崩壊家庭で育った私を拾ってくれた旦那
2018/02/07
スペック
ダンナ 42歳 人相悪い
ヨメ 24歳 童顔 いまだに酒類は年齢聞かれる きょぬー
書き溜めてないからだらだらいく とにかくついてない人生だった
母親は多重債務者でオヤジはアル中
おまけに大家族
DQN家族の典型の長女として生まれた
親の喧嘩の仲裁はあたりまえ
わたしは子供の頃から「こども」じゃいられなかった
兄弟仲はいいほう
いまも連絡とるのは二人だけだけどいつ離婚してもおかしくない状況だったと思うが
わたしが18になるとき両親は離婚した
母親が男をつくってでていった
ひどく裏切られた気がした
兄弟たちはもっとダメージ受けてたと思う
アル中のオヤジはもちろんあてにならない
わたしは昼も夜も働いた
カラオケボックス、ゲーセン、レンタルビデオ店、パチンコ屋働いても働いても金は足りない
所詮就職もままならなかったフリーターじゃあ稼げる額も知れたもんだった
電気も止まった、ガスも止まった
家賃もいっぱいいっぱい滞納した
毎月回収にきてくれるおじさんに謝りながら払った
なにより兄弟たちを飢えさせるわけにいかなかった
家には寝に帰るのがほとんどだったそんな中、わたしのいない間母親が家に来たらしい
兄弟たちは酒をのんでくだをまくオヤジから逃れるため母親についていった
これでわたしとオヤジは二人きり
何度も死のうかと思った
疲れて帰宅したら廊下にオヤジの粗相のあと
泣きながら掃除した
なんでこんな目に遭うのかと
全てを恨んだ実際自殺未遂もした
死ねなかったが
手術を受けながら生まれた意味を考えた
わたしは奴隷になるため生まれたんじゃない
ここから逃げよう、すべてを捨てようと思ったそれからてっとりばやく稼ぐため、夜の世界に入った
元々コミュ障だったがそんなものはどうでもよかった
わたしは一度死んだのだ
たまたまはいった店はとても居心地がよかった
わたしが最年少、年齢層高めの店で、おじ様たちは紳士的にみな優しくしてくれたその店に入って3日目くらいに、ダンナと出会った
どうやら常連らしいが、なにしろ顔がこわい、態度はでかい、893かと思った
客がタバコをくわえたら火をつけるじゃん?
不慣れながらもライターを差し出したら「いらん」と言われた
わたし涙目 こいつ嫌いだと思った毎日毎日いろんな客がくる
紳士的なおじいさま
初見の若い兄ちゃん
常連の気のいいおっさん
とくにわたしはボンヤリしていたからか
還暦以上のおじいさまによく好かれた
孫のように可愛がってくださった例の893っぽい人はわたしにも店の誰にも興味がないようだった
他の客は大抵女の子と話したいとか、
なにか愚痴りたいとか、
盛り上がりたいとか、なにかしらあるが、
興味なさそうに携帯で車のパーツなんかを見ていた
人恋しいけども人と関わりたくないのか?
よくわからないやつだとおもったある日わたしは日本酒をガバガバ飲まされ、ひどく酔っ払っていた
そこにダンナが来た
わたしはフラフラになっていたので、マスターの配慮か、
その「893っぽい人(ダンナ)の席につけられた
特に口もきかない、動作も必要ないからだろう
「ねーなんでいつも来るの?黙ってるのに!話したくないの?」
わたしは酔いに任せ絡んだダンナは少しうざそうにしたが、
携帯を胸ポケットにしまいながら「わたしの話をきく」姿勢になった
今はよく覚えていない、なんの話をしたのか
ただ、「普通の幸せ」っていうのがいかに難しいかを熱く語ったと思うただ、格好悪いことをしては生きていけないというのが信条だった
弱いものいじめをしてはいけない
嘘をついてはいけない
人を裏切ってはいけない
これは格好悪いことだからな
そうしたらダンナの表情がちょっと変わった
このときたぶんダンナはわたしに興味をもったそれからちょくちょくダンナから連絡がくるようになった
が、わたしは筆不精なので思い出したときにしかメールも電話も返さない
これはキャバ嬢wとしては失格なのかもしれないが
客はみんな「おまえってそういうやつだよなw」と流してくれた
でもなんとなくダンナのことは気になって、
結構同伴するようになったそこで聞いたのは、ダンナはバツ2だということ
二人共に浮気されたらしい
こいつ女見る目ねーなwというのが感想だった
と、同時に精神がボロボロになるまでオヤジを痛めつけ、
男を作って逃げていった母親のことが浮かんで、憎しみさえおぼえた裏切られた者同士、というとおかしいかもしれないが
なんとなく親近感を抱いた
それでいて酔うとわたしに付き合って!などというのだからどんだけだと
どんだけ見る目がないのだと
わたしなんかと付き合っても幸せになれるはずがない
ハハハご冗談を。
ささもう一杯。
といった感じで流し続けたダンナは人相も態度も口も悪いが、
わたしの母親のように嘘つきではなかった
一緒に食事をするうちに、この人はいい人だなあと思った
ちなみに、店にくるたくさんのひとをみるうちに、
嘘つきも裏切り者もたくさん見た
見分け方がわかる?感じ
いまでもこの類の人たちは大嫌いだダンナが帰ってきた!!!!!!
残っていたらまた明日!!(´∀`*)ノシうぉっもしかしたら落ちてるかと思ったけど
みなさま保守してくれて有難う
ゆうべは貧血がひどくて寝込んでいた
今日は仕事休みだからボチボチはじめますちなみにこのころ、店からは日払いで給料をもらい、
ラブホで一人で寝泊りした
このへんの田舎はビジホよりもラブホが安い
ご飯はそこそこ食わなくても死なないし
とにかくそういう場所(一応接客だし)で働くには清潔感が大事だし
風呂も入れるし眠れるし静かだしラブホは便利だった
たまに友達のとこに泊めてもらったりしてしのいでた
でもそれじゃあ一日一日が精一杯でお金なんか貯まらないし
とりあえず「今現在」はどうにかなるけど将来どうしようって感じに毎晩思ったあ、たまにマスターのおうちにもお世話になった
ママもマスターも娘か孫かっていうくらいよくしてくれた
わたしは家族には恵まれなかったが周りの人にはとても恵まれた
それだけでも幸せな人間だったと思う
とにかくマスターには恩返ししたくて
ノルマもバックもないけど毎晩のように同伴して吐くまで呑みまくった
客のキープもガンガン空けた
酒の種類が何かとは問わずなんでも呑んだ
店の女の子たちから「さいきん(ダンナ)さんと仲いいね、気をつけてね」
的なことを言われた
わたしは客にプライベートなことは突っ込んで聞かないので
どういう意味かわからなかった
ヨメ「はあ、大丈夫ですよ、お客様ですし(枕営業?みたいな意味かと思った)」
女の子1「あの人バツ2個もついてるもんね~絶対へんだよ」
女の子2「なんかないとそうはならないよね」
そういう意味か~とおもったがわたしは無性にむかっときた誰にだって語りたくない過去とか、恥ずかしかったり、みじめだったりすることってあると思う
若さゆえや、環境ゆえや、いろんな失敗があるだろう
女の子1だって、バツ1シンママじゃないか
女の子2だって、未婚の母じゃないか
おまえらだって、えらそうにそういうことを言えるのかと
わたしだって死に損ないの出来損ないだ
ひとに言えないことなんてたくさんある
わたしは「はあ、そうですか」とだけ返事して話から離脱したそれからなんと…