10年越しで幼馴染みに告白された
2018/03/18
たったら書きます
書かせて。
てか書く。
1、22歳男。
社会人一年目。
フツメンのはず
話は中学3年から始まります。
ちと長いです。
書き溜めありますのでぼちぼち投下します。
俺は小学5年の頃、少しイジメにあっていた。
つってもまぁ、変なあだ名を
付けられてからかわれたり、無視されたり、私物を隠されたり壊されたり、
って程度の軽いものだ。
イジメが始まった当初には、いろいろ悩んだり軽く絶望みたいなものを感じ
たりもしていたけど、ちょっかいかけてくる奴らが、俺が困ってたり泣き
そうになったり先生に助けを求めたり、そんなのを見て喜んでるんだって
気づいて、悩むのが馬鹿らしくなった。
それから俺は開き直って、感情を表に出さず、仕掛けられる嫌がらせも全然気に
しない風を装って日々を過ごしていたら、いつの間にかイジメは終息していた。
結局、イジメが始まった原因は分からない。
そこから解放された理由も分からない。
そもそも、イジメってもの自体がそういうものなのかも知れないが。
いじめに軽いも重いもないと思うよとマジレス
>>12
軽いというのは、暴力は振るわれなかった、という程度の意味です
さて、付き合うことになったとは言え、何しろ俺はこれまで友人関係でさえ
まともに築いてこれなかったわけで、まして彼女なんて、もう何をどうすれば
いいのか、さっぱり分からない。
さらには、やっぱりからかわれてるだけなんじゃないかって不安も拭いきれない。
何しろ、女の子が俺に好意をもって告白してくるって事自体が不可解だ。
そんなわけで、二人でいるとまず会話が続かない。
俺沈黙がちwwwN子が気に
して話を振ってくれても、俺ぶったぎるwwwwwwもう最悪www
おそらくN子がY美に相談したんだろうと思うが、ある日を境に、休憩時間には
俺の机にN子、Y美、T崎の3人がやってきて話すことが多くなった。
話題は主に、俺の小学校時代の恥ずかしい話や情けない話や痛々しい話など。
Y美自重wwwだけど、イジメの件についてだけは触れないでいてくれてた。
もちろん、N子についての話も聞いた。
なぜかこれもY美からwwwwww
期間はほんの数ヵ月、さらにイジメを受けていた最中にも以前と変わらず
接してくれていた友達も幾人かはいたため、不登校とか、PTSDだとか、
そんな深刻な事態には至らなかったが、それ以来、他人が信じられなく
なってしまって、交遊関係は一気に崩れ去った。
中学に入っても依然そのことは尾を引いていて、新たな友達はできたものの、
付き合いはごく浅く。
それは今思えば、いつ裏切られても深く傷付くことの
ないように、って無意識の防衛手段だったように思う。
そんな面白味のない中学生活も3年目、6月中頃の放課後のことだ。
同じクラスの
一人の女子に話しかけられた。
彼女の名前はT崎。
小学校は同じだったが、それ
までほとんどまともに会話したことはない。
T崎「ね、1くんって、今付き合ってる人とかいるの?」
そんなもん、いるように見えるかよ。
嫌味か?・・・って思ったけど口には出さず、
いいや、いないよ、とか答える。
T崎「そっか。ちょっと話したいことがあるんだけど、一緒に来てくれる?」
そう言って、俺についてくるよう促す。
T崎は、小柄で童顔でショートヘアの可愛いメガネっ娘だ。
俺の好みど真ん中では
あるが、向こうが俺なんかに好意を持つ理由はない。
これはアレだな、罰ゲームって
ヤツだな。
ここにきてとうとうイジメ再来か?
ちょっと欝になりながらついて歩いてると、
T崎「あ、誤解のないように言っとくけど、1くんに話があるのは私じゃないからね」
ニコニコしながらそう言う。
そりゃまあそうだろう、最初っからそんな期待なんかしてないよ。
仏頂面で歩いていくと、おそらく目的地。
視聴覚準備室の扉の前に着いた。
T崎が、連れてきたよ、とか言いながら引き戸を開ける。
中には、さらに二人の女子がいた。
一人は、よく知っている子だ。
家が近所で、保育園からずっと一緒のY美。
小学校の中頃までは、しょっちゅう一緒に遊んでいた。
いわゆる幼馴染みってヤツ。
Y美は、ゆるくウェーブのかかった栗色の髪を肩甲骨あたりまで伸ばし、
肌は色素が抜け落ちたみたいな白、大きな眼に長い睫毛、そして鮮やかな
ピンク色の唇、と、まるで髪を染めてちょっと化粧をしているような外見だが、
これが全部天然モノのすごい美人だ。
ちなみに、小学校低学年の頃はマジ天使だったが、口が悪いwww
中学に入ってからは俺の方から距離を置いてしまっていたが、Y美は俺が
イジメられていたときにも変わらずにいてくれていた、数少ない友人の一人だ。
この場にY美がいるってだけで、俺の警戒心はかなり和らいでいた。
そしてもう一人。
大きいwww
今は違うクラスだが、2年の時には同じクラスだったN子だ。
身長が、ちょうど
平均程度の俺(中3当時165cmくらい?)よりもちょっと高い。
背中の中ほどまで
あるロングヘア。
そんな大柄なN子が、たぶん150cm前半くらいしかないだろうY美の陰に隠れて
・・・いや、隠れようとして明らかに失敗している。
しばらくの間、Y美の後ろでモジモジしていたN子だったが、それをY美が俺の
正面へ押し出し、鬱陶しいからさっさと言ってこい、みたいなことを言う。
間近で見たN子は、ふだん身長にばかり意識が向いて気づかなかったが実は
かなり可愛くて、それにとてもいい匂いがした。
身長差を気にしてか、少し猫背中腰で俺に話しかけるN子。
恥ずかしがる仕草が
とても可愛くて、俺も緊張して、何を言って言われたか全然覚えていないけど、
とにかく俺たちは付き合うことになった。
俺とN子がだいぶ打ち解けてきた頃、お互いの呼び方をどうするか、ってことが
話題になった。
その時はN子も俺も、お互い「名字+さん(くん)」と呼びあっていて、それを見かねた
Y美が「あんたら全っ然彼氏彼女っぽくない。つまらん」とダメ出ししたからだ。
N子「じゃあ○○くん、なんて呼んだらいいかなぁ?」
俺「んー、それじゃ1(名前呼び捨て)でいいよ。
だいたいみんなそう呼んでるし」
N子「そっかー、でも、せっかくだから、私だけの呼び方があったりしたら嬉しいかな」
俺「えー、それは難しいな」
T崎「いちくん、ってのはどうかな?昔はそう呼ばれてたじゃない」
Y美「あー、そうだった、それなんか懐かしいな」
それは、俺が小学校低学年の頃に呼ばれてた名前だ。
「名前の最初の一字を伸ばす+くん」、
例えば、田中将大をマーくんと呼ぶみたいな。
N子「うん、いいね、それ。
いちくんかぁ。
なんか可愛いー。
じゃあ、いちくん、って
呼んでいいかな?」
俺「うん、まぁいいけど」
正直かなり恥ずかしかったが、N子が期待に満ちた目でこちらを見詰めてくるので、
イヤとは言えなかった。
N子「いま他に誰か、いちくんのこといちくん、って呼んでる人はいる?」
俺「んー。いや、いない」
N子「それじゃ、これは私だけの名前だね。
もうこれからは、他の人にいちくん、
って呼ばせちゃダメだよ。
Y美もT崎も言っちゃダメだからね」
Y美「言わないよ、気持ち悪いwww」
T崎「うん、ぜったい無理ーwww」
お前ら、自分で振っといてそれはないだろwww
俺の方は、普段Y美たちがN子を呼ぶときの「名前の上二文字」が気に入って
いたので、それに決めた。
その日俺は 、嬉しそうな顔で必要以上に何度もいちくん、いちくんと呼んで
くるN子を、とても可愛いなと思いながら見ていた。
一学期の期末試験直前、事件が起きた。
教室移動中だったか、N子たちが傍にいない時間、同じクラスのA山(女)が
寄ってきて、俺に話しかけてきた。
A山「1くんってさ、いまN子と付き合ってんの?」
俺「うん、まぁ」
A山「N子さぁ、援交とかしてるって噂だよ。
大丈夫?Y美たちに
からかわれてるんじゃないの?」
頭が真っ白になった。
まさか、そんな。
単なる噂だ。
いや、そもそも本当にそんな噂があるのか?M樹が悪意ででっち
上げた話じゃないのか?・・・でも、どうしてそんなことを?
N子たちを信じたい気持ちは当然強かったが、数年来の付き合いの人間不信も
頭をもたげてくる。
そうだよ、あんな可愛い子が、なんで俺みたいなのを好きになったりするんだよ。
考えてみりゃ不自然だよな。
からかわれて、裏で笑われてるって方が
よっぽど納得できるよ。
一度気になりだすと自分で…