毒男
2022/06/10
・・・昔話。
ヲレは二つ年上の姉の事を愛している。
その感情は、きっと思春期の頃よりも以前から芽生えていた感情だと思う。
小学生の頃は姉の後を、いつもくっ付いていた。
そんなヲレを姉は可愛がってくれた。
誰が見ても仲の良い姉弟だった。
だが、中学生になる頃には、そんな行動は不自然なので自分の感情を抑えた。
姉を異性として見てしまう・・・そんな感情を自分の中に押し込めれば押し込めた分、その想いは強くなった。
姉もそんなヲレの気持ちを薄々感づいていたのかもしれない。
少しづつヲレと距離を置くようになっていった・・・。
あれは姉が高校3年、ヲレが1年の時だった。
7月の初旬、梅雨の晴れ間だった。
期末テストが終わったヲレ達は午前中で学校が終わり家に帰った。
平日の昼間、父は仕事に行っている。
母は出かけて夜にならないと戻らない。
昼飯を姉が作ってくれた。
ヲレはコンビニでパンでも買って来るつもりだったが姉が声を掛けてきた。
「毒男、お昼食べる?チャーハンでよければ姉ちゃん作ってあげようか?」
「んー。」と、ヲレは気の無い返事をした。
姉は台所で簡単に料理をした。
「はい、おまたせ。毒男と二人きりでご飯食べるの久しぶりだね。」ヲレの気持ちも知らずに姉は笑顔で言う。
「そうだね、久しぶりだ。」目の前に大好きな姉が居ると何を話していいか判らない。
食べ終わる頃に姉が変なことを聞きだした・・・。
「毒男、彼女居るの?」なんだか真剣な目をしている。
「んー、居るよ。」彼女なんて居ないけど嘘を付いた。
姉は、「そっか・・・。」と少し寂しげな顔をした。
「姉ちゃんは、男居るのかよ?」気になる事を聞いてみた。
姉は華奢で背が高い。
スタイルはいい方だと思う。
髪型はショートで眼鏡を掛けている。
可愛いと言うより、美人美形の顔付きだと思う。
「い、いないよ・・・。誰にも相手にされないし・・・。」姉の答えは嘘だと思った。
ヲレは知っていた、姉が中学の頃から何人にも告られている事を。
そして、誰とも付き合わなかった事も。
姉は黙って立ち上がり、食器を片付けた。
洗い物が終わると、姉は居間のソファに座った。
「姉ちゃん、昨夜徹夜で試験勉強したから眠いよぉ?」と、姉はゴロンと横になった。
その時、姉の紺地に白いラインの入った制服のスカートから、白く細長い足と下着が見えた。
「あっ!」っと言いながら、頬を赤くして姉はスカートを押えた。
その恥かしそうな顔と、細く白い足にヲレの理性は消し飛んだ・・・。
姉に近づくとソファに押し倒し、両手で腕を押えキスをした。
キスをされながら姉は抵抗した。
「や、ちょっと、毒男・・・何してるの!ダ・・・メッ・・・。」言葉にならないようにディープキスをする。
姉は顔を横に向けると、「ど、毒男・・・変だよ、私達・・・姉弟だよ・・・。」
「好きなんだよ、もう抑えられないよ姉ちゃん。」首にキスをして、制服を乱暴に脱がそうとする。
姉の目から涙がこぼれ、抵抗する力が抜けていく・・・。
興奮しているヲレの背中に、姉はやさしく手を回しポンポンと数回軽く優しく叩いた。
「私達、姉弟だよ?それでもいいの?」と、姉はヲレの目を見ながら呟いた。
ヲレは無言で頷く。
「判った・・・毒男の好きにしていいよ・・・。」姉がキスしながら囁いた。
二人は裸になり抱き合った。
姉もヲレも初めてだったので、手間取った。
やっとの事で入り口に入ると、生暖かい感触が気持ち良かった。
ゆっくりと押し広げて入って行く・・・。
姉が痛そうに一瞬顔を歪める。
それでも笑顔を作りヲレを受け入れてくれる。
気持ち良くって早く動かしたかったけど、姉が痛そうだったのでゆっくりと滑っていった。
そのうちヲレの根元までたどり着いた。
2、3回前後すると段々と滑りが良くなっていった。
「ン・・・ンンッ・・・ンッ」姉が痛みを堪える声が漏れる・・・。
十数回腰を前後すると、ヲレは我慢が出来なくなり、姉の中で果てた。
大量に放出されたそれは、姉の中でグチュグチュと卑猥な音を立てた。
ヲレはゆっくりと姉の中から引き抜いた・・・。
姉は自分の股間をティッシュで押えながら、「中に出したら、ダメだよぉ・・・。」と言った。
そう言うとシャワーを浴びに行った。
それが姉とヲレが交わった最初だった。
今思うと、姉もヲレの気持ちに気が付いて意識していたんだと思う。
モラルとか色々な事を考えて、お互いに避けていたのかもしれない。
でも、あの日の出来事から二人の距離は近づいて行った。
両親の目を盗んでは、キスをしたりした。
テスト休みの間は二人とも退屈な時間を過した。
あの頃、携帯とかあれば二人でずっとメールしてたかもしれない。
あの日から、10日ぐらい過ぎたある日・・・朝から両親が出掛けた。
帰りは遅いらしい。
部屋で寝ていたヲレを姉が起こしに来た。
「毒男・・・いつまで寝てるの?お父さん達出かけちゃったよ。」そう言いながらベットに座った。
ヲレに軽くキスをする。
瞬間、姉の香りが漂ってくる。
「姉ちゃん・・・何か香水とか付けているの?」と、言いながらヲレは体を起した。
姉はキョトンとした顔で、「ん?何も付けてないよ?」と言う。
「じゃぁ、姉ちゃんのニオイだ・・・いい香り。」と言いながら、舌を絡めるキスをした。
姉はディープなキスをすると困惑した顔を少しする。
まだ、罪悪感があるのだろう。
ヲレはベットに座っている姉の腰に手を廻した。
その手は段々と姉の足の付け根に移動していく・・・。
「姉ちゃん・・・もう・・・ココは痛くないの?」あの日の事を思い出しながら聞いてみる。
「ん?うん、もう殆どね・・・走ると少し痛い時もあるけど・・・。」姉は顔を赤くしながら小さな声で言った。
ヲレの手は、姉の足を触っていた。
素足のサラサラした感触が気持ち良い。
手は段々と姉のスカートの中に入って行く・・・。
姉は、ヲレの手を押えながら言う、「あ、あのね毒男・・・やっぱりね・・・こうゆうのいけないと思うの。」
「なんでだよ、ヲレ・・・姉ちゃんの事好きだよ。」ヲレは心がザワザワとした。
姉は泣きながら言った。
「でもね、私達姉弟よ?お父さん達に知れたらどうするの?」
「幾ら愛していても、結婚も出来ないのよ?」姉の目からポロポロと涙がこぼれた。
姉は姉で、色々と葛藤があったらしい。
泣きながらヲレの部屋を出て行った。
1時間ぐらいして、ヲレは姉の部屋に行った。
姉の部屋に入るのは数年ぶりかもしれない。
「姉ちゃん・・・さっきは・・・。」と、言い掛けた時に、先に姉が言った。
「毒男、さっきはゴメンね・・・。姉ちゃん、考えたんだ・・・。毒男がね、私の事必要無くなるまでは一緒にいようかなって・・・。」姉は無理に笑顔を作って見せた。
「姉ちゃん、ヲレ・・・」言いかけた時に口を人差し指で押えられた。
「いいの、それ以上言わなくて。コンビに行って何か買ってこよ。」姉は笑った。
コンビニまでの道、姉と手を繋ぎたかった。
でも人の目が気になって、出来なかった。
その時、姉が手を繋いできた。
ビックリして姉の顔を見ると、悪戯っぽくニコっと微笑んだ。
コンビニでは昼飯を買った。
姉が冷やし中華を食べたいと言ったので、ヲレもそれにした。
買い物が終わって、外に出た時に姉だけ外に待たして、ヲレは買う物があると言って店の中に戻った。
一応、持っておいた方がいいよな・・・っと思ってゴムを買った。
少し恥かしかったので、レジをすませて急いで外にでた。
「何を買ったの?」姉は不思議そうにこっちを見る。
ヲレは袋の中身を見せた。
中を覗き込んだ姉は顔を赤くして「バカッ」と言って横を向いた。
そして、ヲレの手を掴んで・・・「早く帰るよ。」と小さな声で言った。
家に帰るとドアの鍵を閉め、チェーンロックを掛けた。
親が何時帰って来てもいいように。
姉とヲレは姉の部屋に行った。
トクントクンと鼓動が早くなる。
キスをして、お互いの服を脱がせた。
姉の肌が白かったのを覚えている。
舌を絡ませるキスをしながら、姉をベットにそっと押し倒す。
何回も何回もキスをして、ヲレは唇を姉の首に移動させた。
首筋から鎖骨・・・そして胸に。
姉はくすぐったそうにピクンピクンを動く。
慣れない手付きでブラのホックを外すと、姉は恥かしそうに「姉ちゃん、胸小さいからね。」と言った。
ヲレは胸の先端を口に含み、硬くなった先端部を舌で優しく転がした。
姉の呼吸が早くなっていき、ハッ・・・ァッと小さな吐息が漏れ始めた。
舌と左手で、姉の胸を愛撫しながら、右手は下半身に下がっていく。
脇から横腹・・・そして腰に。
体の側面を優しく滑っていく。
姉は体が敏感らしくピクッピクッっと反応する。
ヲレは下着の上から、姉の割れ目を触った。
そこは少し湿っていた。
姉にキスをしながら、ゆっくりと其処を上下に触った。
ヲレは姉が興奮して感じているのが判った。
指をしばらく動かした後に、下着の端の方から中に滑り込ませた。
姉の其処は、姉のサラサラとした体液で暖かかった。
指を動かす度にピチャ・・・クチュ・・・っと音が響いた。
姉が恥かしそうに、「いや・・・変な音してる・・・。」と言う。
二人とも不慣れなので、動きはぎこちない。
ヲレは、ゆっくりと姉の下着を脱がすと、姉の体液が出てくる部分を触った。
ゆっくりと広げ、姉の一番敏感な部分を触る。
「ンンッ・・・。」っと言う声と共に体がピクンと跳ね上がる。
指の腹で、その部分をこすり上げると姉は腰を浮かして逃げようとする。
姉からは段々と、「ア・・・アッ・・・」と声が漏れ出した。
ヲレは早く姉の中に入りたくて、自分のトランクスを脱いだ。
さっき買ってきた箱を開けて中身を取り出す。
慌てて装着しようとするけど、初めてで上手く付けられない・・・。
姉はヲレの手を取って、「今日は付けなくてもいいよ・・・でも・・・中はダメよ。」と真剣な顔で言った。
ヲレは姉の細くて長い足を開き、姉の中に入ろうとした。
今回も上手く入れられない・・・。
姉は少し膝を立てて入れやすい姿勢を取ってくれた。
やっと入れることができると、姉はヲレの腰に腕を絡めた。
姉の呼吸は荒く「ンッ・・・ンン」と嗚咽は漏れるが、気持ち良さそうではなかった。
今にして思えば、まだ2回目だし姉は中が気持ちいい訳は無いはずだ。
でも、ヲレを一生懸命受け入れてくれた。
汗をかいた姉の肌がヲレに吸い付く。
ヲレは果てそうになる瞬間に姉の言葉を思い出した。
出る瞬間に引き抜いて、姉のおへそのあたりに出した。
でも、本当は少し中にも出てしまった。
姉は荒い息をしていたが、頭を持ち上げて自分のお腹のあたりを見た。
そして、おへそのあたりに掛けられた、ヲレの白い体液を指でさわりながら「いっぱいだね。」と軽く微笑んだ。
ティッシュでそれを拭き取った後、ヲレの物も拭いてくれた。
姉はヲレの事をギュッと抱きしめて、耳元で囁いた。
「大好き。」そして耳を軽く噛んだ。
姉のベットで、しばらくゴロゴロと過した。
半裸で姉と寝ているのに、不思議と違和感が無かった。
「姉ちゃん・・・いつも眼鏡だな、コンタクトとかにしないの?」どうでもいいような事を聞いてみた。
「毒男がコンタクトがいいなら、変えようかな。」少し眼鏡をずらし鼻先にちょこんと乗せて姉が言った。
「いや、いい・・・その仕草が可愛いから、そのままでいい。」本当にそう思ったから言ってみた。
姉は「バカッ」っと言って横を向いた。
少しすると、こっちに向き直り・・・恥かしそうに「ありがとう。」と言った。
しばらくして姉がいきなり、「ねぇ、一緒にお風呂入ろうか?」と言った。
もう夕方に近かった。
外はまだ明るかったけど。
「な、何言ってるんだよ・・・オヤジ達帰ってきたら・・・。」姉の言葉にヲレは慌てた。
「大丈夫よ、夜って言っていたもん・・・それとも、恥かしい?」姉はこうゆう時、少し意地悪だ。
ヲレがいいよと言うと、姉はニコニコと笑って風呂を掃除しに行った。
しばらくすると、風呂が沸いた。
呼んだらきてねと言い残して、姉は先に風呂に入った。
ザァーとお湯が流れる音がして、風呂場から「おいでー。」と声がした。
ヲレが入ると、姉は湯船に漬かっていた。
「何年ぶりだろうね。」なんて笑っていた。
その後は・・・洗ってもらった。
姉は恥かしいと言って洗わせてくれなかった。