中学時代

2020/04/04

自分が中学時代に体験したことを。
自分は、2年生の時にM(下の名前)という女子とクラスが一緒になった。
その女子は、ルックスはかなりいい。
成績もいい。
スポーツもそれなりにこなすという、一歩間違えたら惚れこんでしまいそうな人だった。
そんなMに恋愛感情を抱くようになったのは、恐らく中2の3学期頃だったと思う。
物静かな反面、笑う時は満面の笑みで笑う。
自分はそんなところに「DANDAN心惹かれ」ていった。
2年生も終わりに近づいた、3月のある日。
ある日の給食の一コマ。
皆班の形を作り、一つの班が給食を載せたトレイを持ってくるのを待っていると、自分の斜め右前、正面に座っていたMとふと目が合った。
しかし、Mはこちらをじーっと見ていた。
その意図が分からず、とっさに視線を泳がせた自分がいた。
そんなような事が、その後数日続き、やがて無くなった。
そんなこんなで時は過ぎてゆく。
その間には、「音楽鑑賞教室」というものがあり、そんな大舞台でピアノの伴奏をやってのけたMは、自分の隣の席で「私、寝る」とか、自分の左の左の隣の女子に言い残し、本当に寝てしまった。
その時に自分の方を見ていた気もする。
その時の、寝顔を見なくてホントによかった思う。
残像が残ってしまったかもしれないから。
そして、数日が過ぎ、ついに終業式も終わった。
2年生のこのクラスで過ごす最後の時間。
各人に、学年の評定が付け加えられた成績表が返される。
その時に、なにかクラスメートに向けて一言いう事になった。
自分は、成績表を担任の先生から受け取り、「なにか一言、ジョニー」と促された。
(ちなみに、ジョニーとは中学時代のあだ名)だから、「なんか、淋しいです」と。
そうすると、クラスから、ちらほらと笑いが。
受けを狙ったつもりはこれっぽっちも無かったが、最後の最後でイメージを残せてよかったと思った。
その後3年生に進級し、Mとはクラスが別々になった。
まあ、ここまでの春休みの間に告白して振られた余韻を、自分だけが引きずることができることに越したことはないのだが。
結局、最後まで、あのときのMの視線の意図が分からずじまいだったのだが、まあそれはそれでいいのだとも思う。
女子の考えていることなんて、普通では、男子にしてみれば想像もつかない事なのだから。
Mとは、少し気まずい関係に今はなっており、メールもしない状態。
しかし、今ふと思い返してみると、あの時のMは自分の事が好きだったのではないか、と、今更ながらに思う事がある。

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