昔の体験

2020/07/30

枕元の行灯型電灯だけにして先に布団に入った。
彼女は「よろしくお願いします」と言って、少し遅れて布団に入ってきた。
ふたりは天井を見ながら沈黙を続けた。
それではすすまない。
「疲れただろう?」などと言いながら、左を向き、彼女を抱いてキスをした。
彼女はされるままだが、キスは歯を閉じたままだった。
やがて寝巻きを脱がし、乳房から徐々に下方へ手をうつし、やわらかく股間に指を這わせた。
それは実に丹念に丹念に時間を掛けた。
と言うよりも、彼女のやわらかくぬくもりのある肌が、手の平や指先が快かったからであった。
女の体は、こんなに優しいのかと思った。
股間から秘所に移ると、粘液が溢れていた。
両脚は開かれていなかったが、そうした長い愛撫に彼女も感じていた筈で、彼女の頭の下にした腕をたぐって顔を寄せ、キスをすると、やっと歯を開いて応じてきた。
秘所に入れている右手の指は上下を繰り返し続けていたので、彼女の心地よさは充分だった筈だ。
唇と秘所での快感は、彼女の悶えになってあらわれ、体をくねらせてきた。
決して秘所から指を外さず、乳首に舌を這わせ、またキスに戻り、それを繰り返し繰り返し続けると、彼女の体は自分の体に大きく捻じられて推しつけてきた。
彼女の股間からは粘液が溢れ、秘所に留まらず、大腿から腰下まで滴っていた。
ようやく両足を開かせ、その間に入って重なり、もうとっくに屹立しているモノを秘所にあてがい、上下に擦り始めた。
彼女は両足を伸ばし、両腕を自分の首に回してすがりついた。
いよいよ秘所を上下しつづける屹立の先端は、彼女の入口を目ざすが、全く分らなかった。
シッカリと抱き合った心地よさと十数回の擦りは、間もなく彼女のピッタリした股間の隙間に、勢いよく果てさせた。
ふたりは感激しあい、シッカリと抱き合っていた。
しかし達成されなかった事は、ふたりとも知っていた。
しばらくしてまた屹立すると、彼女は「ゴメンナサイ」と顔を赤らめて言った。
もちろん自分も初めてだったから「難しいんだな?」などと応えた。
今夜中に達成することが、その重要な目的である事をともに認識していたから、今度はふたりはともに邁進した。
彼女の両足は開かれ、少し高くなって、ともかく自分は秘所に先端をあてがうだけで、推し込んだ。
すると、プッツンとした感じでヌルヌルッと入り込み、彼女は瞬間に腰を引いたが、そのまま全てが没入した。
中は熱くやわらかく、たちまち射精した。
彼女はポロリポロリと涙を流した。
「痛いのかい?」と囁くと「嬉しい、トッテモ嬉しいの?」と、キツク抱きついてきた。
彼女が取り出したガーゼで萎縮したペニスを優しく拭いてくれると、鮮血が滲んでいた。
翌日、温泉街を散歩していると、彼女は何となく歩き難そうだった。
「どうした、痛むのかい?」と聞くと、顔を真っ赤にして囁いてきた。
「ウウン?大丈夫?、あなたのが挟まってる感じなの?」だった。
26才と24才の、童貞と処女の初夜のことだった。
それから彼女の生理日までは、毎晩毎晩営みを続けた。
あれから四十年ちかくになるが、「ふれあい」の営みはまだ時々ある。
男と女の営みとは「心と体のふれあいなのだ。

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