勿体無いほど美形の人妻

2020/03/02

私はS子から携帯と車を取り上げることにしました。
男から掛かってきた電話に出て「今度かけてきたら殺すぞ!」と男を脅かしました。
S子と私の間に白々しい雰囲気が生まれました。
私は早く忘れて仲良く遊ぼう!と言いましたが、S子の返事は上の空です。
S子を抱いても反応が鈍く、まるで人形を抱いているようなSEX・・・楽しいはずもありません。
何とかS子の笑顔を取り戻したい・・・心からそう思いました。
私はS子を心から愛していたのです。
こう書けば変に思われる方も多いことでしょうね・・・。
じゃあ何故ほかの男とSEXさせたりするのか?ですよね?
初めて会ったとき、大げさな言葉ですが天使が舞い降りてきた!と思いました。
汚れなく美しい天使の様な女・・・。
人妻と聞いたときに「人妻でいるなんて勿体無い・・・絶対俺のものにしてやる!」
S子の体から過去の男達を追い出し、自分の色に染めてしまう・・・。
ただ染めていく色が無限に有った・・・
次々に塗っていった色の果ては・・・そう、黒です。
S子の口から出た言葉「所詮私は愛人です・・・Tさんからいつ捨てられるか分らない不安な毎日・・・わかりますか?」
S子も私の望む女になろう。
Tさんだけの女でいたい・・・人妻で有りながら真剣に思ったそうでした。
浮気がバレ子供たちの前で罵られた時も、頭の中では「これでTさんだけの女になれる。家庭なんか失ってもいい・・・」と考えていたそうでした。
私はS子の為に何か尽くしてやったことが有ったろうか?S子をかごの鳥にし、玩具にして弄んだだけ?
忘れていたS子との初めての出会い。
私はS子にこう言っていました。
「俺と付き合ってくれないかな?一生大事にするよ。」
言葉は大げさですが、そう言えるほど魅力的だったS子・・・。
今私はS子を失おうとしている・・・相互観賞クラブに行きたい・・・童貞君と遊びたい・・・スワップや乱交。
私の気持ちをつないで置くためにした提案だったと・・・。
私は愛人のままで不満はありませんでした。
静かにあなたを待って、あなただけに抱かれて・・・それだけで良かった・・・。
これまで生きてきて、あなた以上に愛した人はいません・・・おそらくこれから先も・・・。
俯きながら涙を流すS子・・・。
私は自分の犯した過ちと勘違いを詫びましたが・・・。
S子の言葉「もうあの時の気持ちには戻れません・・・もう終わりにしましょう・・・」
あれから10年・・・風の便りにS子の今を聞きました。
S子は立派に自立していました。
私はS子のメルアドを覚えていました。
「風の便りに君の事を聞きました。立派ですね・・・会ってみたい気もしますが・・・おめでとう、さすがは君です。○○○○」
○の四つは私とS子しか知らなかった暗号・・・
送信してみるとそのまま送れました。
つまりメルアドは変わっていない・・・。
三日後、懐かしいアドレスから返信が・・・「お久しぶりです。○○○○を見た瞬間にあなたと気づき、正直に言えば胸が高鳴りました。お元気そうですね・・・。お母様や奥様はお元気でしょうか?体を大切になさってご活躍ください。S子」
終わり長い間読んでいただいた方(いらっしゃれば・・・)、心からお礼を申し上げます。
S子との話には、S子からの返信以降続きがありますが今は書きません。
S子が書置きを残して居なくなった後、私は三年間苦しみました。
家庭を捨ててまで愛してくれた女を幸せに出来なかった・・・
失ったものの大きさに愕然としました。
「私こう見えても一本気な女なんですよぉ!」無邪気な笑顔で言うS子・・・。
私はお前ほど愛せた女はいない。
ありがとうS子。
お前のおかげで、私は人を愛するとはどういう事か分りました。

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