気の弱い先輩にやりたい放題…

2023/06/11

理由はわかってる二人とも同じ事を思い出していたから。
あの雨の日の事を。
二人無言のままあの日と同じ道順で帰る。
あの日俺と先輩をずぶ濡れにした水たまりはあのあと道路の改修工事で綺麗に道丸ごと新品のアスファルトに変わっていた。

二人黙ったまま歩く。
なんども何か言おうとしたけど、全部やぶへびになりそうで言葉に詰まる。
二人ともどう始めても最後は結局あの日の話につながりそうで怖くなっていたと思う。
お互い必死に忘れようとなかったことにしようとしてきたのかもしれない。
それは全くお互い違う理由からそうしてきたはずだったのに・・・
「あのさ・・」
「えっ・・」
それでも何か無理やり話をしようと先輩のほうを初めて見た時
「・・・・・・・・・・・・」
先輩の目があの日の先輩の目に見えた。

多分先輩も同じように俺の目があの日の俺の目に見えたと思う。
だって先輩は俺を見た瞬間に何か蛇睨まれたカエルのように固まってしまって、なんだが俺が考えてることも先輩が考えてる事もお互い筒抜けになった気がしたから。

結局お互い何も言えないまままた歩きだした。
心臓が早鐘を打って今にも口から飛び出そうだった。
それは今から自分がやろうとしてることに対してか、あるいはその結果に対して絶対の自信があったからなのかわからないけど…

その日俺はいつも「それじゃあ」と言って別れるはずの曲がり角を曲がらず先輩の後ろを付いていく。
先輩は曲がり角で曲がらず自分のあとを付いてくる俺に気がついていたけど何も言わなかった。
少し不安そうではあったけど・・ビクビクとまるで獣を怖がるようなそれとは違っていたと思う。
二人そのまま並んで歩く・・先輩のアパートに。
時間は5時過ぎくらい・・先輩のお母さんは今日も遅い。

二人アパートの階段を上がり、先輩はポケットから鍵を出して開ける。
別に「どうぞ」とも「入って」とも言われていないのに俺は当たり前のように先輩に続く。
先輩は無言で俺を家に通す。

ただ、先輩の名誉?のために言っておくが、先輩は多分決してこれから起こることを正確に予測して全てを許して認めていた訳じゃないと思う。
そこには、あきらめとか怒りとか迷いとか色んな感情があったんだと思う。
そこには多分彼女自身もまだちゃんと自覚してない俺への気持ちとかも勿論あったんだと思う。
俺が言うと凄く自分勝手な解釈だけど、
やっぱり本当に嫌だったらとっくの昔に先輩は誰かに話してただろうし、
こんな風にはしないだろう・・幾ら先輩が気が弱くたって、あんなふうに楽しく話したりは出来ない。

ハッキリしてることは、そんな繊細で壊れやすい彼女の気持ちがしっかり定まるまで俺が待てないどうしようもない子供で屑だったってこと。

玄関で靴を脱ぎ先輩と二人で真っ暗な先輩の部屋へ入りフスマをしめる。
薄暗い和室の狭い部屋に勉強机とベット・・全体にピンク系の色が多い。
如何にも女の子らしい可愛い部屋だった。
カラーボックスの本棚には先輩の好きな作家の本が沢山並んでいる。
暗い部屋のまま俺は先輩を後ろからベットに押し倒す。
ボフッと先輩は倒れる。
抵抗など無意味だと分かっているかのように先輩の体は力なくベットに横たわり、寂しそうにうつろに俺の目を見てる。

俺はその目を見ないようにして先輩におおいかぶさりキスをする。
先輩は抵抗するわけでもなく、しかし積極的に答えるわけでもなく、ただ糸のキレた人形のとうにされるがまま。
セーラー服を脱がせ下着を強引に剥ぎ取って胸に手を当てて乱暴に揉み先端に口を付ける。
「あっ・・」
初めて先輩の声が漏れる。
俺はそれがまるで神様の許しの声に聞こえた。

夢中でなんども先輩が反応するたびに同じように繰り返した。
先輩は声を噛み殺そうとしていたけど、それでも声が漏れた。
俺は自分のシャツも脱ぎ捨てて先輩を抱きしめる。
小さくて華奢な先輩の体は驚くほど軽くて簡単に持ち上がる。
先輩の手が力なく俺の両肩に置かれる。
「先輩・・大好きです・・」
先輩は何も言わないただ諦めたような・・・寂しそうな・・
わからないような・・迷っているような・・涙目だった。

キスを繰り返し無我夢中で先輩の中に入った。
「くっ・・」
初めて入れたとき先輩は苦しそうに呻いたが、その後は何も言わなかった。
気持ちよかったとは思えない。ただ入ったと思った時にはすでに射精していた。
そのあとはなんども女を先輩を確かめるように繰り返し繰り返し犯した。
多分先輩は気持ちよくなんかなかったと思うが・・・

その後二人でシャワーを浴びた。
古いお風呂で俺が使い方が解らなかったから一緒に入っただけだが、俺はもう開き直っていた・・・抵抗しない先輩が悪い。
むしろ先輩も心のどこかでこうされることを望んでいるのでは?
とすら思っていた。

明るい場所でみる先輩の体は白くて綺麗な白い花のようだった。
お風呂場で俺は仁王立ちのまま先輩を自分の前に膝まつかせてしゃぶらせた。
「先輩口でしてください」
というと先輩は一度だけ俺を見上げて驚いた顔をしたけど、その後は無言でうつむいて恥じらいと戸惑いを浮かばせた表情で、そっと口づけしてしゃぶり始めた。
拙くてとても気持ちがよかったとはいえないけど、俺の言葉に素直に従い必死に物にしゃぶりつく先輩の表情に俺はサディステックな満足感を感じていた。
先輩を支配してるという満足感で俺はあっという間に射精した。

「ケホッ!!ケホッ!!」
口の中で出されて先輩は驚き咳き込んだが
「先輩ちゃんと飲んでください」
と言うと涙目になりながら必死に飲み下そうとしていた。
殆どタイルに溢れてしまっていたけど先輩が自分の精液を飲み干す姿をみて俺はまた満足した。

狭い湯船に入り乱暴に先輩を抱き寄せてキスする。
唇のキスはただくっつけるだけだけど舌を入れるキスだと、先輩はかすかに舌を動かして応えた。たんに、反射だったのかもしれないが。
これが内心俺を受け入れ始めているというサインにも思えた。
あくまでも表向きは拒みながらもどこか俺を受け入れてしまう彼女の心理だと思い始めていた。
悪魔的に倒錯的に竹内千枝子という女の子を自分の物にした。
そんな自分に酔っていた。

二人十分に温まっていると先輩が初めて口を開いた。
「あの・・ウラキ君・・もうすぐお母さんが帰ってくるから・・」
とても言いにくそうにでも言わないといけないという切羽詰まった感じだった。
まあ当然だろう・・この状況を説明する事は俺にも無理だ。
「分かった・・」
俺はそう言うと風呂場から上がる。
俺が脱衣所で体を拭いていると先輩が俺の背中を自分の持っていたタオルで拭き始めた。

多分母親が帰ってくる前に早く体を乾かして俺を帰したかったというのもあるかもしれない。
でも、どこか彼女の拭き方には愛情があるようにこの時の俺には感じられた。
俺はそっとまだ濡れたままの彼女の方に向き直り、できるだけ優しく抱きしめた。
やはり今度も彼女はそれにやんわりと応えるように、かすかに、抱きしめ返してきた。
目を見ると怯えた表情ではない・・でもどこか俺の心の中を伺うような目だった。
キスしようと顔を近づけると受け入れるように自然に先輩はふっと目を閉じた。
普通のキスをして俺は服を着る

「それじゃ」
俺が玄関でそう言うと
「うん・・」
と短く先輩が答える。

もう、今日で俺達の関係は終わりかもしれない・・
このまま帰ったら二度と彼女は俺の前に姿を見せないのではないか。
嫌な想像が頭をめぐってどうしてもドアノブを回せない。
しかし、時間が時間だもうすでにいつ先輩のお母さんが帰ってくるか解らない。
俺は意を決してドアをあけ外にでた。
振り返り締まるドアの向で先輩が言った。
「また明日・・・」

彼女のその言葉で俺は家に帰る事ができた。
ふと夏休み図書室で聞いた先輩の話を思い出した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「人間は許される事で生きていける。人間は生きている限り許され続けている。」 と言った偉い人が大昔にいたらしい。
誰だったかこういう言葉だったのか先輩の解釈なのか解らないが俺はまさに先輩に許されていた。

あんなにひどいことをしたのに、なんども傷つけたのに、先輩は今日もこうして俺の前で静かに本を読んでいる・・こころなしか今日の俺と先輩は、むしろ俺の方がショックを受けているように思える。
まるで昨日の事は何も無かったかのように先輩は図書室に現れた俺に、
「おはよう」と言い今もこうして穏やかな表情で大好きな本を読んでいる。

俺は勿論先輩に嫌われたい訳じゃない。
でも、もっと何か文句の一つでも言ってくれてもいいだろうと思った。
あんなに酷いことをしたんだから、もっと自分の気持ちを素直に俺にぶつけて欲しかった。
対等に遠慮なんかせずに普通のそこらへんのキツイ女の子みたいに、「変態」だとか「馬鹿」とかでもいいから、
そんなふうな事を思いながら俺は図書準備室の床の上でいつの間にか眠っていた。
昼食の後の心地よい日差しの匂いと風だった。

ふっと目をあけると
先輩が俺に寄り添うように眠っていた。
「すー・・すー・・」
可愛い寝息だった。
俺は先輩のメガネを先輩をおこさないようにしてそっと外す。
人見知りで、内気 思ったことがはっきり言えない。
頼まれると断れない・・話し相手と言えば俺か母親くらい・・
俺はこの女の子弱さにつけこんだ気がしていた。

「私も寝ちゃった・・」
優しい、のびやかな声にハッとする。
いつの間にか目を覚ました千枝子先輩が俺を見つめていた。
「メガネ返して・・」
いたずらっ子をたしなめるような優しい口調だった。
「やだ!!」
「えっ・・」
「あっ・・」
俺は先輩のメガネをポケットにしまうと、誰も入って来れないように資料室の鍵をしめてカーテンを引く。

「ウラキくん・・」
「先輩裸になって・・」
「えっ・・」
「早く!」
俺の声にビクッとなった先輩はうつむきながら微動だにしない。
「俺の事が好きなら脱げ!」
酷いことを言っている、自分でも分かっているのに止められない。
嫌われたくないのに、嫌われるようなことばかりしている。

先輩はゆっくり俺の前で少しずつセーラー服を脱いでいった。
恥ずかしそうにうつむいて…
「下着もだ」
その言葉に彼女は戸惑いは見せながらも、意を決したようにブラを・・そしてショーツを脱いだ。

それは俺の人生でも一番の幻想的な景色だったと思う。
暖かい午後の日差しが白いカーテンごしに差し込んで資料室の棚の間に立つ俺と裸の千枝子先輩を照らしている。
窓側に立つ先輩の白肌は光を反射して、まるで後光がさしているかのようだった。
綺麗だった・・綺麗すぎた。

その美しさを自分が今から汚そうとしている事を想像して、それだけで射精しそうになる痛いほどに猛り、ズボンを押し上げる。
「口でして」
「・・・はい」
俺の命令に彼女は素直に答えると、仁王立ちの俺の前に跪いてズボンを脱がしパンツを下ろしてくわえてくる。
「あっうっ・・・」
暖かい滑りが先端を包むと自分でも恥ずかしくなるほど高い声が出た。
勿論未だ技術的なことはからっきしだが、先輩の口の中は暖かくて昨日よりはるかに情熱的だった。
一生懸命に俺の猛りを覚まそうとしてくれるように尽くしてくれる。
「うっぐっ・・」
先輩の頭を掴み喉の奥に突き刺すように思わず腰を振り込む・・
先輩は苦しそうにするが逃がさない。
先輩は射精を口の中で受け止めるとゲホゲホとえずきながらも懸命に飲み込んでいく。

俺の精液と自分の唾液そして鼻水や涙で崩れていく先輩のドロドロの顔をみて、俺は射精を伴わない絶頂感に似たような快感に襲われた。
俺は先輩を壁に押しつけてお尻を突き出させると後ろから強引に犯した。
「あっ・・くっ・・」
苦悶んの表情から昨日の今日できっとまだ破瓜の痛みが残っていたのだろうが
しかし、それに反して先輩のそこは確かな潤いがあった。
俺がペニスを突き入れるたびに先輩は耐えるような声をこらえて自分の手の甲を噛んだ。
ペタペタという音二人の下半身がぶつかる音が部屋に響く。
(そういえば避妊してない・・)
今頃そのことに気がつく俺。
しかし、この状態になってはもはや途中でやめるなんてことは無理だ。

そのまま俺は先輩の中にもう一度強く突き入れて先輩の奥に射精した。
事が終わった後俺は先輩の脱いだスカートからポケットテッシュを取り出して、先輩の顔やアソコを拭いた。
先輩はその間もぐったりして床に横たわっていたが俺が自分のズボンをはきなおす頃には起き上がり、自分の服をきはじめていた。

その日はそれっきり二人とも会話らしい会話はなかった。
ただ、俺が窓際に座って外を見てる間、先輩は何も言わずに俺の隣に座っていた。

時間がきて二人図書室の鍵をしめて帰る。
何か言わねばと思うのに何も言葉が出てこない。
沢山言いたいことがあったはずなのに。
窓際に座り、隣に彼女の気配を・・視線を感じながら、沢山色んな言葉が湧いて出たのに・・結局言えないでいる。
今となっては何を言っても全部嘘にしか聞こえない気がしていた。
自分が一番自分の言葉が信じられないでいる。

そんな時だった・・・ふっと先輩が俺の顔にハンカチを当てた。
「涙・・」
俺はいつの間にか泣いていた・・
「ぐっ・・千枝子・・俺は・・お前を・・」
「うわぁあああ」
俺は先輩を抱きしめながら大声で泣いた。
まるで母親に泣きつくガキみたいだった。

そんな俺を小さい体で先輩は優しくそっと背中をポンポンとあやすようにして
「大丈夫・・わかってるよ・・」
となんども言ってくれた。

夏休み明けの下校中俺は正式に先輩に告白した。
ちゃんと付き合いたいと。
先輩は「今更何言ってるのよ、本当不器用なんだから」と笑った。

そして
「やっぱり私と一緒だね」

と続けた・・

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