魅力的なJK幽霊に恋をした part3

2018/04/01

前回の話
翌朝、俺は朝遅くまで寝ていた。
自分で思っていた以上に疲れていたらしい。
あとで従兄や伯父に言われるのだが、普通の人間なら昏睡状態になっても
おかしくないんじゃないか、との事。
それだけS子の霊力は強く、同時に影響を及ぼせるらしい。
オレの中二設定力は一体、どこまで上り詰めるのだろうか。
??「……オレさん♪」
オレ(む、なんかやけに明るく、可愛い声がするぞ……。)
寝起きでボケてる視界。
ただ、俺のベットの横に間違いなく誰かいた。
オレの名前を呼んでいる。
オレ「……え」
一気に目が覚めた、
S子「おはようございます……かな?w」
そう言いながら、笑うS子が俺の部屋に居たのだ。
俺の部屋の、俺のベットの、俺の足元の方に。
腰を下し、顔をこっちへ向けて、ニコッと笑っている(´∀`*)ウッヒョー
S子「おはようございます……ですよね?(´・ω・`)」
オレ「はははは、はい!おはようございます!!(´∀`*)」
S子「(´^ω^`)おはようございます!」
オレ「でででも、どうして家の中に、え、何でいるの!?」
そして、ここで俺は怒男の夢を思い出す。
オレ(……まさか、怒男)
('A`)な顔してた癖に……オレの為に……!!
早朝からかなりのテンション上昇を人生で初めて経験した。
S子「昨日、オレさんの家から凄く眩しい人が出て来て……」
恐らく怒男のことだろう。
S子「最初、凄く怖かったんですけど……オレさんの話が出て来て……」
あとは夢で見た話だった。
夢の続きにもなるのだが。
怒男は、S子の方へ手を伸ばしたのだと言う。
するとS子が家に近付くほど感じていた風や押される感覚が、フッと消えたらしい。
そのまま怒男に引かれるまま、門を通り抜け、二階へ案内されたそうだ。
怒男「オレの傍に居てあげてほしい。その方が喜ぶ」
と最後、言っていたそうだ。
S子「あの人は何なんですか?」
オレ「うーん……、良くわからないけど守護霊らしいよ」
S子「へー、守護霊なんだ……」
オレ「らしいね……あんまりよく知らないけど」
S子は「大切にされているんですね」と明るく言って来た。
オレにとっては、S子に大切にされている方が幸せだよ(´∀`*)その後、色々お話をした。
……と言っても、殆どオレの家、親父の家系についてだった。
オレはこの時まで、親父の家系について知らされていなかったし、
あまり説明できなかったけど、
聞いた話と、従兄がどういう人だーとか、話した。
あと、俺の中二設定の話もした。
群馬県で地縛霊を引っ張ってきたと言う話だ。
S子「私も、その地縛霊って言うやつなのかな?」
オレ「いや、違うと思うよ。本来、地縛霊って土地に縛られてる幽霊のことを言うんだし」
S子「なら大丈夫かも、結構移動してますしっ!」
何故か安心した顔で嬉しそうにS子は言った。
S子「でも、やっぱりオレさんは私が見えるみたいに、特別チカラが強いんですかね」
オレ「そうだねー……そうなるね」
S子「……よかった」
オレ「え、なんで?」
S子「じゃなきゃ、オレさんに見つけて貰えなかったじゃないですか!」
頭の中で3回ほどエコーで響く。
オレ「そ 、 そ う だ ね !! (゜∀゜*)」
もう、なんていうか。
もう……語れないほど、もの凄く幸せだった。
嬉しかった。
ここまで喜んで罰が当たるんじゃないかってほど、その言葉が嬉しかった。
従兄「うー……オレ、起きているのかって、うわああああ!?」
ドアを開けたと思ったら、一目散に階段を駆け下りて行く従兄。
従兄「な、ななな、なんでソイツが家に居るんだよ!?」
かなりきょどってた。
言い方が結構面白かった。
オレ「なんか、俺の守護霊があげたみたい」
従兄「は、はあ!?」
従兄は半分切れ気味に、うちわを持って構えてた。
子「……出てった方がいいですかね?」
S子は寂しそうな顔をしながら、俺に聞いてきた。
そ、そんな訳在るか、寧ろずっと此処に居てもいいだぜ!!(`・ω・´*)
……とは言えず。
オレ「俺の守護霊が”あげた”んだから、大丈夫だよ!」
と、守護霊で済ませた。
下で、祖母と親父がなんだなんだと集まっていた。
祖母の方は、何かを感じ取ったらしく「居るね」と呟いてた。
従兄は何回も「まて、俺に分かる様に説明しろ!!(# ゜Д゜)」って半ギレしてた。
その後、俺は昼飯兼朝食を食べに向かった。
S子はふわーっと、2回から飛んで降りてきた。
何て言うか、凄く体のラインが)ってなってて。
それでふわーってコッチにやって来て。
それが何とも見ぼれちゃうほど綺麗なの。
魅力的と言うか、なんというか、凄く幻想的なの。
なんだろう、この幻想郷。
俺のユートピアはここにあったんだ。
オレ「(# ゜Д゜)親方、空から女の子が!!!!!」ってリアルで使う所あったんだなぁ。
ごめん、朝食の所はそれだけだ。
従兄から「油断はできない」とか、親父が「なんでまた……」とか。
祖父は「カワイイ子、見たかったな(`・ω・´)」と、祖母は「コッチ見なさい(`・ω・´)」と。
それを見てS子は「楽しい家族ですねーっ(´∀`)」と、笑ってた。
従兄は、ご飯を食べた後、お風呂へ向かった。
恐らく夜ひとりで風呂に入れなかったのだと思う。
S子「怖い思いさせちゃってすみません……」って小声で謝ってたw祖父の顔文字ショボーンだった、キリになってた。
(>>320)
その後、流石に疲労感が酷く何処かに行く気にもならなかった。
親父も「行かないでほしい」と言っていたのもあり、結局自室でS子と話すしかなかった。
S子は、俺の部屋に来ると、ベットに座った。
因みに階段で二階に上がる時は一歩ずつ階段を上っていた。
どういう仕組みだったんだろう。
S子「そう言えば……オレさん、えっと……その……あの。」
急にS子が何かモジモジと言うか、言いづらいと言うか、そんな様子で
何かを伝えようとしてきた。
オレ「どうしたの?」
オレは内心、また昨日の様になるのかなーって小さく心配しながらも、
S子を見ながら言った。
S子「そ、その……!昨日図書館で大声あげましたよね!!(*`・ω・´*)」
オレ「は、はい!!!( ゜д゜ )」
S子「ああ言うのは、誰がどんな人であれ、恥ずかしいのでやめてください(*>ДД

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