同じチームの22歳清楚な新人を調教 1
2024/04/24
うちの会社は結構中途半端に大きい会社なんだが、組織が所謂非常に縦割り。
俺は中途入社で入ったんだが、基本、ある仕事を振られると後は放っておかれる。
俺がA課だとすると、A社、B社、C社の担当にされるとB課の誰それとC課のだれそれとチームを組んで、それぞれの仕事をする。例えばA課は開発、B課は営業、C課はメンテナンスみたいな感じ。
A課の中では他の人間が何をやっているのかも良く判らないし、ぶっちゃけ失敗さえしなければ殆ど報告の義務すらない。
(週報という名のそれっぽいものはあるけど誰も読んでない)
要はなんとなく上手くこなしてれば誰にもうるさい事は何も言われないという、中途入社の俺にとっては結構天国みたいな会社。
デメリットはその代り誰も教えないし導かないから付いて来れない奴は死ねというのと、失敗したら自分でリカバーしないと誰も救ってくれない事。
後、チームの相手が悪いと自分まで自爆する事。
そんな社風の割には中途採用をあまり取らないという不思議な会社で、つまり新人は付いて来れないとぞろぞろ辞めていく。
俺は中途入社で、そこら辺をある程度冷静に見れるのでなんとなく異端に見られており、縦割り会社で良くある『何やってるかあんまわからないけど失敗した話も聞かないから何となく仕事は出来る感じ』
という美味しい位置に嵌まったので5年ほどこの会社にいる。
ちなみに34歳。
そんな中、つい最近ある仕事で他の課の新人とチームを組む事になったのね。
A課 俺 B課 Aさん(俺と同じ年) C課 B(俺より年下) C(新人)
Cはまるっきり新人でBは20代中盤の男でCの教育係という状態。
うちの会社は年齢が高い人間が多いのでこう云う構成(つまり俺が一番年上)は非常に珍しい組み合わせだった。
で。B課のAさんはあまりリーダー気質ではなく、C課のBは年齢+珍しい中途入社の俺には完全にビビってる状態で仕事がスタートした。
開発営業メンテとしとく。
開発、俺 メンテ、A、営業B,Cね。(実際の仕事内容はちょっと違うけどこれが一番近い)
仕事上の絡みとしては
B,C→俺
B,C→A
俺←→A
というB,Cを頂点としたピラミッドを想像して貰えると一番近い。
更にB,CにはDという先輩がいてそのDは俺と同じ年で仲が良い。
今回の仕事の前にDがこっそり俺の所に来て
「○さん、Bの事鍛えてやって下さいよ。」「了解しました。」(中途入社なので御互い敬語)という状況。
そういう俺が完全にイニシアチブを取って良いのか悪いのか良く判らない状態で仕事がスタートした。
ちなみにそのCという新人が、入社して6ヶ月なんだがこれが結構素直で可愛い。
大阪出身で、その割りに物静かなお嬢さん風で肌とかすべすべ。顔も可愛いし、おっぱいもでかい。
会社的に男女比9.5:0.5という機会均等法?っていう会社なので結構目を付けられてる。
デブのある部門の課長が本気で口説いたとかいう噂も回ってて、
まあ、とんでもなく物珍しがられてて色んな部門の色んな奴が事あるごとに喋りかけに来てる。
Cも一人だと辛いだろうけど同じ課にもう一人新人の女の子がいて、そっちもそこそこ可愛いのでその手の男は上手く分散されてる感じ。
ちなみにちょっと想像が付かないかもしれないが、
どのくらい物珍しいかと言うと、俺は中途入社5年目にして事務以外の女の子が配属されるのを見るも初めてなレベル。
今年の6月に二人が配属されてから、まあ部署内が華やかな事華やかな事。
20代の社員らお前らそんなに喋れたのかって位。30代の社員らお前らそんなにそっちに用事あんのかって位。
因みに俺は社内では異端なのでこの仕事が始まるまでその二人との接点と言えば電話の取次ぎと朝の挨拶位。
喋った事など無し。
で、仕事が始まった訳だが始まってみるとDが言う通りBが非常に頼りなかった。
Bが決めないと進まない物事が決められないから仕事が止まる止まる。
中途入社を繰り返した身の習い性で何事も決して怒らず身を潜めて淡々と仕事をするってのが主義なんだけど、それにしても仕事が止まる。
見てるとBは決められないのではなく、何を決めていいか判らない状況。
で、このままじゃ巻き込まれるって思ったのでものの数週間で、俺がBとCに「これとこれとこれとこれを決めといてくれ。あとこれは大丈夫?」
とメールを打ちまくり、その後BとCが会議室に篭り、煮詰まると俺の席に来て話を聞き、そして物事を決めるというスタンスが出来上がった。
そしてその状況になった所で初めて気が付いたんだが、俺、もの凄い尊敬されてるのよ。
BとCに。
実際は大した事はしてない。つか普通の会社だったら当たり前の事をしてるだけなんだけど
・中途入社でミステリアス
・年上
・縦割り極まった会社なのに他部署にアドバイスしてくれる
・Dが「○さん(俺)の言う事は聞いておけ」とか言った
ここら辺が混ざったんだな。
実際の俺は縦割りの中で手の抜き方を覚え、上をあまり目指さないリーマン(しかも自覚してる)なんだが、なんか彼らの間では違うものに再生産されてた模様。
そんな中である金曜日、B、C、俺で客先に行き、終了時間と曜日的な都合から酒を飲む事になった。
上に書いた事から判るように、これはもうなんか俺にとってはすこぶる気分の良い飲み会となった。
俺のスペックは
不景気真っ只中でブラック企業入社→倒産→次もブラック→ぶちきれて退社→今の会社
な34歳。見た目は多分普通程度。
ただ、苦労の分だけ見た目は薄汚れ、細めの眼鏡、髭、スーツの上に革ジャンという会社内では珍しい格好。
身長は175で体型は痩せてる。偶に言われる例えとしてはトレインスポッティングの時のロバートカーライル(凄く良く言えば)
で、話は戻るがその飲み会。
そんな状況なので俺は神様か何かかって扱いな訳だ。(実際は全然偉くない。主任レベル)
苦労の分だけ話のネタはあるから倒産の時の話やら修羅場の話をするとそこから何の教訓を得てるんだか知らないが、頷くは感心するは年取るのも悪くねえなと初めて思う位の持ち上げっぷり。
特にBはお調子者なので飲みが進むにつれ
「俺、マジで○さん尊敬してるんすよ。色々教えてくれて。」
なんていう俺が今まで聞いた事も無い言葉を発してくれる。
俺としては
「何言ってんだよ。お前はDさんに付いて行けって。」
とかクールを装うが悪い気がする筈が無い。
で、Cに至っては俺に話しかけるのすら躊躇ってるってレベルの状況。
コップが空けば注いでくれ、俺の話に笑い、自分の話は謙遜しながら。
実際の俺はそうじゃないんだけどこいつらの目にはそう見えていない。という状況は面白いね。
で、とても気持ちの良い飲み会が終わり、当然の流れで俺がおごり。(普段なら1も2もなく割りカンだが)
で、帰りになった。
場所なんだけれど仮に新宿としておく。
俺、B、C共に仮に小田急線としておく。で、仮にBは南武線だから登戸で降りたとしよう。
で、必然的に俺、Cの二人きりになった。
時刻は夜の9時半。そこそこサラリーマンやらなんやらで混んでる小田急線。
状況が状況なのでどうしようか迷ったんだよね。普通ならしない。
でも背中を押す手があった。
「町田あたりで軽く飲んでく?」
Cは時計を見て
「あ!もうこんな時間ですね」
と本当に気付いていなかった感じ。話を盛り上げた甲斐があった。会計を払い(俺がね)バーから出る。
ここで仮に店の近くに片道2車線の大きな道路があるとして。
道路を渡らずに道沿いに右に歩けば小田急の駅だと仮定する。
道路を渡ってその先にある地下道を歩いて更に行くとJRを越えてラブホテル街に達する。
店を出てその通りまできて、バーで盛り上げに盛り上げて途中で辞めてた話を再開。
交差点の信号で立ち止まる。
Cは口に手を当てて俺の冗談に品良く笑ってる。
ここで勝負を掛けた。
「Cは意外と聞き上手だよな。もうちょっと喋りたいよな。」
「○さんの話が面白いんですよ。でも、もう時間が」(ここで初めての躊躇)
想定通り変わる信号。Cの手を取り交差点を渡る俺。
まだ意味は掴めてないC。
手は最初グーだったのが、Cは一度俺の顔を見た後、手をパーにした。
で、普通に手を握る感じになった。
交差点を渡って、右に歩けばそれでもJR方面から小田急には着く。
多分そこら辺の位置関係はCも判ってる。
でも男らしく直進。地下トンネルへ。
ここら辺でCが「あれ、○さん、駅こっちじゃないですか?」
ないですか?の言い方は大阪弁っぽくなが一番低くてそこから上がってく感じ。
飲んでる途中から大阪弁が強くなってきてそれが又可愛い。
東京人の差別意識かもしれないけど上品な子の大阪弁は凄く可愛い。
もうここまでくると無言で引っ張るしかない。
Cはあれ?って感じでついてくる。多分ここらへんでもまだ判ってない。
トンネルを出て少し歩いて左に曲がるとラブホテル街。
曲がった瞬間「あ・・・」とかCが呟く。
顔見ると「あ、○さん、ちょっと、それは、まずいです・・・。」
と引き気味。
ここが最終勝負だった。34の今だから出来たと断言する。10年前の俺は出来なかった。
立ち止まって手を離して
「大丈夫、何もしないから。ちょっとだけ喋ってこうぜ。」
と言って、ラブホテルを指差す。『大丈夫、何もしないから。』は真顔で言い切る。
手がぱたんと落ちてCの視線が揺れて俺の方見て
「嘘・・・」
とここだけ今日初めてタメ口。
「そうだね。嘘かも。でもどうする?」
手を取る。ここ重要。
「え、ええっ」
「帰るなら送る。」
と言いながら再度ラブホテル街に歩き出す。
ここで手を取ってないと帰られる。「あ、やっぱり・・・帰ります」とか言われて。
答えないのでそのまま連れて行く。釣り上げ完了。
<続く>