お隣の蛍族仲間の美人妻と1

2023/01/13

蛍族同士の親近感で話すようになった隣の奥さん、てのが居るんだけど。
ちょっと関係深まりそうな予感でどきどき中で、誰かに聞いて欲しい気分なんだが。
では…

まずは最初の経過から。
自分は結婚5年目の34歳。子供は無し。
妻は嫌煙家で煙草はベランダで吸わされる。
隣の夫婦とはたまにすれ違う程度の付き合いだったが、いかつい旦那と小柄で可愛い系奥さんの組み合わせがちょっと可笑しくて印象に残ってた。

最初に奥さんとベランダで出くわしたのは今年の春先。
夜11時を大分まわって日付が変わるのも近いかなという時間だった。
自分はベランダの手摺に顎を乗っけてだらーっとぼけーっと煙草をふかしてた。
ガラガラと音がして隣のベランダに人が出てくる気配がしたんで、隣の旦那だろう、と思い込んで無造作に覗き込んでみた。
そしたら、意外にもびっくりした顔で煙草咥えた顔をあげたのは、奥さんの方だった。

正直肝をつぶしたけど、学生時代からのつまらん癖で、煙草を吸ってる時は変に無頼を気取る習慣が自分にはあった。
その所為もあって妻からは自分の前で煙草を吸うなと言われてる訳だが。
自分はばくばくの心臓を無理矢理押し隠して、軽く煙草を持った手をあげて挨拶した。
奥さんは、照れたように笑って、自分も手摺にもたれかかって煙草に火を点けた。
後から聞いた所によると、同族がいた事で安心したんだそうだ。
そして、ぽつりぽつりと互いの煙草事情なんかを話した。
お隣の旦那はいかつい外見の割に煙草も酒もやらないんだとか。
奥さんが吸うのも嫌がるので、奥さんは喫煙は旦那がいない時か寝てる時にベランダでしてるとか。
童顔で小柄で一見学生みたいに見える奥さんが、煙草をふかす時には大人の女の顔に見えて、妙にどきどきした。
それからは、煙草を吸う時は隣の旦那さんが寝てそうな時間を選ぶようになった。
3日空振りした後、4日目に、狙い通りに又奥さんと同席できた。

2度目の気安さで冗談めかして、
「また会いたいと思ってた」
と言ってみた。
奥さんも笑いながら、
「私もかな」
と答えてくれた。
奥さんが2本吸い終わって部屋に戻ろうとする時、思い切って
「次はいつ会える?」
と聞いてみた。
くすくす笑いながら
「明日の今くらい」
と返してくれた。

そうして、時々待ち合わせての煙草付き合いが始まった。
当り障り無い会話を交わすだけだったけど、自分としてはデートをしている気分だった。
決して浮気になるような会話はしてなかったが、自分はこの付き合いを妻には話してなかった。
それが悪かった。
たまたま様子を伺いにきた妻に見られ、
「こそこそしてるのが気に入らない」
とむくれられてしまった。
自分は罰として家での禁煙を命じられ、煙草付き合いは途切れてしまった。

2月程過ぎて、仕事帰りに奥さんと出くわした。
妻とは顔を合わせていたとかで事情は知っていた。
奥さんは、
「ベランダでたまに会う、って先に話しとけばいいのに」
と、くすくす笑っていた。
その笑顔が久しぶりで大事なものに思えて、
「また会いたい」
と口走った。
奥さんは一気に神妙な顔になって、
「マジ?」
と聞いてきた。

こうしてこの夏に入る頃から、外での煙草付き合いが再開した。
外で待ち合わせてる以上、何もしてなくてもばれれば浮気と同等の扱いを受けるのは必然。
当然浮気並に慎重な待ち合わせとなり、機会は半月に一度あるかないかに減ったが、その分親密さは増していった。
実際してる事と言えばファミレスや喫茶で会話してるだけだったが、確実に仲は進展していった。
会話の中身はどんどんと男と女のそれになり、互いの性生活の事を話すまでになった。

そして、ここからが今の現状な訳ですが…先回の煙草付き合いの折、かなりマジに、
「今度はもっと長く会いたい」
という話をしまして、いよいよ煙草だけの付き合いではなくなりそうなんですね。
現実的にはなんと手も握っていないのですが…正直、学生時代並にどきどきしています。
具体的にどうなるかは全く未知数な状態ですが…本音を言ってしまえば抱きたいと思ってます。
向こうもそれは意識しているようで、「長く会う話」をする時は声をひそめ、顔を寄せてきます。
後は最後の一線、という感じで、状況さえ整えば抱きしめるだけで行く所まで行きそうな感じです。
問題は、どうやってその状況を整えるか、という所でしょうか。

と。こんな現状です。
ここまでで終わる中途半端な話を失礼しました。
成り行き次第では、続きを書きたいと思います。

補足。
現在、即座にメール削除をする事を前提に、短いメールのみで携帯でメール交換をしています。
次は明後日に昼から、会える事になっています。
実は昼間に待ち合わせるのは初めてで、これが最初の時間単位で会えそうな約束、です。
この方向で話が決まったのが一昨日なんですが、それから今現在もそわそわして落ち着きません。
経過は報告しようかと思います。

追加報告。
予約が遅れたんで車種指定は無理かと思っていたんですが、レンタカーを確保できました。
これでかなりの遠出も可能。
指定したのはファンカーゴのペアシートバージョン。
前座席でも寝転がれるスペースがある上、後部座席を収納するとベッドサイズのスペースの確保が可能。
正直妄想が先行しているとは思いますけど、備えあればと、やれる事はやっておこうかと思います。
結局何も無かったとしてもドライブが選択肢に入るだけでも価値はあるのではないかと。

状況報告。
余裕を見て今日の内にレンタカーを借り出し、近くの有料パーキングに停めてきました。
明日は午前の内に色々と買い込んで準備をする予定です。
ちなみに妻には明日は仕事関係の用事で出かける、という事で話してあります。

リアシートの床下への収納は今日やってみました。
リアのセンターシートは案外小さいので、リアスペースを使用する場合はフロントシートの方に置けば邪魔にはならないようです。
又、無理に収納しなくても、フロントシートフルリクライニング+リヤシートリクライニングの状態でも相当広いスペースが使えるようです。
まあ、足さえあればホテルにも行けるわけで、車内スペースはあくまで予備策として考えていますけどね。
…そもそもそういう状況に持ち込めるかどうかが未知数なので、ただの準備過多で終わる危険性も大ですが。

日付の表現が紛らわしくてすみませんでした。
今日、会ってきました。
詳しくは妻が眠った後に書こうかと思いますが、関心事だと思われる事にだけ触れておきます。
ホテルに行き、抱きました。
詳細はまた。

仕事の用事、と言い訳をし、私は家をでた。
そのまま近くの無人有料パーキングへと歩き、昨日から停めてあるミニバンへと乗り込む。
私は車を走らせ、出来るだけ知った顔に出くわさないで済みそうな、遠方のショッピングモールを目指した。
買い込んだモノは、車内でコトに及んだ場合を想定した、実に下心満点の品々。
リアスペースに広げたり、リクライニングしたシートに被せたりを想定した厚地のキルト。
ティッシュとティッシュボックス。
ウェットティッシュ。
ダストボックス。
窓を塞ぐサンシェード。
申し訳程度に「ドライブ」を想定したクーラー袋。
そして、「彼女」の銘柄の煙草を1カートン。

子供のようにわくわくしながら、青年のようにときめきながら、そして、実年齢に相応しく妄想を逞しくしながら、自宅近くへと取って返す。
待ち合わせの喫茶店に30分以上早めに車を止めた時、すでに彼女は店内から私に軽く手を振ってくれていた。

車に彼女が乗り込み、ドアが閉まる。
密閉されたプライベートな空間に、彼女と二人でいる事で、否応無しに緊張を覚える。
私は煙草を取り出し、火を点けた。
慣れ親しんだ煙の味が、自分を落ち着けてくれるような気がする。
私は買っておいた彼女の好む銘柄の煙草を取り出し、彼女に放る。
彼女がきょとんと目を丸くし、私に問う。
「自分のあるよ?」
私は例によってぶっきらぼうな無頼を気取りながら、
「今日は俺からもらった奴吸ってくれ」
とだけ言って、車を発進させた。

*すいません…異様に格好つけてるヤツになってますね…一応事実が元なんですけど、この書き方だとヤな奴です私…
郊外に向けて車を走らせる。
彼女が新しい煙草の封を開け、一本を咥える。
「これ、初めてのプレゼント、てなるのかな?」
くすくすと笑う声に手に汗が滲む。
私はまさしくその通りの意図で、彼女が好んでいる事を知っているそれを買い込んできていた。
信号待ちで車が止まる。
彼女の方を伺うと、彼女は煙草を咥えたまま、火を点けずにこちらを見ていた。

「?」
火を持ってきていない筈も無いだろうに、といぶかしく思っていると、彼女はこちらに向かって身をするりと寄せてきた。
「火。
くれます?」
口元を突き出すように彼女の顔が近づく。
火も、プレゼントしてくれ、という事か、とようやく合点がいき、私は慌てて自分のライターを取り出し、彼女の煙草に火を点けた。
いつもの他愛の無いおしゃべりを交わしながら、車をインターの方に向けて走らせる。
高速に乗ればそれこそ相当な遠出もできる。
そして、インター周辺には、ホテル、という選択肢も多数建ち並んでいる。
私はできる限り平静を装い、彼女に問う。
「どっち方面行きたい?」
彼女は、雑談そのままにトーンも変えず、答える。
「どっち、てのは、デートか、ホテルか、って事?」
心臓が跳ね、体が冷える。
絶句している私に、大人の女の声で今度は彼女が問う。
「Yさんはどうしたい?Yさんから、言って」
朴念仁な自分にも、彼女の言葉の意味は判る。
誘うのなら、私の方から積極的に誘え、と、そう言われた訳だ。
そして暗に、そうしたら合意する、とも。
私は煙草に火を点け、大きく吸い込む。
眼の奥を中心に、頭の中が痺れる。
溜息のように大きく煙を吐き出し、私はそれを口にする。

「Aさんを…あなたを、抱きたい」
彼女もまた、煙草を深く吸い、煙を吐きながら、こくん、と頷いた。

ホテルは複数あるのだし、平日の昼だという事実も考えれば、一発で部屋には入れるだろう、と、楽観視していた。
それだけに、二つ目のホテルまで満室だった時には血の気が引いた。
こいつら昼間から何やってるんだ、という理不尽な怒りが一瞬沸く。
車でもできるように準備はしてきている訳だが、それは景色が良く人気の無い場所に車を止められる事が前提だ。

「みんな頑張ってるねー」
彼女のくだけた口調に苦笑しつつ、私は三つ目のホテルへと車を乗り入れた。
モーテルタイプのホテルに駐車場状態で並ぶ車の群れ。
その一角に、ようやく、数台の空きスペースを見つけ、私はほっとすると同時に激しく緊張しつつ、車を切り返し始めた。

車を止め終えてガレージ内の扉から部屋へと入る。
こういったホテルに入るのは独身時以来だったが、設備的には大して変わってもいなかった。
フロントからの電話に出て休憩だと告げると、あとは何も邪魔するものは居なくなる。
緊張に震え出しそうになりながら、私は部屋のライトをいじる彼女の傍らに立ち、彼女の肩に手を置き引き寄せた。

「あ、ちょっと、ストップ」
彼女の掌で遮られ、抱きしめる切っ掛けを逃す。
「シャワーだけ、ごめん。汗かいてるから」
そういう彼女の声も僅かに震え、掠れている気がする。
彼女の性生活に話が及んだ折に聞いた限りでは、「浮気」と言えるような真似は今までした事が無かったそうだし、緊張するのも無理はないだろう。
しかし、私は彼女を離さず、尚抱き寄せる。
このままで間が空くと、彼女が気を変えてしまいそうな気がしてしまって、怖かった。
「なら、その前に、キス、させてくれん?」
我侭な言い草に、彼女が少し笑う。
「煙草臭いよ?」
「知ってる」
私は彼女を抱き締め、何度も夢想したその唇を食む。
彼女の煙草の香りがして、それから彼女の涎液の匂いが混ざる。
私は、彼女を吸った。

唇を食み、口中を舐め吸う。
頬に口付け、目元に口付け、額に口付け、そして、彼女の顔を一周してまた唇を食む。
唇で舐めるようにして顎のラインを伝い、首筋を食む。
「待って、待って!」
彼女が、軽く呼気を乱しながら私の胸元を押し返し、崩れるように身を沈める。

「だめだって、汗臭いんだから」
正直彼女の汗の匂いは心地良かったが、この状況からまた抱き締めるのは流石に躊躇われた。
何より、自分自身だって汗をかいた体の身だ。
女性という匂いを気にする種族である彼女に、匂いで嫌われるのは嫌だった。

浴室の扉の前で彼女が躊躇いがちに服を解く。
この手のホテルではよくある事だが、浴室の前は洗面台になっていて、当然脱衣スペースは囲われてはいない。
私は、図らずも脱衣ショウの特等立見席に立っていた。

「Yさん…あっち座ってて…」
か細く恥ずかしそうに彼女が懇願する。
ベッド脇のソファまで行けば、トイレと浴室に挟まれた洗面台辺りは死角になるからだ。
本音を言えば是が非でもこのまま視姦していたかったが、あまり頑なにさせても元も子もない。
後ろ髪を大量に引かれつつ、私はソファに座った。
暫くすると、彼女の体を跳ねている、シャワーの飛沫の音が聞こえてきた。

彼女のシャワーを待つ時間が手持ち無沙汰で、備え付けのTVをつけてみる。
無料で流しっぱなしのAVチャンネル。
普段なら結構興味を惹かれそうな可愛いタイプの女優が冒頭インタビューに答えているが、浴室の彼女の方が気がかりで内容が頭に入ってこない。
スイッチを切り、煙草を取り出す。
火を点け、暫く吸わずに手元で弄ぶ。
浴室のドアが開く音。
一気に緊張が戻ってくる。
彼女の裸身を覗き込みに行きたい衝動を抑え、深く煙を吸い込む。
ちりちり、という葉の焼けていく音が妙に耳に付いた。

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