露出狂のMとS
2018/06/25
某非公認ゆるキャラの有名な市にある公園で実際にあった出来事。
俺の住むマンモス団地地域には、野球場からテニスコートといったスポーツ施設、桜林・松林のあるちょっとした公園がある。
駅周辺の比較的栄えた地域と奥にある住宅地域を分断する形の公園で地理柄チョクチョク痴漢や事件の噂があって、夜に人が近づくことはまずない。
22時も過ぎると全く人が通らない。
前述の噂もあり、俺自身あまりこの公園には近づかなかったんだが、ある日、酒を飲んで気が大きくなって散歩している最中にこの公園に立ち入り、案外明るいこと、自動販売機のたぐいがないのでタムロしてる奴らもいないことが特に気に入って、日頃好んで外に出ることのない俺の気分転換の日課になった。
東西はマンモス団地、北は野球場とテニスコート、南は桜と松林と、四方を囲まれているため、中心の公園には全く人が近づかない。
時々酔っぱらいが通過する程度。
稀にへべれけの女子が通過することもあったが触らぬ神に祟りなし。
ある日、ちょっと酒が入ってムラムラときていた。
とはいえ、公衆便所でオナニーも芸がない。
日頃から露出欲のあった俺は、ベンチに座り、ケータイを弄りながらチャックをおろし、ものを外に出した。
外気が気持ちいい。
実は、こういったことは初めてではない。
この程度で満たされないのはわかっていた。
どうせ誰も通らないのだ。
満たされることはないので、だいたい1時間くらいヒヤヒヤを味わって公衆便所に行って一発抜いて満足して家に帰る。
「今日は、このままベンチで抜いてみるか・・・」悪戯心が疼く。
ギンギンになった息子をゆっくりと扱く。
今までもこうだ。
ある日突然露出し始めた訳じゃない。
徐々にエスカレートしてここまできたのだ。
最初は外には出さずにパンツをベトベトにした。
次は公衆便所で抜いて、その後露出するようになった。
でも誰に迷惑かける訳でもないし、罪の意識も、ドキドキもそんなに感じていなかった。
だが、その日は違った。
不意に広場の入り口に感じる人の気配。
血の気が引く。
今更ゴソゴソとしまっても怪しいだけ。
股を閉じ携帯をみている振りをする。
右前、距離は15mくらいをふらふらと通過する白い陰。
ワンピースを着た女性のようだ。
ちらっとみると、向こうもこちらを見ていたようだ、目が合いそうになるとふっと目を逸らす。
バレたか…。
視線をおろすとやはりこちらを見ているようだ。
歩みを止めることはない。
確実に俺のモノをみている。
初めて感じる背筋を走るゾクゾク感。
ヤバい。
みられてる。
一度萎えかけた息子が再度起き上がる。
無理して携帯に意識を集中する。
表示されているのはホーム画面だ。
ホーム画面を左右に振る。
何の意味もない。
彼女は少し歩みを早めたようだ。
確実に気がつかれた。
「通報される前にかえろう」
しかし意志に反し闇に消えた彼女の去った方向に向かう俺。
ダメだって。
マジで通報されるって。
息子を露出したままふらふらと足が止まらない。
こめかみのあたりが鼓動に連動してギュンギュン鳴る。
白いワンピース。
風の流れない公園にかすかに残る女の匂いに息子はパンパンに勃起していた。
そうこうするうちに公園の一番広い場所に出た。
ここは街灯も多く、公衆トイレもあり比較的明るい。
彼女の姿は見えない。
一目彼女後ろ姿でも見て発射したかったが、ここの明るさで少し我に還る。
トイレで抜いてかえろう。
しかし、一度火のついた変態心は収まらず、譲歩案として女子トイレに入ってみることにした。
我ながら酷い。
公衆便所独特の臭いと裸電球がぶら下がる景色に淫靡な気持ちが掻き鳴らされる。
やっぱ手前の多目的トイレに…と日和るも、ちょっと覗いた女子トイレをみてぎょっとする。
男子トイレと違う。
個室が並ぶ風景。
その中に一部屋扉が閉まっている部屋があるのだ。
糞尿の臭いに混じって微かにさっき感じていた女の匂い。
彼女の匂いだ。
心拍が跳ね上がり瞳孔が開くのを感じる。
これ以上行ったら止まれなくなる。
理性が訴えてくる。
それを?き毟る糞尿の臭いと女の匂い。
隣のボックスに入れば、何か見えるかもしれない。
そこまでにしとこう。
まったく役に立たない閾値だ。
俺は息を殺して隣の個室に入りそっと戸と鍵を閉めた。
隣の箱から明らかに人の存在と服がこすり合うゴソゴソという音が聞こえる。
ちょうどしゃがむあたりなのかな。
そのとき俺は気がつく。
ここのついたては、壁と板の間に3センチくらい金具のスペースがある。
壁に顔を押し付け、さらに息を殺しそっと隙間から隣を除いてみる。
そこには、こちらに背を向けてしゃがんでいる女の姿を想像していた俺には予想外の光景。
女はこっち側に向く格好で反対側の角に立っていた。
髪の毛で顔はよく見えないが、服装から間違いなくさっき俺の前を通過した彼女だった。
何をしてるのかはすぐわかった。
右手はスカートの中に。
左手は左胸に当てられていた。
よく聞くと、はっはっという短い吐息きが聞こえている。
この風景をみていなければ全く気にならない程度の小さい音。
最初は背を壁に預け、腰を突き出すように。
時々ピクピクと腰をけいれんさせる。
胸は服の上からゆっくりとなで回す。
左胸だけをなで回していた左手がだんだん乱暴に左右の胸を押しつぶすようになで回すと、不意にギュッと右胸をわしづかみにすると腰をさらに反らしてくっと顔を上げる。
苦しそうに歪んだ顔に汗で髪の毛が張り付いている。
裸電球、糞尿の臭い、苦悶の表情でオナニーに耽る女性。
俺は気が狂いそうだった。
彼女はそのままくいくいっと腰を突き出し「ん!」と声を上げるとガクガクと震えしゃがみ込んでしまった。
そのまま崩れ落ちると、しばらく汚い床に左手をつき肩で息をする彼女。
俺も気がついたら、信じられないくらいの量の精子を壁に叩き付け、反対側のついたてに背をもたれて、息子を握りしめたまま放心していた。
それでも息子はまだギンギン。
襲いたい。
もう迷いはなかった。
俺は立ち上がるとそっと自分の居た個室を出て彼女の扉の前で様子を伺う。
鍵が開く音。
外を伺うようにゆっくりと開く扉がスローモーションに見える。
扉を押し込む。
個室の奥の壁に再度押し付ける。
声もでない彼女。
目を見開いて完全に恐怖の表情。
それをみて我
にかえる。
が、もう遅い。
取り繕わないと。
なんて言えばいい???
「ぜ、全部、みてました。何もしません。また見せてください」
かすれる声で絞り出す。
ガクガク震え出し絶句する彼女。
間が持たない。
なんか言わないと!。
「明日もきます!」
何を言ってるんだ俺は。
完全に怯えてこちらから目を離さない彼女はゆっくりと横を通り過ぎようとする。
もうテンパった俺は彼女を止めることもできなかった。
や、力づくなら何とかなった。
しなかったのは良心だったと信じたい。
彼女は俺の横をゆっくりとすり抜け、安全圏に出るとトイレの外に走り去った。
足音が遠ざかるのを現実感なく聞く。
終わった。
彼女はおそらくこのまま逃げ出して通報するだろう。
俺はすっかり萎えた息子をしまうと自宅に帰り、PCの初期化をし、奇麗な下着をつけて沙汰の時をまった。
その日は一日何もなかった。
そして数日、そして1ヶ月が過ぎた。
もう警察は来ない。
そう思い始めると、思い出すのはあの妖艶な光景だ。
時間のたった糞尿の臭い、女の匂い、股間をまさぐり、胸を揉みしだくワンピースの女。
もしかしたら、警察に言わなかったってことは、彼女は翌日来てたかも。
とか勝手な想像すら頭をもたげてくる。
そうだ。
俺は公園に散歩に行っているだけだ。
あのときだって、俺は何をした訳でもない。
その夜。
俺は1ヶ月ぶりにあの公園のあのベンチで息子を露出して彼女を待った。
おかしな話だ。
くる約束をした訳でもない相手を待っている。
約束が通ってたとしてもそれは1ヶ月も前の話だ。
ぼーっと暗がりで携帯を弄っているとあのときと同じ、公園の入り口に人の気配。
相手を刺激しないように振り向く。
…酔っぱらいのおっさんだった。
おっさんは俺に気がつくとビクッとなり、「おほほふぅえ」と訳の分からない愛想笑いを浮かべる。
奴もこんなところに人がいるとは思わなかったんだろう。
そこに今度は反対方向から、人の気配がする。
おっさんと俺がほぼ同時にその気配の方を向いたのは、彼女が咳払いをしながらこっちに近づいてきたからだ。
よっぱらいが「うほぅひょ」みたいな声を出す。
そりゃそうだ。
ミニタイトスカートから伸びるクロスとに包まれた足にはミュール。
小さめのシャツに強調された胸。
夜の公園とは明らかに不釣り合い。
俺も初見なら露出変態さんだと思うだろう。
顔は実はよく覚えていないが彼女だろう。
立ち姿がオーバーラップする。
そして彼女がこちらに近づきそれは確信にかわった。
あのときの香水ではない女の匂いだ。
声をかけないと!と思う俺より早く、酔っぱらいが声をかける「げへへ。風邪引くよぉ」かぶせるように俺は「おまたへ!」と声をかける。
多少声が裏返ったので再度落ち着いて「おまたせ」と言い直すと、彼女は立ち止まり、ゆっくりと俺の横に50センチほど距離をとって座ると「待ったわ」と小さな声で返す。
おっさんは舌打ちして去っていった。
酔っぱらいが完全に闇にに消え、また人の気配がなくなる。
彼女は再度「待ったわ」と聞こえるか聞こえないかくらいの声で言うと立ち上がり、闇に歩き始めた。
呆然とその後ろ姿を見送って、我に返り、彼女の去った方向に歩き始める。
あの匂いがかすかにしている。
そしてあのトイレが見えてくる。
今回は迷わず女子トイレに向かう。
拍子抜け。
個室はすべて扉が開いていた。
しばし立ち止まる俺。
担がれた?急に恐怖感が襲う。
おとり????とにかく出よう…