妻と義兄 6

2018/10/27

畳に射し込む筈の2本の光の線が消え、リビングを隔てる分厚い2枚の襖がキッチリ閉じられていました。
どんな状況で、誰が閉じたのか、一瞬不安がよぎり、先ほどキッチンのドアを閉じるように提案した義兄が何気に閉じたのか、オヤジか姉か子供達が何気に閉じてしまったのか、それとも・・
めったに誰も入る事のない部屋とはいえ、覗き部屋とは見えないように工夫をしたつもり・・
でも、見ようによってはアカラサマ。
ただ、何となく感じる違和感。久しぶりのせいなのか、その時はわからず、というより、唯一覗ける欄間が残された事に、ホッとして、何よりも、すぐ隣の二人だけの空間の熱い空気が私の不安を吹き飛ばしてしまい、まずは閉じられた手前の襖に耳を押し付けていきました。
綾の声は分かりますが、義兄の低い声が所々聞き取れません。
「そういう時はどうするんですか?」
「それはもう、どうしようもないから、モゴモゴモゴ・・」
すべてを知りたい私は苛立ちがつのります。
住宅メーカーと契約したものの、リビングとこの部屋の西側窓から見下ろせる道路を隔てた平屋の建具やさんの家。
町内の付き合いで、建具だけは依頼して、もともとオヤジと気が合って、酒を飲みに互いに行ったり来たり。来るたびに目に付く建具を点検する親切さ。
ピッタリと見事にしまった分厚い襖に、建具屋のオヤジさんの愛想良い顔が浮かび、呪いたい様な気分。
欄間から聞こえる、小さいがハッキリした音と、ステレオ音になって聞こえてきて、しかたなく、台の上に。
姿勢が不自然で、支える両手と腰とフクラハギをかなり使います。それに欄間のホコリの匂い。
他の事なら絶対嫌がる事、ですが、筋肉の疲労やホコリの匂いさえ、覗く興奮をさらにかきたてるのも事実!
リビングの照明がまず目に入り、次第に眼下に二人の話し声と共に見えてくる光景・・・・
最高のスリルと興奮の瞬間!ただの見慣れたリビングが、恐る恐る視野を拡げるにつれ、見えてくる綾と義兄の存在に異様なほどに卑猥な興奮を感じ、圧倒されてしまった私。
ただの会話でしかない情景が、綾の衣服が全て脱ぎ捨てられて、その妹の全裸の肉体をむさぼる義兄の劣情に満ちた行為のための会話のひと時としか見えず、全身が覗く目になってしまった様。
義兄の声がハッキリ聞こえ出しました。
「いや、そうでもないんだよ、それがけっこうむずかしくて・・」
「そうなんですか?ホントの事ってわからないんですね」
又義兄の(自慢?)話。聞きたくないのに耳を傾ける変な私。二人ともそんな話、本気でしていない事は分かりきっています。綾も義兄もそして私も。
ただ、義兄にとって綾の熟れきった肉体をむさぼる為の、仕方のない偽善行為。
そして、肉体のすみずみまでむさぼられる行為を受け容れるかの様に、話を合わせ、テーブルに用意された、綺麗に並べられた料理とアニキしか飲まないビール。
もうすぐ、むさぼられるはずの綾に注いでもらったコップの中のビール。
眼前に現れたきたモノ全てが、淫靡な熱気に包まれている様に見えて、二人に当たる温風が私の顔にもやってきて・・3人でする姦淫行為を感じ、勃起する私。
義兄はパジャマ姿。綾は前面にジッパーのついたデニム生地のミニスカート。
以前、
「綾、何でこんなミニにジッパーついてるの?エッチだな?綾は!」悪ふざけが過ぎて、
「やめてよー、もう絶対はかない!」怒らせてしまったもの。
ダブダブの大きな白の綿のシャツ。着心地がいいと言って、私から奪ったもの。
綾の足は崩されて、真っ白で柔らかそうな太腿の内側が、見事にむき出しになっていました。
今は、私だけにしか見えない筈の姿態。
いきなり正座して、ビールを注ぐ綾。ギリギリにミニがせり上がって、ピッチリ合わさった太腿。
一番上はともかく、その下2つまでボタンは外されていて、動きで胸元の素肌を義兄と私に見せつけるかの様な綾。
襖の隙間から綾のミニから今にも漏れ出しそうな股間のパンティを覗きたい衝動にかられましたが、今は不可能。
暫らく退屈な会話が続き、
「綾さんもちょっと飲んでみないかい?」
「え?ビールを、ですか?」
「ん、この前の、何とかっていうのでもいいけど」
「あ、あれ、1本しか買ってこなかったんです・・ビールって、強いんですか?」
「んーん、一番弱いんだよ、美味しくはないだろうけど、疲れが抜けるんじゃない?」
「そうなんですか?ホントに?」
「あー、多分、いや、俺だけかな?」
綾はクスッと笑って、
「それじゃ、ちょっとだけ、ホントにちょっとだけですョ?」
コップのウーロン茶を飲み干そうとしましたが、ナミナミになっているのを見て、
「あー、無理しなくていいよ、今コップ持って来るから」
「あ、大丈夫です、私もってきますから」
綾が立ち上がり、いきなり綾の全身が義兄の目の前に現れ、ミニがシワでズレ上がり、生の太腿が半分ほどいきなり眼前に現れて、当然ながら義兄の目はクギズケになり、綾がそれに気ずいてか一瞬、真顔になり、くるっと振り向いて、歩く綾の後姿を凝視している義兄。
(綾も、感じてるんだろうな・・義兄のむさぼる様な目を!)
捲くれ上がったまま綾が現れ、交互に見せる太腿の肉の揺れが、義兄の勃起を誘っているようにも見え・・又勃起した私。
目の前まで近ずいた綾に、ハッとして素早くビール瓶を持ち、両手で持ち、綾の差し出すコップに、ゆっくり注ぐ義兄。
半分程注がれたところで
「アッ」綾の声に
「オット!」止めた義兄。「ちょっと飲めるかな?、こんなに・・」目の前でコップを見つめる綾。
「あっ、飲めなかったら俺飲んでやるから、無理しないで?」
「エ?エ?!」
「アッ、変な意味じゃなくて」
「エ?変な意味って・・」
「あー、いいから早く、飲んでみて!」
「んー、困ったナ・・確か苦かったんですよね」
綾は少し口に含みました。途端に泣きそうな顔。目をつぶってゴクン。思わず左手を離し、口を押さえ、「ん!やっぱり・・苦い! お義兄さん、いつもこんなの飲んでるんですか?!」
「ハハ、それは慣れだよ、慣れ、段々舌が発達してうまくなる。舌を見せてごらん?」
「え?舌?」
「うん、舌を見れば大人の舌か子供の舌か分かる!」
「エ?!そんなに違うんですか?」
「そう、見せてごらん?」言いながら、義兄は綾のすぐ脇にスリ寄っていきました。
綾は信じたのか、寄ってきた義兄の前に
「何か、恥ずかしい・・」言いながら、ちょっと舌を出しました。
「んー、ナルホド・・」まるでニセ占い師の様。義兄の顔がみるみる紅潮してきました。
「どうでした?」口を閉じて尋ねる綾。義兄の赤面にちょっと顔を曇らせ・・
「んー、あっ・・」
「子供の、舌・・なんですか?私の舌。」
「んー、子供っていうか・・」
「違うんですか?・・じゃ、大人?・・でした?」
「いや、そうじゃなくて」
「エ?、何なんですか??大人でもなくて・・」いい終わらないうちに、義兄が小さな声で
何かいいました。
「エッ?」
「ん?、だから、美味しそうなって・・」
「エッ?おいしそう?・・・ヤダ・・」
綾は慌てて正面を向き、残ったビールをゴクゴクッと飲み干してしまいました。
「アッ・・」空のコップを見て驚いている綾。
「飲んじゃった・・苦い!」むせてしまった綾。
「大丈夫?」綾の背中をたたいている義兄。顔が恐くなっています。
「あっ、大丈夫です・・御兄さん変な事言うから・・」
義兄の手が綾の背中に触ったまま止まりました。
義兄の異様な様子を感じ取って、テーブルに置いたコップを見つめたまま黙ってしまった綾。
綾の背中を左手に感じたまま固まって次の行動に移せないでいる義兄。
ちょっと重苦しい空気が漂い・・
「綾さん・・」かすかな義兄の声。
「・・エッ?・・」指でコップをなぞりながら、コップを見つめる目線を動かさずに返事をするかすかな綾の声。
次が切り出せずに僅かに綾の背中を撫でている義兄。
「綾さん」かすれたような声をあげ、義兄はいきなり綾のコップを取り上げ、脇においてしまいました。
「アッ!・・エッ?」綾が声を上げた時、義兄は既に綾を抱き寄せていました・・・
驚いて見る綾の目の前に、既に発情しきった義兄の顔がありました。
「キスさせてくれ」
言うと同時に義兄は綾の唇を奪っていました。
驚いて目を大きく開けたまま唇を奪われている綾。
最初、顔を横に振って義兄にイヤイヤしていた綾。
左手でキツク体を抱き寄せられ、右手で髪を撫でられ続け、次第に大人しくなってきた綾。
目が甘く閉じられ、次第に義兄の舌の愛撫を受け容れ始めた綾。
腕をつかんでいた手が、義兄の肩にまわされ、次第に指が義兄の肩を味わい始め、
(あ?!恋人のような!!)
「ウン!」綾がビクッとして声を上げ、義兄の手が、綾の髪を離れ、綾のむき出しの太腿をゆっくり交互に擦り味わい始めました。
次第に二人の息が早くなり、
「ウウン!」
綾が又顔を横に振り出しました。
太腿を味わっていた義兄の手が、何時の間にか綾のパンティに移っていました。
手首をつかんで押し戻そうとしますが、義兄の手は綾のパンティに覆われた陰部を捕らえたままビクとも動きません。
(そうだ!)私は緊張で動かない足を必死に動かして、覗き台から下りました。私は小刻みに震える手で、二人の目の前の襖を必死に開けていきました。
二人の早く荒い呼吸がいきなり目の前に大きく迫りました。二人の発する淫欲の迫力に、心臓が飛び出すほどに驚き、目もくらむほどの興奮が襲いました。
やがて、綾は手を離し、陰部を犯す義兄の手を許しました。

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