ゾンビ「おおおおお・・・お?あれ?アレ?人間いなくね?」

2018/04/06

ゾンビA「あ、あれ?な・・・なあ」ゾンビB「おおーーーおおお・・・なんだよ、うるせーな」ゾンビA「なぁ・・・まさかとは思うんだけどさ、もう皆ゾンビになってるんじゃね?」ゾンビB「まさかww おおーーおおーーー」ゾンビA「だよな・・・ おおおおお・・・おおおお・・・」ゾンビC「なあなあなあ!今言ってたのマジ!?人間居なくなったの?!」
A「いや、そんな気がしただけで・・・確証は」C「おおーーい!みんなーー人間いなくなったってよーー!!」A「おい、声でかいって・・・」大勢「なんだなんだ」C「みんなゾンビになったんだってよーー!!」大勢 ざわざわ・



・この時、一人のゾンビの発言により ゾンビ達の世界は変革を迎えた20XX年
ゾンビが出現してから世界は大崩壊へと向かっていった
ゾンビにかまれた人間はゾンビへと感染していく
そしてゾンビになった人間は、もう人間に戻ることは出来ず
永遠に血肉を求め彷徨うのだったそれから2世紀人間が居なくなってから50年の歳月が流れていたゾンビA「これからどうしよう・・・」彼が気づいてしまったせいで、他のゾンビたちも人間が居なくなったことに気づいてしまった
途方にくれる青年ゾンビを尻目に 他のゾンビたちはそれぞれゾンビとしての役割を放棄しだしたある者は、とりあえず前世の記憶を頼りに自分の住んでいた家を目指し歩き出す
ある者は、どうしていいかわからず とりあえず 「おおーーおおーー」唸りながら少し前のゾンビになるが
他のゾンビから「もう別にそんなのしなくていいんだぜwww」と諭され とりあえず他のゾンビについていく者
公園に集まり これからどうしようか話し合う者
前からやってみたかったスケボーをやりだす者 そしてコケて足が取れてしまう者ゾンビ達は混乱していた 人間がいなくなったという噂は瞬く間にゾンビの世界に広まった人間の血肉をさまよい人を襲うという本能で動いていた彼らだったが
2世紀半というゾンビの仕事から解放され 彼らは呆然としていたそれから1ヶ月の時が流れたゾンビたちは生前の記憶を頼りに、とりあえず自分の住んでいた場所に戻り
本を読んだり 音楽を聞いたりして過ごしていた
ゾンビに寿命はない 人間でなくなった彼らは永遠の生命を人を襲うことに使っていたが
その役目を終えた彼らは、永遠の命をどう使っていくかに悩んでいたとりあえず、彼らは暇だった・・・ 人間だった頃は街には電気が通っており、TVが放送されており
スイッチひとつでくだらない娯楽は手に入っていたが、人間が居なくなった世界では
夜はとことん暗い 月明かりだけの世界だった そして 途方もなく暇だったゾンビは昼間は本を読んで時間をつぶし、夜は、仲間と集まってくだらない話で盛り上がったが
それは3週間くらいしか続かなかった。
毎晩毎晩話し続けると大体3週間で話題が尽きてしまったゾンビは 寝ることも 飯を食うことも(人間が居ないので) 疲れることも 苦しむこともないゾンビ達はここに来て 退屈 という苦しみを味わうことになったゾンビ達が 人間が居なくなったと気づいてから1ヶ月たったある夜街に明かりが点ったゾンビたちは歓喜した 電気が通ったことで、今まで出来なかった娯楽の一部が
再び復活したのだったあるゾンビはTVのスイッチを着けた TVには懐かしい砂嵐が映っていた。
そ砂嵐を楽しむように日長一日楽しむ者
また、あるゾンビは夜でも本が読めるとベットに寝転がり読書に没頭した
そして、オーディオプレイヤーが動き出すことで ゾンビの街は騒がしくなった だが彼らはウキウキしていた
醜くくずれた彼らの顔に 笑顔が戻った
なぜ、電気が戻ったのか?これは、退屈に耐え切れなくなったゾンビが
前世の記憶を頼りに、発電所の動かし方を思いだし、試行錯誤の上
なんとか発電所を動かしたのだったこの事によりゾンビの暮らしは一新する
電気が戻ったことで、ラジオ局が復活した。
前世はおしゃべりなDJをしていたゾンビは
ラジオ局に向かい、かつての名曲と呼ばれた音楽と その音楽にまつわるエピソードを
24時間ずっと語りだした おしゃべりゾンビが喋ることがなくなると また別のおしゃべりゾンビがDJを努め
ラジオ局は活気にあふれたそして、ラジオ局が復活してから
記念すべき テレビ放送再開の第1号の番組は お昼のバラエティー番組だった
12時丁度に テレビを着けたゾンビたち そして街中でテレビ番組のテーマが流れだした「お昼休みはウキウキウォッチンあちこちそちこち いいとも?♪」
テーマ曲に合わせて、スリラー張りのダンスを披露するゾンビ青年隊
そして 番組の司会者が出てきた TVを見ていたアジアの島国のゾンビたちはその姿に
懐かしさを感じたマイクを持ったサングラスのゾンビがスーツ姿で現れると
自分はゾンビになってもやる気はあんましない ということをアピールすると
メガネの禿げたゾンビに 「アンタは生前からそんなちょうしやなー」と突っ込まれていたお茶の間は大爆笑だったテレビ、ラジオ、音楽、読書 ゾンビたちの娯楽はある程度揃ったしかし、ゾンビたちは貪欲だった 今ある娯楽も気がつくと飽きていた
ゾンビたちは新しい娯楽を求めたあるゾンビは、有り余った時間を、芸術に使おうと 世界中の美術館を見てまわるという旅に出た
またあるゾンビは、音楽を勉強して 自分を楽しますだけの究極の音楽を作ろうと意欲する
彼らは 寝ることも食べることもしなくていいので、趣味や習い事に全力を注ぐことができた
だが、食べなくてもいいといことで、グルメを気取っていたゾンビたちは少し歯がゆい思いをしていたゾンビたちはより文化的な事を好むようになった
ゾンビたちが地球の支配者になってから数年の月日が流れたたった数年で街は物凄く清潔になり、活気にあふれていた
ゾンビたちの流行とまではいかないが、自分たちが腐っていて、触れるものを汚してしまうから
住んでるところは掃除して綺麗にしよう という考え方が芽生えていた
特に、読書趣味としていたゾンビたちがこの清潔に気を使っていた
自分の血や体液で大事な本を汚してしまうのを恐れたのだったそして、今日。
ゾンビアップルからiPadが再版され。
ついにネット書籍の時代が到来したのだった
ちなみにインターネットは結構前に再開していた
ゾンビたちは音楽を好んだ彼らの孤独を癒してくれるのはスピーカーから流れる 多種多様のメロディだった
激しい曲を聞けば気分が高揚し、落ち着いたしっとりしたメロディを聞けば、優しい気持ちになれた
彼らは音楽をより一層楽しむことができた 音楽はここ数年でかなり変わっていた
特に、歌詞がきれいな言葉で溢れている曲が人気だった
なぜかというと、世界がゾンビの物になってから 主教の概念が全部覆されてしまったからだ
救世主は現れなかったし、死後の世界なんてないというか 地獄と現世の違いなんて誰も分かんなかったからだ
皮肉で「ゾンビの世界は地獄だぜ」なんて言う奴はいるが、皆ジョークの一つ程度に捉えているこの事により、今まで反社会的な歌詞やファックやキルなどの単語は ゾンビの世界を味わったものには
特に胸に響かない、共感しない言葉へとかわっていったなのでデスメタルは ものすごい激しい曲の 讃美歌へと 変わっていくことになった
死ぬことのない彼らにとって 病とは無縁になったが
病院はそれなりに機能していた病死はないが、怪我で死ぬことはあったのだ
ゾンビは腕が取れても死ぬことはないが、取れた腕は取れたままであった
数年前にスケボーでコケて足を失ったゾンビは 義足のメンテナンスのために
1ヶ月に1度は通院していた怪我で体の一部を失うということもあってか 義足や義手といった技術はかなり向上した
そして、今日は新しい義足を試す日片足のゾンビは スケルトンのハイテク機器が見える義足を装着すると
さっそく 病院内を走りまわっていた
自分勝手に好きなことをするゾンビたちが多い中
集団をまとめるゾンビたちもいたここ数年で、ようやく国家という概念が復活しだしていた
ゾンビたちは政治に興味はない なぜなら、生活の保証をそんなに気にしなくてすむようになったからだ
ゾンビが気にするのは電気が通っててTVとラジオが動けば大体生活できる
生活というより、暇つぶしが出来ればいいというのがゾンビたちの住む場所を選ぶ条件だっただが、ゾンビも集団になれば色々と問題が起きる
ケンカを始めれば、死ぬことはないのでどちらかがバラバラになるまでやりだしてしまう…

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