ハマったデリ嬢が同じアパートの住人だった[後編]

2018/05/04

昔、お気にの風俗嬢が辞めて落ち込んでる友達がいて、心底バカにしたもんだ。
その数年後、俺が同じ立場になるとは思ってもみなかった。
彼女と別れたってのとは違う。
応援してたサッカー選手が引退したとか、好物のスナック菓子が生産中止になったとか、そういうのとも違う気がする。
違うんだけれども、よく分からない空洞が胸に出来てた。
こだわる話じゃないというか、こだわるのは恥ずかしいと分かってるだけに、イジイジこだわってる自分が嫌になる。
会社で先輩から「最近、元気ねえな。女と別れたか?」と聞かれた時は、そんな自分が情けなくて泣きたい気分になった。
それを機に風俗からも足が遠ざかった。
正確には1回だけ、店が勧める“ミドリさん”に付いてもらったんだが、最高に相性の良いサービスを知ってしまっただけに、とても満足できない。
ミドリさんもそれなりに可愛いくて、一生懸命サービスしてくれたが、フェラ中に中折れする失態を演じてしまい、「すみません」と恐縮された。
何だかこっちが申し訳ない気分になり、それ以来デリは利用しなくなった。
半年くらい経って、ようやく“風俗のない日常”が普通になってきた。
チンコを気持ち良くするため、毎月いかに多額を注ぎ込んできたか分かると、やっぱりバカバカしくなる。
それでもオナニーするとき、ふとアキさんとのプレイを思い出してしまう自分がまた情けないんだが。
そして先月。
その日はトラブルがあって、夜勤明けなのに昼まで引っ張られた。
仮眠も取れずフラフラの状態で、空いた電車に揺られ帰宅。
こりゃ時差調整が大変だなと思いながらアパートの前まで来た時、ちょうど敷地から出てきた女性とすれ違った。
ふと顔を見て、俺は固まった。
アキさんだった。
彼女も俺に気付いたらしく、慌てふためいた様子だ。
俺「アキさん・・・、あ、あの、ご無沙汰してます」
アキ「い、いえ・・・こちらこそ」
俺「ええと・・・、お、お仕事ですか?」
言うに事欠いて何を聞いてるんだと思ったが、俺は完全にテンパってた。
アキ「いえ、その・・・◯◯さんは?」
俺「ああ、あの・・・俺、ここに住んでるんです」
アキ「えっ!?ここに?」
俺「はい、あの・・・3階の端の部屋に・・・」
アパートから住人のオバさんが出てきた。
アキさんだか他の嬢だか忘れたが、『自宅デリは住人にジロジロ見られるのが嫌』と言ってたのを咄嗟に思い出す。
俺「あ、あの・・・それじゃまた」
アキ「あ、はい・・・」
何が「それじゃまた」なのかも分からなかったが、慌しく挨拶を済ませ、俺は部屋に戻った。
眠気と動揺で動かない頭をフル回転させ、何が起きたか考える。
うちのアパートには、単身者向けの狭い部屋と家族向けの広い部屋がある。
家族持ちでデリを呼ぶのは難しいから、呼んだのは単身部屋に住む誰かか?
アパートには寝に帰るだけで、住人の顔もよく知らないんだが、いったいどいつだ?
・・・てか、なんで俺、こんなに苛立ってんだよ。
でも、ここに来たってことは、アキさんはこの近辺が拠点の店に移籍したわけだ。
ネットで検索すれば見つかるかな。
アキさんだったら写真にボカシが入ってても、プロフが少々いい加減でも見分けられそうな気がする。
それにしても店を代わるんなら何で言ってくれなかったんだよ。
俺の出張中に急きょ決まったんか?
それとも移籍するときに常連客を一緒に連れて行くのは、店との信義に反するとかあるんだろうか?
そんなことを考えてると、ドアの呼び鈴が鳴った。
郵便か?宅配か?
うるせえ!今そんな気分じゃねえんだよ、と思いながらドアを開ける。
アキさんが立っていた。
さっきと同じ格好だ。
俺「あ・・・あの・・・」
アキ「◯◯さんて、ほんとは××さんて言うんですね」
◯◯はデリを利用するときの名前。
本名だとなんか恥ずかしかったんで。
とりあえず部屋に入れる。
ドアが閉まると同時にアキさんが抱きついてきた。
アキ「・・・会いたかった」
俺「俺もです。でも、いったい何があったんですか?」
アキ「・・・あの仕事、辞めちゃったから」
へっ?移籍じゃなくて引退?
だったらなんでこのアパートに・・・?
アキさんは俺の目を見上げ、ちょっと躊躇った後、思い切ったように口を開いた。
「私ね、このアパートに住んでるの」
(はああああ?)
全く予想外の展開だった。
嘘でしょ?いや確かに住人の奥さんの顔なんて全然知らないけど、まさかそんな・・・。
そういや『デリヘル呼んだらアパート住人の奥さんだった』って話もあったけど、これじゃ『お気にのデリヘル嬢がアパート住人の奥さんだった』・・・か。
俺の腕の中でアキさんが続ける。
アキさんは本名“秋菜さん”。
もともとデリを始めたのは、旦那に内緒で組んだローンが膨らんで、消費者金融に結構な額の借金が出来たかららしい。
身から出たサビとはいえ、他人のチンコを扱いたり舐めたりするのは本当は嫌で仕方なかったから、借金さえ返してしまえば1日でも早く辞めるつもりだったんだそうな。
だよなー。
誰も好きこのんで初対面のオッサンの汚いチンコ舐めたくないよな。
アキさんにすりゃ人生の汚点というか黒歴史なわけで、そりゃ辞めるからって、常連にお知らせする気にならないだろう。
“不倫気分”とか言って風俗にハマッてた自分が何だか惨めになった。
(でもなんで、わざわざ俺にそのことを知らせに来たんだ?)
さっき会った時点で、俺はアキさんがアパートの住人だと知らなかったわけで、生活時間帯が違うから敷地内で顔を合わせる機会もそうないはず。
というか1年以上このアパートに住んで、今の今まで知らなかったんだし。
そういや『デリヘル呼んだら・・・』の話って、やって来た知り合いの奥さんを「旦那にバラされたくなかったら・・・」と脅して本番までヤッちゃって、その後も性奴隷にする・・・って内容だったような気も・・・。
腕の中でアキさんが、ゴソゴソと俺のベルトを外し始めた。
ボタンを外してチャックを開け、しなやかな手を下着の中に滑り込ませる。
彼女の体温を腕に感じ、甘い匂いを嗅いでるだけで、チンコは上を向いてた。
俺「あ、あの・・・俺、そんな変なこと考えてないですから」
アキ「はっ?」
俺「いや、だから俺、旦那さんの顔も知りませんし・・・」
アキ「はあ・・・」
俺「それに俺だって、風俗行ってたなんて体裁が悪い話ですから・・・」
なにカッコつけてんだ?
というかカッコつけにもなってないんだが、とにかく俺は必死で脅す気がないと伝えようとした。
アキさんはポカンとした顔で俺を見てる。
俺「いやその、気になるんだったら俺、引っ越してもいいですし・・・」
アキ「はあ・・・」
俺「独身だから簡単ですよ。ですから口止めとかそういうのは本当・・・」
アキ「あははははは」
俺の目を見てたアキさんが、急に笑い出したと思うと、抱きついてキスしてきた。
しばらく舌を絡めて顔を離す。
満面の笑顔だった。
アキ「もう・・・口止めだなんて、なに勘違いしてんの?」
俺「へっ・・・?」
アキ「あたしは単に、◯◯さんのオチンチンを久しぶりに触りたくなっただけ」
俺「は、はあ・・・」
アキ「あっ、でも口止めってのもいいかもね~」
アキさんは俺のズボンと下着を下ろすと、自分のブラウスのボタンを外しだした。
アパートの風呂はラブホと比べるとかなり小さくて、2人だとギュウ詰め。
それでも密着できるのが嬉しい。
アキさんが丁寧に俺の体を洗う。
これまでは洗ってもらうばかりだったけど、今日は俺もアキさんを洗ってあげた。
大きなオッパイに柔らかい尻。
素手で揉むだけでフル勃起してしまう。
ちなみに風呂に入る前、下着は何も言わずに俺に外させてくれた。
シングルに毛が生えたセミダブルの小さなベッドも、密着するには好都合。
弾力ある体を抱き締めて唇を合わせると、あの官能の日々が蘇ってくる。
俺「今日は感じたフリとか一切なしでいいですよ」
アキ「いつも演技なんてしてないわよぉ」
アキさんの性感帯は乳首とクリ。
両手と口を駆使した3点攻めにあっさりイッた。
クンニしてると顔にかかりそうな勢いで愛液が流れ出る。
クリに舌を這わせながら、厚みのある太股で顔を締め付けられるのがたまらん。
家に連れて来る彼女もいないから、部屋に当然ゴムはない。
というか、あっても使う気にならなかったと思う。
当然のように生で挿入。
長期出張に出発する前日、アキさんとハメて以来のセックスだった。
入れるだけで目から火花が散りそうな快感。
腰を動かすたび全身が溶けそうになる。
「はあ、はあ・・・いい、すてき・・・」
俺の体の下でアキさんの可愛らしい顔が歪む。
ハメながら何度も唇を重ねた。
アキ「好きよ・・・◯◯さん、愛してる・・・」
俺「俺も・・・愛してます」
これはもう不倫気分じゃなくて不倫なんだろうけど、何だか違和感がない。
デリに通ってた頃から、知らぬ間に“気分”が取れてたことにようやく気付いた。
アキ「中に・・・ちょうだい・・・」
俺「大丈夫なの?」
アキ「うん・・・たぶん」
確認するのも野暮だった。
俺は腰の動きを早め、チンコ全体でアキさんを感じた。
「ああぁ、ああぁ・・・あああぁぁぁ~~」という声と共に膣の締め付けが強まる。
同時に先端から大量のザーメンが噴き出した。
というわけ…

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