部活の後輩

2019/01/18

高校時代、俺はブラスバンド部だった。
やはり音楽系の部ということで男子より女子の方が多かったけど、
みんな仲の良い友達のような感じで、恋愛にはあまり発展しないでいた。
中には付き合ってる奴らもいたけど、うちの部は、というか、
ブラバンは「運動系文化部」と言われるほどハードで、
練習時間が長くてデートする時間が取れなかったり、
周りにいる別の異性に余計な嫉妬をしてしまったりして、
なかなか続かないカップルが多いみたいだった。
うちの部では、毎年6月に定期演奏会があって、
そこで3年生は引退になる。
俺らは最後の演奏会に向けて、部活に打ち込んでいた。
4月。高校生活最後の1年が始まり、
卒業した先輩たちに代わって新1年生が入部してきた。
普通、思春期の野郎が集まれば、「誰々がかわいい」だの、
「胸が大きい」だの、そういう話も出るんだろうけど、
その頃、俺らは最後の定期演奏会のことで頭がいっぱいで、
そんな余裕は無かったように思う。
そして、その新入生の中に、彼女はいた。
(仮にサナとしておきます)
サナは童顔で、まだあどけなさの残るかわいらしい感じのコだった。
小さい顔に不釣合いの大きなフレームのメガネをしていた。
(イメージ的には名探偵コナン(w)
新入生のパートが決まり、サナは俺と同じパートに入ってきた。
サナ「よろしくお願いしますっ!」
俺「よろしくね。前から楽器やってたの?」
サナ「いえ、やったことないんです。」
俺「そっか、じゃ、吹けるようになるまで大変だけど、がんばってね。」
サナ「はいっ!」
最初はこんなやりとりだったと思う。
ただその日からなんとなく、少しずつ、俺の視界の中に、
サナは入ってくるようになった。
「センパイ、こんにちはっ!」とか「今日も終わるの遅いんですか?」とか、
(遅くなるので1年生は先に帰してた)他愛ないやりとりなんだけど、
なんだかやたらと元気がよくて。
普段の練習のほかに、当然、授業もあって、本番が近づくにつれて
バテバテになっていたけれど、いつからか、サナのあいさつに
元気付けられるようになっていた。
でも表向きは照れもあり、素っ気無い態度をずっととっていた。
あっという間に、定期演奏会当日。
大きなトラブルもなく無事にコンサートは終了し、僕らは引退。
その日の打ち上げで、パートの後輩から花束を受け取った。
サナは後ろの方で、笑顔を見せていた。
次の日、演奏会で使った楽器などを片づけに部室へ。
他のみんなも来ていて、同じ3年生の奴らと、
「終わっっちゃったねぇ」などと、感慨にふけりながら、
今後、後輩へ受け継がれる楽器を、念入りに手入れした。
することがなくなった後も、みんな名残惜しそうに帰ろうとしなかったが、
なんとなく手持ちぶさたになったので、
俺は先に帰ることにした。
休日でひっそりとした廊下を通り、靴箱のところで靴を履いて、
校舎を出ようとした瞬間、後ろから声がした。
「先輩っ!」
振り返ると、サナが走ってきた。
「私も帰るところなんですけど」
「・・・、そっか。」
俺は相変わらず素っ気無い返事をして、校門に向かった。
サナは後からついてきた。
二人とも無言のまま、校門へ。
「先輩?」
サナが立ち止まった。
「昨日はお疲れさまでした。」
「あ、うん。ありがと。」
「ソロ上手くいってよかったですね♪」
「うん、そうだね。緊張したよ〜。」
最初はお互いぎこちないやりとりだったが、だんだんと二人とも笑顔になった。
それから、いつものように、他愛ない話が続いた。
「でも部活終わっちゃったな〜」
「そうですねー、もう音楽室には来ないんですか?」
「そうだね、あんまり来れなくなるね。」
「そうですか・・・。」
それまで笑顔だったサナの表情が、急に沈んでいく。
俺も戸惑って、言葉が出なかった。
しばらくの沈黙の後。
「私、先輩とこうやって話したりしてると、なんだか、ドキドキして・・」
「・・・」
「なんだろう、こういう気持ちって・・。」
サナの言葉に、何も言えない俺。
こうやって女の子から告白されたのは初めてだったので、
何も考えられなくなってた。
心臓だけが口から飛び出そうな勢いで高鳴っていた。
それでも精一杯冷静を装って、口を開いた。
「途中まで一緒に帰ろっか。」
「はいっ!」
サナは再び笑顔になった。
そして俺の左手を、サナはそっと握った。
帰り道、何を話したかは覚えてない。
ただ、左手のぬくもりだけが残っている。
別れ際、俺の方から改めて告白した。
いつからか、気になっていたと。
サナは嬉しそうに聞いていた。
それから俺らは、時々一緒に帰るようになった。
同期の奴らは気づいていなかったが、部の後輩たちはわかっていたようだ。
しばらくして、演奏会の反省会で、再び俺は部室へ顔を出した。
いつもの顔が並ぶ中、反省会は終わり、完全に部から引退した。
その日の帰り道。
「先輩、あの、今から私の家に、来ませんか?」
「え?」
「今日、家に誰もいないから」
「そ、そうなんだ。でもさ・・・」
「ダメですか?」
俺はひどく動揺していたが、
サナの下から覗き込むような視線に、断れるハズも無く。
家に着くとサナは2階の自分の部屋に案内した。
小奇麗に整理され、カーぺットやベッドのシーツが暖色系でまとめられた
女の子らしい部屋だった。
「ちょっと待っててくださいね」サナはそう言うと1階に降りていった。
俺はドキドキしながらキョロキョロと部屋を見回す。と、机の上に写真立てがあった。
そこには飾られていたのは、演奏会の打ち上げの時にパートの後輩たちと撮った写真。
2年生を差し置いて、前列でしゃがむ俺のすぐ後ろをさりげなくキープしていた(笑)。
しばらくするとサナが飲み物を持って戻ってきた。
別の部屋で着替えたらしく、長袖シャツに短パンというラフな格好になっていた。
俺はますますドキドキしたが努めて冷静を装い、いつものように他愛ない話を始めた。
話は俺の受験勉強のこと、そして大学のことへ。
「え、じゃ、先輩、家を離れるんですか?」
「うん、そのつもり。受かればの話だけどね。」
「そしたら一人暮らしかぁ。・・遊びに行ってもいい?」
「うん。料理とか作ってくれよ。」
「じゃあ、今から練習しておきますねっ。」
そう言って笑いながら、俺に寄り添うサナ。ドキドキしながら俺は抱きしめた。
その腕の中でサナは体を反転させ、顔を近づけてきた。
それまで一緒に帰る中で、キスは済ませていた。その時と同じように、俺は唇を重ねる。
顔を見合わせた後、もう1度、長いキス。
二人だけの空間にいることがそうさせるのか、いつしか舌を絡ませた。
「んっ」サナが息を漏らす。お互いの心臓の鼓動が伝わるようだった。
しばらくキスをするうち、サナは自分から後ろに体重をかけた。
それに引っ張られる俺。押し倒す格好になって、俺はふと動きを止めた。
これから起きようとしていることが、まだ理解できないでいた。
ただ、俺のモノだけは、今までにないほど大きくなっていた。
「先輩・・・」サナは俺をさらに引っ張る。
普段、学校では見せないサナの表情を見た時、自分の中で何かが切れた。
ゆっくり、サナのメガネを外す。瞳は、俺をまっすぐ見ていた。
俺はサナに体重を掛けないように覆い被さり、再び激しくキスをした。
そうするうちに、サナは俺の左手を取って、自分の胸へ導いた。
俺は少し驚いたが、導かれるまま胸に触れた。
やわらかなサナの胸の感触が左手に伝わる。着替えた時にブラは外したようだ。
ちょうど手のひらに収まる程度の大きさだった。初めて感じる手触りに感激した俺は、
腰のところからシャツの中に手を入れ、直接触れてみた。
手のひらに乳首の感触があった。
「あっ」サナが体をよじらせて息を漏らす。
その声に俺は完全にスイッチが入ってしまいw、夢中で胸を揉んだ。
「んっ、んっ・・・」サナは小さく声をあげた。
俺はシャツを脱がせると、サナの胸を見つめた。
色白の肌、薄い茶色の乳首がかわいらしい胸だった。
恥ずかしそうな、嬉しそうな、微妙な表情でサナは俺を見ている。
俺は乳首にキスをすると、その胸を、できるかぎり優しく愛撫した。
しばらくして俺は、胸にキスしながら太ももへと手を伸ばした。
女の肌ってこんなにスベスベしてるのか、と妙に冷静に思ったりした。
少しずつ手を上の方に移動させ、そして短パンのすき間から手を入れて、
サナの秘部に触れた。
「はぁっ」サナが再び声を漏らす。俺はさらに興奮して、下着越しに
その部分に沿って手を動かした。
サナは目を閉じて「はぁ、はぁ・・」と息を乱している。触れている部分が
湿っているのがわかった。
俺はサナの短パンと薄い水色のパンティを脱がせた。サナの秘部があらわになる。
幼い頃、同級生や妹のは見たことがあったけど、それと全く違う形をしていたので
少し驚いた。
俺はその割れ目に沿って、そっと指を動かす。
「んっ・・」サナは一瞬ビクッと体を震わせたが、目は閉じたままだった。
俺はしばらく指で愛撫しつづけた。
と、不意に。
サナの手が俺のモノに触れた。俺は思わずサナから離れる。でも手は触れたままだった。
「あー、なんか大きくなってる」「サナがそうやって触るからだろー?」「へへっ」
いたずらっぽく笑ってサナは起き上がると、
「先輩も・・」と俺のシャツのボタンを外していった。
なんだか恥ずかしくなり途中からは自分で脱いだ。
裸になった俺らは、しばらくの間、抱きしめ合った。
「好き。」というサナの声。「俺も。大好きだよ。」と応えた。
サナを抱きしめながら、俺はどうしようかと考えていた。
こんな展開になるとは思ってなかったから、コンドームは持ってなかった。
かといって生でするほどの度胸もなかった。
どうすればいいかわからないでいると、「あ、そうだ」とサナは、近くにあった引出しを開けた。
中から取り出した小さい箱。コンドームだった。
兄の部屋からこっそり拝借してきたらしい。
なんだかその用意周到さに、俺は苦笑するしかなかったが、「ありがとう」と袋を開け、
自分のモノにコンドームをかぶせた。
さっきから俺のモノは十分に硬くなっていたので、特に問題なく着けることができた。
もう1度サナをゆっくり押し倒し、指で入口を確認した。
思ったより下にあるんだなと思った。
「いい?」「・・はい。」
俺は、少しずつ、入れていった。
「痛っ」サナの表情が歪む。
「ゴメン」「・・ん、でも大丈夫、です。」
俺はサナにキスをして、ゆっくり奥へ挿入した。
そして、1つになった。
サナの中は暖かく、入口付近が特に締め付けられるようだった。
痛そうにしていたので、しばらくは入れたまま動かないでいたのだが、
しばらくするとサナも慣れてきたようで、苦しそうな表情が消えていった。
「大丈夫?」「うん、まだちょっと痛いけど」
俺はぎこちないながらも腰を動かし始めた。
「痛っ、いっ、んっ・・」サナの表情が歪む。
「ゴメン」「ううん、止めなくて、いいです・・。」
俺はサナの表情を見ながら、しばらくゆっくりと腰を動かした。
そうするうち、サナの吐息が変わってきた。
「んっ、んっ、あっ・・」
俺は少しずつ動かすスピードを上げてみた。ぎこちなさは相変わらず、だが。
「ああっ、いっ・・」サナは俺の手を握り締めて目を閉じたままだったが、
少しずつ気持ちよくなってきたみたいだった。
「・・あんっ、いっ、ああっ、んっ・・」
サナの中は愛液で満たされてきて、俺も少し楽に腰を動かせるようになっていた。
サナのかわいらしい声を聞きながら、俺は夢中で腰を動かしていた。
ただ、それでもまだ痛みはあったようだ。
時々切なそうな表情になり、そのたびに入口が締め付けられた。
が、逆にそれは俺には刺激となり(w。
動かすのをゆっくりにしたり、キスしたり、胸を舐めたりしながら堪えていたのだが、
サナの何度目かの締め付けで、俺のモノは限界になった。
「あっ、イク・・・」
「ん、うん・・・」サナは切なそうな表情のままうなずいた。
俺は、サナの中でイッた。
サナの瞳は、潤んでいた。
「痛かったでしょ?ゴメンね。」「ううん、平気です。」
少し出血もしていたし、きっと痛かったと思う。
それでも、サナは首を左右に振って、精一杯の笑顔を見せてくれた。
その表情がたまらなく愛しくて、俺はサナをぎゅっと抱きしめた。
「先輩、すっごいドキドキしてますね」「うん、緊張してさ」
「・・・でも・・、嬉しい。」「うん。俺も。」
俺らは何回もキスをして、そして、しばらくの間、
サナのベッドで抱き合っていた。
後日談。
こうやって振り返ってみるとホント、完全にサナの方が主導権握ってます(w。
いろいろと、積極的なコでした。
でも、これがサナとの唯一のセックスになりました。
その後しばらくつきあってましたが、夏を過ぎた頃から俺が受験勉強で精一杯になってしまい、
会う事もままならなくなって自然消滅のような形に。
サナが一緒にいたいと言ってくれた時、いてあげられなかったことは心残りかなぁ。
今のように携帯電話があれば、もう少し違っていたのかも、とも思いますが。
もう何年も会ってないけど、どこかで楽しく暮らしていてくれれば、それでいいです。
ということで、おしまい。

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