手を回しては、私が局部を弄りやすくする為に、ワレメに食い込んでいるロープを太ももの付け根へとヌルっとズラしてくれた。
ワレメに食い込んでいたロープが横にズレると、そこを這い回っていた私の指は、なんの抵抗も無く女のワレメの中にツルンっと滑り込んで行った。
そんな女のワレメは、卵の白身を垂らしたかのように、濃厚に潤っていた。
そのヌルヌルとした感触を指先に感じながら、ビロビロと飛び出している花びらを弄る。
くちゃくちゃという卑猥な音を立てながら、俯く女の顔をおもむろに覗き込んでは「濡れてるね……」などと幼児に語りかけるように尋ねていると、女は荒々しい息を吐きながら、「……見て下さい……私のオマンコ……覗いて下さい……」と声を震わせた。
女は公衆便所の壁に両手を付くと、私に向かってゆっくりと尻を突き出した。
それはまるで、アメリカの警察官が、取り押さえた犯人を身体検査する時のような、そんなポーズだった。
女は公衆便所のコンクリート壁に顔を押し付けながら、突き出した尻をクネクネと振り始め、そして「んんんん……」と唸りながら、埃だらけのコンクリート壁をレロレロと舐め出した。

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