ボックス席にて女子校生の太ももを
2019/10/08
何の電車の何線とかはこの際伏せておこう。
俺が電車に乗ってボックス席に座ったときの話である。
(2対2で座るアレね。)俺は電車を使っての一人旅に出ていた。
2時間近くは座りっぱなしかな。
すみません、と声をかけられたので振り向くと、ちょっとふっくらとした、可愛げのある女子高生らしき顔。
「ここの席いいですか?」と聞いてきたので足を引いて向かいを譲る。
大きな荷物と小さな荷物を持っている。
どうやら目的は俺と同じらしい。
なんで制服で?と思ったけど、まあ色々あるんだろう。
実のところ、こんな会話にもならない話でも若い女の子に声をかけられたのは何年かぶりで、ちょっとドキドキしていた。
情けない。
彼女は俺の向かいの席に荷物を置き、俺の対角線上の席に座った。
斜め向かいって言ったほうがいいか。
30分ほど経ち、ふと斜めを見ると、なんと!足を組んで寝ているではないか!こ…これは…思わず生唾を飲んだ。
こんな女子高生の太ももなんて、エロ画像でしか見たことない………とりあえず周りを見回してみた。
この子が乗ってから客も減ったのか、横のボックス席に誰もいないし、立ってる人も見ない。
つまり、大きな音でも立てない限り、ここで何をしてもバレない…。
ここで俺の思考は一つ先の領域に進む。
どうしたらパンツを見られるだろう。
すぐに浮かんだ案?は、手鏡であった。
手を潜り込ませ、角度を変えて観察する。
おお!白いふとももが映し出されているではないか!しかし大分物足りない。
もっとシッカリガッツリと見たい!次なる案?、それはこの子の向かいの席に頭を置いて横たわり、視線を太ももに合わせること!正直身も蓋もない。
しかし手鏡の時点で起きたら言い訳できないことを考えると、もう後に引けない思いだったのだ。
バカである。
うおおおお!見える!太ももが!見える!絹のようにキメ細かく、初雪のように白く、……もう例える言葉のないほど神がかり的な比率の太さの!太もも!こうなるともう前に進むしかない。
見たい、影になって見えなくなっている、内モモと内モモの間にある、未踏の地を…。
昔から俺は、勉強、スポーツ、恋愛、趣味、果ては遊びにさえも後ろ向きで、バイト先のオッサンからなじられた「冒険心のない若者」という言葉にも自嘲しながら無視するほどには自覚があったが、今の俺は違う。
俺は…冒険者だ。
ここでふと、ペンライトの存在に気づく、内モモと内モモの間に、光を照射する。
が…駄目っ!ムチムチにたわわに実ったモモ肉が、未踏の地への扉を塞いでいる。
せっかく光源を手に入れ、暗闇の洞窟を突破したのに…最後!これだけ、この扉さえ開けば、辿り着くんだ…未開の地に…!その為には、起こさずに足を組むのを止めさせる必要がある。
俺も足を組んで考える。
何があったら、組むのを解除するだろうか。
こういう場合は?こんな風にしたら?考える、考える、考える。
まるで俺の人生をすべて振り返り、一つの扉の暗号を解いているかのような、そんな気持ちになる。
導き出した答えは…至極単純、乗せてる方の足に足を軽くぶつけることだった。
俺だったら、足を組んで電車に乗っているとき、乗せた足の足首が誰かに足に当たるとすぐさま組むのをやめたことを思ってだ。
彼女もそうであるに違いない。
いや、そうあって欲しかったと言った方が正しいか。
無論、強く当てて起きてしまったらそこでお終いだ。
それどころか足を当てるだけで起きる可能性がある。
これは、賭けだ。
そっと、足を彼女の足首に近付ける。
トンッ「うぅ~ん」彼女の足が動いた!どうやら解除するらしい!しかしまだ安心はできない。
足を逆に組み替える、その可能性もある、いやその方が可能性として大きいくらいかもしれない。
数秒様子を見たが、どうやら組み替えないらしい!すぐさま横になる。
しかし…くそ!足を閉じている!開け!開けぇ!昨今の女子高生らしく股を緩ませてくれたら、それでいいんだ!頼む!神様!そうだ!ペン!ペンライトなら閉じててもひょっとしたら見えるかも!俺は必死になってペンライトを探す!さっきまで持ってたのに!落としてしまったのか!?そんな時にギィィ…そんな音が聴こえるハズもない。
しかし、俺は確かに聴いた。
扉が、開く音を。
そこには、だらしなく足を開いた女子高生の姿があった。
ここまで死力を尽くした俺への神様の、あるいはこの子からの贈り物?足を組むような足癖の悪い人間がだらしなく足を開くのなんて当然という理屈?あるいは既に気づいてて、これは俺をひっ捕らえる為の策?もう、そんなことはどうでもよかったしどれでもよかった。
半ば反射的に横になる。
見えた。
紺のスカートと影が作りだす黒い世界の中で、光り輝いてすら見える純白の世界を。
材質は綿…だろうか。
さしずめ3枚980円の安物といったところか。
およそ彼氏に見せる下着にも思えない、使い捨てのような代物。
しかし逆に、そのリアリティは俺を興奮させた。
この景色を、いったい何人が見ることができる?この子がアバズレビッチでもなけりゃあ、彼氏一人くらいのもんだろう。
俺は、そういう景色を見ているんだ。
富士山の頂上から日の出を見るより圧倒的に感動的で快感だ。
ふと見ると、クロッチ部分(デリケートゾーンのことね)の部分が、微妙に色が違う、そんな気がする。
分からない。
もっと、もっと近づかないと判別ができない、しかしこれ以上は…女子高生の顔を見る。
ぐっすり寝ているように見える。
行くべき…なのか…?俺はもう充分にお宝を得ることに成功した、と言っていい。
このまま深入りしなければ、この景色を永遠に記憶のメモリーに素晴らしい思い出として残して、普通の生活に戻ることができる。
だが、今回失敗したら………いや、違う。
「失敗したら」なんてない。
今回の未踏の地の発見は、失敗と隣り合わせじゃなかった試みなんてない。
そしてその度、成功してきた。
そして今回、まだチャンスがある。
開いた脚は、俺の顔一つ分忍びこませるスペースがある。
これをチャンスと言わずして何と言うか。
俺の表情から迷いは消えた。
失敗なんて恐れはしない。
鼻息でさえ気づかれる距離感だ。
自分の人生の中でも最も深く、息を吸い込んだと思う。
そして、太ももに顔が触れないよう、顔を近づける。
もう、彼女の細かな仕草で起きるのを予測して逃げる、なんて一手も使えない。
何かの間違いで起きたり、足を動かすだけで俺は破滅する。
俺はギリギリまで近づけて、刮目する。
オマ○コに沿った形で、分泌液が染みて、渇いて出来た薄黄色が眼に入った。
俺は、俺はとうとう、とうとう辿り着いたんだ。
未踏の純白の新大陸にそびえ立つ、黄金郷(エルドラド)に……………ドピュッ臭いをまき散らすわけにもいかないので、俺は次の駅で逃げるように降りた。
幸い直ぐに着いてくれた。
見上げた青空は、行きの時に見上げた青空より、遥かに澄んでいて、晴れやかで、綺麗に見えた。
この世の万物の色彩が全て、鮮やかになったように見えた。
この達成感は、俺を人間として一歩、前進させてくれたといえる。