思春期外来ではどんなことをするのかお母さんは参考にしてください
2020/11/24
私は東京の病院で少年専用の思春期外来の医師をしています。
従来の思春期外来だと女の子と男の子が同じ待ちあい室で待ったり、女性の医師・看護士がいると恥ずかしいだろうということで少年専用を作りました。
男の子のお母さんは息子さんの性などに悩んでいる人が多いのですが、思春期外来ではどんなことをするのか不安でいけないという人が多いので、ここに書き込みます。
中学2年生の子とお母さんが来院しました。
包茎で、おちんちんも大きくならないし、陰毛も生えてこないということで来院されました。
最初に身長・体重をはかりました。
そして尿検査・手のレントゲン・血液検査をしてきてもらいました。
次に診察室で問診でお母さんに両親の身長・家族の病歴・食生活を聞きました。
そして息子さんには精通はしてか・オナニーは知っているか、しているか・勃起はするかを聞きました。
答えるのは恥ずかしいのはわかりますが、その子どもの将来にも関わる大事な話ですので、お母さんの隣で答えてもらいます。
その子どもは顔を赤くしながらも答えてくれました。
それによると精通はしていて、オナニーは週3回くらい、勃起もするということでした。
その時点でたんなるオクテではなく、思春期遅発症だとわかりました。
その後、診察台に仰向けになってもらい、カーテンを閉めました。
お母さんはすぐそばにいますが、カーテンがあるため少しは緊張は和らぐでしょう。
まずは包茎から診ることにしました。
今まで剥いたことがないということで、包茎の種類・なぜ剥かないといけないかを話し、剥く練習をさせました。
包茎にはステロイドの塗り薬を処方しました。
そして思春期遅発症の診察です。
平常時の陰茎の長さと睾丸の大きさを測りました。
平常時の男性器は縮んだり伸びたりするので正確ではありません。
ですから勃起しているときの状態でも測らないといけません。
オナニーして勃起させてと男の子に言うと、彼はうつ伏せになり、診察台に男性器を擦りつけはじめました。
私は手でやるのは知っていると思っていました。
彼に聞くと今までこの方法でやっていたそうです。
この方法でやると将来、膣内で射精できなくなる人が少なからずいるので、口で説明しました。
でも初めて手でオナニーする子は口で説明しても、最初は意味が分からなくて、一人ではできません。
そういう場合は医師がゴム手袋をつけて手伝います。
その男の子は最初は嫌だなあという顔をしていましたが、だんだん気持ちよさそうな顔をしていました。
ただ勃起させるだけで良かったのですが、あまりにも気持ちよさそうだったので、射精するまで手伝ってしまいました。
最後の瞬間、初めての感覚に目を閉じ唇かんでいました。
射精した後、すぐ陰茎の長さと睾丸の大きさを測りました。
これからは今のようにオナニーするようにと言いました。
ズボンとパンツをはいてもらい、またお母さんの隣に座ってもらいました。
そして今後の治療方針・治療方法を話しました。
思春期遅発症などの場合は精液検査を行います。
第二次性徴に何らかの異常がある人は、普通の人より将来不妊症になる可能性が高いのです。
1週間後の最初の検査の結果を聞きに来てもらい、その時に精液は採取しました。
検査結果の説明が終わりました。
容器を渡し、さっき教えたようにベッドに擦るのではなく手でするように、左手で容器持ち、陰茎を容器の奥までいれ、右手で刺激するように説明しました。
カーテンを閉め、採取してもらいました。
しかしカーテンの向こうから吐息が聞こえました。
そして最後には「あっー」とまで言っていました。
カーテンから男の子が出てきて、容器の中に精液がたくさん入っていましたが、お母さんはそれを見てものすごい真っ赤な顔をしていました。
それからその男の子は注射するとき・検査をするときは毎回1人ですが、検査結果を聞くときだけはお母さんと来てもらっています。
これから思春期外来などに行こうと思っているお母さんは参考にしてください。