自慢の母(1)
2019/04/17
僕は14歳の春に、母と2人で知らない土地に引っ越したため
中学では転校生だった。そのためか、僕はクラスで虐めにあった。
転校生が全員そうなるわけではないだろうから、僕の性格に問題があったのかもしれない。
うちの家庭は、僕と母の2人暮らしで、
母は昼はスーパーでパート。夕方から近所のテニススクールでテニスのコーチをしていた。
そんな家庭だったので、母に心配をかけたくなくて、虐められていることなど到底言い出すことはできず、ひたすら耐える毎日だった。
ある時、母と2人で歩いていると、虐めの中心人物である村松とばったり出くわした。
村松は母を見ると、「こんにちは」と笑顔で挨拶をした。
母も「あら、村松君、こんにちは」と挨拶を交わした。
僕が??なぜ、母は村松を知っているんだ?という顔をしていると、母が
「テニスの生徒さんよ」と言った。
村松も??疑問に思ったのか「健太君は、コーチとどういう関係?」と僕に質問してきた。
僕は黙っていたが、母が「うちの息子。あ、そっか、そういえば同じ年よね。もしかして同じクラスだったの?」と答えた。
村松は、かなり驚いた表情で「えー?俺と同じ年の息子がいたんですか?信じられない。えー?」と本気で驚いている様子で
落ち着くと、「高野や庄司も同じクラスですよ」なんて答えていた。
翌日、学校へ行くと、
移動教室の移動中や、体育の時など、村松が少しだけ話しかけてくるようになった。
それでも、他のクラスメイトは、相変わらず僕を虐めていた。
いや、むしろ虐めは酷くなっていた。僕はボロ雑巾のようになりながら、家へ帰ることも度々あった。この頃には母にも虐めのことは完全にバレていた。
母は心配し学校に問い合わせたりもしたみたいだが、学校は、ほとんど対応してくれなかった。
ある時、僕がいつものように教室でチンコを丸出しにされていると、恐ろしいことに高野がハサミを持ってきて
「少し切ってみよう」と言い出した。僕は恐怖で動けなくなり、逃げられずにいると、
村松が「それは、やめとけ!」と言ってくれた。高野は村松に注意されると、すぐに引いた。
村松は地域では有名な会社の社長の息子で、何より、村松は頭が物凄く良くて、誰も逆らえなかった。
特に乱暴者の高野は、父親がその会社の従業員だったこともあり、村松に逆らうことなど有り得なかった。
村松は僕に「少しは、嫌だって抵抗しろよ。」と言ってから、みんなの前で「今日、2人でゲーセン行くか?」と誘ってくれた。
みんなの驚いた顔は今も忘れられない。僕はこの時、まさに天にも昇る気持ちだった。村松を神のように思った。
その後、誰も僕を虐めなくなり、村松と親友の様になって、2人で毎日遊ぶようになった。
明るくなった僕の様子に母はとても喜び、「村松君をうちに連れてきたら良いのに」と言うようになった。
僕は、思い切って村松をうちに誘い、母と僕と村松の3人で夕食をした。そんなことが何回か繰り返された。
ある日、突然、高野に話しかけられた。「お前の母親って、ゆずりさんなんだって?」
ゆずりというのは、母の名前だ。僕は「そうだけど」と答えた。
「あんな美人が、母親ってありえねえよ、うちの母ちゃんと同じ人間とは思えん」。
母をそういう目で見たことはなかったが、たしかに、美人なのかもしれないと思った。
高野とまともに話をするのは、これが初めてだったが、母に好感を持っているのは、すぐに分かった。
秋になって
村松と2人で、僕の家で写生大会の絵を描いていた。といっても、書いているのは村松だけだった。
村松は絵がうまく、村松の絵が学校代表になったため、少し手直しして県の方に出そうということになり
それをうちでやっていた。
ここである事件が起こってしまった。母が帰ってきて、ジュースを僕らに持ってきたのだが
村松の足に躓いてしまって、大事な絵の上に零してしまったのだ。
村松は、かなり衝撃を受けたようで、濡れた絵を怒りに任せて、ビリビリに破って捨ててしまった。
大変なことをしてしまった。僕は次の日からまた一人ぼっちになってしまった。
幸せな時間があった分、以前の環境に戻るのは地獄のようだった。
僕は同級生とはいっても、村松を尊敬し憧れていたのだ。そんな大切な友達を母のせいで失ってしまった。
僕は、何を言われても母とは口を聞かなくなった。
数日が経って、村松がまた話しかけてくれた「ゲーセン行くか」と。
絵のことを謝ると「ああ、それは、もういいよ」と許してくれた。
僕は嬉しくて嬉しくてたまらなかったが、今までは村松と2人だけで遊んでいたのに、その日は、高野や庄司も一緒だった。
僕は村松を独占したかったので少し不満だった。ゲーセンで遊んだ帰り、村松と別れて、高野と庄司の3人になった。
高野が「ゆずりさん風邪ひいてない?」と意味深なことを聞いてきた。僕が「なんで?」と聞くと。
高野は言いたくて言いたくてムズムズしている様子で
「昨日、ゆずりさん、俺達の前で、ずっと素っ裸だったんだぜ」と言い出した。僕は完全に固まってしまった。
「俺達、春にテニスコートで、初めて、ゆずりさんを見た時から、ずっと狙ってたんだよ。特に村松は、相当いかれてた。」
「ゆずりさんの美しい姿が、夢に出てくるって言ってたよw」
「あの時は、まさか、お前のようなデカイ息子がいるなんて全く想像できなかったぜ。普通に綺麗なお姉さんだと思ってたよ」
「でも、まあ、お陰で美味しい思いができるけどな。昨日は興奮したよ。」
「憧れてたゆずりさんが、俺らの目の前で、テニスウェアを脱いだんだぜ」
「おっぱいやマンコも全部見せてくれて、好きに触っていいって言うんだ」
「おっぱいが、柔らかくてさ・・」
僕は、最後まで聞かずに「嘘だ!」と叫んで、急いで家に帰った。しかし、実際に母を目の前にすると到底聞くことなんてできなかった。
翌日、僕は意を決して、村松に高野から聞いたことは本当かどうか尋ねた。
村松は、困ったような顔をして「高野め!言っちゃったか・・・」
「お前には内緒にしとこうと思ったけど、きちんと話すよ」
「俺、お前の母親、ゆずりさんのことが好きだ」
「俺みたいな奴じゃ、ゆずりさんの相手として、嫌かな?」
僕は、あまりのことに驚いて黙っていると、再度、村松は
「俺のこと嫌いか? 俺が母親と仲良くするの許せないか?」と聞いてきた。
僕は「そんなことないよ、村松のこと大好きだよ。村松なら母と仲良くしても良いと思ってる」と答えた。
村松は嬉しそうに「やはり、お前は親友だ。俺が本当に信頼できるのは、お前だけだ」と言った。
僕は、村松程の男にそんな風に思われていることが誇らしく嬉しくなった。
村松は「今日から兄弟になてくれ! ゆずりさんのこと協力してくれ!兄弟!」と言った。
僕は「分かりました!兄貴!」とふざけた言った。
村松は、「週末、別荘にゆずりさんを招待しようと思ってる。もちろん、お前も一緒ってことにする。だけど、直前で気を利かせてくれないか?」と言った。
僕は「了解!母さんのことお願いね!」と答えた。
この時の僕は、まだ知らなかった。
母は、僕のために、、、、あの時の絵の償いのために、村松の絵のヌードモデルになったのだ。
絵を描くからと呼び出され、高野、庄司の前でも全裸になった。
そして、中学生の前で肌を晒したこと、僕のこと、、、様々なことで脅迫され、
村松、高野、庄司、そしてテニススクールで母と同僚のコーチで清水という男の
玩具になっているのだ。
この時の僕は、まだ知らない。別荘で母がどんな辱めを受けるのか・・・
(つづく)