復讐される男

2018/05/07

永原悠一はホテルの一室にいた。
うつ伏せ状態になっており、相当酔いつぶれているようだ。
同じ職場の牧野香奈との婚約が決まり、彼女を含めた同じ部のメンバーでお祝い飲み会をしていたからだ。
当然、主役の彼は集中攻撃で飲まされ、飲み会の終盤はまったく記憶がなかった。
悠一が目を覚まして頭を持ち上げると、部屋には同じ課の高槻美紀と、別の部署の北原理恵子が立っていた。
二人とも彼が過去付き合っていた女性だった。
しかも彼女達を二股にかけており、香奈との交際を真剣に考えるようになったことを期に、同時に振ったのだった。
美紀はともかく、理恵子は飲み会には参加していなかったはずだが、何故そこにいるのか、悠一は最初の小さな疑問としてよぎった。
-----そしてようやく自分が飲みつぶれて、ホテルの一室にあることが自覚できたころ、最大の異変に気づいた。
なぜか悠一は、手首を後ろ手に縛られていた。
その上うつ伏せになっているから、背筋力で顔を上げることはできても、立ち上がることがまったくできなかった。
おまけに両脚が大股開きのようになっており、それぞれの足首はベッドの足と結び付けられていた。
さらに体には、ブラジャーとショーツが身につけられており、頭にはカツラまでかぶされているようだった。
自分が今、女性の下着をつけさせられ、縛られている、とても人に見られたくない姿であろうことは容易に想像ついた。
「んぐぐ・・・一体なんだこれは・・・」うつ伏せで上手く呼吸ができず、自分がこうなっている理由を苦しげに問いただす悠一。
美紀はつぶやいた。
「今日は楽しかったでしょ、人生で一番幸せな時間だったんじゃない?香奈と二人でデレデレしてたもんね。」続けて理恵子が口を開く。
「でも、今から、人生で一番屈辱な時間を過ごしてもらうから。私たちのささやかな復讐。」おそらく自分達を振った男が幸せそうに婚約を発表した。
しかも同じ職場の女と。
彼女達の自尊心を相当踏みにじったのかもしれない。
いや、それ以前に、この二人がこうして共謀して僕を縛り上げたということは、二股だったこともバレてしまったのか?が、しかし、だからといってここまでやるか?美紀が酔いつぶして、理恵子と待ち合わせたうえで、僕をホテルに連れ込んだ?これから一体何をするつもりだ?悠一は、頭の中でいくつもの思考が駆け巡った。
「ほら、自分のみっともない姿を見せてあげる」そういうと美紀は脇のテレビを指差した。
そこには、やはり紐で拘束され、下着とカツラで女装させられた悠一自身が映っていた。
テレビからはケーブルが延びており、傍らに三脚にセットされたビデオカメラがあった。
これで悠一の姿を映し出しているようだ。
よくみると、顔も化粧をさせられている。
「悠一って結構可愛い顔してるから、すごく化粧映えしてる。普通に女の子みたい。」クスクス笑い、悠一の顎を持ち上げながら、美紀が言った。
「ビデオだけじゃなくて写真もいっぱい撮ってあげるね。」理恵子はデジカメを取りだし、悠一に向けて最初のフラッシュをたきながら言い放った。
「さてと、始めましょうか・・・」美紀が理恵子の横に立った。
何をするつもりなんだろうと思っていると、美紀はスカートをおろし、黒いパンストの上から腰に器具をつけ始めた。
それを見て悠一は目をむいて驚いた。
「わかる?これ、ペニスバンド。AVとかで見たことない?」
「ま、さか・・・やめてくれよ、ほんと」悠一はなんとか最悪の事態を避けようと、冷静につとめて言うと、理恵子は「やめるわけないでしょ、これで貴方を犯してあげるの。自分だけ幸せになられても困るわけ。わかった?」と冷たい目をして、悠一の耳元でささやいた。
悠一は青くなった。
「縛られて、女装させられて、女にペニスバンドでアナルを犯され、そこを写真に撮られるなんて・・・」
「ものすごい屈辱じゃない?ね、悠一」美紀と理恵子が仲良く交互にしゃべる。
悪魔的な笑みを浮かべる二人をみて、悠一は恐怖で言葉が出なかった。
「じゃ、いっぱい犯してあげるからね。」美紀は悠一の後ろに回り、ベッドに上がって悠一の腰を持ち上げた。
後ろ手に縛られているため抵抗できず、四つん這いの格好になった。
美紀は自分の指にコンドームをかぶせ、悠一の尻にローションを垂らした。
「うっ」ひんやりしたローションがアナルに垂れてきた。
悠一は突然の感触に声をあげてしまった。
「きれいなお尻♪ まずは指からよいしょ・・・」美紀はそう言いながら、指を突っ込んできた。
「うぐああああ・・・ああ!」ローションのおかげで激痛というほどの痛みはなかったものの、底知れぬ異物感に悠一は、何とか逃げ出そうと必死にもがいてみたが、空しい抵抗に終わった。
「うう・・・・」
「うわ・・・よく締まる、どう?ここ感じる?ねぇ?」美紀は巧みな指遣いで悠一の前立腺あたりを刺激し続けた。
恐怖で萎えていた悠一のペニスに、微妙な感覚が湧き上がってきた。
この間に理恵子は、悠一の苦痛の表情の写真を撮り続けていた。
次第に指の本数を増やされ、痛みはなくなり、奇妙な感覚だけが悠一の頭の中を駆け巡った。
「もういいかな?」美紀は、悠一の膝を両手で開いて、両足の間に自分の体を入れた。
「じゃあ、入れるからジッとしていなさいね。」そう言うと、ショーツを履かせたままずらしてアナルへの道をつくり、ペニスバンドをアナルにあてがった。
「ううっ!!」悠一のアナルに激しい痛みが走り、思わずのけぞった。
しかし潤滑油が足りないのか、美紀のペニスバンドは、先っぽがなかなか入らなかった。
「足りないかな」と美紀がローションに手を伸ばすと、理恵子は何かに気づいてニヤリとして、「まって、自分で濡らせましょう。」と言い、美紀を自分の方に手招いた。
「なるほどね。」美紀はベッドを下りて悠一の顔の前に仁王立ちになり、ペニスバンドを悠一の顔に向けた。
「ほら、自分でなめて、ぬるぬるにしなさい。じゃないと入らないから。」いくらペニスバンドとは言え、男の僕にフェラチオをさせるつもりなのだ。
「だれがやるか!」と悠一は叫び、すぐに必死に口を閉じて抵抗した。
「あら、じゃあこのまま、無理矢理ねじこんじゃうから。いいの?切れて血がいっぱい出た状態で犯されるの。」美紀が諭すように語りかける。
理恵子もまた、落ち着いた口調で「いっかいやってみたら?身をもってわかってもらいましょう。」と言い放つ。
美紀は黙って再び悠一の後ろに回り込み、強引にペニスバンドを悠一のアナルに押し込んだ。
強烈な、雷のような痛みが悠一の全身を駆け巡る。
「ぐうううう!!!」ベッドに顔を押しつけながら、どうにもならないうめき声をあげ、悠一は苦痛との戦いを強いられた。
「やめっ・・・やめて!やめて・・・」苦痛の中で何とか言葉を紡ぐ悠一だったが、その言葉が聞き入られるのは30秒ほどたってからだった。
美紀がペニスバンドを放すと、「ほら、ちゃんとぬるぬるにしておかないと、余計痛い目みるの。わかった?」と言いながら、また悠一の前に立ち、ペニスバンドを悠一の顔の前で振った。
「はやくやんなさいよ。またグリグリしてほしいわけ?」理恵子が悠一の前髪をつかんで、無理やり顔を上げさせながら言った。
悠一は、苦痛から逃れたくて頭がいっぱいになり、口が半開きになっていた。
チャンスとばかりに、そこへそのまま美紀はペニスバンドを押し込んだ。
そのまま腰をつかって悠一の口を犯す美紀と、悠一の髪の毛をつかんだまま頭を固定させる理恵子。
「んぐっ・・・んぅ・・・」
「そうそう、ちゃんと舌を使って」悠一はなすがままに、唾液を絡めながら美紀のペニスバンドをしゃぶった。
口の奥まで侵入してくるその男根に、口内で舌を押し込まれ、男根が引き抜かれると、一緒に舌が引き出された。
今度は美紀が悠一の頭をもつと、理恵子はまた、悠一の痴態をデジカメに収める作業に戻った。
「んっ、んっ」
「すごーい、上手、上手♪悠一ってフェラチオの才能あるかも」悠一がだらしなく舌を絡ませ、ペニスバンドを必死に濡らす表情を見て、理恵子は美紀に笑いながら言った。
3分ほどしてやっと悠一の口からペニスバンドが引き抜かれた。
黒光りしているペニスバンドに唾液がぬらぬらとからみつき、余計に光沢を増していた。
「さて、これなら大丈夫だよね。」三度美紀は悠一のお尻に回り、ペニスバンドをあてがった。
「ああぅ・・・や・・・めて・・・」入口をコンコンと先っぽでノックされながら悠一はつぶやくが、もはや言葉になっていなかった。
「ほら、ちゃんと力を抜いて。じゃないと怪我しちゃうよ。」お尻を平手で叩きながら、じょじょにアナルの中に押し込んでいく美紀。
「うぐぅ・・・」ずるっ、ずるっ、と、アナルに食い込みながら、黒光りのペニスバンドが自分の中に押し込まれてくる感触を悠一は感じていた。
「すごい全部入っちゃったよ、悠一のお尻に♪理恵子、写真を撮ってあげて。」理恵子は結合部分と、苦痛に顔をゆがめる悠一の顔を交互に収めた。
フラッシュがパシャパシャと光った。
「さあ、動くよ」美紀が腰を前後に動かし始め、鈍い痛みが悠一の体を襲ってきた。
「うぐ、あうあ・・・」
「我慢して!だんだん良くなるから!」美紀が腰を打ちつけるたびに、パンっ、パンっ、と悠一の尻の音が部屋に響いた。
やがてその苦痛がだんだんと、沈静化していった。
「うっ、うっ・・・うう・・・」そして、苦痛の代わりに何とも言えない感覚が沸いてくるのを悠一は感じていた。
悠一は認めたくなかったが、快感だった。
悠一の異変に、美紀も気づき「どう?感じてきた?」と腰のスピードをそのままに、不意に前立腺を突き立てながら聞いた。
「あうっ!」悠一は、思わず女の子のような声をあげてしまった。
「すごく気持ちよさそうな顔してるよ。」理恵子がフラッシュを焚きながら言った。
嘘だ…

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