戦争の傷あと 2
2023/03/17
この日は妻達が風呂からなかなか出て来ず、私は汗を洗い流す間もなく夕飯と成ってしまい、食べ終わってから風呂に入り、とにかく疲れた身体を横にしたくて、部屋に行って布団を敷いて横になると、隣では既にいつもの行為が始まっているのを知りました。
「それだけは嫌です。それだけは堪忍して。ここでは嫌。」
「ここでは嫌?他の所でなら、して欲しいと言う意味か?」
「違います。縄は嫌。縛るのだけは堪忍してください。」
「駄目だ。今後の為にも、俺に逆らったお仕置きだけは止める訳にはいかない。それにしても今日はやけに抵抗するが、そんなに信夫のいる部屋の隣でお仕置きされるのが嫌か?逆に余り騒ぐと、信夫に聞こえるぞ。清子がお仕置きをされて喜んでいるなんて知られても良いのか?」
その言葉で妻は抵抗を止めてしまったのか静かになりました。暫らくすると今度は妻の低い唸り声が聞こえてきます。
「嫌がっていたのにこのスケベ汁はどうだ。尻まで垂れているぞ。やはり清子の白い肌には縄が良く似合う。今日は特別にこの張り形を使ってやろう。どうだ、立派な張り形だろう。黒檀で出来た高級品だ。これは死んだ父ちゃんが母ちゃんに使っていた物を今日俺が貰った。これを使えば、これで清子も立派な我が家の一員に成った事になる。母ちゃんが何度も気を遣ったこの張り形で清子も気を遣れば、母ちゃんとも本当の親子になったのと同じだ。」
「嫌、嫌、そんな物使わないで。堪忍して。そんな太いのは無理です。怖いから入れないで。嫌、嫌、私怖いの。怖い、ヒィー。抜いて、きつ過ぎる。」
「大丈夫だ。太いと言っても俺のよりも少し太いだけだ。その内馴染んで良くなる。」
「嫌、きつ過ぎます。嫌、嫌、止めて、嫌。」
いつもには無い、妻の鬼気迫る大きな声で私は布団を飛び出し、助けようと襖を開けたとたん、私の身体は固まってしまいました。10畳の広い部屋の中央には座敷机が裏返しに置かれて、その上には布団が敷いてあり、妻はその上に全裸で寝かされ、手足はその机の4本の足にそれぞれ縄で縛られていて、妻は身動き出来ません。
おまけに腰の下には枕が2個も入れられているために、妻の恥ずかしい部分が足の間に胡坐を掻いて座っている勘一には丸見えの状態です。妻の乳房には押し潰すかのように上下に縄がかけられ、尖った乳首からは母乳が滲み出ていました。
妻は私に気付いて狂わんばかりに泣き叫んでいますが、勘一は私に動揺する事も無く、妻の中に入れられた黒光りした木片を動かしながら笑っていました。
「見ないで。嫌、嫌、お願いだから見ないで。」
「おう信夫か。清子がうるさくて眠れないか?どうせ眠れないならそこに座ってお仕置きを見ていけ。お仕置きと言っても、何も清子が嫌がる事をしている訳では無い。むしろ気持ち良くさせてやっている。この太い張り形は初めてだから今日は騒いでいるが、いつもは縛られただけで、スケベ汁を垂らすくらい喜んでいる。今は嫌な振りをしているが、すぐにヒーヒー言い出すぞ。縄を使うと清子の乱れようも凄いから、そこでゆっくりと見物していけ。」
私は耐え切れずに、勢いよく襖を閉めると布団に潜り込みましたが、いくら耳を塞いでも妻の許しを請う大きな声は、はっきりと聞こえて来てしまいます。しかし勘一の言うとおり、妻の嫌がる声は次第に喜びの声と変わり、最後にはあの大人しい妻からは想像出来ない獣が吠えるような声になり、その声が一段と大きくなったと思ったら、急に静かになってしまいました。
「信夫、聞こえただろ?どうだ、凄い気の遣り様だっただろ。気を遣ったばかりなのに、もう腰を動かして次を催促しているから、今度は俺のチンボで虐めてやるがこれも凄いぞ。縄で縛られてされるのは余程気持ちが良いのか、いつもとは反応が全然違う。よく聞いていろよ。」
私は勘一を殺したい衝動に駆られ、同時に妻を哀れに思いましたが、その様な感情を持ちながら、下半身は私の気持ちとは別の生き物の様に硬くなっていて、知らぬ内に右手で強く握り締めてしまっていました。
次の日から妻は、私と一切目を合わさなくなってしまいました。何とかして妻と話しがしたくて、ずっと2人だけになれる機会を伺っていたのですが、極少ないチャンスも妻に避けられてしまいます。
あれから3日経ち、話しをするどころか挨拶さえもして貰えず、私の少し前を歩く妻と勘一を見ながら、もう妻の事を諦めた方が良いのかも知れないと思いながら、畑仕事が終った薄暗い道を歩いていると、いつもは勘一の話しに返事をするだけの妻が、珍しく自分から何か話しかけていましたが私の位置からでは何も聞こえず、今までの様に何を話しているのか知りたいという気持ちも起こりません。
しかし、もう少しで家に着くという時になって2人は立ち止まってしまったので、近付く私に、少しづつ会話が聞こえるようになって来ました。
「そんなに母ちゃんの部屋にお乳をやりに行くのが嫌なのか?どちらにしても、オメコをするのに和美が横で寝ていては気が散る。俺が今のままで良いと言ったら良いのだ。口答えするな。」
「それなら以前のように、せめてお乳をあげるだけにさせて頂けませんか?お願いします。」
「そうか。母ちゃんにされるのが嫌なのか。清子には母ちゃんの好意が分からないのか?情けない嫁だ。」
「お願いします。お願いします。」
私には2人の会話の意味が分かりませんでしたが、必死に何度も頭を下げている妻の様子から、それが普通の行為で無い事だけは分かりました。私は2人に追いついてしまい、立ち止まる事も無く追い越そうとした時に、勘一は私の顔を見ながら微笑んで。
「清子はお仕置きをされたくて、本当はわざと俺に逆らっているのだろ?今夜は消防団の集まりが有るから、先に床についていても良いが、枕元には縄とあの張り形を用意だけはしておけ。」
妻は横目で私を見ると、何も言わずに俯いてしまいました。
夕飯が終ると従兄は消防団の集まりに行き、私は部屋に行って横に成っていましたが、妻が伯母に何をされているのか気になって仕方が有りません。階段の所まで行き、耳を済ませて下の様子を伺っていると伯母の声が聞こえて来ました。
「清子、そろそろ和美がお乳を欲しがる頃だから、もうお湯を使って来なさい。私はいつもの様に和美と部屋で待っているから。」
妻は2階に上がって来たので私は慌てて部屋に戻ると、着替えを取りに来ただけなのか、慌しくまた下りて行ってしまいました。
妻が伯母の部屋で何をされるのか余計に気になり、妻が伯母の部屋に行った頃を見計らって、足音を忍ばせて、1階の1番奥に有る伯母の部屋の隣の部屋に入り、襖に近付いて耳を澄ませていたのですが、微かに人の気配はしても誰の話し声も聞こえません。
余りの静けさに私の息遣いが隣に聞こえてしまいそうで、襖から離れようとした時、伯母の怒った声が聞こえました。
「もう和美は寝てしまっているじゃないか。早くそこに寝かせていつもの様にここに来なさい。」
「お母様、今夜は堪忍下さい。」
「信夫が帰って来てから清子が動揺していると聞いたから、あんな男に惑わされずに夫婦仲良く出来る様に気を使ってしてあげているのに、堪忍してなんて言われては、私が虐めている様に聞こえるじゃないか。」
「ごめんなさい。そんな意味では有りません。でも、本当に結構ですから。」
「勘一ちゃんからも聞いたが、清子はそんなに嫌かい?私がしてあげるようになってから、口では多少嫌がっても身体は最初から俺を求めてくると、勘一ちゃんは凄く喜んでいたよ。」
確かに妻は、最初の日とお仕置きと呼ばれる行為をされた日を除くと、最初は拒否する様な事を言っていても、すぐにその声は喜びの声に変わっていました。
「分かった。途中で止められるのが嫌なのだね?オメコが疼いたまま、2階の部屋まで行くのが辛いのだね?でもその方が、勘一ちゃんに疼きを癒してもらった時の喜びは大きいだろ?」
「もう言わないで。もうやめて下さい。」
「何が、もうやめて下さいだ。我慢しろと言う私の言葉も聞かずに、3回に1度は気を遣ってしまっている事を、私が気付いていないとでも思っているのかい?いいからここに寝るんだよ。」
「今日だけでも堪忍して下さい。今夜は勘一さんがいないので、そのご心配はいりませんから。」
「そう言わないで。きつい事を言ったが私だって女だから、寝巻きを汚さないようにオメコを押えて2階まで歩く辛さは分かっているつもりだよ。いつも辛い思いをさせているから、今夜は途中で止めずに思い切り気を遣らせてあげるから、私の言う事を聞いてここに寝なさい。勘一ちゃんはたぶんお酒を呑んでくる。あの子はお酒に弱いからおそらく今夜はして貰えないよ。何も無しでは寂しいだろ?いつもよりもうんと気持ち良くしてあげるから、早くここに寝なさい。」
伯母は怒っていたかと思えば優しく宥め、優しくしていたと思えばまた怒るを繰り返し、何とか妻に言う事を聞かせようとしていましたが、妻が返事をする事は有りませんでした。
「もう分かった。私の好意が受けられないのだね?それならそれで良いよ。私に逆らったと言い付けて、明日は離れでお仕置きをしてもらおう。信夫が帰って来てからは使わなかった離れで、久し振りにお仕置きされるといいさ。」
痺れを切らした伯母がそう言うと、妻はあっさりと伯母に従う言葉を言ってしまいます。
「お母様、ごめんなさい。離れは嫌です。勘一さんには言わないで下さい。もう逆らいませんから、離れだけは許して下さい。」
少しすると静かだった部屋からは、毎晩隣の夫婦の寝室から聞こえてくる今では聞き慣れた、妻の唸り声にも似た低い声が聞こえ出したので、私は音を立てないように襖を少しだけ開けて中を覗きました。
私が襖の隙間から見たものは、娘から離れた所に敷かれた布団の上で、寝巻きを着たまま前だけを開かれて、仰向けに寝かせられている妻の姿でした。伯母はその横に正座していて、マッサージでもしているかのように、妻の両乳房を揉んでいます。
「お乳が沢山出てくるね。和美は余り飲まなかったのかい?乳腺炎にでもなるといけないから、今日は念入りにしておかないと。」
最初の頃はこの様な理由を付けられて、伯母のこの様な行為を受けるようになったのかも知れません。しかし、伯母の指はお乳を搾り出すような動きでは無く、あくまでも優しく、時折乳首を摘んだりもしています。
「気持ち良いかい?そろそろ下もしてあげようね。どれ、足を開いてごらん。」
妻が従わないでいると叔母が乳首を抓ったので、妻が顔を歪めて足を開いたのを見た伯母は、左手は乳房を揉んだまま右手を下腹部に持って行って、手馴れた仕草で動かすと、妻のそこは既に濡れていたのかクチュクチュと音までたてています。
「何てはしたない嫁だろう。姑にお乳を触られていただけで、こんなに濡らすなんて。」
「お母様、言わないで。恥ずかしいから言わないで。」
「本当に恥ずかしいのかい?それなら、この腰は何だい?」
確かに妻の腰が、少し上下に動いているように見えます。
「お母様、言わないで。もう堪忍して。」
しかし言葉とは裏腹に腰の動きは激しくなり、唸るような声も次第に大きくなっていきます。
「さっきまで嫌がっていたのは何だったのだろうね。私にされるのが嫌だったのだろ?もう止めてしまおうか?」
妻は嫌嫌をするように、激しく顔を左右に振っていました。
「それなら約束どおり最後までしてあげるから、早く気を遣っておしまい。早くしないと止めてしまうよ。ほら、早く気を遣らないと止めてしまうよ。ほら。」
そう言いながら指の動きを早くすると、妻は叫ぶような大きな声を上げ、次の瞬間一気に全身の力が抜けてしまったようでした。
伯母はそんな妻を残して立ち上がり、小さな桐の箱を持ってくると中の物を取り出して、妻の目の前に持って言ったのですが、妻は目を閉じていて気付きません。それは勘一が妻に使っていたのと同じで、やはり黒檀で出来ているのか黒光りした、木製の男根でした。
「目を開けて見てごらん。この張り形は勘一ちゃんにあげた物よりも少し細いけど、あれよりも雁の部分が張っていて気持ち良いよ。私はこの方が好きだから。」
伯母はその後の言葉を濁してしまい言いませんでしたが、おそらく自分を慰める為に、今でも伯母が使っている物なのでしょう。
「嫌。」
妻は目を開けて見た瞬間、そう一声上げると横を向いてしまいました。
「清子、まだ終ってはいないよ。今日は思い切り気を遣らせてあげると言っただろ。今度はこれでしてあげるから四つん這いになってごらん。」
「お母様、そんな物は使わないで。」
そう言いながらも、もう妻は快感を与えてもらった伯母の言い成りで、ゆっくりとうつ伏せになると膝をついて身体を起こし、言われた通りの格好になってしまいました。伯母は妻の後ろに回ると、お尻の方に垂れた寝巻きの裾を腰まで捲くり、いきなり濡れた部分に張り形を入れてゆっくりと動かしています。
「オサネで気を遣ったから、中が寂しかっただろ?この張り形の具合はどうだい?」
妻が答えないので、叔母が黒光りした張り形を引き抜こうとすると、妻のお尻は張り形を追い掛けてついて行きます。
「気持ち良いです。凄く気持ちが良いです。」
そう言いながら、動きを催促でもするかのようにお尻を振る妻を見て、伯母は満足そうな笑みを浮かべると、徐々に動きを早くしていきました。妻はまた声を上げ始め、その声は伯母の手の動きに合わせるかのように大きくなっていくのですが、その時私は、後ろで正座している伯母が寝巻きの裾を割り、空いた片方の手を股間に入れて、もぞもぞと動かしている事に気付きました。
伯母はその様な自分の姿を妻に見せたくなくて、後ろからする事にしたのでしょう。早くに嫁いだと言っても、もう40歳を少し過ぎている伯母ですが、見え隠れする太腿は妻よりも白く、鼻の穴を広げ、時折目を閉じて顎を上に向ける仕草には怪しい色気が有り、私はこの時初めて伯母に異性を感じたのです。私はそんな妻と伯母を交互に見ている内に、両手で股間を押さえていました。
「ほら、もう気を遣っても良いのよ。今日は我慢しなくても良いから、早く気を遣りなさい。思い切り大きな声を出しながら気を遣りなさい。」
伯母の言葉は、伯母自身も最後に近付いている事を意味しています。妻が先程よりも大きな、唸るような声を出して崩れ落ちたのと同時に、正座していた伯母のお尻も横に崩れ落ちたのですが、興奮していた妻は気付かなくても、伯母が妻よりも高音の可愛い声を上げて崩れ落ちたのが、私にははっきりと分かりました。
暫らくは妻と同様、伯母も肩で息をしていました。
「清子のお汁で手が汚れてしまったから、私はもう1度お湯を貰ってくるよ。」
何も知らない妻にはそう言っていますが、汚れてしまったのは手だけでは無いはずです。伯母が出て行き、勝手口の戸が開く音がしたので、伯母が薪をくべに行った事が分かり、私は伯母の部屋に入って行って妻に声をかけました。
「清子。」
妻は私を見ると、驚きの声を上げそうになったのを堪えて、這いずって逃げようとしています。
「清子は勘一だけで無く、伯母の慰み者にもなっていたのだな。俺とこの家を出よう。俺と逃げよう。」
この言葉で妻は動きを止めると畳に伏せ、声を殺して泣き出したので私は側まで行き、肩に手を置いて思いの丈を全てぶつけましたが、妻はただ泣いているだけでした。
「この家の奴らは異常だ。私とここから逃げよう。」
ようやく顔を上げて私を見てくれたのですが、その目は寂しそうで、口からは諦めの言葉しか出て来ません。
「もう遅いの。私がどの様な思いでこの家で暮らす事を決心したか。どの様な思いで耐えて来たか。お願いですから、もう私の事は忘れて下さい。」
私が戦地へ行ってから、私よりも妻の方が、何倍も辛い思いをして来たのかも知れません。
「私だってあなたと暮らしたい。好きなあなたと暮らしたいです。でも今までに色々ご覧になったでしょ?私がどの様な女になってしまったか、ずっとご覧になって来たでしょ?こんな私を愛せますか?こんな私と暮らせますか?」
「ああ、愛せるとも。暮らせるとも。私はその為に生き長らえて来た。1人密林をさ迷いながら、もう死んだほうが楽だと何度も思った。あの時、戦友達と死んでいた方が良かったと思った。今日は死のう。明日は死のうと毎日の様に思ったが、その度に清子の顔を思い出して耐えて来た。清子にもう1度逢いたい一心で生き長らえて来た。」
「もうやめて。全て遅いの。私も和美もあの人の籍に入れられてしまいました。私だって信夫さんと暮らしたい。本当の親子3人で普通に暮らしたい。好きな人と一緒にいたい。でも、もう遅いの。」
「やはり、この子は私と清子の子供だったのか。」
これで私は諦める事が出来なくなりました。
「今夜逃げよう。街まで逃げればどうにかなる。とにかくこの家から逃げよう。」
妻は涙を流しているだけで返事をしません。
「伯母さんは今、おそらく風呂を沸かし直しているから、風呂に入ったらその隙に逃げよう。今を逃したら、もう清子と暮らせる事は一生無くなるかも知れない。頼む私と逃げてくれ。」
私は妻を抱き締めて唇を重ねました。
「こんな私で本当に良いのですか?本当に私と逃げてくれるのですか?」
「私は妹に言って来るから、清子は和美に必要な物をまとめておいて欲しい。それと言い難いのだが、お金が置いてある所を知っていたら教えてくれ。なにも盗もうと言うのでは無い。少しの間借りるだけだ。必ず後で返す。私も清子もあれだけ働いていても何も無い。そのぐらいは神様も許してくれる。」
伯母がお風呂に入ったのを確認して、私は娘の和美を抱き、妻は妹の今日子の手を牽いて、人目を避けながら駅に急ぎました。しかし、まだ臨時列車などが多くてダイヤが一定しておらず、不運にも1時間も前の列車が今日の最終との事です。私達は線路沿いの道を、出来るだけ遠くに行こうと歩き出したのですが、赤ん坊を抱き、小さな妹の手を牽いて、曇っていて月も出ていない真っ暗な夜道を行くのには限界が有り、人里離れた所にあった農作業小屋で夜明けを待つ事になりました。
まだ肌寒く、妹を真ん中にして身を寄せ合っていたのですが、妻が娘の和美にお乳を飲ませている姿を見ていて、このような状況の中でも、私は言葉に出来ないほどの幸せを感じていました。私の横で、私の子供に最愛の妻がお乳を与えている。これは私が、真っ暗な夜の密林の中で1人脅えながら、毎晩夢見ていた光景なのです。妹が寝息を立てだしたので、私が着ていた上着をかけてやり、妻の横に座って妻に尋ねました。
「どうしてこの様に成ってしまったのか聞いても良いかな?」
すると妻は、私が派兵されてからの話を、涙を堪えながら話してくれました。
私が南方に派兵された翌日には、早くも勘一は妻に迫って来ました。勘一にとっては、お気に入りだった自分の女を、他の男に盗られたという感覚だったのでしょう。しかも盗った相手が、伯父にいつも比べられて、いつしか勝手にライバル心を持つ様になってしまっていた私では、尚更面白くなかったのです。妻が畑に通じる道を歩いていると、待ち伏せしていた勘一に呼び止められ、逃げられないように腕を掴まれてしまいました。
「信夫のチンボは気持ち良かったか?信夫と何回オメコした?」
「変な事を言わないで下さい。畑に行きますから腕を放して。」
しかし勘一は放すどころか、より強く掴んできました。
「信夫は清子としか経験がないから下手だっただろ?俺がもっと気持ちの良い事を教えてやるからそこの小屋に行こう。俺が本当のオメコを教えてやる。」
「やめて下さい。私はもう信夫さんの妻です。」
「あいつはもう帰っては来ないさ。南方へやられて生きて帰った奴なんかいない。」
「そんな事は有りません。私に何かしたら舌を噛みます。」
勘一は妻の気迫に押されて、その場は不機嫌な顔をしながらも引き上げたのですが、この事で妻への嫌がらせが始まります。すれ違いざまにお尻を触られ、乳房を掴まれる事などは序の口で、便所に入っていると間違えた振りをして扉を開けられ、風呂を覗かれる事も度々でしたが、それでも飽き足らない勘一は、入浴中に裸で入って来た事も有りました。
「清子が入っていたのか。俺も急に湯が浴びたくなった。」
「嫌です。出て行って下さい。」
「俺の風呂に俺がいつ入ろうと勝手だ。それよりも俺のチンボは大きいだろ?信夫のと比べて、どちらが大きい?」
勘一は太っていて体も大きかったので、余計に小さく見えたのかも知れませんが、決してお世辞にも大きいとは言えません。その訳は後に分かるのですが、自分の物は他の者より可也大きいと思い込んでいるのです。
「知りません。お願いですから出て行って下さい。」
「俺と入るのが嫌なら清子が出ろ。さあ、俺も湯に浸かるとするか。」
妻は恥ずかしくて、湯から出る事が出来ませんでしたが、太った勘一に入って来られては身体が完全に密着してしまいます。妻は意を決し、手拭と手で前を隠して飛び出して行きましたが、後姿は全裸そのものです。
「オメコをよく洗ったか?俺のチンボを入れて欲しくなっただろ?今夜あたりどうだ?」
妻を目で追いながら、微笑む勘一の緩んだ口元からは涎が垂れていました。しかし妻にとってそれ以上に辛かったのは、ただでさえ1日2食にされていた食事の量を、妹や母まで減らされた事です。自分の分を妹に与える事も禁じられ、この事は妻や母には我慢出来ても、育ち盛りの妹が不憫でなりません。そんな中、腹を空かせていた妹が、新しい大根を隠れて食べた事が伯母に知れ、激怒した伯母は罰だと言って、更に妹の食事の量を減らしてしまいました。
「何という子だろう。空腹ぐらい我慢出来ないのか?戦地の兵隊さん達は食べる物も無く、お国の為に戦っていると言うのに。この子はとんだ非国民だよ。」
その癖自分の息子は戦争に行かなくても良い事を喜び、軍需工場へ行く代わりに与えられた農作業も、自分達はほとんどしていないのです。おまけに従兄はお腹が空くとその都度腹いっぱい食べ、1日何食も食事をしています。耐えられなくなった妻は、勘一に頼みに行きました。
「お願いですから今日子ちゃんの食事の量だけでも、もう少し増やして頂けませんか?」
「ああ良いぞ。その代わり清子が余分に仕事をするのなら。」
「ありがとうございます。」
「そうか。それなら今夜から俺の布団へ来い。」
妹には申し訳ないと思いながらも、妻にはその様な事は出来ません。諦めた妻は野菜の捨てる部分を炊いたりして、こっそりと妹に食べさせる事で、どうにか凌いでいたのですが、そうこうしている内に、妻が私の子供を身篭っていた事が分かります。
妹と母の他にもお腹の中の子供という、守らなくてはならない存在が1人増えた事で、妻は嫌がらせにも耐えて、人が変わった様に人間的に強くなって行きました。
しかしお腹が少し目立ち始めた頃、私の戦死を知らせる連絡が入ってしまいます。妻は三日三晩泣き続けた後、お腹の中にいる私の分身を守る為に、何とか立ち直ろうと元の生活に戻ったのですが、今までの様な気丈さは影を潜めてしまいました。
今まで寝たり起きたりの生活を送っていた母は、私の戦死という誤報で酷く落胆し、寝たきりになってしまい、日に日に衰弱していきました。そんな母の姿を見ている事が辛く、まさかお腹に子供のいる自分には何もしないだろうと油断していた妻は、ある夜、勘一の部屋に行ってしまいます。
「お願いです。お母さんに玉子を食べさせてやって下さい。このままでは死んでしまいます。毎日でなくても良いです。せめて2日に1度は食事の時に玉子を下さい。」
「あいにく、余分な玉子は無い。」
「勘一さんと伯母様は毎日食べているじゃないですか。お願いします。お願いします。」
「俺達が何を食べようと、清子にとやかく言われる筋合いは無い。そうは言っても俺にとっても大事な叔母さんだ。玉子ぐらいは仕方が無いか。その代わり分かっているな?」
「やめて下さい。何をするのです。私のお腹には子供がいます。」
「それがどうした?俺の部屋に来たという事は、清子もそのつもりだったのだろ?」
「違います。やめて下さい。」
妻は自分の考えが甘かった事を知りましたが時既に遅く、抵抗も虚しく押し倒されて、上から勘一に押さえつけられてしまいました。
「どうした?舌を噛んで死なないのか?信夫に対しての操を守らなくても良いのか?」
普段の勘一は余り知恵が働く方では無いのですが、何故かこういう事には知恵が働き、今までの妻なら舌を噛み切る事が出来ても、お腹に子供がいては、その子まで死なせるような事は出来ないと分かっていたのです。
勘一の思惑通り、妻はお腹の子供を守る為に、勘一の体重を両手で支えようと必死で、自分の貞操を守る事など二の次でした。
「待って。お腹の子供が、お腹の子供が死んでしまう。」
すると勘一は膝をついて腕を伸ばし、巨体を浮かせて言いました。
「それなら自分で脱げ。早くしないと、いつまで支えていられるか分からないぞ。言う事を聞けば玉子も毎日やるし、清子や今日子にも毎日腹いっぱい食わせてやる。清子だって腹の中の子供の為に、沢山食いたいだろ?早くしないともう腕が痺れてきた。」
玉子の事などもう妻の頭の中には無く、ただお腹の子供を守る為に涙を流しながら、勘一の下で服を脱いでいきました。妻が全裸になると勘一は起き上がり、自分も裸に成ると妻の足首を掴んで足を大きく開かせ、その間に座るとじっと妻の中心を見ながら笑みを浮かべています。
もう抵抗する気力も無く、ただ両手で顔を覆って涙を流す事しか出来ない妻の気持ちを弄ぶかのように、勘一はじっと見たまま何もしません。何もされずに、ただじっと見られている方が妻にとっては恥ずかしく、辛い事を知っているのでしょう。
妻が耐えられなくなり、顔を覆っていた片方の手で、じっと見られている部分を隠そうとすると、勘一はその手を払い除け、ようやく妻の固く閉ざした花弁を左手で開き、右手の指を厭らしく舐め回すと唾液をたっぷり付けて、開かれた花弁の内側に塗りこんでいきます。勘一はまた自分の指を舐めて唾液を付けると妻に塗り込み、何度かその行為を繰り返されている内に、妻のその部分はべとべとになってしまいました。
「どうだ清子。濡れているのはもう俺の唾だけでない。清子のスケベ汁も混じっているのだぞ。これを誘い水と言うのだ。よし、そろそろ入れても大丈夫だな。」
そう言うと今度は掌に唾液を垂らしてそれを自分に塗り、妻の中に強引に突っ込んで来ました。
「痛い。痛いです。止めて痛い。」
「我慢しろ。その内良くなる。余程信夫のチンボは小さかったのだな。」
自分で大きいと勘違いしている勘一の物を入れられて痛かったのは、妻は私との2晩だけの経験しかなく、それも私との行為から間が空き過ぎていた事も有ったのでしょうが、それよりも勘一の事を生理的に受け付けず、1番嫌いな相手に辱められているという思いが、更に痛みを増幅させたのでしょう。
「このぐらいの太さで痛がっていてどうする。ここから赤ん坊が出てくるのだぞ。これから毎晩、赤ん坊が通り易い様に、俺が道を広げてやる。」
妻にはまだ痛みが有り、この行為は苦痛でしか有りません。
「勘一ちゃん何をしているの。止めなさい。」
その声で伯母が入って来たのに気付いた妻は、恥ずかしさよりも、これで助かったという安堵感を覚えました。
伯母が入って来ても、勘一に止める気配は有りません。
「勘一ちゃん、止めなさいと言っているでしょ。あなたは体重を支えているつもりでしょうが、大きなお腹が清子のお腹に乗っているのよ。お腹の中の赤ちゃんにもしもの事が有ると、清子まで危ない事もあるのよ。そうなると、もう清子の身体で遊べなくなるのよ。良いの?」
ようやく勘一は腰の動きを止めて起き上がったのですが、勘一のそれはまだ中に入れられたままです。
「でも俺はしたい。もう我慢出来ない。」
「分かっているわ。母ちゃんが良い方法を教えてあげるから、言う通りにしなさい。勘一ちゃんのオチンチンは入れたまま、清子を抱き起こして向かい合ったまま抱き合う格好で、清子が動かないで良い様に、勘一ちゃんが清子を少し持ち上げて腰を動かしてごらん。」
「こうか?」
「駄目だわ。勘一ちゃんがお腹にいる時、母ちゃんは父ちゃんにこの格好でしてもらっていたのに、勘一ちゃんは太っていて、どうしても清子のお腹を押してしまう。」
「もうこれで良いよ。母ちゃんは出て行ってくれ。」
「駄目。それなら今度は勘一ちゃんだけそのまま後ろに寝てみて。」
「この格好なら何度か奉公に来ていた女にさせた事が有る。清子、お前も上で腰を使うのだぞ。」
「駄目なの。清子が激しく動いては、お腹の子供にさわるから、清子は動かずに勘一ちゃんが下から腰を使うの。清子、膝をついて少し身体を持ち上げなさい。勘一ちゃんの腰が動き易い様にしなさい。」
妻は呆然としていて上に座りこんだままでいると、伯母も妻の後ろで勘一に跨り、妻の両脇から手を刺し入れて後ろから抱きついた格好になって、妻を少し持ち上げました。
伯母を見た時に助かると期待しただけに妻の落胆も大きく、妻の緊張の糸は完全に切れてしまい、この異常な状態が理解出来ずにいつしか痛みも忘れ、妻のそこは勘一の動きを助けるかのように、濡れていってしまうのです。そうなると出し入れする動きも滑らかになり、妻の口からは喘ぎ声すら漏れて来ます。
伯母も興奮して来たのか目の色が変わり、後ろから抱き付いたまま妻の頬に自分の頬を摺り寄せて
「清子、気持ち良いの?良かったわね、勘一ちゃんにオチンチンを入れて貰えて。清子どうしたの?勘一ちゃんのオチンチンがそんなに気持ち良いの?もしかして、もう気を遣りそうなの?そうなのね?勘一ちゃん、腰をもっと早く動かして追い込んでやりなさい。清子はそろそろみたいよ。」
「だめだ、俺が先に出してしまいそうだ。」
「何言っているの。我慢しなさい。女は気を遣る事が出来たオチンチンをまた欲しがるものなの。母ちゃんも父ちゃんのオチンチンで気を遣らされてから、毎日父ちゃんのオチンチンが欲しくなったわ。昼間からお強請りした事も有ったわ。さあ、母ちゃんも手伝ってあげるから頑張るのよ。」
伯母は妻を支える手を片方離したのですが、妻はほとんど自力で腰を浮かせていて、今自分が置かれた惨めな状態を忘れたいが為に、逆に我を忘れて快感を貪るようになっていきました。伯母は離した手を妻の下半身に持って行き、後ろから妻のオサネを指で擦り出したので、妻は一気に駆け上がってしまいます。
「何、何、何なの。何か変なの。怖い、怖い、私どうなるの。怖い、怖い。」
「何も怖く無いのよ。怖がらないで身を任せるの。何も考えずに自然に身を任せるの。」
「母ちゃんもう出しても良いだろ?もう我慢出来ない。出してしまう。出る。出る。」
伯母は妻のオサネを擦る指の動きを早くして。
「清子も気を遣りなさい。怖がらないで思い切り気を遣りなさい。勘一ちゃんにおいて行かれるわよ。ほら、ほら、気持ち良いでしょ?ここも気持ち良いでしょ?」
「変なの。私変なの。どこかに行きそうなの。嫌、嫌、嫌、嫌。」
妻は生まれてから3度目、勘一とは初めて交わりで、早くも気を遣る事を覚えてしまいました。これも母と子に責められるという異常な行為が、妻を違う世界に連れて行ってしまったからかも知れません。伯母が異常にお腹の子供の心配をしたのは、従兄は16歳の時に重い耳下腺炎に罹り、子供を作る事は出来ないと思っていたので、この子を従兄の子供として、跡取りを確保したかったのでしょう。
翌日から、食事が3食になって量も増え、母には毎日玉子を付けてくれる様になったのですが、妻の寝室は勘一の部屋に移され、毎晩の様に勘一に入れられた状態で、仰向けに寝た勘一の上に座らされました。
その上、行為中は必ず伯母が側で2人を監視していて、妻は伯母の指示に従わなければならないという、普通では考えられない様な異常な行為を強要され、その行為は事も有ろうに、母が死んだお通夜の日や葬儀の日にも続けられた様です。
妻の出産が近くなると、伯母は執拗に従兄との結婚を迫る様になっていました。良家の娘と結婚させると強がっていても、本心は自分の息子の将来を気に病んでいたのでしょう。男が少ない当時でも、有る程度の資産が有るにも関わらず、ブヨブヨに太っていて、脂ぎった顔の従兄とは、結婚したいなどと言う娘はいなかったのです。学校へもほとんど行かず、その後もろくに働きもせずに女癖も悪いと評判になっていて、見合いの話を持って来てくれる人すらいませんでした。その上、子供が出来ない確率が高く、妻と結婚させればその悩みも解消されます。
しかし妻は、結婚だけは頑なに拒んでいました。籍を入れたら最後、1番嫌いなタイプのこの男から、一生離れられなくなると思ったからです。ある夜妻は、業を煮やした伯母に呼ばれて部屋に行くと、そこには怖い顔をした勘一も座っていました。
「どうしてもこの家の嫁になるのは嫌かい?こんなお腹に子供がいる様な女を、我慢して貰ってやろうと言っているのだよ。」
「ごめんなさい。」
「そうかい、分かった。私の遠縁に当たり、甥っ子の嫁だからと思って甘やかせていたが、それならお前なんかに用は無い。すぐにこの家を出て行っておくれ。」
妻には身寄りも無く、ここを追い出されては行く所が有りません。しかも身重の体では、尚更ここを出て行く事は出来ませんでした。
「一生懸命働きますから、どうか此処において下さい。せめてこの子が生まれるまでだけでもお願いします。」
「甘えるんじゃないよ。そんな身体で何が出切ると言うのさ。それに、勘一ちゃんの子でなくても、うちの嫁の子供ならいざ知らず、どうしてそんな子供の事まで考えて、私達が面倒をみなければいけないのか教えて欲しいよ。優しい勘一ちゃんは我慢して、お前の様な女を嫁に貰ってやろうと言っているのに、もう何処へでも行っておくれ。勘一ちゃん、それで良いね?」
「ああ、清子が駄目なら今日子がいる。おれは今日子と結婚する事にする。」
「今日子ちゃんは勘一さんの従妹です。それにまだ子供です。」
「言われなくても分かっている。何もすぐにオメコするとは言っていない。明日からでも、じっくりと手や口や舌の使い方を仕込んでやる。男の喜ばせ方を仕込んでやる。オメコが出切る様になった頃には、きっと床上手になっているぞ。」
妻の顔から血の気が引きました。
「そんな酷い事、そんな酷い事はやめて下さい。」
「ここを出て行くお前には関係ない。」
妻は暫らく何も話さずに必死に考えていました。妹の事、自分自身の事、何よりも生まれてくる子供の事を。
「分かりました。ここで暮らさせて下さい。」
妻の出した答えは自分を捨てる事でした。自分を捨てて、妹とお腹の子供を守ろうと決めたのです。自分は何をされようとも、どの様な辛い思いをしようとも、私の忘れ形見を立派に生んで育てる事が、生き残った自分の使命だと思ったのです。
「それはどう言う意味だ?」
「今の、お話を、お受けします。」
「お受けします?俺は別に、無理に受けてもらわなくても良い。清子よりも今日子の方が、楽しめる気がしてきた。」
「ごめんなさい。私と結婚して下さい。こんな私で良ければ、勘一さんのお嫁さんにして下さい。
お願いします。」
「そうか、そうか。最初から素直にそう言えば良かったのだ。俺の事が好きか?俺の事を愛しているか?」
「愛、して、いま、す。」
「死んだ信夫よりも好きか?答えろ。答えによっては考え直す。」
この世で1番嫌いな勘一に対して、愛していますと言わされただけでも屈辱だったのですが、私よりも好きだと言わされる事は、死ぬよりも辛い事でした。しかし今の妻には他に道は無く、屈辱に耐えるしか有りません。
「信夫さん、よりも、好きです。」
「そうか。そんなに俺の事が好きなら、早速明日にでも籍を入れてやろう。さあ、そうと決まれば、1日早いが今夜は初夜だ。」
「勘一ちゃん、無事に生まれるまでは、もうしては駄目だと言ったはずよ。あと少しの辛抱だから、暫らくは我慢しなさい。」
「そのぐらい分かっている。今日からはオメコが出切るようになるまで、今まで嫌がって絶対にしなかった、手や口でさせるのさ。母ちゃんが手でするのは上手だと知っているが、口を使うのも上手かったのだろ?」
「そりゃあ女の務めだからね。嫁いで来た日から父ちゃんに仕込まれて、半月もすると、お春の口はどんな女のオメコよりも気持ちが良いと言わせたよ。」
「それなら母ちゃんが仕込んでやってくれよ。早速今から始めよう。」
2人の会話は、妻の決心をすぐに後悔させるものでした。
2人の会話はただの嫌がらせでは有りませんでした。椅子に座った下半身裸の勘一の前に座らされた、大きなお腹をした妻は、既に勘一のオチンチンを口の中に入れられています。その横では伯母のお春が、仕切に妻に指示を与えていました。
「いつまでも咥えているだけでは、旦那様は喜ばないのよ。少しは口を動かすとか、舌を使うとかしなきゃ。」
妻がゆっくりと口を動かすと、不機嫌そうな顔をして伯母が言いました。
「清子は本当に旦那様を喜ばせる気が有るの?勘一ちゃんを愛しているの?勘一ちゃんの言う通り、今日子を仕込んだ方が早そうね。」
「今日子ちゃんには止めてあげて。私は勘一さんを愛しています。」
「それなら涙なんか流していないで、もっと一生懸命やりなさい。それに、口をオチンチンから離す時は代わりに手で握って擦るの。何が有っても旦那様のオチンチンを放っておいては駄目。」
言われたとおり妻が握って擦ると。
「駄目、駄目。もっと愛情を込めて。手でさせて貰っている時は、自分の手をオメコだと思いなさい。口でさせて貰っている時は口がオメコよ。分かったら手はそのまま動かしながら、オチンチンの先を舌で舐めてごらん。舌をもっと早く動かして」
妹の事を言われた後の妻は、勘一を喜ばす事に必死でした。
「流石母ちゃんだ。だいぶ清子も上手くなってきたぞ。」
「まだまだだけれど、初めてだから仕方ないね。清子、同じ事ばかりしいては駄目。深く銜えてみるとか、玉を触ってあげるとかしなきゃ。それと旦那様には時々こう言うのよ。」
伯母が妻に耳打ちすると、妻は手を動かしたまま口を離して、伯母に教えられた通りの言葉を言いました。
「勘一さんの、は、硬くて大きいです。」
「駄目、駄目。旦那様の目を見詰めて言いなさい。それに何が硬くて大きいの?言い直して。」
「勘一さんの、オチンチンは、硬くて大きいです。」
「次は?」
「こんな立派な、オチンチンの、旦那様で、清子は、幸せ者です。」
伯母の特訓は出産の前日まで続き、妻は無事に娘を出産したのですが、ゆっくりと休めたのは2週間ほどで、勘一の希望でまた伯母の特訓は再開し、産後一ケ月が経った頃、いつもの様に妻に口でさせながら、勘一は伯母に聞きました。
「母ちゃん、まだオメコしたら駄目か?」
「もうそろそろ良い頃だけれど、用心の為にあと10日我慢しなさい。」
勘一は、後何日と書かれた日捲りを作り、毎日1枚剥がしては喜んで妻に見せに来るのですが、勘一が喜べば喜ぶほど、逆に妻の気持ちは重くなっていくのです。
終にその日が来てしまい、今まで我慢していた勘一は、朝まで妻を放す事無く責め続けました。次の日も、また次の日も、伯母の監視が解けたのを良い事に、妻を夜明け近くまで弄び続け、自分は昼過ぎまで寝ているから良いのですが、朝から畑仕事をしている妻は、作業中に立ったまま寝てしまうほど疲れ切っていました。
そんな事が5日も続き、妻は抱かれる為に裸で布団に横になっていても、勘一の愛撫に多少反応する程度で、すぐに寝息を立ててしまいます。それでも勘一は止める事無く、強引に繋がって来たのですが、その頃妻は夢を見ていました。私と2人で農作業をしていて、畦道に置かれた籠の中では娘が眠っています。娘が目を覚まして泣けば2人で駆け寄り、交代で抱いてあやすのです。そんな些細な事が、妻には凄く幸せに感じられました。
「清子出すぞ。」
しかし幸せな夢も勘一のこの言葉で壊されてしまい、朦朧としていた妻は、つい本音を言ってしまいます。
「出さないで。中に出さないで。あなたの子供なんて生みたくない。」
勘一には子供を作る事は出来ないとは知らない妻は、そう言うとまた眠ってしまいましたが、以外にも勘一は怒る事もせずに、この日はその1回の行為で止めてしまい、妻は久し振りにぐっすりと眠る事が出来ました。
翌朝、昨夜の事を覚えていない妻は、不機嫌そうな顔をして口も利かずに、時折妻を睨み付ける勘一を気味悪く思っていました。
「今日子は母屋に移ってもらう。」
初めて口を開いた勘一は、一言そう言うと離れに行き、妹の物を全て表に放り出して何か始めたので、妻は放り出された物を母屋に運んでから畑に出ました。昼に畑から戻った妻は、勘一が中で何をしているのか気になって仕方がなかったのですが、雨戸を閉められていて中の様子が分かりません。昼飯の時も朝と変わらず不機嫌そうな顔をしていた勘一も、ようやく夕飯の時には満足そうな笑みを浮かべていたのですが、その事が逆に妻には気味悪く感じられました。
「清子、和美に乳をやったら離れに来い。今夜は楽しい夜になりそうだ。」
続く