幼馴染の誰にも言えないヒミツ 中編

2018/02/17

前編
ゆきの話したことを要約すると
昔から、女の子の服に興味があった
私から貰ったスカートを一回はいてみたとき、その気持ちに気付いたんだそう。
1ちゃんの浴衣が綺麗で、我慢が出来なくなった。
一回で良いから俺もこういうのを着てみたい。
告白かと思っていた私涙目wwwww
もう呆然でした。
1「え、女装趣味…?」
ゆき「そうなるね。でも、1ちゃんになら話せると思って」
1「…」
ゆき「ごめんね、引くよね」
1「いやいやいや」
確かに驚きはありました。
しかし、嫌悪感はありませんでした。
むしろ、美形のゆきが浴衣を着たほうがいいような…。

あまりにも衝撃的な告白で、私自身もぽーっとしてしまい、
1「…いや、別に。いいけど」
ゆき「まっじで!!!!?やったあああ」
1「明日、明日の夕方ならいいよ」
ゆき「うん!ありがとう1ちゃん!大好き!」
ゆきは見たこともないくらい、喜んでいました。
その姿がすごく無邪気で、不思議なくらい納得してしまいました。
「ゆきは、男の子だけど男の子じゃないんだなー」と次の日の夕方、うきうきしたゆきが家にやってきました。
窓から直接部屋にあがらせ、浴衣を広げて見せました。
ゆきは、溜息をついて、うっとりしていました。
1「着かた、分かる分けないよね?」
ゆき「うん、分からん…」
仕方がなく、服を脱いでもらって、私が着付けをしました。
恋に落ちかけた男の裸でしたが、全くドキドキしなかったなw帯を結んで、姿見を持ってきてあげました。
ゆきは感動したように、言葉を詰まらせていました。
何度も何度もくるくる回っていました。
しかし、いくら美形といえども、男にそのまま浴衣を着せたって、ただの
女物の浴衣を着たゆき」で何となく、脱力して笑ってしまいましたw
ゆきもそのことに気付いたようでしたが、化粧やら髪やらは注文してきませんでした。
まだ、少し抵抗感があったのかなー。
「ゆきは、心が女の子ってことなの?」
ゆき「いや、多分違う。別に、男が好きだとかはない」
ゆき「ただ、女の子の服が着たいだけなんだと思うw」
すっきりしたように、彼は笑っていました。
結局ゆきは自分の女装姿を一時間ほど堪能して、帰りました。
それからというもの、秘密を共有した私とゆきは、さらにうちとけました。
マツコデラックスとゆきをあわせ、マツゆきなんていうあだ名なんかもできましたw
ゆきは、吐き出してすっきりしたのか、自分の中の「女の子」の部分?を
あまり隠さなくなりました。
私の前でだけは、ちょっと髪を結んでみたり、なんてかんじです。
だんだん、私も慣れてきて、一緒にファッション雑誌を読んだりなんかもしました。
ある日、珍しくゆきの部活がない日、ゆきが普段着も着てみたい、と言いました。
浴衣の件以来のことだったので、少しびっくりしましたがゆきの必死のお願いに、
私も折れました。
この頃には私は、ゆきの女装を手つだってあげたいという気持ちが大きくなっていました。
前回浴衣を貸したときは、やっぱり違和感があったことを思い出しました。
「貸しても良いけど、それなりのクオリティが欲しいよね」
ゆき「あー、たしかに…」
1「前の浴衣は、何かやっぱり、ゆき!って感じだったよね…。女ってかんじじゃなかった」
ゆき「ひでぇ」
1「やっぱり、ウィッグとか化粧とかもしたほうがいいよ」
ゆき「持ってる?」
どうしたものか、と困った顔をするゆき。
私は、こう提案してみました。
1「…町に買いに行ってみる?」
ゆき「えっ」
1「女装したままで」
ゆき「えwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ゆきはもの凄く嫌がっていました。
しかし、私はテンションマックス。
ゆきにワンピースとストッキングを着せて、町へでかけました。
周りの視線を気にしながら、おどおどとしているゆきに、申し訳ありませんが笑ってしまいましたw
1「大丈夫、絶対ばれないwww」
ゆき「無理、無理!やばいよ、風とか吹いたら絶対やばい」
そんなこんなで、ウィッグと化粧品を買いました。
化粧品は全くの素人だったので、店員さんに聞きましたが、そのときのゆきも面白かったw
店員さんに好みの色を聞かれて、すごくキョドってましたw
結局、ゆきの心配に反して、誰にもばれることなく買い物を終えました。
なんだか、妹ができたみたいで楽しかったw帰ってきて、ゆきは早速ウィッグをつけました。
本当に女の子っぽくて、劣等感を感じました。
感心していると、ゆきは私にも化粧をするよう促してきました。
雑誌を見て練習?していたのか、ゆきはすいすい化粧をしていきます。
女なのに、私は全く上手くできませんでした。
ゆき「1ちゃんへたくそwwww」
1「黙れマツゆき」
ゆき「ちょっと貸してみw」
ゆきは、道具を取り上げて、私の顔に化粧をしてくれました。
普通なら、きっと断っていたでしょう。
けど、何故かこの日だけは、異常なほど
親密な雰囲気だったので、なんとなく受け入れました。
ゆきは、丁寧に眉を描いたり、チークを塗ったりしていきました。
顔が近くて、多分お互いの息がかかっていたかもしれません。
二人とも無言でした。
わたしはゆきにされるがままでした。
ゆきは、リップを塗ろうとして、少し動きを止めました。
あー、流石にリップはダメだよなーと、ぼんやり思っていると
ゆきは急にリップを置いて、私のほっぺたを両手で包みました。
気付いたら、キスされていました。
え?なにこれwww
と思いました。
一瞬、何が起こったか分かりませんでした。
多分、ものすごいマヌケ面だったと思います。
しばらくして、ゆきは唇を離しました。
「…」
ゆき「…」
1「え、何?」
ゆき「…ごめん」
1「え、ごめんって何」
ゆき「…しちゃった」
1「何が」
ゆき「キスw」

はい?この場合はレズになるのか?キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!
期待>>151
どうでしょうwノーマルなはず言われてから、いきなり体がぶわーっと熱くなり、涙が出てきました。
なんか、怒りに似た感情がこみあげてきて、でも、何も言えませんでした。
ゆき「ごめん」
1「いや、ごめんとかじゃないでしょ」
ゆき「つい」
恥ずかしくて、気が動転しすぎて、私は思いっきりゆきを押しのけました。
の、はずが、ゆきの体はびくともしませんでした。
一人であたふたする私に対し、ゆきはびっくりするほど冷静でした。
ゆき「1ちゃん、ごめんってば」
1「帰れ!帰れオカマ!」
ゆき「騒いだら、人来ちゃうよ」
ゆきは、今度は私の手首を掴んできました。
振りほどこうとすると、
ギュっと力が入って、引き寄せられました。

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