彼氏と喧嘩した次の日 2
2024/04/12
私は今、とんでもないことをしている。
心の奥底の方に少しだけ残っていた理性のようなものがそう告げています。けれど、なんて言うんだろ、いけないことをしているという罪悪感みたいなものが逆に私の心に火をつけたような気がしました。
そのまま完全にワークパンツを下ろして足を抜き取ってしまったのです。
「脚を広げて見せてごらん。ゆんの可愛いショーツをよく見たいから」
私は少しだけ閉じていた脚を広げました。一五センチくらいの幅だったと思います。
「これくらい、ですか?」
「もう少し、いや、広げられる限り広げてごらん」
大きく息を吸い込んだ私は思いきって脚を広げました。恥ずかしさに息をのんで、かずさんのレスを待っていました。
「良くできたね。すごくえっちだよ、ゆん。腰を前に突きだしてごらん」
私は腰を前に突き出すようにずらしていすに座り直しました。
頭の中がなんていうか、ぼわーっとしてきます。心臓のドキドキする音だけが聞こえてるような感じなのです。
「恥ずかしい?ゆん」
「はい」
「でも、すごくドキドキするでしょう?」
「はい。すごいです」
ほんとはもっとちゃんとレスしたかったのですが、そんな単純なレスしか返せなくなっていました。
「そうだろうね。見れば分かるよ。すごくえっちな表情になってる。恥ずかしい姿を見られて感じてるんだね」
「そんなこと言わないで。すごく恥ずかしい」
「だって、ほら。ゆんのショーツにだんだんしみが出来てきてるよ」
「えっ、うそ」
否定しながらわたしはショーツを確認していました。すごく濡れてきてるのはさっきから分かっていましたが、そこまでとは思ってなかったのです。
かずさんの言ったことは本当でした。ちょうどあの部分をなぞるように、じわっと湿り気を帯びているのがはっきりと分かります。
「やだ・・・ほんとに、そうなってます」
「そうだよ。ちゃんと見てるんだからね」
彼のその言葉におなかの下の方が熱く、締め付けられるような感覚が襲いました。ショーツのしみが少しだけ増えたような気がします。
そうなんだ、本当に見られているんだ・・・。もはやわたしは完全にかずさんの虜となっていました。
「もっと見て欲しい?」
「えっ」
相変わらず、わたしの本心を見透かすようなレス。
「はい・・・・見て欲しいです」
「何を見て欲しいのかな。ちゃんと言ってごらん、ゆん」
わかっているくせに・・・焦らすような彼のレスはわたしの頭の中の何かをショートさせてしまったのかも知れません。わたしはその時、自分でも信じられないようなレスを返していました。
「わたしの・・・恥ずかしい姿を、かずさんに、いっぱい見て欲しい・・・」
「よく言えたね。可愛いよ、ゆん。じゃあ、ショーツ脱いじゃおうか。せっかくの可愛いショーツをこれ以上汚しちゃなんだし。そろそろ気持ち悪くなってきたでしょ?」
確かに彼の言うとおりでした。自分でレスしたのに、あの言葉を打ち込んだ瞬間それまでと比較にならないくらいあの部分が溢れだしたのが自分でも分かったのです。
「はい。ちょっと待ってください」
「焦らなくてもいいよ」
焦っていたわけではないのですが、なぜか自分の動作がひどくのろのろとしたものに感じられました。ふわふわとした感覚が支配していて、身体に力が入りません。
ショーツを下ろすと、とたんにひんやりとした空気が湿り気を帯びた部分を襲います。けれど、不思議な高揚感と開放感にわたしはなんのためらいもせずショーツを脚から抜き取っていました。
素肌がいすに触れる感触にやや気持ち悪さを感じつつ、わたしはそれまでと同じ姿勢で座りました。
「脱ぎました」
「脚を上に上げてひざの裏を手で持ち上げるようにできるかな」
「はい」
わたしは彼の言葉を実行しました。ちょうど小さな子供がおしっこをさせられているような格好です。
「できる限りで良いんだけど、もう少し脚を広げることできるかな?」
上手い具合にいすの座る部分が広かったので、その上に完全に座ることが出来ました。その状態から、脚がずり落ちないようにゆっくりとわたしは脚を広げていきました。あとから知ったのですが、そういう状態をM字開脚というのだそうですね。
けれど、その時のわたしにそんなことを考えている余裕はありません。見ず知らずの彼氏でもない男性に言われるままに、自分の恥ずかしい姿を見て欲しがっている。
そういうみだらな感情の虜になっているという自覚が余計にわたしを興奮させていたように思います。
「これでいいですか」
「いいよ。すごくえっちな格好だよ、可愛いよ、ゆん」
「はずかしい」
言いながらもわたしはその格好をやめようとはしませんでした。もっと見て欲しい。そう思うたびに今むき出しにしている部分からどんどん熱いものが溢れてくるのが分かります。
「そのまま、自分の指で広げて見せて」
「はい、いっぱい見てください」
自分の指が勝手にタイプしていくのを止めることはもう出来そうにありませんでした。
おしりの方から手を差し入れて、湿り気を帯びたその部分に指先を触れます。ねっとりとした感触。粘りけのある液体をかきわますような音がかすかに聞こえました。
「きれいな色だよ・・・、ゆんのオマンコ。きれいなピンク色でいやらしく光ってる。ゆんのえっちなお汁で溢れかえってるよ。自分でも見てごらん」
「はい・・・・」
今までこんな状況での自分のその部分を見たことなどありません。多分わたしだけでなくほとんどの女性がそうではないでしょうか?
「やだ・・・すごい・・・」
元々薄めだったアンダーヘアーは湿り気を帯びて肌に張り付くようになっています。自分の指で広げられたあそこは、内側から盛り上がるような感じで中のピンク色をした部分が見えているのです。
「あぁ・・・」
はじめて見る自分のみだらなあの部分に、わたしはため息とも付かぬ声を漏らしていました。
たっぷりと湿り気を帯びたその部分はなまめかしさに充ち満ちていました。鮮やかなピンク色のビラビラがいやらしく光っています。その中央に白っぽいピンク色をした小さな肉片がぴょこんと出ているのが見えます。
(これがクリなのかな・・・。こんなになっちゃうんだ)
見られてるだけでこんななのに。触ったらどうなるの・・。もう我慢出来ない・・・・。
「そろそろ、我慢出来なくなっちゃったかな」
少し間をおいてかずさんのレス。
「はい」
わたしはキーボードが汚れるのもかまわず無我夢中でレスしていました。
「なにが我慢出来ないの」
「いじわるいわないで」
「いじわるじゃないよ。どうして欲しいのかちゃんと言わないとわからないよ」
淡々としたレスが余計にわたしを高ぶらせていました。自分が何を言おうとしてるのかなどと冷静に考えることすら出来ません。浅ましさに満ちたレスをわたしはためらいもせずに吐き出していました。
「オマンコ、触ってください。ゆんのオマンコを気持ちよくして欲しいの、お願い」
わたしがそのレスを返してからどれくらいの時間が経ったでしょう。
実際にはそれほど長い時間ではなかったと思います。けれど、その時のわたしにはとても長く感じられたのです。
「えっちな子だね、ゆんは。そんなおねだりをするなんて。でも、可愛いよ」
かずさんがわたしをえっちにしたのよ。そうレスしたかったのですが、もう出来そうもありませんでした。
「よし。ゆんのオマンコ気持ちよくしてあげる。最初はクリを指先で転がすようにしてごらん。いっぱいいやらしいお汁をつけてね」
「はい」
弾かれるように指が動いていました。クリに触れた瞬間、身体が飛び跳ねるようにびくんと震えたのを覚えています。
「ああっ、あああぁーっ、あああん!」
それまで出したことのない声がわたしの口から漏れていました。自分で触ってこれほど大きな声が出たのもはじめてのことでした。
熱い何かが指先にまとわりつきます。「にゅちゃ」とか「くちゅ」とか、そんないやらしい音が指先を動かすごとにわたしの耳をくすぐります。
レスどころかPCの画面を見ることすら出来ません。かずさんのことを忘れてわたしは自分一人のみだらな行為に没頭していたのです。
もう何がどうなっていたのか、その時のことは今のわたしには分かりません。
「んぁ、ああん、ああぁぁぁーっ!」
ひときわ大きな声が漏れたと思ったとき、わたしは身体を大きく震わせてイッてしまっていたのです。
もうろうとした意識の中、わたしの荒い息づかいだけが聞こえます。汗ばんだ身体が少しひんやりと感じはじめた頃、わたしはようやく平静を取り戻していました。
「大丈夫かい?」
けだるい気分のまま、のそのそとわたしはキーボードに手を置きました。
「ごめんなさい・・・・ほったらかしにしてしまって」
「いいよ。それどころじゃなかったんだね、全部見ていたよ」
その言葉にまたおなかの下の方がキュンとなります。
「はずかしい・・・です。すごく気持ちよくって、とまらなかったの」
「そうだろうね。すごく大きな声が出ていたよ」
わたしは小さく息を吐いていました。頭がくらくらします。
「いっぱい感じれた?」
「はい、とっても。ありがとう」
「可愛いよ、ゆん。僕も君の感じてる姿が見れて嬉しかったよ」
「いえ、わたしこそ、途中からほったらかしにしてしまって、ほんとごめんなさい」
もう一度わたしは謝罪のレスを打ち込んでいました。
「いいんだよ、気にしないで。それくらい感じてくれたのがほんとに嬉しいんだから」
「そんな・・・・」
「ちゃんと服は着たかな?風邪を引かないように気をつけてね」
「はい、ごめんなさい。大丈夫です」
気遣いに溢れた彼のレスにわたしは心底感激していました。
このまま終わっちゃうのはいやだな・・・・。
漠然とそんな考えがわたしの心に浮かんできます。でも・・・・。
「今日は楽しかったよ。よければまたお話ししましょう」
わたしの迷いを煽るようなレス。
「あ、あの」
「どうしたの」
わたしは部屋の時計を見ました。午後二時過ぎでした。チャットをはじめてからまだ一時間半くらいしか経っていませんでした。
わたしは無意識のうちに深呼吸していました。からからに乾いたのどがごくんとなります。
「あの・・・・。もし迷惑でなければなんですけど。今からお会い出来ませんか?」
自分でも信じられないことをタイプしていました。
「えっ?」
わたしの予想外のレスに彼も驚いているのが分かります。
「僕はかまわないけれど。いいのかい? からかってるんじゃないだろうね」
「本気です」
わたしは携帯に手を伸ばしていました。結局昨日以来彼氏からの着信はありません。
というより、その時はもう、彼氏のことなどどうでも良くなっている自分がいたのです。
「分かったよ。じゃあ、どこで待ち合わせしようか」
わたしは自分の最寄り駅から二〇分ほどのターミナル駅を指定しました。そこの駅ビル内の噴水のそばで待っていると。
「分かった。では着いたらココに電話してくれるかな」
携帯電話の番号が画面に表示されます。わたしはそれを自分の携帯に入力しました。
「では、またあとでね」
「はい、よろしくお願いします」
<続く>