退社独立記念の宴会 4

2024/01/24

最初はいろいろと「独立してどうするんですか?」とか、ほんとにたわいもない話をはじめながら。

で、わたしもBもそこそこ以上に酔いが回りだした頃

「わたしも辞めようかな・・・」

そう、電話でもそう言ってました。これが今日の本題のはず。

「やめてどうする?お前じゃ、まだフリーでやっていくほどのツテも経験も足りないんじゃない?」
「そうなんですけど・・・・この仕事じゃなくても・・・」

Bがイラストレーター志望ってのは知ってます。でも実際の仕事は8割がデザイン。
その辺でギャップがあることは想像できましたが。

「まだ判断するのは早いと思うけど」
「でも・・・」

また歯切れが悪い。

「なんか、他に理由ある?」

ここで「R先輩がいなくなっちゃうから・・・」なんて答えを期待したのは酔いのせいです。

「社長が・・・」

はい? あの社長が何か?

「社長と何かあったの?」

まぁ、小さな事務所ですから、社長と齟齬を起こすと居づらいのはわかります。

「えっと・・・・誰にもいいません?」

まさか、社長に強引に迫られてるとか・・・・
そういえば、社長と前に「Bっていい体してるよな」なんて笑いあっていた記憶も。

「社長に・・・されちゃったんです・・・・」

思考が停止しました。

サレチャッタ?
ってことはアレですか、社長のちんちんが刺さったんですか?
舐めたんですか? オパーイも舐められたんですか?社長の上で腰ふったんですか? もしかして飲みました?

さっきのAのエロモードと酔いが重なって、脳内で様々な風景が。

「で、それいつ?」

わたしの声がうわずっていたと思います。

「この間・・・先輩の送別会の後・・・」
「ど、どこで・・・」
「事務所で・・・・」

酔ったBを送ると言いながら、社長はBを事務所に持ち込み、有無を言わさず押し倒したそうです。
Bはかなり抵抗したそうですが、酔いもあって逆らいきれず、ヤられてしまったとのこと・・・

あの事務所の電気はそれだったんですね・・・・じゃ、あのとき、わたしとAが事務所に入っていたら・・・・

「そりゃ、ひでーな・・・・」

そんなことしか言葉になりませんでした。
その一方で、ちんちんが勃っていたのは、ここだけの秘密です。
だって・・・このナイスバディが・・・・蹂躙されたなんて・・・想像するだけでも先走ります・・・

「そりゃ、居づらいわな・・・」

Bは心と体が一致していないわたしの言葉に頷きました。

「で、社長はその後は?」
「会社では何も・・・・」

会社では? じゃ・・・外では・・・・・

「電話かかってきたり・・・・仕事のこともあるから着信拒否できないし・・・」
「で、お前は、その気、ないんだろ?」

思いっきり深く、Bは頷きました。

「うーん・・・悪い、すぐいいアドバイスできねーや・・・」

何を言っても無責任になりそうで・・・・ちんちんは勃ってますけど・・・

「いいです。話、聞いてもらえただけでも。少し楽になりました。自分で決めることですもんね」
「もしかして、社長と続く?」
「それはないです」

きっぱりです。社長が少しかわいそうな気も・・・しません、これっぽっちも。
そうこうしながら、ビールはウルトラハイピッチ。わたしは若干抑え気味ですが(先日の記憶が残っているので)、
Bはこの間以上のペースです。飲まなきゃ話せないって感じで。

「まぁさ、そのうち社長も諦めるだろうしさ・・・
そりゃ、そんなことする人のところで働けないだろうけど、少しだけ様子を見てさ」

なんて、何の役にも立たない、説得力無しの話を続けていました。
で・・・時計はなんとすでに零時・・・・4時間近くですか。飲み続けましたか。

気付いてみれば、Bは真っ赤な目で揺れています。わたしも押さえていたとはいえ、そこそこには酔ってます。
営業時間が終わるようで、わたしはBを抱えるようにして店を出ました。

Bは背が高くて大柄なので、結構大変です。で、平日の終電近い時間となると、人がどんどん駅の方に向かっていきます。

「どうする?」
「あ、Rさんが三人いる」

完全にできあがってます。当然、この段階では「ヤれるかも」が頭に浮かんでますが、まずAとの一件があり、社長の件があり・・・強烈なブレーキがかかってました。しかし、Bはまともに歩けず。
とりあえず、近くの雑居ビルの入り口脇に二人して座り込みました。

「大丈夫か?」
「うー、ちょっと頭痛い・・・・」

このまま電車かタクシーに乗せてしまうのも酷。とはいえ、このまま路上に居続けるのも辛い。

「休みたい・・・」

なんですと? それはアレですか、ホテルに入りたいと?

「いまからちゃんと休めそうな場所って・・・一つしか思い浮かばないけど・・・」
「そこでいいです・・・・」

こらーーーーーー!
で、Bを半ば抱えるようにして、近くのらぶほへ。平日は空いていていいですね。

しかし、頭の中では「いや、ここでヤってしまったら社長と同じ」とか
「Aにバレると非常にマズいことになるような気が・・・」と否定的な意見が多く。
とにかく、部屋に入って、Bをベッドに寝かせました。

わたしはソファに座って、ポカリを冷蔵庫から取り出して・・・煙草に火。これは絶好のチャンス。しかし・・・・・

「うん・・・・・」

Bが少し苦しそうにベッドの上で身をよじりました。
あの、トレーナーの上からでもその巨乳がぷるんと揺れたのがわかります・・・・

「あ、シャワー、浴びてくれば?ちょっとは楽になるかも・・・・」
「うん・・・・」

Bがもぞもぞと起きあがって、のたのたとシャワーへ・・・・って、全部、ガラス張り!

いや、狙ったわけではないのだ、断じて・・・Bはそんなことに気付いてないのか、気にしていないのか、もそもそと服を脱いで・・・・黒のブラ&ショーツ・・・・・ おおう・・・乳、でかい・・・
ケツ丸い・・・・乳輪、薄い色で小さい・・・・あ、乳、でかいのに全然垂れもせず・・・・・思ったよりウエスト細いんだな・・・
あ・・・・毛薄い・・・・・・・・シャワーの音がし始めます。

もう、目が釘付け。煙草の灰、テーブルの上に落ちます。そうか、若い肌というのはこれか。

シャワーの水を弾いてます。しかし、なんてスタイルがいいんだ・・・
この体を社長は、揉んでしゃぶって好きなように・・・・許せん。
と、ガラスが湯気で曇ってきて・・・・これじゃ見えん!
わたしはガラスにへばりついてました(情け無い)。

15分くらいしたでしょうか?
シャワーの音が止まったので、わたしは慌ててソファに戻りました。改めて煙草に火を・・・・

出てきたBは体にタオルを巻いて・・・あれ?肩にはブラストラップが。なんだ、タオルの下は下着、着てるのね・・・
とはいえ、まだ心の中の葛藤は良心優勢。

「先輩、迷惑かけてすいません・・・・」
「いいよ、気にしないで」

と、いい人ぶりながら、「じゃ、俺もシャワーだけ」と立ち上がりました。
シャワー、速攻ですよ。ちんちんびんびん。馬鹿息子、いまは抑えろ、なんて思いながら。

でも、この状況じゃ和カンじゃない?なんて思いも。いやいや、いけませんよ、彼女は傷ついてるんだから・・・・

シャワーから出るとBはベッドの中にいました。タオルは床に落ちてます。ってことは、下着姿のBが・・・
あの黒のエロい上下で・・・・・・・・・・・寝てます。寝息立ててます。

はぁ、と大きく溜息を吐いて、ソファで煙草を。そうだよな、いけないよ、こんなことでHしちゃ。
苦笑いが口元に浮かびます。そうだ、これでいいのだ、これで・・・・眠い。

わたしはどこで寝るんでしょう?ソファは嫌です。まして床なんて、風邪ひいちゃいます。
せっかく大きなベッドがあるのに・・・・そうか、大きいから、ベッドに入ってもBと密着しなくて済む・・・・

<続く>

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