彼氏と喧嘩した次の日 5
2024/04/13
何もつけられていない指先に、ボディーソープとは違った種類のぬめりがまとわりついているのがはっきりと分かります。シャワーの水音にかき消されて聞こえない音が、わたしの身体の奥からかすかに伝わってくるのです。
一瞬離れた指先が今度は下に潜り込みました。おしりの割れ目をなぞるように動いたかと思うと、少し上に戻ってお尻の穴の周囲をもみほぐすようになぞるのです。
「ふぁぁ、ぁん・・だ・・め・・・・きたな・・・・」
くすぐったさに混じっておぞましくも感じる奇妙な感覚に力が抜け、わたしは声が出ませんでした。
はしたなく腰をがくがくとうごめかして身もだえするだけです。
そんな感覚がいつまでも続くかと思われたときでした。
「あぁんっ!」
ようやく戻ってきた彼の指先が、シャワーに負けじとぬめりに溢れかえるわたしの中にそっと差し込まれました。
びくん、と身体が震え、無意識のうちに差し込まれた指先をわたしのその部分が締め付けるようにうごめきました。
「はぁぅ・・・っ」
震える爪先に自然と力が入ります。
「あっ、あっ、ああっ、あああっ」
ほんの少し曲げられた彼の指先が、わたしの中のぬめりを掻き出すようにゆっくりと出し入れされていきます。
「はんっ、はぁんっ、あ、あ、あ、ああぁぁぁぁぅんっ!」
そして、彼の指の動きと合わせるように漏れていた声が、浴室内いっぱいに響き渡った瞬間、その部分を中心にして痺れるような甘い、熱い感覚がほとばしりました。。
「あぁぁぁぁぁっ、あぁぁんっ!!」
それは多分絶叫に近かったと思います。痺れと震えが全身を包んだとき、わたしは絶頂に達していました。
しばらくして、ぐったりとなったわたしの身体を力強い腕が抱きかかえるのが分かりました。
もうろうとした意識の中で、重力を失った身体がひんやりとした硬質感のある空気に包まれたのが分かりました。そのまま、そっと床に下ろされましたが身体に力が入らず、彼の身体にしがみついて寄りかかるように立つだけで精一杯です。
「大丈夫?しっかりして」
遠くの方で優しい口調の彼の声が聞こえますが、わたしは返事すら出来ませんでした。
やがて、バスタオルの柔らかな感触がわたしの身体をそっとぬぐっていきました。水滴がぬぐわれたわたしの身体は、再び下半身をすくい上げられて抱きかかえられました。そのまま部屋を横切った彼は、何も言わずわたしの身体をベッドに横たえて姿を消しました。
シーツの冷たい感触がわたしの意識を少しづつはっきりさせていきます。けれど火照った身体からけだるい脱力感はなかなか抜けず、汗ばんだ身体が少しずつひんやりしていくのを感じながらわたしはぼんやりとベッドルームの天井を眺めていました。
すぐに、水の滴る身体をバスタオルでぬぐいながら彼がベッドサイドに戻ってきました。 それを呆然と眺めるわたしにあの優しい微笑みを向けながらバスタオルで身体を拭いていました。
身体を拭き終えたかずさんはわたしのそばに腰掛けると、わたしのおでこに手を伸ばしました。
乱れておでこに張り付いたわたしの前髪をそっと撫でつけるとそのままおでこに軽いキス。
「いっぱい感じてたね、ゆん。もっといっぱい感じさせて欲しいかい?」
もうこれ以上は無理。さっきまでそう思っていたはずなのに、耳に飛び込んでくる彼のささやきはそんな気持ちをどこかに追いやってしまっていました。
「・・・は、い・・・。もっと、いっぱい、感じさせてください・・・」
かすれて弱々しい口調で発せられる自分の台詞に、わたしは完全に酔っていました。
「では、どうすれば感じさせてもらえるか、ゆんには分かるよね」
「はい・・・・」
決めつけるような彼の口調は今のわたしにとってとても心地の良いものでした。
何をすればいいのか、今のわたしには考えるまでもないことでした。
わたしはのろのろと両膝を立てると、おしりのすぐ下のあたりを抱えて、大きく脚を開いていき、むき出しになった股間を彼に晒すように見せつけるポーズを取りました。
何も言わず微笑を浮かべている彼の視線を感じるだけで、わたしのその部分に熱い何かがどんどん溢れていくのが分かります。
「見て、ください・・・わたしのおまんこ、こんなに・・・・・えっちなお汁が・・・いっぱい、なの・・・・」
言いながらわたしは右手をそこに当てて、溢れかえるみだらな液体を指先でなすりつけるように動かしました。
自分でもあきれるくらい潤ったそこが、手の動きに合わせてみだらな音を響かせます。
「・・・・いやらしい子だね、ゆんは。さっきイッたばかりなのに、もうこんなになってるんだね」
淡々とした彼の煽り。
「・・・そおなの・・・・・ゆんは、いやらしい、女の子なの、恥ずかしい姿をかずさんに見られて・・・いっぱい感じてるえっちな、女の子・・・・なんですっ・・・・」
自分で自分を辱める言葉を口にして、わたしはもう、とまらなくなっていました。
「・・・・だから・・・かずさんに、ゆんのいやらしい、おまんこ・・・・いっぱい気持ちよくして欲しくて、我慢、できないの・・・・あぁんっ」
そんな台詞を口にしているだけで、自分の中のみだらな欲望がどんどん追いつめられていくのが分かります。
そして、そのことを自覚するだけでわたしの中の何かがどんどん加速していくのです。
「いけない子だね、ゆん。そんなことを初めて会ったばかりの男に自分で言うなんて、きっと淫乱なんだね」
「んっ・・・そう、なの、ゆんは、いけない淫乱娘ですっ・・・・とっても、悪い女の子なんですっ・・・・あっ」
ビクン、とわたしの身体が揺れました。その後も時折びく、びく、と勝手に身体が震えてしまいます。
「じゃあ、そんな悪い子は、お仕置きしないといけないね」
冷淡に聞こえる彼の言葉にわたしは歓喜していました。
「はい・・・っ、お仕置き、してください・・・もぉ、我慢、できない・・・・っ」
無我夢中で、わたしはそんなことを口走っていました。
なんてことを言っているんだろう。そう思いながらそういう自分自身の浅ましく惨めな姿に例えようのないくらい喜びを感じていました。
そうなのです。辱め晒されることに喜びを覚え、それが達せられなければ自分で自分を辱め追い込むこともいとわない・・・・。
今まで気付かなかっただけで、わたしはきっとそういう女だったのです。
「ゆん。四つんばいになっておしりを僕の方に向けて突きだしてごらん」
「はい・・・」
屈辱的な姿勢をとる快感がますますわたしを揺さぶります。
「自分で自分のいやらしい場所を広げて見せなさい」
無感動な彼の口調が逆にわたしを高ぶらせます。わたしはべとついた自分のそこを誇らしげに指で広げて見せました。
「すごいことになってるね、ゆん。自分でも分かっているんだろ、ほら」
「・・・んぅっ」
突き立てられるように差し込まれた彼の指をなんの抵抗もせずにわたしは受け入れていました。
とたんに、生卵をかき回すような、そんな激しい水音が聞こえてきました。
同時にむず痒いようなじわじわとした感覚がわたしを苛むのです。
「んぅ・・・・ふぁああぁぁ・・・・・ん」
「ほら、すごいえっちな音がしてるよ、ゆん。こんなに溢れさせちゃうなんて、悪い子だねえ、いっぱいお仕置きしなきゃね」
「はいぃ・・・いっぱい・・・お仕置き、して、くださいっ・・・」
今にも崩れ落ちそうな自分の姿勢を保つことに精一杯で、そんなことしか言えませんでした。
すっと抜かれた彼の指がわたしの目の前に突き出されました。
「ほら・・・まだ何もしてないのに本気で感じてる証拠が着いてるね。ほら」
「いやぁ・・・・みせないで・・・」
言いながらその彼の指先から視線をそらすことが出来ません。べっとりと濡れた彼の指先に、透明な液体に混じって、白っぽい、ねとねとしたものが混じっています。それが「本気汁」と呼ばれているものであることをかずさんに教えられた瞬間、わたしは全身が痺れるような錯覚を感じていました。
「んやぁ・・・・っ、はぁんっ」
再び差し込まれた時、かずさんの指は二本に増えていました。曲げられた指先が、お風呂場の時とは逆の方向、おしり側の壁をこするように出し入れが始まりました。
「ぐちゅっ」とか「じゅぼっ」とかいうようなみだらきわまりない音と共に、内臓をかきまわされるようなおぞましい快感がわたしの身体を蹂躙していきます。
「んああああっ・・・・はあぁっ、はぁぁぁあああああんっ」
いままでに考えられないくらい、野太いって言うんでしょうか。とても自分の声だと信じられないくらい、ケモノじみた声がわたしの口から漏れていきます。
「あっ、あっ、ああっ、ああっ、あんっ、あああっんっ!」
かずさんの指がぐるん、ぐるんと全体的にかき回すように動き出しました。
「いやっ、やっ、ああ、はぁぅッ、ああぁぁぁぁんっ!!」
「いいよ、ゆん、もっと可愛い声で鳴かせてあげようね」
容赦のない彼の言葉。同時に、かずさんのもう一方の手が、わたしのクリを摘まんで、転がすように動き出しました。
「あっ!あっ!あぁぁぁぁんっっっ、ああぁぁぁぁっ!」
そして、生暖かい何かが、わたしのお尻の穴を這うように、突くように、うごめきはじめたのです。
それは彼の舌でした。何か別の生き物のようにうごめきだしたそれは、今までわたしが知らなかった快感と狂喜をわたしに与えるのです。
「ふぁあうぅっ、ふぁああぅぅっ!あっ、あっ、ああああっ、ダメ、ダメ、いやぁぁぁぁぁっ!!」
ビクン、ビクン、ビクン、とわたしの身体が痙攣した気がしました。
敏感なポイントを三カ所同時に責められるという未知の体験に、わたしの身体は何度も絶頂へ登りつめていたのです。
意味の分からない絶叫が遠くの方で聞こえています。わたしの声のはずですが、それが、遠くなったり近くなったりしてやがて、何もかもが真っ白になってしまいました。
そのとき何度達したのか、正確な回数は分かりません。わたしが覚えているだけで四回は間違いない筈です。
小さな波が短い間隔で何度も訪れたあと、ゆるやかで大きな快感の波が訪れてきた、そういう印象なのです。
けれど、そこで終わりではありませんでした。
「・・・・まだ終わりじゃないよ、ゆん」
特に口調が変わったわけでもないのに、ひどく冷たく聞こえる彼の声がわたしを現実へ引き戻しました。
「ふぁんっ・・・・」
四つんばいの姿勢を保てず、腰だけを突き出すような無様な姿勢でへたり込んでいたわたしの身体は、いつの間にか仰向けにされていました。
<続く>