振り込め詐欺を防いだお礼に孫娘が 1
2024/11/20
お向かいの節子婆さん(75)の所に回覧板を届けに行くと、節子さんが血相を変えて飛び出そうとしているところだった。
おしゃれに気を遣っている節子さん、靴下は左右バラバラで、髪も乱れている。
「◎◎さん、どこに行くのですか?」
「た、大変なんですよ。いったいどうしたら・・・」
節子さんの次男の純二さんが、交通事故で妊婦さんに怪我をさせてしまった。
とりあえず、弁護士を付けたので、大至急手付け金を支払って欲しいとのこと。
それって・・・・・
「とりあえず、弁護士とか純二さんから電話が掛かってくるまで、此処にいますよ。私が代わりますから」
振り込め詐欺らしいという俺の話を信用していなかった節子さんも、此処で付き添うという俺の言葉で出かけるのを取りやめ、俺にお茶を勧めてくれた。
節子さんは、孫の真衣(高校3年)さんと二人で暮らしている。両親は海外赴任中だが、75歳の節子さんや、高校生の真衣さんを連れて行けず、1年間の赴任中は孫と二人で暮らしているという。
あと、隣の県に住む次男の純二さん夫妻が月に一度、様子を見に来たり、俺の両親も顔を出している。(その純二さんから電話が掛かってきたらしい)
ちなみに、俺・マナブは24歳の会社員。両親と同居している。彼女はいない。(3年前に別れた)
販売業で休みは平日。家に一人で家にいたところに回覧板が来たので回したというわけ。
節子さんの所に電話が掛かってきたので、長男になりすました俺が代わる。
「おおっ純二、どうしたんだよ。ほら、兄貴の純一だよ。大丈夫か?」
ここで怪しんで切られるのならそれでも良かったのだが・・・・
「大変なんだよ。俺さあ・・・」
風邪を引いて声がおかしいことや、事故を起こして相手の家に軟禁されていることなどをしゃべると、、、、弁護士に代わった。
「とにかく、組合の決まりで、手付けを打ってもらわなくては・・・妊婦の場合、下手に関わると賠償金は1億なんだが、とりあえず300万の手付を打ってください。余ったら返しますから」
「分かりました。私、純一が責任を持って今から振り込みます」
と、口座番号と、携帯番号を聞き出す。
「節子さん、手付けに300万なんて弁護士、いませんよ。それに、本物の純二さんだったら、兄貴の純一さんが海外に居るの、知っているはずですよね」
「わははははははははははは」
節子さんは、さっきの不安を吹っ飛ばすように大笑いした。一応、警察に電話しておくと、警官が来るという。
俺はお代わりのお茶を飲みながら警官を待つことにする。
俺が幼かった頃節子さんは、鍵っ子だった俺を家に引き入れ、真衣と一緒に遊ばせてくれたことも思い出した。子どものころは楽しかったなあ。
交番のお巡りさんが来てくれた。
お巡りさんに事情を話していると、弁護士から電話が掛かってきた。
「あんた・・・責任もって振り込むって言っておいて・・・早く振り込んでくださいよ。純二さん、このままじゃ警察に逮捕されて、刑務所に入ることになるよ」
「ふーん、そうですか。私、純一って日本に居ないの、聞かされてないんですか?弟から。それと、高い(値段で手に入れた)架空口座に架空名義の携帯、もう使えなくなりますよ。今、ここに本物の警官がいますから。代わりますか?」
「んんんんんっ、くそっ、覚えてろよ」
簡単に事情を聞かれ、調書を取ると警官は帰っていった。後に続いて俺も家に帰ったのだが・・・
【真衣のお礼】
振り込め詐欺のことを話題に親と夕食を食べていると、節子さんから電話がかかってきた。来て欲しいという。
食事の後、訪れると・・・玄関で真衣が飛びついてきた。
「マナブさん、ありがとう!!」
「真衣ちゃん・・・どしたの?」
居間に移動した俺に、真衣が話し始めた。
実は、おばあちゃんがだまし取られそうになった300万円というのは、真衣の留学資金。
真衣は、高校を出た後、アメリカの専門学校みたいな学校に1年間留学するという。
自然の中で環境保護を学ぶという、私塾のような学校への留学に両親は猛反対したが、留学から帰ったらきちんとした短大に入ることや、節子さんがお金を出す(貸す)という形で話を進めていた。
(両親も娘を置いて海外赴任したということ負い目があり、最終的には折れた)
そこに、今回の詐欺未遂。
節子さんの貯金をだまし取られたら、留学は断念せざるを得なかったという。そこまで言うと、顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
「真衣ちゃん、私、そろそろ休むからいい?」
と居間に隣接する寝室に節子さんが入るところ。
「では、私も帰ります」と俺。
「もう少しいいですか?、私の部屋で」
俺は、二階にある真衣の部屋についていった。
昔、子供の頃に入ったときとそんなに変わっていないが、ところどころ女性の部屋らしくなっている。
座布団とベットボトルのお茶を勧められて座ると、真衣は突然・・・
「お礼に、私を抱いてください」
「ち、ちょっと待ってよ」俺はお茶を噴きそうになった。
「そんな。電話の応対をしただけで、お礼だなんて・・・」
「私のこと、嫌いですか?・・彼女でもいるとか・・・そうは見えないなあ」
「付き合っている女の人はいないけど・・・」
「なら、お願い」
真衣が俺の隣に移動し、絡みついて唇を合わせてきた。3年ぶりの女性の体の感触、俺は限界だった。
【真衣の男性経験は・・・】
真衣のひんやりとした唇が俺の唇に押しつけられ、鼻で呼吸している音が響く。
唇を離した俺は、真衣を抱きしめた。思ったより華奢(きゃしゃ)な体だ。
抱擁をほどくと、真衣はベッドの上に、仰向けに横たわった。
カーディガンにブラウス。下はフレアスカートに生足。
ふくらはぎから見える脚が妙に色っぽい。
「いいよ」真衣の声は心なしか震えている。
「真衣ちゃん、無理しなくても」
「いや。お願い。つづけて」
俺は、左手で真衣の手を握ると、右手でブラウスのボタンを外した。
1つ、1つ。・・・・ボタンを全部外し、ブラウスをそっと開くと、まっしろなお腹に、小ぶりのバスト。コットンでできた花柄のブラが目に飛び込んだ。
真衣は目をつぶりながらも、スカートのホックを外そうとしている。俺は、手を重ねると、一緒にホックを外し、スカートを下に降ろした。
そんなに細くはないが、張りのある太もも。その上にはブラとお揃いの花柄のコットンショーツ。俺は、太ももをやさしく撫でながら股間に指を進ませると、
「んんっ」
真衣は、顔をしかめて体を仰け反らせた。
これは拒否の仕草。
「真衣ちゃん・・・・」
「大丈夫。続けて・・・」
「もしかして、真衣ちゃん」俺はひらめいた。
「真衣ちゃん、初めてなの?」
「えっ、どうして?」
「どうしてって、すぐに分かるよ。それに、俺こそ聞きたいな『どうして?』」
確かに真衣はバージンだった。
実は、同じスクールに行った先輩からこんな話があったという。
『確かにいい学校だよ。先生はいい人だし、授業も楽しい。だけど、寮の回りには何もないところ。ミネラルウォーターすら、車で20分走ったドラッグストアまで行かないと売っていない。かといって、日本人の女の子だけで車の運転は危険なので、ボーイフレンドを作ってドライバー代わりにしてしまうのがてっとり早いのだが・・・・どうしても、体を与えないわけにはいかないのよ。大丈夫?』
真衣はその話を聞いて、一瞬躊躇したが、やはり行きたい、学びたい。でも、外国の人にバージンを捧げるのはいやだ。
「同級生とかで好きな男の子はいなかったの?」
・・・特に好きな人はいないし、本気になってしまうのが怖い。相手が本気になれば、行くのを反対されるに決まっている。
そういいながら、真衣は俺にしがみついた。
「実はね、マナブさんのこと、気になっていたんだよ。彼女を連れ込んでいたときは妬けていたんだ」(それって、真衣が中学生のときじゃん)
かといって、きっかけがあるわけでもなく、そわそわしていたところに今回の事件・・・・・
「お願い。最初は日本の人にしてもらいたい。もう抵抗しないから、続けて。」
「・・・・・」
「私だけじゃ恥ずかしいよぉ。脱いで」と俺のシャツのボタンに手を掛ける真衣。
俺はあわててシャツとパンツ姿になった。
「真衣・・・実は俺も真衣のこと、気になっていた」
そう言いながら俺は真衣を抱きしめて、再びキス。キスをしながら、真衣の背中や腰を撫でていくと、呼吸が荒くなっていく。
唇を離した俺は、
「真衣。俺は男だ。真衣と触れあっている内に、君のことが欲しくなった。もう、ここから進むと後戻りはできない。いいよね。後悔しないよね」と言った。
事実、18歳の体に触れ、俺の逸物は限界に近かった。
「うん。後悔しないから」
真衣は俺を見つめて言った。
<続く>