頭の弱い弟、隆志

2019/05/31

「ほんとすまなかったです。なんかオレ、ホントすまなかったです」目の前のソファーで、大きな体を縮めて汗をかきながらしきりに恐縮しているのは、俺の妻である美加の弟、隆志君だ。
彼は、なんというか、頭の回転が人より遅いところがあって、美加もそれを気にしてか、昔からあんまり彼を俺に会わせたがらない様子があった。
だが、俺は別にそんな偏見は無いつもりだし、話してみれば、彼の素直で純朴な人柄がよく分かって、俺はむしろ彼が好きなくらいだった。
だが、そんな彼が傷害事件を起こした。
酒の席で、職場の同僚にお前はバカだとネチネチ言われ続け、酒のせいもあってついカッとなって1発だけ殴ったら、運悪く相手がかなりの大怪我を負ってしまったのだ。
彼の頭の事や、酒の席である事、またその経緯を考慮しても罪を完全に逃れる事は出来ず、結局彼は特別な施設に一定期間収容されることになった。
今日はいわばその『出所日』というわけである。
最初は、彼が施設に入ったため一人暮らしになってしまっていた義父が、彼を施設に迎えに行き、そのまま実家に戻る予定だったのだが、その義父が昨日急に体調を崩して迎えにいけなくなってしまったため、俺が午後半休をとって、とりあえず家に連れたきたというわけである。
俺自身は、彼の事件には大いに同情の余地がある、というか、その場にいたら俺がヤローを殴ってたかも、とさえ思っていたため全く気にしていないのに、他人にはちょっとおせっかいすぎるぐらい世話を焼きたがる美加が、こと彼に関しては、そのきれいな眉をひそめて「ホテルにでも泊まらせればいいじゃない」と冷たい事を言うのが大いに不満だった。
「俺全然気にしてないぜ」と俺がいくら言っても、彼女は細い腕を組んでその小さな唇を尖らせているだけだった。
夜中ふと目が覚め、麦茶でも飲もうかと、隣で寝ている美加を起こさないようにソッとベッドを抜け出しキッチンに行くと、彼がダイニングの椅子に座って、やはり麦茶を飲んでいた。
「あ、義兄さんこんばんは」
「おお、隆志君も喉渇いたのか。なんか蒸し暑いもんなあ」二人で並んで座って麦茶を飲む。
彼がポツリと言う。
「アネキ、オレがココにくるの反対したでしょ」俺は不意をつかれてとっさにうまい嘘をつけず、シドロモドロになっていると、彼は俺を見てニッコリしながら「義兄さんホントにいい人だ。オレ馬鹿だから、みんな俺と話すのめんどくさがったり、てきとうな事ばっか言って。オレにマジメに相手してくれるのは父さんとアネキと義兄さんだけだ…」と言い、ポロポロ涙を流しだした。
俺は無言で、彼の背中を撫でた。
やがて彼は落ち着きを取り戻して、俺にニッコリと笑いかけながら言った。
「…ホントは秘密なんだけと、お礼に、義兄さんにいい事教えてあげるです」
「お、なんだなんだ」
「アネキは、ちんちんをお尻に入れて、まんこを指でズボズボしてあげるとすごくよろこぶです」俺は彼の言っている事が全く分からなかった。
「…なん…だって…」
「だから、ちんちんをなるべくお尻の奥まで入れて、指で…」と再び彼は言いかけたが、俺の表情を見てサッと顔色を失い、あわてて顔を伏せてしまった。
「おい…それ、なんの話だよ隆志君!」と俺がいくら問い詰めても、彼は下を向いたまま「なんでもないです。今のはウソです。絶対ウソです」と、青い顔のままかたくなに繰り返すだけだった。
翌日、体調が回復した義父が車で彼を迎えに来た。
「ホント迷惑お掛けしてスイマセンでした」とペコペコ頭を下げる白髪頭の彼の横で、隆志君はずっとうなだれたままだった。
いつもと全く違う俺たちの様子を見て、美加は首をひねっているようだった。
それから数日後、俺は彼女にアナルセックスを頼んでみた。
彼女は顔を真っ赤にして、なぜ突然そんな事いうのか、そんなヘンタイみたいなのはイヤだと拒絶したが、俺が、君の事を全部知りたいんだとかなんとか言うと、思ったよりずっとあっさりうなずいた。
美加は激しく乱れた。
俺が指にたっぷりツバをつけアナルに出し入れしているうちは、唇を噛み締めてこらえているようだったが、紅潮し始めたその窄まりにペニスを押し当て、少しづつ捻じ込むと、耐え切れないようなうめき声を出し始めた。
やがて、俺が彼女の細い腰を両手でつかんで、きつい圧力に耐えながらゆっくり抜き差しを始めると、もう彼女は歯止めが利かなくなってしまった。
自ら激しく尻を俺に打ち当て、もっと深く突いてと絶叫する。
アナルが真っ赤になってめくれあがっているもかまわず、円を描くように腰を振る。
いつものセックスでは全くそんな事ないのに、やたらキスしてくれとせがみ、背中にのしかかる俺に、その細い体を捻るようにして唇をぶつけてきては激しく舌を絡ませてくる。
やがて、俺が一段と深くペニスを突き込みながら指でクリトリスをこすっていると、悲鳴を上げ続けていた彼女はいつの間にか静かになっていた。
それは、俺がはじめて見る、彼女が失神した姿だった。
俺のペニスは、彼女の温かな腸の中で、発射できないまま力を失っていった。
翌朝、「やー、なんか乱れちゃったなあ、恥ずかしいなあ、これじゃあたしもヘンタイじゃんかねぇ」と照れまくる彼女を、俺は正視する事が出来なかった。
何度も、『これは隆志君からのアドバイスなんだよ』という言葉が出掛かったが、朝食を作る彼女のエプロン姿を見ると、どうしても切り出す事が出来なかった。
もし仮にそれを口にして、そんなのウソだ、アナルセックスだってたまたま体に合っただけだと言われたら、俺の気持ちはもうどこへも持っていきようが無くなってしまうからだ。
そう、そうだよ。
たぶん偶然そうだったんだろう。
隆志君も、どっかのスポーツ新聞で読んだエロ記事かなんかと現実がゴッチャになってたんだ。
そうに決まってる。
義父の調子が余り良くなく、命に係わりはないものの、数日入院をして様子を見る事になった。
美香が実家に泊まりこみで、病院の父の面倒と、家の弟の面倒を見る事になった。
「…まあ、1週間にはならないと思うけど、ホント迷惑かけてごめんねえ」と言いながら荷造りをする彼女が、なぜかテンションが高いように見えるのはただの気のせいだろう。
俺と話す時、彼女が微妙に俺の視線を避けるような気がするのは、家族のためだから仕方がないとはいえ、働いてる俺を一人で置いていくのが申し訳ないからだろう。
実家に電話を入れ、弟と「11時にはつくからねー」と笑いながら話している彼女を見ながら、俺は、たぶんこの心のざわめきは一生収まらないだろうと思っていた。

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