ツンデレの彼女と 1

2024/12/15

まだツンデレなんて言葉を俺が知らない頃
大学一年だった俺は、友人が銘打った「リッチなギャルとナイスなコンパ」という、いかにも怪しげでうそ臭く行く気が失せる様な企画を堂々とメールで回してきた。

相手は短大二年生。俺たちより1つ上のお姉さんが来る!と言うので、わいわいぎゃーぎゃーと騒いでいた。

俺は当時恥ずかしながら素人童貞で風俗の濃ゆいプレーしか知らず、
セックスのなんたるかも判らん素人だったし、友人達に対し女はこうだよ!
ああだよ!なんてだいぶ知ったかぶりをしていたと思うと情けなくて涙出てくる。

当日集まったのは俺含めて男は4人。女の子も4人。
実際俺が一番キモイ。女の子は今で言うセレブでもなんでもなく、ただの合コンという事が判明し、意気消沈。

しかし折角きてくれたんだし楽しもうと友人Aが皆を鼓舞し、飲み屋で始めた一次会。

俺の前に座った「さよちゃん」。
なんか話しかけても「で?」「だから?」とか返され、まったく話が繋がらない。それを見かねたAが席を変わってくれたが、そのAすら「なにあいつ?」的な顔で会話に困ってるようだ。
さよちゃんはトイレに行き帰ってくるとまた俺の前に座る。

学校では何を専攻しているの?と聞いても
「それ聞いてどうするの?」とか
家はどの辺なの?と軽く聞いてるのに
「別に何処でもいいじゃん」との返答。
沈黙がしばらく続く。
さすがに他のメンバーも気が付いたのか女の子3人は
「カラオケしよ?」と言い出した。
俺は正直ホッとした。

でもカラオケ屋でも何故か俺の隣。
トイレ行くついでに他の女の子も出てきたので聞いてみた。
なんで?俺嫌われてるのかな?と・・・
すると意外にも「さよでしょ?あの子いつもああだよ、冷めてるっていうかぁ?男に興味無いっていうかぁ?、今日も無理して来てもらったから拗ねてるのかも」と言われた。

特別可愛いわけでもないし、おっぱい巨乳でもなく
ちょっと背が高いというだけでそんなに気を惹く存在では無かった。

友人達はそれぞれ気が合ったらしく次飲みに行く!と言い出したが
俺はお財布の中身が帰りのタクシー代しかなかったし厳しかったんでさよならすることにした。

するとさよちゃんは「あたしもかえる」と言い出し
何故か俺と同じ方向、駅方面へ歩き出した。
話すこと無いし、話しても途切れるんで俺は歩調を合わせながらもシカト状態。

駅の入口前が工事していて段差が多く、さよちゃんの靴がガッっと引っかかった。
それを見た俺がすぐに支ええようと腕を掴んだんだが
「別に一緒に帰りたいからって訳じゃないから!」とキツイいいかた。
俺も頭来てたので「はい、知ってますよ」とか答えたんだよね。

そしたら「ならついて来ないで」とか言うのでゴメンなさいと丁寧に謝って背中を向けた。だってどうせ二度と会わないし、こんなクソ女!とか思いながら頭来てたので、すぐさま歩き出そうとすると後ろの方で
「支えてくれてありがと!」と言い方が尖ってる。

「いえ、いいんです。それじゃ」と言いかけた時
「私喉渇いた。呑みに行く?」
「いいんですか?」
「私が喉渇いたっていうだけ。一人で居酒屋なんて入れないし
誘ってるとかじゃないから、イヤなら帰ればいいし。」

このやろう!帰るよ!と思ったんだが、2つ気になる点があった。
それはいう度に顔が赤くなる。もう1つは発言してる最中は手の行き場が無いらしく何故か落ち着かない。

半分以上しかたなく居酒屋に入るがカウンターしか空いてない。
隣同士に抵抗があるのか「先座れば?」としきりに薦めてくる。
座ると俺もさよちゃんも結構飲んだ。でも無言飲み。辛い。

彼女がポテトプライを頼んだので、塩を渡そうとすると、たまたま渡してあげようとした俺の手とぶつかった、
「あっごめんなさい」
「別にかけてもらおうなんて思ってないから!」

そんな反抗的&無口な状態で俺の酔いはかなり早まった。
帰る頃も言い出せない状態の俺はなんとか振り絞り、

「そろそろ帰りましょう、もう一時ですよ」
「は?先帰れば?送ってってもらおうなんて考えてないし」
「でも、一人は危ないですよ」
「別にナンパ待ちとかじゃないし」
「わかりました、先帰りますね」
「なに?女一人残してくって事?」

酔ってはいたがこのやろう!という気持ちが沸きあがる。
しかし、1つ年上とかいうアホな理由であながち逆らえない。

もんもんとムカツク感が増す中電車は当の昔にラストトレイン。
駅でタクシーを拾い、さよちゃんを乗せてはいバイバイ!という
構想を練っていたんだけど、意に反して乗ろうとしない。

「タクシー来ましたよ」
「家まで送ってくつもり?」
「いえ・・・そんなつもりはないです」
「別に家に帰る訳じゃ無いんだし、途中まで乗れば?」
「いえ、いいんです、恥ずかしいんですがタクシー代もないですし」

タクシー乗り場について目の前のタクシーに乗る彼女。
「ふーん、乗りなよ」
初めて優しい言葉をかけられたような気がしてすぐに乗ってしまった俺。
飲みすぎた俺はいつの間にか寝ていたらしい。それも爆睡。
気が付いた時は彼女のアパートの玄関に運転手さんに肩抱えられながら
彼女がドアを開けるところだった。しかし、ここで起きてはまずい!
寝たふり・・・zzzz

ガチャ。OK!
運転手さんが玄関に俺を置くと帰って行った。
彼女は俺をズルズルと引きずり居間へと連れてゆく。
上着がめくれ上がって痛いし熱いし。
独り言で「もぅー」とか「よいしょ」とか「何飲もうかなぁ」とか
聞こえてくる。ちょっと可愛いところあるんだ!と見直した。

20分以上放置プレイ。
あまりに待つのでもう目を覚まさないととワザとらしく
「ただいまぁ」とか言ってみる。
そして、キョロキョロしてココドコ?アナタダレ?状態。

「すいません、すぐ帰ります、寝ちゃったみたいで・・・」
「別にいいじゃん、寝れば?」
「いえ、いいです、帰ります」
「シャワーでも浴びていけば?」
なんでこの子は留めようとするんだ?

しかたなく系でシャワー借りる。湯船に入ろうとする。
でも酔ってるのか転ぶ。ガランゴロン。
ガチャ・・・なんでドア開く?
しかも何故に裸?

「違うよ!違う!あんた酔ってるから湯船で死なれても困るんだよ。
一緒に入りたいとかそういうんじゃないから!コレは洋服濡れると乾かすの大変だから!」言い訳がましい子だ。

湯気で見えないけれど、うっすら浮かぶさよちゃんの裸体は
素人童貞の俺が立たないはずはない。
湯船でギンギンになっちまいやがりまして、立てない。

なんかの小さいイスに座ってる様に見えるんだけど正面向いているのは判る。それも胸とか隠さずに。髪を後でしばり俺の湯船の方をじーっと見ている。

「寝ないでね!」

寝ないでねって言ったって立ち上がれもしないし、困った。

「そろそろ出なよ!」
「あ?そうですね」

尻を向けて湯船から出ようとするが後ろ向きに出るのは危ない。

「別に見ないからさっさとでなよ!」

そう言うなら正面きって出てやる!と勇んで出たはいいが
狭い一人暮らし用のフロ、気が付いた時には座ってるさよさんの目の前に勃起したものが・・・

「な、な、なに!なにしてんの?」
「えっ?あっ!すぐでます!」

出ようとするけれど、さよさんがどかないのですり抜けるのに苦労する。
そうこうしてるうちに、腕か肩あたりにちんぽの先が触れてしまった。

「見たくて私が入ってきた訳じゃないから早く出て!」
「さよさん、ちょっとどいてください、出られないんですよ」
「はやくしまいなよ!」

さよさんの手が伸びてきてぎっちり掴むといきなりしごきだした。

「ちょ・・・さよさん?」
「出られないなら小さくしなよ!」

立ったまましごかれる快感。

「こういうことしたくてしてるんじゃないし、小さくしないからだよ!」

そして言葉責めされてるような感覚。
くちゅっとしごくたびに鳴る音が耳に入る。
上から見るとさよさんの頭位しか見えないけれど、その手が俺のをしごいてる姿に俺はすぐに全身が震えてしまった。

「ちょっ・・・さよさん!出ちゃう!」というとさよさんは
目の前にイスごと移動してきて

「早く小さくしなよ!」
「あぁ!さよさん、さよさん!」

名前を呼びながら手コキで果てた。ビクンと反り返ったときに手から外れて勢い良いホースみたいに暴れまわった。

「なにこれ、飛びすぎだよ。Y(俺)が興奮する為にしたんじゃないから!」

しょぼくれ気味にフロから出ると

「タオルそこね、早く寝なよ」

そそくさとタオルで拭いて着替えもう帰ろう!と思ってた。
しかし、すっきり出した後の睡魔に襲われカーペットでうとうとしだした。
気が付いた時には部屋は暗い状態で誰かが俺を突付いてる。

「寒いんだったらこっちくれば?」
「毛布あればここでも大丈夫です」
「ふーん、風邪ひいても知らないからね!」

布団が一枚しかないという決定的理由で

「一枚しかないの!Yと寝たいとかじゃないんだから意地はらないでよ!」

ベッドに潜り込んだけど、こんどは今度で眠れない。
パジャマの薄い生地から伝わる体温とシャンプー・ボディソープの匂い、
いきなり興奮してしまい、ギンギンランランになってしまう。

「あのさぁ、もう少し向こうへ行って!」
「でもこっちはもうお尻半分出てますよ」
「えっ?そんなに狭いの?」
「えぇ、俺下に行きましょうか?」
「・・・」
何故黙る!

「あのね、私こういうの初めてだし、よくわかんないんだけど、
こういう時ってエッチするの?それとも寝るの?」

はぁ・・・手で触っといてそりゃないだろう?

「別に私がしたくて言ってるんじゃないんだけど!」

「したいの?したくないの?」
「そりゃ・・・男なんでしたいですけど、無理にとかそういうのはよくないと思いますよ」
「別に、無理になんていって無いじゃん、Yがしたければすれば?」
「したくないです」
「あっ、そう。じゃぁ寝なよ!」
「嘘です、したいです」
「どっちなの?はっきりしてよ!」

<続く>

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