私たち夫婦が破局寸前になった時のこと[前編]

2018/06/18

妻の奈美は2年前から週4、5回、午前中のみのパートに出るようになりました。
私達夫婦には女の子がニ人おり、下の子もあまり手が掛からなくなり、また、子供ニ人の教育費の負担が今後さらに増えてくるのが明らかだったからです。
私は自宅の隣町で父から譲り受けた小さな事業をやっており、妻にも帳面や伝票の整理、ちょっとした買い物など、私の仕事の裏方のようなことを手伝ってもらっています。
私の仕事はあまり経営が楽だとは言えないかもしれませんが、父の代からのお客様も多く、細々とではありますがそれなりに安定しています。
妻にはもっと外で働いて、より多くの現金収入を稼ぎたいという希望もありましたが、夕方以降にも勤務を頼まれるような、主婦業や私の仕事の手伝いに多少支障が出そうな職場を避けて、今の仕事を選びました。
妻のパート初出勤の日のことを、私は鮮明に覚えています。
私達に朝食を食べさせ子供達を学校に送り出したあと、妻は久しぶりにスーツを着て、少し緊張したような、でも何だかうきうきしているような、そんな感じでした。
いつもは二人の子持ちの主婦としてあまり身なりにも気を遣わなくなってきた妻ですが、妻は二人の出産後も20代の頃の体型のままですので、独身時代に着ていたスーツは全く違和感がありませんでした。
若い頃に着ていたスーツですので、スカートの丈が少し短く、ストッキングを穿いた妻の可愛い膝小僧がスカートから完全に出ています。
私は短いスカートを穿いた妻を、何年ぶりかで見ました。
いや、それどころか最近では妻がスカートを穿くこと自体、葬式や学校の懇談会に行くなどの場合を除けばほとんど無くなっていましたので、ストッキングを穿いた脚を短いスカートから見せている妻は、私の目にとても新鮮に映りました。
私「奈美。スカートちょっと短くないか?」
妻「朝から、私にやきもちを妬いてくれるんだ?あなたが私にやきもちを妬いてくれるなんて何だか久しぶりね」
もともと性格が明るく、働き者で、気が利き、他人の悪口や陰口を言わない妻は、勤め先でも正社員の男性たちに重宝がられ、あるいは若い女子社員たちのお姉さん的存在として、職場に馴染んでいったようです。
しかし、私にだけはパート先で色々感じたことや小さな不満などを色々言ってはいました。
私はいつも適当にうんうんと聞き流していましたが、妻の話の中で私が漠然と不安を覚えたことは、あまり大きな会社でもないのに、どうやら不倫をしているカップルが複数あるということでした。
そこの責任者である所長は体格の良い50代半ばくらいの男性で、10年ほど前に奥さんを亡くし、子供はなく、今は独りで暮らしているそうです。
所長は自らも仕事がバリバリできて職場を引っ張り、またその一方でいつも職場内外の協調を第一に考えて繊細に気を遣い、社員達の大部分から頼りになる優しい父親のように慕われているとのことでした。
妻によれば、所長は、お互い独身同士の男女のお付き合いなら、職場が縁になって結婚ということも多いのだから、もしそうなら何よりおめでたいし結構なことだと言える。
しかし、家庭を持っている者がよりによって職場で異性と付き合うのは、家庭や職場の人間関係を壊してしまう元にしかならないから、何とか穏便に別れさせたいと考え、目立たないように計らい、また所長の信頼が厚い部下や、妻も含めて一部の女子従業員にも相談しているとのことでした。
妻も「この所長さんは頼りがいがあって、優しくて良い人で、皆のことを考えてくれていて尊敬できる」といつも褒めていました。
さて、ここで私達夫婦についてですが、妻は私より二つ年上で、私が高校に入ったとき部活動で知り合いました。
妻はその当時三年生で先輩ではありましたが、大変小柄で可愛らしくまた明るいので、私は一目で好きになり、猛烈にアプローチして付き合い始めました。
私は高校を卒業して、すぐ父親のやっていた仕事を手伝い始め、奈美とは23歳のとき結婚、30歳で父親から仕事を譲り受けました。
父によれば「お前などはまだまだヒヨッコだが、お前にはしっかり者の奈美さんが付いているから大丈夫だろう」とのことでした。
妻の奈美は高校卒業後、地元の会社に就職し、結婚後5年ほどして妊娠したのを機に退職し、一旦は家庭に入りました。
私達夫婦の子供は現在上の娘が中3、下の娘が小6です。
妻は小柄なため、2回の出産とも帝王切開でした。
私は、妊娠・出産のたびに帝王切開が必要な妻を可哀想に思い、2回目の出産にとき私達は話し合いましたが、妻は子供好きなのであと一人二人は産みたいとのことで、結局避妊手術はしませんでした。
私達夫婦は今では結婚後20年ほどになりますが、妻の再就職前でも週1回くらい、再就職後の今は週2~3回以上性交渉があります。
2回目の出産後も私たちは避妊をせずに夜の営みを行なっていますが、お産のときに何かあったのか、あるいは他の理由なのかはわかりませんが、二人目以降、妻は全く妊娠しなくなりました。
出産で膣を使っていないためか、妻の肉襞はいまだに強く私の肉棒を絞めつけてくれますし、いつも妻の膣の中に生の肉棒を挿入し精液を中出しできますので、妻との性生活ではそれなりに満足はしています。
妻は私ひとりしか男を知らないはずです。
私の友人もすごく色気があると妻に言い寄って来ますが、妻は意に介さず、全く堅物でした。
だから浮気なんてする怖れは無かったのです。
普段、子供達がいるときや親戚や他人様の前では、私たちはお互いを『お父さん』、『お母さん』と呼んでいますが、夫婦だけのときは、私は妻を『奈美』と、妻は私を『あなた』と呼んでいます。
ただ、夜の生活では、私が妻に甘えたいほうなので、そんな感じでセックスすることが多く、妻は私のことを『ユウくん』と呼び、そして自分自身のことを『お姉ちゃん』と言うこともあります。
妻が外に働きに出るようになって、妻もやはり女だということでしょう。
身なりや化粧には以前よりかなり気を遣うようになり、また同性だけではなく異性の目も気にするようになって、さらに美しく可愛らしくなった感じです。
もともと妻は童顔で可愛い感じですし、小柄ですので、私より年上で40代の半ばになっているなどとは決して見えません。
客観的に見ても、スレンダーなすごい美女だと思います。
実際、友人からも近所の人からもそう言われています。
子供達と歩いていても、“姉”に間違われることが全然珍しくありません。
たまに妻は長女や次女の服を借りて着ることもありますが、妻には、これまた可愛らしく似合います。
また、妻は体格は小柄でやや痩せ型ではありますが、バストは均整が取れた美乳です。
これも私の密かな自慢です。
私達夫婦の夜の営みは妻がパートに出るようになってから、確実に増えました。
それも今までとは違って、子供達が寝静まるのを待って、ほぼ100%私から求めるようになりました。
私の目の届くところを離れて外に出て仕事をし、私以外の男達から『可愛らしい人妻』という目で視姦されているかもしれない妻に、密かに嫉妬しながら。
私の妻への嫉妬は、ある意味すっかり倦怠期に入った私達夫婦の程よい媚薬になっている感じでした。
妻はパートがない日にはお昼前くらいに、また、パートがある日には1時過ぎくらいに私の職場に来て、ちょくちょく仕事を手伝ってくれていました。
もちろん、妻が来る必要がない日には、予め私のほうからそのように伝えてありました。
妻がパートに出るようになって半年くらいが過ぎた頃、はっきりした証拠があったわけではありませんが、私は妻に男の影を感じるようになりました。
パートに出た当初は、私の夜の求めが増えたこと、激しくなったことを喜んで、「パートにでるようになって、本当に良かった。結婚したての頃のように毎日でも愛し合いたいわ」と言ってくれていました。
妻は私が頻繁に、また激しく求めるようになった理由に、その時すでに気付いていたと思います。
しかし、パートに出るようになって半年後くらいから、それまで私からの夜の求めを拒んだことなどほとんどない妻が、拒むことがちょくちょく出てきたのです。
度々拒まれた私は欲求不満が溜まっていきました。
妻によれば、「自分も仕事で疲れているんだし、少しは控えてよ」とのことでした。
言うことがかなり変わってきています。
そこで私は、なるべく妻のパートが休みの日、あるいは私の仕事を手伝いに来なかった日の夜に妻を求めるようにしました。
しかし、そういう日のほうが妻に拒まれることが返って多いことに、私は気付きました。
これは、何かがおかしい・・・。
そして、私は妻の行動を探ってみることを決心しました。
その方法とは、パートがない日には自宅近くに、またパートがある日は妻の勤め先近くに車で乗りつけ、妻の車が出て来たところを尾行するのです。
私は、小さい事業とはいえ一応事業主なので、ある程度の時間の融通が利きます。
妻は運転があまり得意ではないので、私が信号待ちなどに引っ掛からなければ何とかなりそうに思いました。
しかし、実際に張り込みをやってみると、かなり大変でした。
一日中張り込みをするわけにはいかないので、まず空振りが大部分です。
また、尾行に成功しても、妻がただ買い物に行っただけだったり、自宅に帰るだけだったり。
運悪く信号待ちに引っ掛かって見失ってしまうこともありました。
また、日中の時間を無駄に使っているわけですから、自分の仕事が押して…

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