マキを狙うやつら vol.5
2018/03/04
俺達は、映画館の隣のゲームセンターに入った。
俺にとっては、ゲームセンターに入るのは久し振りだった。
入ってみて、メダルゲーム(スロット・パチンコ等)がやたらに多いなあと思った。
何をやるか迷ったので、とりあえずマキに聞いてみた。
俺「マキ、やりたいゲームある?」マキ「ダンスゲームにする」マキは迷わずに答えた。
マキは、某体感ダンスゲームの所に行った。
(慣れた感じだった)マキ「じゃあ、おにいちゃん。一緒に踊ろう」俺「えっ!?俺、やったことないから……。マキが手本を見せてくれ」俺は、体感ダンスゲームをやったことが無かった。
マキ「うん。じゃあ、ちゃんと見といてよ。でも、手本とかいうほど、上手くはないけど……」マキは、そう言うと踊り始めた。
マキは、俺の予想に反して、めちゃくちゃ上手かった。
音楽にも、ノリノリで、ゲームというより、ストリートで、ダンスしている感じだった。
俺は、マキのダンスに少し感動していたが、マキの姿を見ていると少し不安になった。
マキは、ノリノリのオーバーアクションでダンスを踊っている為に、ミニのワンピースのスカートから、チラチラとマキのパンティが見えていた。
マキのチラチラ見えるパンティとむっちりした太腿は、かなりエッチな感じがした。
しかし、マキは、ダンスに夢中で、気にもしていないようだった。
最初は、俺もマキのパンチラが見えて嬉しかったが、だんだんとマキの周りにマキのダンス目当てのギャラリーが集まってきて少しあせってきた。
中には、明らかにマキのパンチラ目当てであろう野郎どももいた。
そんな中、マキのダンスが終わった。
すると、周りの人たちから拍手が起こった。
マキは、かなり気分がよさそうだった。
そんなマキを見ているとパンツが見えていたとか言い出しにくかった。
すると、ギャラリーの一人が、「アンコール」とか言った。
そして、他のギャラリーから拍手が起こった。
マキは、一礼して言った。
マキ「じゃあ、次は、別の曲で、踊ります」マキの一言でギャラリーはノリノリになり、再び拍手が起こった。
そして、マキは、再び踊り始めた。
先程よりも、ノリノリで……。
マキは、先程よりも回転の多いダンスを踊っていた。
回転するたびに、マキのスカートはめくれ上がり、白いパンティは、丸見えになっていた。
白いパンティは、お尻に少し食い込んでいた。
太腿は、汗ですこし輝いて見えた。
ギャラリーの中には携帯電話やスマートフォンで写真を撮るやつもいた。
しかし、俺は、注意することが出来なかった。
マキの気分を害するのが嫌だったこともあるが、しかし、それ以上に俺の中で、マキのパンチラを他人に見られている事で興奮してくる感情があった。
俺は、成り行きを黙って見守ることにした。
(俺の息子はギンギンだったが……)しかし、マキは、まったく気にしないで、ダンスを踊りおえた。
マキ「みなさん。ありがとうございました」マキはそう言うと一礼した。
ギャラリーから、また、アンコールが起こっていたが、マキも疲れたらしく体感ダンスゲームから離れて、飲料の自動販売機の所まで行ってジュースを買いだした。
俺は、すぐにマキを追っかけて自動販売機の近くに行った。
俺「マキ。すごかったな。あんな特技があったんだ。知らなかったよ」マキ「特技って、いうほどでもないよ(照笑)。
たまに友達と一緒に踊りにくるだけだから……。
それに、私より上手い子って、いっぱいいるから……」マキはジュースを飲み干すとそう答えた。
俺「いや、すごかったよ。おにいちゃんは感動した(笑)。
それに、ギャラリーも出来てたしね(笑)」マキ「ギャラリーには、少し驚いたよ。でも、気持ちよかった」マキは楽しそうだった。
そんなマキを見ているとパンチラとかは言えないと俺は思った。
マキ「おにいちゃん。次、プリクラ撮ろうよ」俺「ああ」俺は、少し照れくさかったが、マキと一緒にプリクラを撮った。
なんだか、兄妹というより、カップルみたいな感じだと思った。
俺達は、その後も色々とゲームを楽しんだ。
そして、時間になったので、映画館に入って映画を観た。
(映画の題名と内容についてはここでは省略させてもらう)映画の上映が終わると俺達は、映画館から出て、近くにある、某ハンバーガーショップにランチに向かった。
ハンバーガーショップの入り口に差し掛かった時に、俺を呼ぶ声が聞こえた。
?「タカトシ君」見覚えがあるような、ないような中年のオヤジだった。
俺「はい?」俺は、必死で記憶をたどった。
?「タカトシ君だろ。市川孝敏君だろ」俺「はい。市川孝敏ですけど……。どちらさまですか?」?「えっ!?忘れた?俺だよ。お父さんの部下だった岸利徹(仮名)だよ」
(実名は出せないので仮名で岸利徹とする)俺「あっ!!思い出した。お父さんの会社にいた岸利さんですね」このオヤジ、いや、この人は、俺の父親の会社の元部下で、年齢は三十代前半なのだが、少し髪の毛が薄く実年齢よりも老けて見える人だった。
昔から、休日に父親のゴルフのお供で帰りがけに、うちで晩御飯を食べていたので、よく知っていた。
しかし、父の勤める会社を一年程前に退職したみたいだったので、会うのは一年振りくらいだった。
岸利「思い出してくれたんだね。タカトシ君、見ない間に男らしくなったなあ(笑)。
今日は、彼女とデートかい(笑)」マキの事には気付いていないようである。
(しかし、彼女とは……)俺「違いますよ(照)。
妹ですよ。
マキです。
マキのこと覚えていませんか?」岸利「えっ!?」俺「マキも岸利さんの事忘れたのか(笑)。
ちゃんと挨拶しろよ」マキ「覚えてるわよ(笑)。
おにいちゃん、失礼ネ」マキは、岸利に向かって微笑んだ。
(マキも覚えていたようだ)マキ「岸利さん。お久し振りです」岸利「マキちゃん!?美人になったなあ。ビックリしたよ。気付かなかった」マキ「エー、でも、私、そんなに変わってないですよ(笑)」岸利「いや、雰囲気がなんか変わったよ。やっぱり、この年頃の女の子は成長が早いね」岸利は、マキを見てずっと微笑んでいた。
岸利「今日は、兄妹で、デートかい?」俺「デートというか……(照)。
観たい映画があるとマキが言うので、受験勉強の息抜きに付き合いました」マキ「実は、それは、おにいちゃんの口実で、夏休みにデートする相手がいなくて寂しいみたいなので、私が付き合ったんです」マキは意地悪そうな感じで言った。
岸利「へえ、兄妹仲いいんだね。兄妹の仲がいいのは、良いことだよ」俺「そうですか(照)。
ありがとうございます」岸利「それより、二人のこれからの予定は?」俺「今から、お昼にしようかと思いまして……」岸利「そうなんだ。ちょうど、俺も昼まだなんだよ。よかったら、久し振りの再会を祝して俺にゴチらしてよ」岸利の提案に少し面食らったが、ごちそうになる分にはいいかなと思った。
俺「俺はいいですよ。ゴチになります。マキはどうする?」マキ「じゃあ、私もゴチになります(笑)」岸利「そうか。じゃあ、近くに店があるから行こう」俺達は、岸利の案内で店に行くことにした。
岸利について行くと、路地裏のスナックみたいな外観の店の前についた。
岸利「着いたよ。ここだよ」俺「えっ!?ここですか?」マキ「えっ!?ここ、閉まっていますよ」岸利「大丈夫。今、開けるから……。ここ、俺の店なんだ」俺「そうなんですか?」【しかし、胡散臭そうな店だな。
これが、スナックかあ】俺の心の声岸利「ああ。だから、気を使わずに……」俺とマキは、岸利に促されて、その店に入った。
入り口から入ってすぐにカウンターがあり、奥にボックス席やカラオケを歌うスペースがあった。
岸利「じゃあ、奥に入って。好きなところに座って」俺とマキはボックス席に隣同士で座った。
岸利は、店の照明をつけて、カウンターに入って何やら調理し始めた。
スナックだからか、照明をつけても薄暗い感じがした。
俺は、少し不安になったが、マキは、もっと不安だろうと思い、なるべく堂々と振舞うことにした。
しばらくして、ランチが出来たようである。
岸利「お待たせ。大した物じゃないけど……。味は、いけると思うよ」エビピラフとオニオンスープだった。
俺&マキ「いただきます」俺達は、岸利から、出されたランチを食べた。
予想以上に美味しかった。
岸利「食後にどうぞ」岸利は、アイスコーヒーも入れてくれた。
俺「ごちそうさまでした」マキ「ごちそうさまでした。おいしかったです」岸利「そう言ってもらえると嬉しいよ」俺「この味なら、お昼のランチをやっても充分にいけますよ」岸利「そうかい。ありがとう。じゃあ、考えとくよ」マキ「アイスコーヒーも美味しかったです」岸利「ありがとう。また、飲みたくなったら、いつでも、来てよ。夜は駄目だけど……」マキ「夜は……、どんなお店なんですか?」岸利「夜は、スナック。いわゆる水商売ってやつだよ」マキ「水商売?」マキは少し興味を持ったのか岸利に色々と質問をし始めた。
岸利「水商売というのは、お客さんにお酒を提供して、商売することをいうんだよ」マキ「そうなんですか?スナックは?」岸利「スナックは、そのお酒を提供するのが、ホステスと言われている女性で、お客さんとお話したり、ゲームしたり、カラオケしたりしてお客さんを満足させる商売なんだよ」マキ「そうなんですか」俺「マキ、興味持ったのか(笑)」マキ「少しね」岸利「じゃあ、二十歳超えたら、バイトでもしてもらおうかな(笑)」マキ「ぜひ、そのときは(笑)」岸利「じゃあ、せっかくだから、疑似体験してみる」岸利が変なことを言い出した…