あんなことしなければ
2018/12/29
俺には妹が一人いる。
今年で15歳になる中学三年生だ。
俺は決してロリコンでもシスコンでもない(と思う)が、妹が毎年女らしい体つきに成長していくのに、密かに頭を悩ませている。
小学生の頃、よく"まな板"とからかっていた妹の胸は、ふっくらと盛り上がり、なめらかな腰の曲線は芸術的とさえ言える。
そして、一番俺が頭を悩ませられるのは、よく熟れた桃のような尻だ。
妹は気付いていないが、歩くときに、その尻が左右に大きく揺れる。
何の警戒心もなく、妹がバスタオル一枚の姿で、風呂から出てくる度に、俺はバスタオル越し揺り動く妹の尻を眺め、邪で下卑た情欲に浸る。
そんなある日、夜中の二時を過ぎた頃、俺は部屋のドアを軽く叩く音に気付いた。
"ちょっと待って"俺は妹と並んで写った記念写真を急いで引き出しに隠し、机に並んだ参考書を適当に何冊か手にして、机に広げた。
(我ながら情けない)"どうぞ"心持ちゆっくりと部屋に入ってきたのは、思慮深げに下を向いた妹だった。
"兄ちゃん、ちょっといい?"妹は俺に目を合わせることを避けるように、部屋のあちこちを眺めながら、小声で尋ねた。
(おいおいおい、なんかヤバイ状況だぞ。エロ漫画に出てくる状況そっくりだ。マジか?マジなのか?ついに現実にやってきたのか・・・・なんか嬉しい。いや、いや、いや、違う!!氏ね!!俺の妄想!!そんなことは有り得ん!!)"どうしたんだよ"心臓の鼓動が嫌みな程大きく鳴り響くなか、俺は心配そうな表情を必死に浮かべ、大量に流れ落ちる汗を、妹に気付かれないように、ゆっくりと自然に拭った。
少し間を置いてから、妹は俺に視線を移し、ゆっくりと話を始めた。
"・・・・・・・・あのね""兄ちゃん、あたしをおかずにしてない?"(・・・・・・・・・・・。)"兄ちゃん、大丈夫?"(はっ!?)驚いて顔を上げると、不安げに俺の顔をのぞき込む妹の顔があった。
"びっくりしたよ、汗ビッショリで寝てたから"何やらやたらと寒気がすると思ったら、シャツが大量の汗を吸い込んでじとついていた。
(夢だったのか。・・・・・よかった。本当によかった)俺は大きく背を反らせ、力一杯深呼吸した。
(今は机に向かって座ってる。夢ではドアの方向いていたからな。それに今は午前三時、一時間も気絶していたとは思えん)俺は椅子を引いて、立ち上がり妹の方を向いた。
(ピタ)俺は硬直してしまった。
夢では普段着を着ていた妹だったが、今は寝間着姿、しかも第二ボタンまでは留めておらず、ノーブラの胸が寝間着越しにはっきりと目に入った。
よく見ると寝間着越しに乳首がくっきり・・・・(イイ!!もっと見ていたい!!)俺は今までの自分を呪った。
妹の前で半ば無理矢理に、いい兄貴を演じてきたことを呪った。
"おいおい、ボタンぐらい留めろよ"(畜生!!)"あっ"妹は顔を赤らめて、慌ててボタンを留め始めた。
(あぁ、やめて、留めないで・・・・)ボタンを留め終わってから、なんとなく気まずくなったような妹は、そのまま部屋を出ていった。