彼女を先輩の生贄に
2019/01/03
一昨年の話です。
私と彼男は同じ高校に通っていたものの、クラスも部活も違うのでほとんど面識がなかったけれど、偶然同じ専門学校に進学してから仲良くなり、いつしか付き合い始める事に。
彼男はとても優しい人素敵な人だったんですが、どちらかというと優柔不断で、長い物には巻かれるタイプ。
時折イラッとする事もありましたが、そこはまあお互い様だろうし、在学中は特に揉め事も無く、そのまま卒業を迎えました。
私は地元に、彼男は県外に就職が決まり、彼男は1年間寮生活を送る事に。
県外といっても車で1時間もあれば行ける所だったので、特に別れ話も出ず、休日は彼男がこっちに帰ってくる(寮と職場位で何も無い場所だったので)か、中間地点で会おうかー、なんて話をしていました。
実際就職して働き出すようになった後、時々昼と深夜にメールが届くように。
最初は「写メ送って〜」位だったのに、日を追うごとに卑猥な内容に。
(しかも必ず後から「書きすぎた、ごめん」等の謝罪が入る)今までこんな内容のメールを送ってきた事も無く、変だなーとは思っていたけれど、それ以外の時間帯にくるメールは今まで通りだったので、疲れてるのかな、位にしか思っていませんでした。
その後何度か休みの日に彼男と会ったのですが、彼男はとても疲れている様子で、私もメールの件を問い詰める事もなかったのですが、変なメールが送られてくるようになった後から、彼男とのデートの度に「こっち(寮)来て遊ばないか?」と誘われる事が増えたり、誰かと遊びにおいでよと言われたりするようになり(これもいつもは積極的に行動しない彼男にしてはおかしいと思ったのですが)、寮は一応女性禁止になってるし、行っても遊ぶところないよ?と言うと引き下がるので特に疑問も持たずにいました。
ある日、いつものようにデートしていたら突然彼男が、「先輩達が彼女を連れて来いって言ってる、みんな君が見てみたいらしい」と言い出し、最初は恥ずかしいからと断ったものの、彼男の先輩に私の写真を見られたそうで、是非一度連れて来いと言われたときに断れなかったらしく、連れて行かないと俺の立場が…と、彼男が余りに必死に頼むので仕方なく了承する事に。
その日のうちに彼男に寮に連れて行かれたのですが、連れて行かれたのは彼男の部屋ではなく先輩の部屋で、何人かいると事前に聞いていたのに、三十代位の人が一人いるだけでした。
そして彼男が普通に私を紹介、先輩と普通に挨拶を交わしたのですが、ずっとニヤニヤ笑いながら話しかけてくるし、第一印象からしていい感情を持ってなかったけど、仕方なくその場にいる事に。
しばらく三人で話をしてたのですが、途中彼男が部屋に戻った後、先輩が急に私に近づき「やー、本当に連れてくるとは思わなかった」と言い出し、私の写真を見て一目ぼれした事と、今日会ってもっと気に入ったので付き合って欲しいと言われました。
当然お断りをして部屋を出ようとしたのですが、手をつかまれ、「彼男から聞いてるんだろ?」とか「了承したから来たんだろ?」と言われパニックに。
そのまま後ろから抱きしめられたのですが、怖くて声も出ず、鞄も靴も置いたまま何とか振り切って逃げ出しました。
彼男の部屋に行こうと思ったけど、初めての場所だし階や部屋番号も聞いてたけど探す余裕も全く無く、真っ直ぐ下まで走って降りました。
少し冷静になった後、Gパンのポケットに携帯を入れていたのを思い出し、すぐに彼男に連絡入れたけど出なくて、涙でグシャグシャのまま姉に連絡、急いで迎えに来てくれると言ってくれたのですが、姉が迎えに来る間に彼男から電話がきたけど「頼むから戻ってきて!」と言われガチャ切り。
着信拒否も思い浮かばず、姉が来るので電源も切れずで、彼男からの電話が入るたびにビクビク怯えて隠れてたので、迎えが来るまで生きた心地がしなかった。
一時間後に姉と無事合流。
帰りに車中で今日の出来事を姉に話すと大激怒し、「もう別れな!」と言われ、自分も話してる間に怒りが湧いてきて、当然別れるつもりだったので、彼男に信じられない、最低だ別れようとメールをして鞄に財布とか入れっぱなしだったので、そっちは送ってと入れた後着信拒否にしました。
その日の夜、彼男が家に鞄を持ってやってきましたが、姉が出てくれて彼男は姉に言い訳めいた事や私に会わせてくれと言っていたそうですが「自分が何をしたかわかってる?」と聞くと帰って行ったそうです。
その後も、会社のPCや別アドから私にメールを送ってきてたのですが、全て「先輩に頼まれてどうしようもなかった」
「私ちゃんなら何とか断ってくれると思った」と言い訳のメールばかりでうんざり。
待ち伏せもされましたが「(友人に)この事話すよ?」と言ったら黙って帰って行った。
…実際は話した後だったけど。
一度先輩らしき人からも電話がかかってきたのを機に携帯ごと変えました。
言い訳メールの中に、昼や深夜にメールを送っていたのが先輩の差し金だった事が発覚、立場が弱いから断れなかったと書いてあり、彼も辛かったんだなと思う一方、メールを見る度に気持ち悪さが増し、共通の友人に頼んで二度と連絡をしないで欲しい、顔もみたくないと伝えてもらいました。
今日偶然地元のファミレスで何年か振りに会ったので厄払い投下しました。
お互い恋人連れで、向こうは隠れるように帰って行ったけど、隠れたいのはこっちだ…。
以上です。
長文でごめんなさい。