なんでもない話
2019/08/13
その日は嫁が大学時代に2年くらい付き合っていた、友ピコとサッカーの観戦に行っていた。
試合後、贔屓のチームの勝利に沸き祝杯をあげる。
奇声をあげつつ二軒目、三軒目はなぜかストリップだった……ある意味、観客との変な一体感はサッカーより上かも……;さらに奇声をあげる。
劇場を出ると、終電、終バス無い時間。
友ピコの家は二つ隣の市…タクシー?無理、無理、官僚じゃないしっ!「うちくるか?」
「おう!」タクシーで十分後、酔っ払いが家になだれ込むと、そこには風呂上がりで吉四六を飲む嫁‥‥;「あれぇ~?友ピコぉ~!久しぶりじゃな~い」
「おぉ、○○○!ちゃんと主婦やってるかぁ~?ちょっと老けたんじゃね~の?」
「失礼だね~!老けたは余計よ!ちゃ~んといいママやってるわよ~」久しぶりの再会に乾杯ってな感じで、嫁も楽しそうに友ピコの隣で飲んでいる。
話題が移りさっきのストリップで盛り上がった。
友ピコと二人、椅子に座ってM字開脚、指V字おっぴろげポーズをする。
それを見て、マジうけする嫁。
「マジぃ~、そんなポーズすんの?恥ずかしすぎぃ~、他人には無理ぃ~」
「でも、さすがに商売道具だな!あんなにキレイなビラビラそうは無いね!」
「だな!コイツなんて、最前列で真顔でガン見してたもんな!」
「お、おめ~もだろ~が!友ピコ!」
「マジ~そんな真剣に見たの~?二人ともシ・ネ~!」爆笑しながら怒る嫁。
「でもよ、おれの記憶では二十歳の頃の〇〇〇のもキレイだったぞ!」
「そりゃ、妄想だな!美しい思い出ってヤツだね!」
「今や出産もして、あわびどころか黒あわびだぁ~」嫁のビラビラの色で盛り上がるおれたち‥‥ゞ「ちょっとぉ~何が黒あわびよ~!言っとくけどね~私のはピンクだからねっ!ピ・ン・クッ!」完全に酔ってるね!嫁もムキになって、ピンクのビラビラを主張する‥‥;「そんなに言い張るならここにおわす、生き証人の友ピコ様に判断を委ねようじゃね~か!」嫁を焚き付けるおれ。
「望むところよ!目に物言わせてやるからっ!」女のプライドを守るため、完全に状況が見えていない嫁。
「なんか、うれしい裁判員制度に選ばれたね~!」しっかり状況を理解している友ピコ陪審員。
嫁はそそくさとパジャマとパンツを脱ぐと、椅子に座って足を開き、自分で膝裏を持っておっぴろげポーズ!「ほら、友ピコっ!近くでよく見てよっ!」友ピコはおっぴろげた嫁の前で膝をつくと、真剣な眼差しで見つめている。
「早く、そこのバカに言ってあげてよっ!昔のままだって!」友ピコはさらに顔を近付け、嫁のビラビラをしばらく凝視する。
「ちょっと、友ピコ!早くしてよっ!恥ずかしいじゃない!」見ると嫁の膣口から、透明な雫が一筋。
友ピコはふぅ~と溜め息をすると、立ち上がった。
「判決を言い渡す。」おれと嫁は目と目で火花を散らしている。
「主文、被告〇〇〇に、淫乱黒あわびの刑を言い渡す!一人の青年の美しい思い出を壊した罪は、断じて許されるものではない!」
「ぎゃははは~~」
「二人ともシ・ネ?」嫁はそそくさと服を着ると、子供が眠る部屋に消えていった