ビジネスホテルで
2022/11/15
投下するか
主張先乗りで某地方都市に行ったんだ。
地方都市だけあって、駅・駅前のビジネスホテル・コンビニ・スーパー・タクシーの少ないタクシー乗り場とバスくらいしかなかった。
強い雨の日だったので、ビジネスホテルから一歩も出る気がない。
それ以前にホテル周辺に何もないような気がする先述の状況。
晩御飯を入手するためにコンビニに行こうとしたら、ホテルが夕食を用意してくれてた。
夕食といってもなんてことはないカレーだが、こんな状況だけにありがたい。
多分ほかの人も同じ思いだったのかして、食事場所と化したロビーは混雑している。
お盆を手にたじろいでいると、気を利かせてビジネスマン二人組みが席をあけてくれた。
そこに座りカレーを食べていると声をかけられた。「ここ座っていいですか。」と。
目の前に、新人+αくらいの年齢の女性がスーツスカートとブラウス姿で立っていた。
雨にぬれたのか、シャワーを浴びたのか、髪は乾いているものの艶気がある。(いってる意味わかる?)
別に下心も何もなく、女性を促すというか女性の提案を受け入れるというか、座ってもらった。
なんと言うこともないのだが、俺を見て女性が話しかけてくる。
「(相手)お仕事でこちらへ?」
「(私)ええ、そうです。そちらもお仕事で?」
「(相手)世間は休日なのに笑」
「(私)まったくですよ。雨で電車もトラブルでるし。散々です。」
「(相手)もしよかったらどういったお仕事を?」
「(私)(当日は正直に話したが、ココは自粛させてくれ。)」
しかし周りはまだ混雑しているので、そうそう長居するわけにも行かない。
「(私)それでは。お疲れ様です。」
と、食べ終わった俺はそそくさと席を立った。
それから2時間ほどしただろうか、お酒がほしくなりロビーの自販機へ行くと先ほどの女性が同じく自販機で酒を買おうとしていた。
いまだにスカート姿。でも考えれば女性はなかなか着るものがないか。
ここで双方無駄話。
「(私)部屋酒しかすることないですね・・・」
「(相手)ですよね。でもあんまりないです。」
「(私)たしかに・・・ビールばっかりだな。」
「(相手)チューハイとか。」
「(私)んー。コンビニ行ってみます?」
「(相手)行ってみます?」
と、いうわけで道路向かいのコンビニへ行くこととなった。
しかし地方のコンビニ、品揃えが多いわけじゃない。
ただ女性が気を引くものが会ったみたいだ・・・最近出たコーラのお酒?
「(私)こういうの店では飲んだことあるけど」
「(相手)わたしも買うのは初めて」
と、いろいろとお酒と食べ物を買ってコンビニを後にした。
ホテルのエレベータで、「(私)よかったら一緒しません?」と誘うと、意外にもOKの返事。
しかも運良く、隣の部屋でした。こんなマグレはありえない。
廊下を突き当たって、私はイソイソと部屋に入る。
その前に彼女は財布などを自室に置いてくるようで、その間に私は部屋を片付ける。
片付けるといっても、シングルルーム。机といすとベットしかない。
そうこうする間もなく、ノックがした。
ここからはたいした話ではないので、トピックスだけ
・東京在住。案外俺の住まいと近い。
・1年浪人して大学院を出ている。
・入社2年目。
・彼氏はいない。初経験は20。5人と経験。
・服はかなり気を使っている。ブラウスはたぶんバーバリー。
・雰囲気は本庄まなみといわれると、ああ似ているかなと感じる。
・仕事は建設の管理。
・今はその管理の途中確認のために来ている。
・ほかにも社員さんが一緒に来ている。
・しかし、この雨で現場はトラブル気味で危険らしい。
(雨で何かが壊れるとかそういう危険ではないらしいが、よくわからない。)
・トラブルに対して、女は足手まといだからと帰れ指令(このあたりは本人のやっかみあり)
・男性社員はまだ仕事をしているはずとのこと。
・しかも男性社員は現場近くの宿舎なのに、女性というだけで離れた別宿舎(駅前のビジホ)
そういう話も出切るころには、彼女もかなり出来上がっている。
女性には危険ということで返されたことにかなり立腹しているよう。
そのためかかなり厳しい愚痴をこぼす。かなりストレスをためている模様。
(でも、そういうところにブルーレーベルのスーツで行くってのが俺には釈然としない。
靴もきれいだし、彼女が口にする建築や現場の雰囲気を感じない。そのあたりそういうもの?)
愚痴を聞いているうちに、やはり男性社員の多い会社みたいでセクハラ関係の愚痴になった。
特にいやなのが同期から口説かれているらしく、それに嫌悪を感じていたみたいだ。
「(相手)どうせセックスの対象としか見てないくせに。」と、突然セックスとの言葉が(汗)
「(私)いやまあ、でもかわいいし。」
「(相手)へぇ。じゃあ。○○さん(俺の名前)も私としたいんだ?」
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁこれは完全な墓穴返事をしてしまいました。
加えて、自分をかわいいと理解しているなんて・・・悪い女だなあ。
するとベットに腰掛ける私の横に来て、「(相手)してみる?」
もう私も泊まりません。いえ、泊まっているので止まりません。
彼女の髪から顔にかけて右手を添えていくと、二人の顔が近づきます。
唇を重ねて、そして離したときに私はつぶやきます。
「○○さん(彼女の名前)とセックスがしたい。」
「(相手)△△(下の名前)」
「(私)△△(私の下の名前)」
ブラウスをまさぐりながら、首筋にキスをして、スカートの中に手を入れます。
指先が温かい陰部に届くと、彼女の口からはため息のような色気が発せられます。
そこで我に返ったのか彼女が体を起こして、私を引き離します。
「(相手)スーツこれしかないんで。脱がないと。」とスカートを脱いで私のハンガーへかけます。
戻ってくるのかと思いきや、ストッキングを脱ぎブラウスを脱ぎ、ユニットバスへ消えていきます。
私も大急ぎで服を全部脱ぎ追いかけます。
一人用のバスタブの中で二人立ち尽くしてシャワーを浴びる光景は、おそらく滑稽だったでしょう。
髪が程よくぬれた彼女は、かなり綺麗です。
私自身早くことに及びたいのですが、彼女はキスをもとめ、指先の動きにあわせて吐き出す声はまさに女神でした。
小さなベットで二人見つめあいとうとう、ひとつになりました。
「(相手)だめ、声が・・・」
「(私)大丈夫。隣は△△の部屋。今は誰もいないよ。」
女神の声は男を奮い立たせます。
次第に彼女の声も大きくなってきます。さすがに廊下には聞こえていたでしょうが気にする余裕はありません。
二人とも果てることになり、私は欲望の塊を彼女のおなかの上に吐き出しました。
当然ながら避妊具がなかったわけで・・・。
役目を終えた私のなにをつかんで彼女は残っているものをタオルの上に吐き出させます。
最後はゆっくりと口に含み、また元気を与えてくれます。
その気になった二人はまた体をゆすり始めます。
程よいリズムにあわせて、私が上から、あるいは後ろからと。
眠気にとらわれ、気がついたときは外は薄明るくなっていました。
目を覚ますと横に彼女がいます。こちらにまなざしを送っています。
「(私)ごめんなさい。」
開口一番は、彼女をもてあそんだことを謝ります。
「(相手)私も大人だから大丈夫ですよ。」
「(私)でも、よわせてこうしてしまったわけで」
「(相手)そこまで私も馬鹿じゃないですよ。その気があったから誘っただけ。それに応えてくれただけ。」
はっきりいって困惑でしかありません。
そんなはずないと思うのですが彼女の強がりでしょうね。
でも私もとまりません。
彼女を再び、女神へと返信させようとします。彼女も拒みません。
外が薄ら青いものの、やはり天気は雨。昨日とは比較にならない小康状態も雨です。
二人を象徴しているかのようです。
私は幾度となく腰を押しやり彼女の顔が変わるのを見守ります。
「(私)中に出してもいい?」
「(相手)絶対にだめ」
次の瞬間彼女の目に涙がありました。
やっぱりインモラルなセックス、リスクを考えれば後悔があって当然ですよね。
私も中に吐き出してはいないつもりですが、それでもリスクがゼロではありませんし。
酔いがさめ、さらに私の過度な要求が彼女を現実に引き戻してしまったようです。
それでも彼女はセックス自体を拒絶せずただおとなしく女神を演じています。
そのまま彼女の上で体をゆすらせ、再びおなかの上に吐き出しました。
果てた私を見つめながら、彼女は「ありがとう」とだけいいました。
数時間前男をからかっているかのようだった彼女はそのにはいません。
何か寂しげです。
私を置いてユニットバスに向かいました。私は追いかけることができませんでした。
1枚しかない湿ったバスタオルを体に巻いて出てきた彼女は少し悪魔でした。
「(相手)ごめんなさい。こういうことが初めてのことなので、動転しています」
「(相手)無理なら自分で責任を取りますけれど、連絡先を教えてもらえませんか。」
当然私はためらいます。否認失敗のときの責任ということでしょうから。
だけれど運が悪かった。食事をしたときに会社名を話していました。
「(相手)名刺いただけますか?」
私も動転気味で、この状況では渡さない以外の方法も思いつかず、渡すことになりました。
しかし間抜けですよね。
タオル一枚の女性に、裸の男がスーツのポケットから名刺ケースを出して渡す姿なんて。
彼女は受け取ると下着もつけず服を着て、下着やストッキングはつけていたバスタオルにくるんで出て行きます。
隣の部屋から明らかにシャワーの音がします。
先ほど入ったのにシャワー・・・。
想像するにやはり自身を嫌悪しているのでしょうか。私も少し後悔です。
私もシャワーを浴びたかったのですが、彼女の部屋からシャワー音がする間は何もできませんでした。
シャワーの気配も消えて、私もシャワーを浴び、身支度をします。
隣の部屋からドアの音がして、おそらく彼女が出て行ったのでしょう。
私も15分ほどしてロビーに下ります。
朝食サービスをしていましたが私は食べる気力がありませんでした。
運悪く、もうすでに出て行ったとばかり思っていた彼女がロビーにいたのです。
完全に身支度を整え、あとはチェックアウトのみの私はどぎまぎしてチェックアウトをします。
「(私)チェックアウトで」
「(ホテルの人)○○さま。領収書になります。こちらはお預かりしているメッセージです。」
メッセージ?
ホテルの封筒を渡されます。
中を見ると名刺が入っていました。
彼女の名刺です。しかもプライベートの連絡先が書かれています。
私はそっと封筒ごと胸のポケットにしまいホテルを出ます。
ロビーで彼女に目を向けても、向こうは完全に無視です。
声をかけれる気配もありません。
私はそうこうして駅に向かいます。
正直、この時間に客先に行くわけにも行きません。
時間をつぶせる場所はホテルしかなかったのに、そこも居心地が悪く出てしまいました。
駅で1時間すこしスーツ姿の男が待ちぼうけをしているさまは不審者だったかもしれません。
これがあの日の出来事です。
名刺に書かれていた連絡先ですが・・・メールをして見ました。
私から送り、彼女から返信があり、そして私が再度返信したところで今は終わっています。