女装した状態でJK助けたら懐かれてしまった

2018/05/15

最初に言っておくけど俺は女装して外を歩き回る変態です。
俺は小さい頃から「可愛い」とか「女の子みたい」とか言われてチヤホヤされてたもんだから、女の子になりたいとずっと思ってた。
小学の時は親に隠れて口紅塗ったりとか、中学では小遣いで安い服買ったり。
しかし、高校1年の時に父親のDVが原因で親が離婚、母側に俺はついていった。
母は俺の為に仕事を遅くまでしていた。
そこで1人になる時間が増えたもんだから、バイトの金でカツラを買って、誰にもバレない様に女装して外に出てみたりだの色んな事に挑戦していた。
そんで、高校3年生の時の話である。
■スペック○俺男、変態。
-----人から綺麗な顔立ちとは言われる。
身長は180cm。
○彼女女色白で可愛い。
身長は160くらい。
俺はいつもの様に女装をして服でも見に行こうと思って電車に乗っていた。
乗客は多く、とても座れるような状態でなく、吊り革を握ってドアの端に立っていた。
すると、近くに見た事のある制服の女の子が立っていた。
俺の学校から近い女子校で、この子も座れなかったのか…と思ってると、彼女は何かに怯えているかのようだった。
不意に彼女の下半身を目を遣ると、バックがお尻に当たって、離れて、当たって、離れてと、どう見ても意図的にやっているとしか見えない動きをしていた。
俺は痴漢だとすぐに分かった。
と同時に、彼女が怯えているのを見ると親のDVを思い出し、痴漢野郎に怒りが込み上げで来た。
俺は彼女の手を握り、自分の元に引っ張って彼女をドアに貼り付け、自分で覆い隠した。
彼女は私を見ると安心した様子で「ありがとうございます…」と一言だけ言った。
俺は返事をしたかったが、女装してる間は絶対に誰とも喋らないという自分の中の決まりがある。
なので、首を1回だけ縦に動かした。
降りる駅がたまたま一緒で、痴漢野郎をとっちめようと思ったが、俺は話せないし彼女は怯えて無理だろうし、痴漢野郎はこの駅で降りないし、まぁいいかと思った。
降りて改札口に向かう人達の中で、俺達はただ立ち尽くしていた。
人がいなくなると彼女が「あの…本当に助かりました!」と言って来た。
俺はいえいえと首を横に振った。
俺は彼女の背を押し改札口を指差し、駅を出ようという合図を行う。
彼女はそれを理解し、俺達は無言のまま改札口に向かった。
駅から出ると彼女は恥ずかしそうに「お礼がしたいので、あそこに行きませんか?」と、ファミレスを指差してそう言ってきた。
俺は服を見ようと思っていたが、せっかくの彼女の計らいなのでまた今度にする事にした。
俺は首を縦に振ると、彼女と一緒にファミレスへ向かった。
しかし、ここまで来て俺は重大な欠点に気づいた。
彼女とどうやって話すか…。
彼女もそろそろ何故喋らないのか考えている頃だろう。
そこで、俺が咄嗟に思いついたのはiPhoneでメモに伝えた事を書くというものだ。
ファミレスの端の席に2人で座り、iPhoneに「私は訳あって喋れないのごめんなさい」と書いて彼女に見せた。
彼女はそれを見ると少し驚いたが「いえいえ大丈夫です」と言いながら首を横に振った。
彼女はまず「自己紹介してませんでしたね!私は美咲(仮名)といいます」と言い、ペコっと頭を下げた。
俺はiPhoneで『私は俺って名前だよ~』書いた名前は最後に子をつける、なんとも簡単なものだった。
「ゆう」→「ゆう子」みたいな感じ。
次に彼女は「○○女子校に通ってる高校2年生です」と言って来た。
俺はとりあえず、高校生というのはまずいと思ったので『20の大学生やってる』とか書いていた。
それから俺達は3時間くらい話していた。
まぁ俺は喋ってないけど。
すると、彼女は「そろそろ家に帰らないと怒られるので帰ります」と言って席を立った。
俺は『了解、お会計はしとくよ』とだけ書き彼女の返事をした。
しかし彼女は思い出したかの様に席に着き、「メアド交換しませんか?」と言ってきた。
俺はメアドくらいならいいやと思い、彼女に教えた。
交換が終わると彼女は「今日は楽しかったです!」と言ってお辞儀をすると、自分の分の金を置いて走ってファミレスから出て行った。
あの急ぎ様じゃ相当厳しい家庭なんだろうな…俺はその後1時間ばかしファミレスのドリンクバーを堪能して家に帰った。
家に帰ると早速彼女からメールが来た。
『助けて頂いた上にあんなに楽しい時間を過ごさせて頂きありがとうございます』俺はすぐに返信した。
「こちらこそ楽しかったよ!電車では端っこに寄る事。いいね?」送信すると俺のメール待っていたのかすぐに返信が帰って来た。
「了解です!これからは気をつけます(顔文字)」俺たちはその後もやり取りを続けた。
しかし、1時間くらいメールをしていると向こうから『今度の日曜日遊びに行きませんか?』というメールが来た。
俺は悩んだ。
こんな関係を続けていても彼女に良い事はない。
それにいつかバレたら俺の人生も終わるかも。
女装した状態でこんなに人に関わったのは今まで初めてだった。
だがここで関係を切ってしまったら彼女はそれで悲しむだろうそう思い、俺は「今度の日曜日ね。分かった」と返信をした。
すぐにメールは返ってきた。
『やった!楽しみしてますね(顔文字)』メールを見るだけで彼女が嬉しがる表情が思い浮かぶ。
本当にこれでいいのだろうか…。
俺は次の日学校に向かった。
今は月曜日まだ日にちはある!学校までは電車で行くんだけど、その日訳あっていつもよりもかなり早い電車で登校した。
そのおかげで人は少なく座席に座れて良い事尽くし!と思ったがそれもここまでの事だった。
彼女が乗って来たのだ…。
やばい…やばいやばい!もしかしたら俺だって気づくかも!俺は必死に顔を隠そうとした。
しかし、彼女は俺の前の座席に座った…。
やばぁぁぁぁい!!!ここで立ってどこかに行くのも怪しまれるし、寝たふりをしようと考え俺は顔を伏せていた。
すると、俺はとことんついてない…。
「よっ!1!」親友のタカ(仮名)が乗ってきたのだ。
この日は、タカと朝掃除すると約束があったからわざわざ早い電車に乗ったのだ。
しかも、彼女に伝えてある名前と俺の名前は子がついていないついているかの違い。
彼女は恐らくタカが俺の名前を呼んだのを聞いていただろう…。
俺はタカを無視してずっと寝たふりをしていた。
学校のある駅に着くと俺はすぐに立ち上がり電車を降りた。
かなり不自然だっただろう。
しかし俺はその場から少しでも早く逃げたかった。
学校に向かう途中タカが「おい、どうしたんだよ」と言ってきた。
まぁどう考えてもおかしな行動だったから何か聞かれるとは思っていた。
「いやちょと寝ぼけてた」なんてのは嘘だけど。
「なんだよそれ(笑)お前寝てたから気づかなかっただろうけど、俺達の前にめっちゃ可愛い女の子がいたぞ」タカも見たのか…。
「あんな女の子見れるんだったらいつも早起きしてこの電車でこようかな」勝手にしろ!俺はわざわざ危険なマネはしたくない!タカとは小学校からの付き合いで、何でも相談できる1番の親友だ。
勿論女装の件も知っている。
しかし、タカがまさか美咲の事を好きになるなんてこの時は全然想像もしなかった…。
そんなこんなで日曜日になった。
俺は女装をして待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせ場所に5分前に着いたのだが、彼女はもう既に待っていた。
彼女の私服はめっちゃ可愛いかった。
白のニットワンピにキャメル下はお前らの好きなハイソックスを履いてた。
彼女は俺を見ると駆け寄って来て「こんにちは!」と言って来た。
挨拶は基本だね!俺も威勢良く「こんにちは!!」って言いたいところだけど無理無理。
こんな時に役に立つのがiPhoneなんです。
『こんにちは』俺はiPhoneのメモに書き、彼女に見せた。
「やっぱりそれなんですねw」だってこれ使わないと男の声丸出しですもん。
俺は『ごめんね~』とだけ書いた。
彼女は「いえいえ、大丈夫ですw」と言うと次に「喉が渇いたのであそこ行きませんか?」と言ってカフェを指差した。
どうやら彼女には計画があるようだ。
俺はそれに頷き、2人で店の中に入った。
カフェに入ると、俺らは窓際の席に座り、俺はコーヒーを頼み彼女はココアを頼んだ。
俺はココアを頼んだ事が意外で『ココアって可愛いね』と書いた。
それを見ると「コーヒーって苦手じゃないですか」と言ったのが面白くて声を出して笑いそうになったwしかし、そこは堪えて笑顔だけにした。
30分くらい話(俺は筆談)をしていると、オシッコに行きたくなった俺は彼女に『トイレに行ってくる』と伝えてトイレに向かった。
勿論…女子便所に入った。
用を足してトイレから出るとカウンター席にタカがいるのが見えた。
しかも友達を2人連れて…。
日曜日遊ぶとは言っていたが、まさか同じ所に来るとは…。
タカは美咲の事を知っている。
ついでに、俺の女装姿も…。
俺が女装して女の子に近づいてるなんて知られたらいくらタカでも軽蔑するだろうよ!!俺は席に戻らないでトイレの前にあった暖簾(のれん)?ジャラジャラしたやつの所から携帯を触っているフリをしながらタカ達を帰るの待つ事にした。
しかし最悪の事態が起きた。
タカが美咲に気づいたのだ。
タカは友達に何かを伝えて席を立ち、彼女の元へと向かったのだ。
タカは俺の座っていた席に座り彼女と話し始めた。
何を話てるのか分からないタカはしばらくして席を立ち友達の元へと帰った。
それから5分くらいしてタカは友達と一緒に店を出て行った。
俺はそれを確認して1分後くらいに彼女の元へと戻った…。
席に着くと彼女が「お帰りなさい、遅かったですね」と言った。
俺は『ただいま、ちょと電話してた』と書いた。
「そうですか、じゃあ仕方ないですねw」彼女はタカの話は全くしなかった。
俺はタカと何を話していたのかそれが知りたかった。

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