童貞のまま好きな娘と同棲したら色々カオスだった 完結編

2018/02/22

前回の話
おつです
つーか、流れ速すぎちょっとまって
びっくりするわ
いや、遅くなってすんません
ナオトです
3月31日。
俺のその日は大変長い一日だった。
朝、いつもの時間に出勤する。
大体会社に到着するのは6時半位なんだ。
そして制服に着替え出発の準備をする。
一応、うちの会社は8時半出勤なんたが、
皆、早く回って早く帰りたいから早くに会社に来る。
一番早い人で6時前には出発するみたいだ。
俺は必ず朝一でウンコをするんで出発までに準備に15分掛けて6時45分に出発。
大体最初は外に有る自販機から回っていく。
会社の中に有る自販機は会社が
開いていないから入れないからだ。
後、時間に指定がある会社とかも有って面倒臭い。
それによって、アッチコッチ飛んで回らなければならないのでね。
で、一日回って何もクレームとか無い日は15時半に会社に帰り翌日の積み込みをして、
5時か5時半には帰る。
皆、パチンコに行ったりするみたいだが、俺は全くパチンコに
興味が無いんで誘われても行かない。
だから、真っ直ぐ家に帰り家でグダグダとゲームする事が多いね。
ちなみに最近は今更ながら龍が如くにハマってたw
いつも中古を買うから皆より流行りが遅いんだよwまあ、それはどう
でも良いわ。
いつもなら、そんな流れで早く帰れるが、その日は翌日の回る所も
行かないといけないので時間が掛かった。
だが、日が暮れて来て自販機の中が見辛くなり切り上げた。
会社に戻り、翌日は休むので明後日の積み込みをしていると、チーフの人が俺の所に来た。
「ナオト(一応苗字で呼ばれてますが便宜上これで)、明日休むんだよな?」
そう何か若干言いづらそうに来た。
「はい」
「そうか~、いやさっき○○工業さんから電話が有ってさ~」
え?
チーフが行った会社は俺の担当している中でかなり大口のお客さん
俺が毎日、朝8時10分に行っている。
時間指定が有るんだ。
担当の人はかなり無愛想なんだが、喋れば良い人なんだよ。
「いや、何か、必ず明日来てくれって怒ってんだよ。
どうされましたか?って聞いても、
来たら分かる!しか言わんのよ」
マジ?だが、担当の人はよくそんな言い方をするんだが…
そう思うが何かのクレームって事も大いに有り得る。
「一応、俺が明日のお前のフォローだから、俺が行こうと思ったんだが…
出来ればお前も来て欲しいんだよ」
マジか。
フォローって言うのは休む際に毎日行かないと行けない場所や簡単な
クレームが有った場合に行ってもらう代役。
それをチーフに頼んでいた。
「期限切れとかじゃないよな…?」
チーフの言葉に一瞬ドキッとする。
期限切れは俺達の業界で一番最悪のクレーム。
だが、それ売れてない場所でよく有る事で、ここの自販機はかなり売れているので
大丈夫だとは思う。
しかし万が一もある。
「分かりました…けど、その後どっかで直接下ろして貰って帰っても良いですか?」
「ああ、それは構わない。部長には俺から言っとくし」
最悪だ…だが、本当に期限切れなら、それは俺のミスだ。
責任は取らなければならないな…
俺は溜め息をつきながら家に帰ったのだった…
家に帰り明日の顧客から一番近い駅とそこからの電車の時間を確認する。
どんたけ早く見積もっても昼過ぎに到着か…
しかも制服着ないといけないから制服持ってマリコと再会?
マジ?どんだけタイミング悪いんだよ俺は…
4月1日。
俺はいつもより若干遅い時間に家を出る。
クレームの場所以外には行かなくて良いからだ。
だが、
いつもの時間に起きて弁当を作った。
一応二個作った。
マリコが来た場合に一緒に食べようと思ったからだ。
その段階でかなりドキドキしていた。
二人であの場所で弁当を食べる事を想像する。
と、同時に一人で弁当を二個食べる羽目になるんじゃないかとも思う。
まあ、その場合は食べてやろうじゃないの!そう思いながら弁当を作った。
会社に到着してチーフを少し待ちチーフがやって来た。
「おお、スマンスマン少し遅れた」
いや、本当だよ。
おせーよ。
そして出発。
チーフはクレームの内容がかなり気になっている様だ。
俺もそれは気になるが、それ以上に時間を気にしていた。
ずっとトラックの時計を気にして電車の時間ばかりを考えていた
客先の扉が開門して俺達は中に入り自販機ではなく直接、事務所に向かった。
「おはようございます」
俺が挨拶をすると、向こうから手だけを上げて担当者がやって来た。
いつも通りのブスッとした顔。
う~ん、この人は顔色では分かんないだよな…
「お世話になってます。チーフの…」とチーフの自己紹介もそこそこに
「ああ…とりあえず行こうか?」と担当者は俺達を促した。
何だ?何が起きたんだ?
俺はドキドキしながら担当者の後ろに付いていく。
チーフが目配せで「何だ?」と訊ねるが俺は横に首を振った。
全く分からない
自販機の前に来ると担当者は「これさ…」と言って一台の自販機を指差す。
「…はい」
俺は生唾を飲み込み担当者が指す自販機を見た。
「この微糖のコーヒーなんだけど…」
「…はい」
チーフの顔も緊張する。
「一個減らして、スープに代えてくれない?」
………は?
「いや、ちょっと前までスープ入ってたのに無くなったじゃん?」
「あ、しかし、スープはもう終売でして…で、もうすぐコールドへの
切り換えがございますから、仮の微糖を入れさせて貰ってるんですけど…」
「あ、そうなの?」
「で、一応その際に僕はご説明させて貰ったんですけど…」
「え、ああー…そうだっけか」
担当者は少し恥ずかしそうに笑う。
ま、まさか…
俺の気持ちを思ってかチーフが訊ねる。
「あ、昨日のご連絡は…この件でしょうか…?」
「うん。スープ久しぶりに飲みたいなあ、って思ってね」
担当者は笑った。
…マジかコイツはああああ!!!!!
スープバーでも行っとけえええええ!!!!
…やりよった…クレームじゃねーし…
俺はチーフの方を振り返るとチーフは明後日の方角を見ている。
コイツも…マジか…
俺は本当に膝から崩れ落ちた。
ガチで崩れ落ちるって有るんだな。
「どうした???」
担当者が慌てて俺を見た。
「あ…いや、ナオトは本当は本日、お休みを頂く予定だったんです…」
チーフがそうフォローを入れる。
「え?そうなの?本当に?わざわざ来てくれたの??」
いや、アンタが呼んだの
「あ、いえ…まあ」
俺は曖昧に返事をする。
「え?なんか大事な用事かなんかあったの?」
「あ、いや…その…」
俺は一瞬嘘を付こうかと思ったが思わず正直に言う。
「五年振りに…好きな女の子に会う約束してたんすよ…」
あ、言うんじゃなかった…俺はそう思う。
だが…
「え?何、どう言う事?」
ヤバイ何か顔をしかめてるし。
「あ、いや…昔、好きな子と訳が有って、離れ離れになってしまったんですよ…
でも、お互い好きで頑張って人生を進んだら…五年後にまた会おうって…」
「何で別れたの?」
えらい食いつくね
「あ、いや、別れたも何も付き合っても無いんですけど…」
仕方無しに俺は簡単にあらましを説明する。
すると担当者はぐいぐい食いつく。
ついでにチーフも食いつく。
「ずっと、君は待ってて、それが…今日って事…?」
「は、はあ…まあ、相手は来るかどうか…分かりませんけど…」
その瞬間に担当者とチーフがハモった
「早く行けよ!!!!!!」
は?
「お前、何してんの??それ何時に待ち合わせ???」
チーフがそう言う。
「あ、いや、待ち合わせ時間は決まってなくて…」
「じゃあ、急がないと!!!向こうがもう来ちゃてるかもしれないじゃないか!!!
てか、何で君はこんな所にいるの!!!!」
いや、アンタが呼んだんだろ
「おい、君、送ってやったらどうだ??」
担当者がチーフに言うと、
「ナオト場所は??」
「いえ、無理っす!!だって○○県の○○市ですもん!!!」
「それは…無理だな…」
「じゃあ、新幹線の駅までは??」
「あ、そうします!!」
え?マジ?…

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