この先は見ないと決めた 2

2023/08/31

「由里子さんが27歳位の時、仕事の取引で初めて会ったんだけど・・色っぽい感じの女でヤリたいと思ったよ・・それから仕事を通じて何度かモーションを掛けたんだけど・・なかなか落ちなくてね・・いつかスーツを脱がしてハダカを拝んでモノにしてやる!!と思いながら・・7年経ったんだけど・・遂に念願が叶ったんだよ!!」

ウソだ!!キスと下着へのタッチだけだろ!!武勇伝を語る男に在りがちな10の出来事を100に膨らます感じだろ!!と思いながらも、私の股間は期待??に対してなのか膨らんでいました・・・由里子を抱いたと主張する社長の話の聞き始めの時は、私も心に余裕がありました。
自分をデカく見せようとしてホラ吹いてるよ?と、思っていました。

「彼女は、出会った頃から色っぽかったけれど・・30歳を過ぎて結婚をして益々色気が増してきた感じで・・銀座のクラブで勤めても客が取れるぞ。俺も久しぶりに興奮したよ!」
自分の妻を褒められ、不覚にも嬉しく思ってしまいました。

「しかし・・社長・・やっぱり山岸課長はそんな事するなんて・・信じられませんよ!!
課長は我が社の営業部門のエース格の人間です。色恋より仕事!という女性ですよ!」
「そりゃそーだ!!確かに俺は小さい会社の社長で、金もソコソコあるよ・・でも、お世辞にも見た目イイ男ではない!55歳だしオッサンだよ!だから・・俺に惚れて女は抱かれてるとは全く思ってないよ!だから・・ビジネスだよ・・」
「ビジネス・・ですか??」
「そう!ビジネス!ホステスは指名されて高い酒を頼むと売り上げが増えて自分の稼ぎも増える。
だから多くの金を落としてくれる客を繋ぎ止める為、俺みたいなオッサンとも寝るんだよ!
生保レディも会社から課せられたノルマ達成の為、高額の契約をしてくれる客にカラダを許す事もあるし、パートの人妻が一番望んでいるモノは現金だから・・現金と引き換えにカラダを提供する・・俺にカラダを許しても俺にホレた女はいないよ・・」

「でも・・課長は売り上げやお金の為にカラダを許すとは思えません!!」
「そうなんだよ・・だから落とすのに苦戦したんだよ!!他の取引先で十分、売り上げを上げてるし、特にお金にも困ってないし・・でも・・カラダを許しても手に入れたいものは無くても・・逆にカラダを許しても・・守りたいものがある!彼女の場合は・・」

私は胸騒ぎがしてきました。
「彼女が守りたい物は・・今まで頑張って築き上げて来た会社でのキャリアだよ・・彼女の部下が俺との取引でミスをしてね・・当然、上司の彼女も責任が及ぶよな・・降格の可能性もあっただろうし・・ライバルとの出世争いも一歩後退・・となるしね・・仕事が好きでキャリア志向の強い彼女には・・辛いことなんじゃない・・!?」

社長の口説き論にすっかり飲み込まれた私は、ひょっとして・・由里子はこの男に・・と思い始めて来ました・・
「社長と由里子・・いや・・山岸課長の話が本当だとしたら・・課長はどんな感じだったのですか?」
「アハハハ!!君もスケベだね?同じ会社の美人課長の寝物語に興味深々だね?」
「どんな・・おっぱいでした??」
「アハハハ?美人課長のおっぱいが見たかったら自分で何とかしなさい!アハハハ?」
本当は見てないから言えないんだろう!!俺は何度も見てるんだよ!!と心の中で叫びました。

「男同士!特別に教えてやるよ!!・・サイズは83?84位かな?乳首は可憐なピンクだよ!」サイズも乳首の色も当たってる・・しかし・・
「社長・・申し訳ありませんが・・やっぱり・・課長の事は信じられません!今日の話は聞かなかった事にしておきます!」
社長の話を信じてしまいそうで怖くなり席を立とうとしました。

「おい!!ここまで話をさせておいて信じないのかよ!!失礼だな!!」
「しかし、社長・・」
「証拠もあるんだよ・・・!!」
証拠!!??
私は立ち上がりかけましたが再びソファーに腰を下ろしました。再びソファーに腰を下ろした私を、社長はニヤニヤしながら眺めていました。

「君は、大人しそうなタイプなのに・・美人課長の事になると熱くなるね?ひょっとしてホレているのかな?」
「イ・・イヤ・・とても仕事が出来る課長なので・・尊敬はしていますけど・・」
「女としてどうなのか聞いてるんだよ!」
「そ・・それは・・確かに・・綺麗だと・・」
「アハハハ!やっぱりな!」
「そんなことより証拠って・・」

社長はゆっくりと立ち上がり、小型の室内金庫の前に行きダイヤルを回し始めました。
その中から、DVDボックスを取り出してきました。
「このDVDは俺が特に気に入った女を抱く時、撮影したモノだよ・・」
DVDは7・8枚ありました。

「撮影ですか・・・??」
「撮影というより・・盗撮だな!!・・特に気に入った女を抱く時に使うホテルがあってさ・・
そういう日は、早めにチェックインして、部屋に最新型の小型撮影カメラを仕込んでおくんだよ・・そして後から女を連れてきて・・という訳だよ・・
銀座の美人ホステス、生保の美人営業レディ、仕事で知り合った美人OL・・俺のベストコレクションだよ・・」

その中から、社長が1枚手に取り
「このDVDの中に・・君が憧れている美人課長のスーツの中が映っているんだよ・・」
と、勝ち誇った顔で言って来ました。
私は、膝がガクガクと震えてるのがわかりました。
「でも・・映像を確認しないと・・証拠とは・・」
「アハハハ!、それは君!ムシが良すぎるよ!!努力なしに美人課長のハダカを拝もうなんて・・・このDVDは誰にも見せられないよ・・俺にハダカを晒した女たちへの最低限の礼儀だよ・・」
その発言で、私は再び疑いを持ちました。
ウソだから見せられないんだろ?どうせ、くだらない洋物のウラDVDだろ?と精神的に優位に立ちほくそ笑んでいました。

「分かりました・・(笑)・・そのDVDの中に課長が映っている事にしましょう(笑)それではこの辺で失礼します。」
私のナメきった態度に、社長はカチンときたらしく
「君!信じてないな!!失礼にも程がある!!」
と、怒鳴ってきました。

「社長!!お取引の大事なお客様ですけど・・これ以上、うちの会社の課長を侮辱する発言をしたら・・私も・・許せません!!」
この社長に、由里子がキスと下着へのタッチをされている事を思い出し、大声を上げてしまいました。
「このまま君を帰したら・・俺は君にとって・・ただのホラ吹き者になってしまうよ!!君のような若造にナメられてたまるか!!」
社長は怒り顔で立ち上がりDVDをデッキに入れました。

ええ!?見せるの!?
私は急にドキドキしてきました。
「君の会社のエースである美人課長のあられもない姿が映ってるよ!!」
しばらくして、テレビ画面に男と女の姿が確認出来ました。
スタジオでしっかりと撮影した映像ではないので鮮明に映ってはいませんが、その男と女がスケベ社長と由里子であることははっきりと分かりました・・映像の中の2人の姿に、私は心臓が爆発しそうでした。
深夜の時間にホテルの部屋に由里子が他の男と空間を共にしている現実を目の当たりにして、股間が充満してきました。

映像はルームサービスで頼んだワインを飲んでいるシーンから始まっていました。
「社長・・早く契約書にサインをしてくれませんか?」
「取り合えず、ワインを飲んでよ・・高いワインなんだよ、これは!」
図々しく、社長は由里子の隣に腰を下ろして来ました。ソファーに座った2人の距離は10センチ程度でした。
そのうちに社長は由里子の肩に手を回しました。

「あ・・社長・・」
「いいじゃないか!これ位!今日はデートのはずだろう!」
社長の手回し攻撃は由里子から報告済みなので、焦りはなかったのですが、やはり他の男にさわられる由里子の姿にジェラシーを感じてしまいました。

「君は綺麗な髪をしてるね?」
由里子のブラウンに染めたセミロングの髪の毛をタッチしている社長の顔は満面の笑みを浮かべていました。
「社長・・変な事はしないと・・約束したじゃないですか・・」
社長は由里子の発言を無視してタイトミニから伸びているベージュのストッキングに包まれた脚をさわり始めました。

「由里子さんの綺麗な脚をこうして・・触りたかったんだよ・・」
「社長・・困ります・・」
由里子の躊躇う表情が色っぽくて私は完全に勃起をしてしまいました。
「安藤君!美人課長の脚の触り心地!最高に良かったよ!細くもなく、太くもなく、調度良い肉付きの脚にストッキングのナイロンの感触が重なって最高の手ざわりだったよ!この時点で、俺は勃起してたんだよ・・!」

実際に由里子の脚をさわった男の解説に更に興奮が増してしまいました。
「社長・・もう十分さわったので・・契約書・・」
その瞬間!社長はキスをしました!!
ほんの一瞬のキスでしたけど・・由里子から報告済みのキスでしたけど・・
実際に映像で見る由里子のキスシーンは艶かしくトランクスはグジョグジョでした。

「社長!やめてください!!」
キツイ眼差しで由里子は社長を睨んでいました。それを空かすように社長は
「契約書、出しなよ・・サインするから・・」
その言葉で、由里子は怒った表情を修正して、バッグから契約書を取り出していました。

社長は契約書を手に取り
「もう少し楽しませてくれよ・・サインは絶対するから・・」
「もう少しってなんですか?」
不安がる由里子の脚を再びさわり始めました。
今度は手が少しずつタイトミニの中に侵入していきました。
「契約のトラブル回避で、君はまた会社で評価を上げるな・・」
由里子の弱点を突く言葉で、由里子は身動きが取れない状態でした。
スカートがめくられるのを必死でふさいでいる由里子の両手の隙間から社長の手が更に侵入していきました。

「あっ!」
由里子が一瞬声を出しました。多分社長の手がストッキング越しのパンティに到達したのでしょう。
「社長・・これ以上は・・ダメ・・です。私・・結婚してるんです・・」

由里子は立ち上がりました。
「サインして頂かなくても結構です!これ以上は出来ません!」
由里子はドアに向かって歩き始めようとしました。
由里子から聞いた報告通りだ・・これで由里子は部屋を出たんだ!!
私は心の中でガッツポーズでした。

「待てよ!課長!君の会社の組織改革を知ってるかい!?」
「えっ!?」
帰り掛けた由里子が立ち止まりました。
「3週間位前に、君の上司の部長と打ち合わせを兼ねて昼飯を食ったんだよ・・東日本・・なんとか・・営業本部だったかな・・?新設される営業統括の部署に君を推薦すると言ってたぞ・・!
栄転だろ・・?ここで契約ミスが明るみになると・・栄転の話はどうなるのかな・・」

由里子は振り返り
「その話は本当ですか?」
と、聞き返しました。

「本当さ・・ポストには限りがあるんだから・・昇進のチャンスの時は確実にモノにしないと・・」
「契約書にサインするから・・こっちへおいでよ・・」
由里子は迷った表情でしかし少しずつ社長のほうへ歩いていきました・・
私が由里子から聞いてない状況になってきました・・東日本営業本部に栄転の可能性がある・・由里子は少しずつ社長の座っているソファーに近ずきました。

<続く>

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