ブルマー少女の露出願望
2019/08/21
ついに今年度から、私の通っている中学校でもブルマーが廃止されることになった。
女子はみんなその決定を歓迎していた。
まあ、普通は反対する理由なんてないし。
太ももが丸出しになる上に、お尻のラインがハッキリと出てしまう履き物なんて、下着と大して変わらないのだから、恥ずかしいと思うのも無理はない。
特に、顔が可愛くて太ももがムッチリとしている子なんて、いつも無遠慮な男子の視線に晒されているのだ。
ちょっとした露出プレイのようなものだろう。
可愛くてムッチリしている子というのは、私のことなんだけれど。
自意識過剰だと思われそうなので、男子の視線がいやらしいだなんて友達にも言ったことはないが、私がエッチな目で見られているのは確かだった。
普段の体育は男女別だけど、ブルマー姿を見られてしまう機会なんていくらでもある。
体育祭や球技大会だけじゃない。
教室から体育館やグラウンドに行く途中もそうだ。
それに、体育の授業中にしたところで、男女で違う競技をやっていたとしても、近くに男子がいたのではあまり意味がない。
グラウンドならまだ距離が出来るが、体育館で半分ずつ面積を分け合って体育をやる時なんて、男女混合でいるのとほとんど変わりはなく、いつもジロジロと見られたりするのだった。
平成に入ってから数年が経ち、人権意識が高まってくるにつれて、ブルマーが全国の学校で次々と廃止されていくのも、考えてみれば当然のことだろう。
体罰への非難と同じで、ブルマー排斥の流れは、時が経つほど加速度的に広がっている。
この国の教育機関からブルマーが完全に消える日も、そう遠くないに違いない。
もっとも、体罰の場合は、ちょっと話が別かも知れないけど……。
うちの学校では皆無だが、どうも世の中には、まだまだ平気でビンタをする教師も多いらしい。
体罰が問題とされることによって教師の立場が弱くなるのではという声が、色んな方面から聞こえてくるけど、未だ教師が王様然としていられる学校も決して少なくはないのだ。
十年後二十年後も、おそらくそれは変わらないだろう。
まあ、その辺は学校によるだろうし、地方ごとに色んな事情があるのだろうけれど。
どちらにしろ、私には関係のないことだ。
うちの学校は、公立の中学校としては珍しく、生徒に暴力を振るう教師はいないので、私にとっては体罰問題なんて至極どうでもいいことだった。
それよりも、ブルマーである。
春休みが終わり、新学期が始まると、私は中学三年生になった。
今年度からブルマーが廃止されるのだから、おそらくクラスメートの女子のほとんど全員がブルマーを捨て、春休みのうちに学校指定の店でハーフパンツを購入していることだろう。
でも、私は相変わらずスカートの中にブルマーを履いたまま登校し、体育の授業にもブルマーで出ることに決めていた。
私は、ムチムチした恥ずかしい太ももを、男子にエッチな目で見られるのが癖になってしまったのだった。
中学三年生になって初めての体育が始まる直前。
更衣室代わりの教室では、みんながハーフパンツを着込んでからスカートを下ろしていた。
私はその中で、当然のようにスカートを脱いでブルマーを衆目に晒した。
「あれ?智ちゃん、ハーフパンツは?忘れたの?」友達がそう聞いてきたので、私はあらかじめ用意しておいた嘘の答えを口にする。
「忘れたっていうか……私の家、貧乏だからね。お母さんが『あと一年で卒業なんだからブルマーのままでいなさい』って」
「あ、そうなんだ……」少しだけ気まずい空気が流れる。
こうなればしつこく聞かれることもないだろう。
まあ、貧乏なのは本当なんだけど。
私がいま履いているブルマーは、中学校に入学した時に買ってもらった物で、もうだいぶ小さくなっている。
一年生の頃と比べると、私の身体はかなり成長していて、小さなサイズのブルマーではお尻の肉が入り切らなくてはみ出しているのだけれど、お母さんは笑うだけで新しい普通サイズのブルマーを買ってはくれなかった。
とはいえ、さすがにハーフパンツが採用されたと言えば買ってくれるだろう。
周りがハーフパンツを履いている中、ひとりだけブルマー姿でいるのを放っておくほど、そこまでお母さんもケチではないはずだ。
だから今のところ、学校指定の体育着がハーフパンツになったことは、お母さんには内緒にしている。
そのうちバレるに決まっているが、その時は、お母さんに気を遣っていたとか適当なことを言えばいいだけだ。
その日が訪れるまで、せいぜい恥ずかしいブルマー姿を晒すことにしよう。
着替えを済ませてグラウンドに出ると、私は注目の的になった。
今日は最初の体育ということで、男女混合でラジオ体操を教え込まれることになっていて、そのため、男子も普通に混じっている。
男子達は期待に違わず、見ていないフリをしながらチラチラと私のブルマー姿に視線を送ってきた。
うちの学校では、必ずブルマーの中に体操服の裾を入れなければならず、ブルマーで足の付け根を隠すことは許されなかった。
だから、男子の視線は何にも遮られることなく、真っ直ぐに私のブルマーへ突き刺さる。
私は恥ずかしくなり顔が熱くなってくるのを感じた。
同時に、下半身がゾクゾクと疼いてくる。
これだ。
この感覚がなんだかとても気持ち良いのだ。
膣からネットリした愛液が漏れ出ていく感触がして、次第にショーツがヌルヌルしてくる。
周りの女子はみんなハーフパンツを履いているので、ブルマー姿の私はとても目立っていた。
男子の視線が集中する下半身がムズムズして、より一層ショーツを濡らしてしまう。
ブルマーに指を引っかけてお尻への食い込みを直そうとすると、余計にお尻の肉がはみ出ていく。
本来履くべきサイズよりも一回り小さなブルマーは、とても私のお尻を覆い隠せる物ではなかった。
それが分かっていながら、私は何度もブルマーに指を入れてクイッと引っ張った。
この仕草が男子の煩悩を刺激するのは分かっている。
きっと彼らの目には、私が恥ずかしがって一生懸命ブルマーを指で直そうとしているように見えているだろう。
ブルマーの縁に指を入れるたびに、男子の視線が増えていくような、そんな気さえした。
体育の授業が始まり、みんなで整列している時も、私のブルマーに注がれるエッチな視線は途絶えることがなかった。
若干授業に遅れて、走りながらグラウンドに出てきた女の子がいた。
隣のクラスの来須川さんだ。
確か、何度かテストで学年一位になったことのある人だと思うけれど、彼女についてはそれくらいしか知らない。
同じクラスになったことがないので、多分、一度も話したことはないはずだ。
驚いたことに、彼女はハーフパンツではなく、私と同じく濃紺のブルマーを履いていた。
来須川さんは先生に頭を上げて謝ると、顔を真っ赤にしながらそそくさと女子の列に入ってきた。
私は普段からクラスでも目立つくらいには可愛いけれど、来須川さんはそんな私よりも一段上の美少女だった。
自然、男子の視線は私よりも来須川さんに流れていく。
彼女がどういうつもりでブルマーを履いてきたのかは分からないが、少なくとも私と同じ理由ではないだろう。
来須川さんは、本当に心底から恥ずかしいと思っているようで、何度もブルマーを手で隠すような仕草を取っていた。
胸やお尻の成長が早い私とは違い、彼女は全体的にまだほっそりとしていた。
お尻は控え目に過ぎるくらい小さい。
来須川さんが履いているのは、私と同じサイズのブルマーだと思うけれど、お尻の肉がはみ出ることはなかった。
彼女のお尻はピッチリと布地に覆われている。
ブルマーから伸びている太ももは体型相応に細い。
ピタリと足を揃えても隙間が出来そうなくらいだ。
肉付きが少なく、日焼けしてなくて白い太ももに、数多くの男子の視線が降り注ぐ。
彼女は本気で恥ずかしがっているだけだろうが、正直言ってかなり羨ましい。
私は男子の視線を取り戻すべく、食い込みを直すフリをして、わざとブルマーをお尻の谷間に寄せた。
実際に目で見て確認は出来ないので正確なところは定かではないが、おそらく、ブルマーの布面積が狭くなり、白色のショーツの縁が露わになっているはずだ。
ブルマーに手をやった途端、男子の視線が私の戻ってきたので、ほぼ間違いないだろう。
ほんのちょっとだけとはいえ、ショーツまで見られているのかと思うと、股間がジュンと濡れて、胸が苦しいくらいに心臓が高鳴ってきた。
こんな風に自分の身体を見せて興奮しているなんて、我ながら変態じゃないかとも思うが、気持ち良くなってしまうのだから仕方がない。
しばらく露出の快感に浸っていると、隣に並んでいる子が小声で話し掛けてきた。
「智ちゃん、はみパンしてるよ……」そんなことは分かっている。
わざとやっているのだから。
でも、その言葉を無視するわけにもいかない。
「あっ、う、うんっ!」私はいかにも焦った様子を装いながら、ブルマに指を入れて食い込みを直した。
けれど、少しだけ引っ張るだけで、ショーツの白色がギリギリで見える位置までしか戻さずにおいた。
そのことにはさも気付いてないフリをしながら、隣の子に微笑む。
「ありがと」
「うん」私がお礼を言うと、彼女は満足そうに頷いた。
まだはみパン状態を維持しているのには気付いていないらしい。
私はラジオ体操が始まるまで、ずっとそうやって男子にショーツの端を晒し続けていた。
体育の先生は、私と来須川さんのブルマーを見ても何も言わなかった。
実は、ブルマーを履くこと自体は禁止されている訳ではない。
一応決まりとしては、ハーフパンツとブルマー、どちらを選んでも良いということになっているのだ。
自由選択となったら、普通はまずブルマーなんて履いてこないので、事実上のブルマー廃止ではあったのだけれど、私と来須川さんだけはその例外となっていた。
三年生になってから初めての体育は、ラジオ体操を徹底的に繰り返すのみだった。
私と来須川さんは、様々な体勢のブルマー姿を晒すことになった。
ブルマからお尻の肉がはみ出ている私なんかは、動くたびにプルプルとその部分が揺れて、男子の目を大いに楽しませることになった。
私はお尻を弾ませるたびに劣情を催し、ショーツに愛液を染み込ませていった。
今までの体育なら、女子はみんなブルマー姿なので、こんなにも感じることはなかったのだけど、さすがにそれが二人だけだと羞恥も快感も桁違いだった。
愛液が溢れすぎてブルマーに染みを作っていないか、ちょっと本気で心配になってきたくらいだ。
私は前列で体操している来須川さんに目を向けた。
彼女もどうやら、これまでにないほどの強烈な羞恥を感じているようだ。
来須川さんは好きでブルマー姿を晒している訳ではないだろうから、私とは全く状況が異なる。
逃げ出したいくらいの恥辱に襲われていることだろう。
その心情は察するに余りある。
あまりに恥ずかしいためか、彼女の体操の動きはぎこちないものになっていた。
見るのも忍びないほど惨めな姿に、私は思わず目を逸らした。
きっと、来須川さんは本当に家が貧乏で、ハーフパンツを親に買って貰えなかったのだろう。
これから一年間、彼女はあんなにも恥ずかしそうにして体育の時間を過ごすのかと思うと、ブルマー姿を楽しんでいるのが少し申し訳なくなってくる。
まあ、ひょっとしたら、来須川さんが今日ブルマーを履いているのは、ただハーフパンツを買うのをうっかり忘れていただけかも知れないけれど……。
体育の授業はなかなか厳しかった。
二クラス男女合わせて六十人の動きが、軍隊のようにしっかりと揃わないと、何度でもやり直しをさせられた。
授業時間の半分を使ってそれがようやく形になると、全員が体育座りをさせらて、順番に五人ずつ前に出てラジオ体操をやることになった。
私は自分の番を待っている間、ずっとドキドキしっ放しだった。
みんなの前でラジオ体操を披露するということは、少しくらい見つめられても不自然ではないわけで、男子達は私のブルマーに遠慮無く視線をぶつけてくるに決まっているのだ。
想像するだけでも股間の疼きが高まってくる。
私よりも先に、まずは来須川さんの番が来た。
彼女は泣きそうな顔をしながらみんなの前に出て、CDの音楽に合わせてラジオ体操を始めた。
体育座りをしている男子を見回してみると、やはり、ほとんど全員が来須川さんのブルマーに見入っているようだった。
彼女の他に四人の女子が一緒に体操をしているが、まるで関心を寄せられていない。
来須川さんほど可愛い子が、一人だけブルマー姿を晒しているのだから、それも当然の結果だろう。
彼女の身長は平均くらいだけど、細く華奢な身体付きをしているせいで、体操中もほとんどお尻が揺れたりはしなかった。
とはいえ、だからといって男子達にとって見所がなかった訳ではない。
足が細いため、彼女がガニ股になった時、内腿の筋が思いっ切り浮かび上がっていたのだ。
それは妙に生々しい光景で、きっと男子はみんな内心で大いに喜んだことだろう。
いよいよ順番が回ってきて、私は期待に胸を膨らませながら立ち上がった。
ブルマーの股間部分から、チョロッと三本だけ陰毛が顔を出していた。
自分の番を待っている間、どうすればもっと恥ずかしい思いを味わえるのかと、そんなことをずっと考えていた。
ブルマーを履いているのが二人だけという異常な状況のせいで、少し興奮しすぎていたのかも知れない。
平静を失っていた私は、ブルマーから下の毛をはみ出させて、そのまま体操をすれば死ぬほど恥ずかしい目に遭えると思い、それを実行したのだった。
体育座りをしているみんなの前に立つと、すぐに何人かの男子が、驚いた顔をしながら隣の人にヒソヒソと話し掛け始めた。
私のブルマーから陰毛が飛び出ていることに気が付いたようだった。
私はこの時になって、ようやく自分のしていることの恥ずかしさを思い知った。
ブルマー姿を晒して悦んでいたら、頭がボーッとしてきて、自分のしていることがよく分からなくなっていたのだいくら何でもやりすぎた……。
そう思った瞬間、全身の血液が重量を増したと錯覚するような衝撃が私を襲った。
自分でやったことだけれど、クラスメートとその隣のクラスの人達にまで、こうもマジマジと陰毛を見られてしまうなんて、現実のこととは思えなかった。
胸を掻き毟りたくなるほどの後悔に襲われ、倒れそうなくらいに頭がクラクラした。
一気に強烈な羞恥が押し寄せてきて、心臓が破裂しそうなくらいにドクンドクンと激しく鼓動する。
短距離走を全力で終えた直後のようだった。
呼吸の方は我慢出来なくはないけれど、少なからず苦しさを感じる。
口を閉じてはいられないほどだが、動揺していることがバレては立場が無くなるので、荒々しい呼吸は控えなければならなかった。
私は口を半開きにして、なるべく不自然にならないように努めながら息をした。
後から考えれば、陰毛に今気付いたフリをして、指でブルマーの中にねじ込んでしまえば良かったのだ。
だけど、この時は頭が混乱していて、まともな思考なんて全然出来なかった。
なんとかして気付かないフリを続け、この場をやり過ごすしかないと、何故かそんな考えが頭から離れなかった。
泣き出してしまいたい衝動を必死に抑え込んでいるうちに、ラジオ体操の音楽が鳴り出した。
私はガクガクと震えながら体操を始めた。
身体を動かすたびに陰毛が揺れる。
それが自分でも分かり、極限の羞恥に引きずり込また。
身体が燃え上がるかのようにカッと熱くなる。
男子達は食い入るようにして私の陰毛を凝視していた。
股を開いたり足を上げたりすると、彼らの意識がますます私の股間に釘付けとなる。
私は極度の緊張と動揺のせいで、不自然極まりないラジオ体操をしていた。
手足がブルブルと大きく震え続けていて、なかなか思うようには動かなかった。
自分で招いてしまったとはいえ、あまりにも惨めな状況に、瞳から涙が零れ落ちそうになる。
今さら後悔しても遅いというのは分かり切っているけれど、それでも、どうしてこんなことになったのかと考えずにはいられなかった。
羞恥による快感を追い求めていた以上、いつかはこんな風にやりすぎてしまうかも知れない予感はしていたが、ここまで唐突で、しかもクラス全員を前にして、これほどの醜態を晒すことになるとは思わなかった。
泣いたら余計に惨めになると思い、私は必死に嗚咽を堪えながらラジオ体操を続けた。
さっき来須川さんがガニ股になっていた時のことを思い出しつつ、私は悲嘆に暮れながら同じ格好になった。
ガニ股の格好はただでさえ情けなくみっともないけれど、ブルマーから陰毛が飛び出している今の私の姿だと、より悲惨で下品に見えることだろう。
あれほど快感だった男子達の視線は、今や鋭利な刃物で突き刺されるかのような苦痛を伴っていた。
とてもじゃないが、平気ではいられない。
体育の授業が終わったら、私は真っ先にトイレに入って涙を流すだろう。
なのに。
それなのに。
私の股間は、羞恥で火照っている全身よりも、ずっと熱い疼きを放っていた。
度を過ぎた恥を晒しているというのに、私は常軌を逸した快感を得ているのだ。
戸惑いは大きかったが、それ以上に、抗いようのない強烈な陶酔感がどんどん増幅してくる。
ラジオ体操が終わりに近付くと、名残惜しいという気持ちすら湧いてきた。
あれほど嫌で嫌で仕方がないと思っていたけれど、見られることにより高まる愉悦を認識することにより、私は変態的な欲求に意識を乗っ取られてしまったのだ。
ブルマーの下に履いているショーツは、すっかり愛液が染み渡っていた。
身体を動かすたびに、粘っこくヌルヌルした感触が股間に返ってくる。
なおも割れ目からはエッチなお汁が分泌されていて、私はブルマーまで濡れて変色してこないかと気が気じゃなかった。
私がこうして陰毛を晒して感じているのだと、みんなに気付かれた時のことを想像すると、股間の奥が溶け出しそうな疼きが広がった。
出来ることなら、今すぐにでも直接秘唇を弄くって快楽を貪りたいけれど、さすがにそれを実行するのには躊躇する。
とても甘い誘惑だったが、今の生活そのものにまで影響しかねない行為には、そう簡単に乗るわけにもいかなかった。
ここは我慢しよう。
……でも、いつかはやってみたい。
物凄く後悔することになるかも知れないが、きっと図抜けた快感を味わえるに違いない。
もしも本当に決行するのならば、やっぱり今年度の最後の体育でやるのがベストだろう。
県外の高校を受験すれば、今のクラスメートとは、卒業してから一生会わないでいることも可能だ。
学校生活に支障が出るほどの恥を披露しても、何食わぬ顔をして新しい高校でやり直せる。
皆の前でブルマーとショーツを下ろし、思いっ切りオナニーをするのも、決して不可能なことではないのだ。
なんだか、今から楽しみになってきた。
私はますますショーツに愛液を溢れさせながら、長かったラジオ体操を終えて、元の場所に戻って体育座りをした。
上気した顔を隠すようにして、額を膝小僧に乗せ、こっそりと股間に手を伸ばす。
「ん……んぅ……」ブルマーの上から割れ目に指を這わせると、小さく喘ぎ声が漏れてしまう。
今の私に出来るのは、こうしてコソコソとオナニーをすることくらいだった。
これでも、周りの何人かには気付かれるかも知れないけれど。
散々に目立ってしまった直後なので、その危険性は充分にあるが、手を止めることは出来なかった。
誰かに気付かれてしまうと恐れながら、ひっそりと自慰をするのは、自分の部屋でするのとは比較できないくらい気持ちが良いのだ。
手が止まるはずもない。
クリトリスは特に敏感になっており、ブルマーの上から触れると、それだけでイッてしまいそうになった。
今は陰毛を晒したばかりで興奮しているため、なおさら感じてしまうのだ。
激しいオナニーを見せびらかす時のことを想像していたせいか、私の身体は我慢が効かなくなってしまった。
私はほとんど無意識のうちに、堪らなく疼いている股間を、ブルマー越しに指先で擦り上げていった。
ずっと刺激を待ち侘びていた身体は、一気に絶頂にまで駆け上っていった。
さっきまで陰毛を晒して感じていたせいか、未知ともいえるような格別の気持ち良さが膨れ上がる。
「んく、くぅ……!」私は上半身をプルプルと震えさせながら、愛液をドッとショーツの中に溢れさせた。
甘い快感が、股間にネットリと浸透してから、さざ波のようにゆっくりと引いていく。
「はぁ……はあ、はぁ……」私は膝に顔を埋めたまま、肩で息をしながら、後悔の波に溺れそうになっていた。
また、やってしまった。
やり過ぎてしまった……。
周りのみんなは、果たして今の私のオナニーに全く気付いていないのだろうか……?実はもうとっくに気付いていて、私のことを蔑んだ目で見ているのかも知れない。
その可能性はとても高いだろう。
顔を上げてすぐにでも確認したかったが、私はなかなかそうすることが出来なかった。
事実を知るのが恐いというのもあったが、それだけではない。
バレているのかバレていないのか分からないという、この重苦しい不安は、性的興奮にも通じるような昂揚感を私にもたらしているのだ。
私は不安に胸を押し潰されそうになりながらも、この感情をもっと味わっていたいと、懲りもせずにそんなことを思っていたのだった。
背中がゾクゾクするようなスリルを堪能しながら、私は体育の授業が終わるまで身体を丸めていた。