エッチだけどちょっといい話 1

2023/09/01

大学に合格して入学式まで手持ち無沙汰で退屈していたある日のこと。
自宅の郵便受けに一通の手紙が入っていた。封筒に差出人の住所氏名がない。
捨ててやろうかとも思ったが宛名の字に何か見覚えがあった。

部屋で開けてみると一番下に住所と「千紘」という名前。
ふと思い出したのが高校時代2年3年と同じクラスだった女子だった。背はそんなに高くなかったが、わりとほっそりとしていてスタイルは悪くなかった。

男と喋っているのは見たことがなかったが、女友達とはにぎやかに喋る、いわゆる普通の女の子といった感じだった。俺は特に話をしたこともなかった。

けっこう女子にモテていた当時の俺は、一つ年下の子と付き合いながら、同級生や他校の女生徒ともこっそり遊ぶという当時はやった「プレイボーイ」という言葉を地でいっていた。
だから同級生だからといって自分が特に興味を覚えない限り口を利くこともなかったのだ。

10日ほどしてからまた「千紘」から手紙が来ていた。
前のただの消息文みたいな手紙と違って、今度の手紙は少し分厚く、読めばどうやら俺のことが好きで俺に会いたいらしい。
高校時代なら女に不自由してなかったので何とも思わなかったが、この2年ほどは風俗関係を除くとまともに付き合ったのは最近別れた年上の女くらいで、いわゆる「シロウトとのH」はその1人だけという情けなさだった。

「千紘」がどこまで本気なのかどうか分からないが、この時はまあ一度会ってもいいかと思った。
そこで俺は「千紘」に返事を出した。「じゃあ、一回会おうか?」という感じの軽い内容だったが、最後は待ち合せの日時と場所を書いて終わった。

会う日まで卒業アルバムなんかを引っ張り出して「千紘」を探してみたり、どんな子だったか記憶を掘り起こしてみたりと、このときに限って俺にしてはけっこう純情路線を行っていたのだった。

待ち合せにはわざと少し遅れて行ってみた。どこにいるのか分からない!誰かを待っている女はたくさんいる。
しかし、俺が頭の中に入れている「千紘」のイメージに合う女は見当たらなかった。

まだ来ていないのか?それとも俺はハメられたのか?俺らしくもなくウロウロしていると後ろから誰かが肩を叩いた。

「A君、久しぶり!!」

振り向くと、ほっそりとした体つきのショートヘアーのいかにも女子大生っぽい女の子がニッコリ笑って立っていた。
白っぽいジャケットに水色のブラウス、デニムの丈の短いスカートからスリムな脚が伸びている。膝下までブーツに覆。お洒落だな!美人ではないが少し薄めのメイクは全体のバランスが取れている。
「千紘」ってこんな子だった?俺があまりジロジロ見ているので
「どうしたの?何か変!!」
「変って、どこが?」
「だって、さっきから立ったまま何も言わずにじぃっと見ているだけなんだもん」

「いや久しぶりだし、スゴくお洒落だから驚いて・・・」
「私ね、大学を一年でやめて今スタイリストの勉強してるんだ」
なるほど変わったはずだ。俺みたいな落ちこぼれと違って千紘は学年でもトップクラスでどこかの国立大に受かっていた。

でもそれがどうして?とりあえず喫茶店でお互いのこれまでの話をしてから、俺は千紘がどうして急に俺に会おうと思ったのかを聞いてみた。

「高校の時A君が好きだったから!」
「えっ?」

千紘がいともあっさりと告白したので俺は言葉の返しようがなかった。
言葉に詰まっていると

「ずっと好きだったんだよ。ほら、試合で授業抜けた時机の中にノート入ってたでしょ?覚えてる?」
「あ、あれ・・・」
「ほんとに覚えてた?あれ全部私だったんだよ」

確かにそういうのが高2の秋くらいからあった。欠点取りそうな時にあのノートで助かったこともあった。そうか!!あれは千紘だったのか!!俺は何か急に嬉しくなった。

「何で言わなかったの?俺、誰がしてくれてたかわからなかったけど、けっこう感謝してたんだ」
「だってぇ、A君あの頃モテモテで、私なんかがしゃしゃり出たら周りからボコボコだったよ」
「そうか、悪いことしたなぁ。お礼のひとつも言わないで」
「ううん、あれはあれでいい思い出。今日こうして会ってくれたから全部帳消しにしたげる」

千紘がけっこう飲めるということを聞いて、俺は彼女をすぐ近くのビアホールに誘った。この時は何の下心もなく、千紘ともっといろいろと話をして過ごしたかったのだ。

千紘はほんとうによく飲んだ。この華奢な体のどこに入るのかと思うほど、大ジョッキでグイグイ飲んでいる。
俺も一緒に飲んで話をして笑っているうちに夜になった。店を出るともう暗くなっていた。

店を出てからは急に俺たちは黙りこんで二人肩を並べてネオンが瞬く通りを歩いていた。ふと見た千紘の横顔が何ともかわいく見えた。
通りが途切れて少し暗くなったところで俺は立ち止まり「千紘」と呼んでみた。俺より少し背の低い千紘は振り返り、俺を見上げた。
もうたまらなくなって俺は千紘を抱き寄せるとキスをした。

力を入れて抱き締めると
「A君、苦しいよ」
「ごめん、でも千紘があんまりかわいいから・・・」

俺の股間はこの時初めて千紘に反応した。勃起してどんどん硬くなっていく。当然千紘は気づいているはずだ。
どうしよう、今日会ったばかりで、しかも千紘は今まで俺が抱いてきたような軽い女ではない。

俺の心が迷っていると
「A君・・・A君がいいんだったら・・・私A君に抱かれてもいいよ」

千紘の途切れ途切れの言葉は完全に俺に火をつけた。千紘の肩を抱くとそのままホテルの方に歩いて行った。千紘は少し伏目がちに歩いていた。
しばらく行くと何度か入ったことのあるホテルの前に着いた。

「入ってもいい?」
千紘はこくりと頷いた。歩いて入る入り口は車での進入口の脇にあってしかも狭くて目立たない。そこをくぐるとエレベーターの扉がある。
ボタンを押すと扉が開く。中に入るとタッチパネルがあってそこで部屋を選ぶようになっていた。

休日だけにけっこう詰まっていた。とりあえず空いている部屋の絵を押すと扉が閉まってエレベーターが動きだす。俺はエレベーターの中で千紘を抱き寄せた。千紘は俺に体を任せるようにもたれかかってきたので、危うくよろめいて倒れるところだった。扉が開くと正面の廊下の電飾が流れるように動いて部屋に案内する。
それをたどるとドアが光っていた。そのドアを開けて千紘を先に入れた。ひょっとして・・・と思った俺は聞いてみた。

「初めて?」
「何が?」
「何って・・・するの」
「やだぁ!そんなこと聞くの?・・・実は初めて。今時じゃないでしょ。もうハタチ過ぎてんのに」
「ホントに初めてで、俺でいいの?」
「うん」

立ったままでこんな会話を交わしていたが、実は俺も処女はこの時が初めてだった。今まで何人もの女とエッチしてきたたが、千紘のような真面目な女も処女も初めてだったのだ。

「千紘から先にシャワーする?」と言うと
「A君先に入って」と言うので俺から先にシャワーを浴びることにした。

シャワーをしながら、これからどうしようかといろいろ考えた。
しかし、考えてやるのも馬鹿みたいなので、さっさと洗うべきところを洗ってベッドに戻った。もちろん全裸で腰にバスタオルを巻いただけの格好だ。

「お先」と言うと
「じゃ私もシャワー浴びよ。汗かいちゃったから」そう言ってバスルームに入った。

扉が開いたままなのでそっと覗いてみた。
スカートを脱いでブラウスのボタンを外していた。後姿だったが水色のブラウスが眩しく見えた。と、その時鏡の中で俺たちの眼が合ってしまった。

「もう、T君たらぁ!何してんのよ、そんなとこで」
「千紘の脱いでるところが見たかったんだ」

俺は後ろから千紘の細い体を抱きしめ、ブラウスを脱がせ、ホックを外してブラジャーも取った。体は細くても乳房は普通の大きさだった。
いつの間にか俺のバスタオルは床に落ち、全裸の俺がストッキングだけになった千紘を抱きしめているのが鏡に映っていた。

両方の乳房を揉みしだき、乳首を指の先で転がしながら首筋にキスをする。
俺の完全に勃起したペニスが千紘の臀部の割れ目の上あたりに当たっている。俺はわざとタイツ越しにペニスを押し付けるようにした。千紘は少し息を荒くし始める。

何か甘い臭いのする女性が感じた時の独特な吐息が千紘の口から漏れている。俺は思い切って千紘の掌を掴んで俺のペニスを握らせた。
その瞬間電気が流れたように千紘の体はビクッと動いて硬直した。
そして俺は後ろからパンストに包まれた千紘のかわいらしいヒップをゆっくりと撫でた。

そのうち二本の指をヒップの割れ目から少しずつ前の方に移動させ、あの部分を撫で始めるとまた千尋の体はビクッと動いた。
やっぱり初めてなんだ!おれは始めての処女にうれしくなってその場に跪くとウエストゴムに手を掛けて足首まで引き下ろした。

足首から抜き取る時、千紘は代わる代わる足を上げた。その度にまだ誰にも触られていないあの部分が見えた。
俺は立ち上がって千紘にこっちを向かせると抱きしめてキスをした。キスしながらあの部分に手をやるともう濡れていた。

「濡れてるよ、千紘のア・ソ・コ」
「A君がエッチなことするからだよ。もうシャワーさせて」

俺は千紘を解放するとベッドに戻り枕もとの明かりだけにして部屋のライトを消した。そして先に布団にもぐりこんだ。
やがて千紘がバスタオルを纏ってベッドに来た。そして、そのまま俺の隣に入ってきた。

バスタオルはすぐに外され、ベッドの中は全裸の俺と千紘が抱き合った。
もう一度ゆっくりとキスをし、かわいらしい乳房を揉んだり舐めたりした。
俺は千紘のあの部分に指を這わせ少し中まで入れてみた。

経験のある女と違って突起は小さい。愛液でヌルヌルになった入り口をゆっくりと擦るように愛撫しているうちに、千紘は足をよじるようにして「アッ、ウ~ンンッ」と声を出し始めた。

<続く>

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