完璧な妻・・・のはずだった[第1話]
2018/02/16
今日は、息子の10歳の誕生日だった。
子作りを開始したがなかなか授かれず、5年もかかってやっと出来た息子なので、目に入れても痛くないほど可愛くて、少し甘やかし気味かも知れない。
そんな息子の10歳の誕生日なので、良くないとは思いながらも学校を休ませて、ディズニーランドで一日過ごしていた。
もちろん私も仕事を休んで・・・、とは言っても自営業なので、そこはかなり融通が利く。
仕事はプロダクトデザインの事務所を経営していて、たまたま私のデザインした大手企業の商品がワールドビジネスサテライトに取り上げられるくらいヒットして、ありがたいことに毎年事務所の業績も右肩上がりが続いている。
今日は平日ということもあって、比較的空いていたランドの中で、本当に楽しい時間を過ごしていた。
「お誕生日おめでとう!本当に大きくなったねぇ?」
嫁の恵里菜も、心の底から嬉しそうだ。
苦労して出来た子供なので、可愛くて仕方ないという感じだ。
恵里菜は42歳になるが、まだまだ綺麗だと思う。
肩までの黒い髪が艶やかで、メイクも薄目で上品な感じだ。
おっとりという感じで、子供に対しても声を荒げるところを見たことがない。
私には、過ぎた女房だと思う。
「ほら、あなた、もっと裕哉とくっついて、写真撮りますから」
カメラを構えながら、上品な口調で言う恵里菜。
本当に上品な奥様という感じだ。
でも私は、恵里菜が夜の生活の時には思いのほか大胆に乱れるのを知っている。
セックスの時の恵里菜は上品な見た目とはギャップがあり、そこもたまらないと思っている。
「あなた、今度は私と裕哉で撮って下さいね」
私にカメラを渡しながら、裕哉と嬉しそうにくっついて笑顔を作る恵里菜。
仕事も家庭も最高に順調で、言うことのない人生だと思っていた。
そんなある日、事務所に手紙が届いた。
差出人の所には何も書いてなかった。
ダイレクトメールかな?と思いながらも封筒を開けると、『平成8年5月15日の○○新聞を見ろ』とだけ書いてあった。
気持ち悪いイタズラだなと思ってすぐに捨ててしまったが、何日かして思い当たることがあった。
私には恵里菜の過去について、空白の時期がある。
恵里菜とは、私が請け負った商品デザインの仕事の打ち合わせで大手企業のオフィスに行ったときに知り合った。
何度か足を運ぶ内に挨拶をするようになり、世間話をするようになり、たまたま外でばったり会ったのをきっかけにデートをするようになった。
結婚してしばらくは、恵里菜は大学卒業後ずっとそこで勤めていたと思っていた。
だけど結婚式で、彼女の上司が挨拶をしたときに、その上司が「3年間ありがとう」というようなことを言い、“アレっ?”と思った。
付き合っているときも結婚後も、卒業後の空白の2年だか3年のことは全く知らないままだった。
私は勝手に恵里菜が転職したとか思っていて、特に恵里菜に聞くこともなくここまで来ていた。
あの手紙の日付は、その空白時期と一致していることに気がついた。
すると気になってしかたなくなり、図書館とかネットとか調べる手段を探したところ、有料ではあるが○○新聞のネットから検索できることがわかった。
そして調べてみて、すぐに後悔した・・・。
覚醒剤取締法違反で逮捕された暴力団組員と一緒に逮捕された女性が、恵里菜と同姓同名だった。
そして、年齢も一緒・・・。
私は、あまりのことに言葉を失った。
だが、写真が載っているわけでもないので、同姓同名の他人かもしれない。
そう思った。
その後も色々と調べてみたが続報は一切なく、ネットで検索してもヒットしなかった。
ただその暴力団員は名前でヒットして、5年前に薬物中毒で死亡していることはわかった。
なので、もう調べる手段が無くなってしまった。
しかし、どう考えても、あり得ない。
あの恵里菜が薬中だった?
それだけはないと言い切れると思う。
それに、もしも逮捕されたのが恵里菜だったとして、そうだとすれば彼女の母親も私を騙していたというか、黙っていたことになる。
娘が薬中で、逮捕された過去があることを、私には黙っていた。
そんな事はしないと思う。
でも、考えてみたら、内緒にするかも知れないと思い始めた。
そんな過去があったとして、娘の婚約者に対してそのことを言えるだろうか?
恵里菜は不幸にして父親を事故で亡くしている。
母親は、そんな娘の幸せのために黙っていたかも知れない。
そう思うと疑いの目で見てしまう。
しかし帰宅すると、恵里菜はいつも通りの優しげな笑みを浮かべて、「あなた、お疲れ様でした。今週も一週間、本当にお疲れ様でした」と、私を労ってくれた。
やっぱりこの恵里菜にあんな過去があるとは思えない。
「あなた・・・お疲れだと思いますけど、今晩、お願いします・・・」
玄関先で、少し俯いて、顔を赤くしながら言う恵里菜。
恵里菜はこうやって夜のおねだりをしてくることがよくある。
恥ずかしそうに言う恵里菜を見て、結婚してもう15年も経つのに、私はまだまだ興奮する。
そして夜になり、息子が自室で寝入ったことを確認して、嫁とのセックスが始まった。
嫁とのセックスも、最近は昔みたいに情熱的ではなくなっていて、お互いに普通の会話をしながら全裸になり、一緒にベッドに潜り込んで始まる。
目を閉じてキスを待つ嫁。
その顔はどことなく黒木瞳に似てる感じで、上品に見える。
キスをして彼女を抱き締めると嫁の舌が口の中に飛び込んできた。
上品で大人しい見た目に反して、一旦セックスが始めると情熱的になる恵里菜。
“昼は淑女、夜は娼婦”を地でいく恵里菜。
いつものように体勢が入れ替わり、恵里菜が上になって荒々しく私にキスを続けていく。
口だけではなく歯ぐきや上顎まで舐めつくし、頬や、鼻、耳まで舐めていく恵里菜。
キスだけで私はもう興奮状態になる。
そして恵里菜はいつものように、首筋を舐めながら乳首を指で触って責めてくる。
「あなた、ここ、硬いです・・・気持ち良いですか?」
敬語で言いながらテクニックを発揮する嫁。
このギャップがたまらないと思いながら、負けじと嫁の胸を揉み始める私。
恵里菜は薄っすらと腹筋が見えるくらい引き締まっているのに、胸だけは不思議と大きくて、逢沢りなみたいな体型をしている。
40歳を過ぎてこの体を維持するのは、相当大変だと思う。
「あ、ダメです・・・そんなにされたら、我慢できなくなっちゃいます・・・」
敬語でそんな事を言いながらも私の乳首を舐め始める嫁。
軽く噛んだり、吸ったり、焦らしたり、テクニックを発揮する嫁。
この時、急に変なことを考えてしまった。
(嫁はヤクザに仕込まれたんじゃないのか?薬漬けにされて、こんなテクニックを身につけたのではないか?)
ふと、そんなことを考えてしまった。
すると、嫉妬というか怒りというか異様に高ぶり、嫁に覆いかぶさり、そのままレイプするような感じで入れてしまった。
いつもはする避妊もせずに、荒々しく前戯もなく挿入する私。
「あ、あなた、どうしたんですか?あ、アァッ!あなたぁ・・・」
嫁は、驚いた感じでそう言いながらも、全く無抵抗で受け入れてくれた。
いつものことだが、十分に濡れていた嫁のアソコは抵抗感なく私のペニスを受け入れると、すぐに強烈に締めつけてきた。
いつもその締め付けであっけなくイカされてしまうのだが、ここでも嫌なことを考えてしまった。
(ヤクザに仕込まれて、締めるようになったんじゃないのか?)
そう思うと、狂ったように腰を振った。
想像の中で、入墨をしたヤクザが、『オラ、もっと締めろwちゃんと締めねーと、ヤク打ってやらねーぞw』と言いながら恵里菜の髪を掴んでバックで犯している姿が浮かんでしまった。
それを思った瞬間、自分でも驚くほど無自覚に射精してしまった。
「アァッ!熱いぃ、ダメぇ・・あなたぁ・・・」
その嫁の言葉に理性を取り戻した私は、「ゴ、ゴメン、出ちゃった・・・ヤバい、よね?」と、謝りながら言った。
「うぅん・・・大丈夫です。大丈夫な日だから気にしないで下さい。なんか、中にもらうの久しぶりで、嬉しかったです・・・」
恥ずかしそうに言う嫁。
本当に控えめで上品な女だと思う。
とても薬中でヤクザの女だったことがあるなんて思えない。
やっぱり同名異人だと思う。
それにしても悪質なイタズラだと怒りすら覚える。
私はイッたことで憑き物が落ちたように冷静になれた。
すると、嫁が私のペニスを口で綺麗にし始めた。
「あ、いいよ、そんな、シャワー行くから・・・」
申し訳なくてそう言うと・・・。
「違います・・・その・・・もう一回、お願いできませんか?」
と、顔を赤くしながら嫁が言う。
私は年甲斐もなく、そのまま嫁に覆いかぶさり二回戦を開始した。
いつもは一度イッてしまうとしばらく回復できないのだけど、今日は変な想像をしてしまったからか、イッた後も硬いままだった。
「あっ!あんっ?あなたぁ、凄い、硬い・・・嬉しいです・・・あっ?これからもずっと、抱いて下さいね・・・アァッ!ンあっ?」
可愛らしくあえぐ嫁。
本当に、可愛いと思う。
「恵里菜、愛してる。イキそう・・・イッて良い?」
「ま、まだダメぇ・・・あなた、愛してます・・・私が、上になりますね・・・」
嫁はそう言うと、いつものように私に跨って騎乗位で腰を振り始めた。
普段の嫁は騎乗位で腰を振るようには全く見えず、ギ…