魅力的なJK幽霊に恋をした part4
2018/04/03
前回の話
さて……>>392で『ご安心ください』と言ったのは覚えていますでしょうか。
ちょっと従兄やクソ友人と書くべきかどうか相談したのですが。
従兄・友人「「書かなきゃ男じゃないよ、オレ」くん」とのこと。
>>460続き。
その日の夜中もS子は俺に添い寝してきた。
今度はちゃんと、隣にS子が寝ることを想定してベットを開けておいた。
S子「そう言えばオレさん……」
オレ「なに?」
S子「その明日行く場所って怖い所ですか?」
オレ「怖い所ではないと思う。ただ、虫がデカイと言うのが怖いと言うなら怖いかな……」
S子「虫が大きいの!?」
親父の実家は、特定を避けるけど、とにかくイメージ通りの北海道らしい田舎です。
巨大な畑があって、トロロのメイたちが住んでいたような小さな山が幾つかあって、
その山に神社が一つある。
あと、遠くにある牧場から匂ってきて、それを子供の頃「くさいくさい」と何回も言ってた。
民家の間隔が広いし、マジで「100キロ先。オープン!」とかある。
しかも近日オープンって看板だけど、その看板3年前の物、変えろよ。
お爺さんが原付で60キロぐらい出しても、大抵人とすれ違わないとか、
そんなぐらいのどか(?)な村です。
日頃、祖父祖母と、親父の姉妹兄弟の3人が妻や夫と暮らせる程度に広い家で、
神社の依頼で霊媒師まがいのことをする以外は、農家として生計を立てているとか。
S子「……少し楽しみだね」
オレ「――だね」
ただ、それは同時にもう直ぐお別れが違いと言う事だと、オレは悟った。
心なしかS子もそれを感じている様で、寂しそうな顔をしていたよ。
今でも、もしも。
一緒に過ごす選択肢があったのなら、S子にそのつもりがあったのなら。
迷わずオレは、そっちを選択していたと思う。
そんな感じで寂しい夜が始まった。
中々寝つけなかった。
だから、俺は沢山S子と話をした。
てか、オレの方が多くの話を振っていた。
漫画だったり、今日見た映画の話だったり、ネトゲだったり、チムメンの話だったり。
日頃のオレの行いとか、アルバイトでの珍騒動とか。
S子の方も、結構話をしてくれた。
前にも来たけど、この身体になってからの話や、自分に似たような人の話。
寂しかった事や、面白かった事、驚いた事、
面白いとS子が思っている話が多くて、それがちょっとオレには予想外だった。
ポジティブに捉えられる前向きな子だったのかもしれない。
さすがに、今の掴まって移動する方法を覚えた時の話は笑ってしまったが。
そんな事を一晩中繰り返していた。
子は、前は詳しく話してくれなかったけど、
いつの時期かに、サラリーマン風の男性を見つけたそうだ。
自分のような存在(恐らく幽霊)だったらしい。
そのサラリーマンは、S子に気が付くとニカッと右手をあげたそうだ。
その時、サラリーマンの男性の手が偶々後ろから来た自転車の人の方に触れたらしい。
途端、驚いた顔をしてサラリーマンの人が引っ張られていったそうだ。
オレは思わず「なんだそれw」と笑ったけど、S子は「本当なんですーっ!」と言い返してきた。
それを見て、人や物に捕まって移動できる方法を身に着けたのだと言う。
聞いた話だと車でもできるらしい。
電車は流石に試したことは多分ないそうだ
(記憶が無いのかもしれない)。
つまり、よくある怖い話の真相。
夜勤ドライバーの運ちゃんが経験するミラーに永遠と纏わり着く女の幽霊や、
トランクやボンネットに乗っかっている幽霊の中には、タクシー代わりに
利用している奴もいるって事になる。
そう考えると、また笑えてしまった。
そんな感じで色々話をしている時、昨日の同人誌やエ●本の話に、
なんの拍子か始まってしまった。
S子「初めて読んだのは何時頃ですか?」とか「内容は?」とか。
どうしてこういうの好きなのーっとか言われて、色々答えるのに躊躇い困惑し、
公 開 処 刑 された。
――そうしていたら、またS子が変に可愛くなってきたんだ。
オレもなんだか、童貞を拗らせていないのに、なんか変になってきたんだ。
子「足って、どんなのが好きですか?」
オレ「え!?」
S子「……よく見ているけど、そんなに私の足、好きですか?」
オレ「そそそ、そう言う訳じゃ……」
S子「――私のことは、足以外好きじゃないのですか?」
ど、どどど……どうしたんだよ。
ど う し た S 子 、な ん か 変 だ ぞ 。
な ん で 、 そ ん な 顔 を 近 づ け て く る のぉおおおおおおおおお!!
ただ、童貞をオレは拗らせなかった。
オレ「そんな……ことは……ないです」
S子「本当に?」
オレ「は、はい……」
S子「――そっか、よかった」
ニコッと、S子は俺に笑顔を向ける。
カワイイよS子、その笑顔萌えるよ、やばいよー(*´Д`)ハァハァ
S子「昨日も聞きましたけど、足、見ませんか?」
とか思っていたオレの顔を( ゜д゜ )にする発言。
本当にどうしたんだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!
思い返すと童貞を拗らせていないと、これほどまでにオレはウブなのか。
いやいや、ヘタレなのか!?そうだ、ヘタレすぎるだろ!?
……ただ、なんかオレその時、変に頭の中が冷静になったんだよね。
いやいや、なんていうか、ズッと重く覚悟が決まった感じ?
腹を決めて、初めてコンビニでエ●本買ったような、
なんか勿体無くて開けれなかったフィギュアを開封した感じ?
なんだろう、そんな感じ。
とにかく、重いも重い物体を肩へ担ぎ歩き出したような感覚。
オレは部屋の電気を消したまま、ベットに横になったまま見ていた。
都合よく月明かりが差し込み、その先にS子が立っている。
なんかちょっと幻想的だったなー、
オレの目線の先にはS子が居て「どうなってるんだろー」とか言いながら、
ただ、凄く恥ずかしそうしながら、スカートを掴んでいた。
何度も「オレさん見すぎ!w」と笑い太ももの上まで来たスカートを落とすS子。
なんと言う焦らし……!
オレは「ごごご、ごめんw」とか言いながらも、そんな焦らしを受け(´∀`*)になってたりとかして。
だから、とうとうオレは目をつぶったんだ。
そうすればS子もはずかしくないでしょ!的なことを言っていた。
S子も「そ、そうですねーw」と言いながら、スカートを強く握っていた。
――S子が「見えますか?」って言った時、眼を開けた。
うん、キモイと思うが聞いてくれぇええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!
S子「やっぱ足あったんですね……///」
そう照れながらS子は俺の方を見て言っていた。
そこには想像通りの健康的でふっくらとし、確りとくびれへと延びる
美しいラインをもつ足があった。
黒ストッキングは上の方になるほど薄くなり、健康的な肌色
(かどうかあいまいだけど!)が伺えた。
S子「うん、あれ?」
たしかそんな感じでオレへ疑問の顔を向けていたと思う。
オレは妙に冷静になり、なんだか幸福感に満ちて、別に何もしていないけど賢者になってた。
もちろん、出ても居ないし、あの感じもしてない。
なのに冷静だった。
それ以上に、S子が凄く愛しくて、可愛くて、抱きしめたくて……とにかく
愛情が暴走して冷静になっていた。
だからだったのだろうか、ちょっとした奇跡が起きた。
いや、理由があったんだけど、本当に奇跡だったんだよ。
気がついたらS子を抱きしめていた。
抱き着いた俺は、なんか表情がボーってなってたと思う。
S子は可愛く「えっ、えっ、へ?」とアタフタしていた。
……。
…………ただ抱きしめただけだと思うなよ?
確 り と S 子 の 感 触 を オ レ は 身 体 で 感 じ て い た 。
俺もS子も始め何が起こったのか、本当に分からなかったよ。
でもオレは感じていた。
S子の髪ざわり。
肩とか、背中の、上半身の柔らかい方さ。
S子の立派で柔らかい胸。
腰に回した腕は確りと背中の凹みを感じていた。
嘘じゃないし、夢じゃない。
本当にS子を抱きしめていた。
正 真 正 銘 、 抱 き し め て い た 。
抱 き し め て い た ッ !最初は一方的に抱き着いてたよ、オッサンがJKへ抱き着いてたよ。
警察飛んでくるよ、お巡りさんオレだよ、裁判官僕がやりましたよ。
S子「オレさん……」…