高校時代のいじめっこに嵌められた初めての彼女
2018/09/01
これは僕が大学生だった頃のお話です。
自画自賛という訳ではありませんが、僕はイケメンです。
勉強も良くできました。
しかし僕がそれまでの人生、幸せだったかというと、全くそんなことはありません。
なぜなら、僕は高校までの間、虐めにあっていたからです。
それはもう酷い虐めでした。
しかし、そんな僕にも大学では友達ができました。
入学式でたまたま隣の席だった群馬出身のA君、語学の席が隣だった茨城出身のT君などです。
僕の傷ついた心は彼らによって癒されていき、GWが明ける頃には笑顔で他人と話せるようになり、そして夏休みになる頃には彼女ができました。
これから語るのは、その彼女、優佳についてのお話です。
優佳との出会いは、まるで漫画のようでした。
4月に行われた親睦会は立食形式でした。
A君、T君が別の人達と話していたので一人でぼうっと突っ立ていると、とても可愛い子が声を掛けてくれました。
僕は何を話して良いやら分からなかったので、「は、はじめまして」と挨拶しました。
「はじめまして、じゃないですよぉ。忘れちゃいました?」
「え?」
僕は女の子の顔をまじまじと見ました。
黒目がちな目は大きすぎず、唇も厚すぎず、知的で上品な雰囲気。
少し童顔ながら整った顔立ち。
「あ!」
少ししてピンときました。
メイクをきちんとしていたので、以前と雰囲気が全く違ったため気づきませんでしたが、肩まである真っ直ぐな黒髪と色白な肌がとても印象的だったため、ようやく思い出すことができました。
彼女と初めて会ったのは受験の当日でした。
僕は、地下鉄の出口付近でキョロキョロしている優佳に声を掛けられました。
「あのぉ、すみません、道を教えてください。◯◯大学の戸山キャンパスへ行きたいのですが・・・」
彼女は青森から出てきて受験前日に新宿のホテルに1泊したのですが、地下鉄の出口を間違えてしまって、他の受験生も居なくてキョドってしまったようでした。
僕は地元出身で、たまたまその出口が自宅から受験会場までの通り道だったのですが、僕の受験会場は彼女とは別のキャンパスでした。
僕は腕時計を見ました。
(これから行って間に合うかな?)
「戸山キャンパスは少し方向が違います。僕も受験生ですので、良かったら途中まで一緒に行きますよ」
彼女は飛びっきりの可愛い笑顔で「ありがとうございます」と頷きました。
歩きながら、彼女が青森出身であること、僕と同じ学部が第一志望であることなどを話しました。
少し歩くと受験生達の波に合流できたので、「僕の受験会場は違うキャンパスだから」と言って彼女と別れました。
別れ際、彼女は、「え?違うキャンパスだったのですか?そんなぁ、どうして言ってくれなかったのですかぁ?」と少し騒いで、周囲の人達にジロっと見られたので僕は慌てて、「じゃあ頑張りましょう」と言って逃げるように立ち去りました。
そんな出来事があって、二人とも無事に合格して4月に再会を果たしたわけです。
優佳と付き合うまでの間には、優佳に数人の男が言い寄ったり、僕の方も入ったサークルで3年の先輩に言い寄られたりなど紆余曲折があって、結局、優佳から告白される形で交際がスタートしました。
優佳は地方出身者特有のお洒落さがなく、地味な恰好を好む傾向がありました。
その当時も現在と同じように丈の短いショートパンツが流行っていましたが、優佳は恥ずかしがり屋なのか、足をモロに露出するようなショートパンツを穿くのは嫌だったらしく、他の女子大生とは違って、いつも膝丈くらいのスカートかズボンを穿いていました。
しかしある時、何度目のデートだったか覚えていませんが、優佳はライトブラウンのショートパンツを穿いてきました。
太ももの上の方まで完全に露出する短いものでした。
現在のようにレギンスが流行っていなかったので、白い綺麗な脚が眩しく黒のシャツとの組み合わせも良く似合っていて、僕は見惚れてしまい、「今日の服、とてもいいね」なんて言ってしまいました。
優佳は、「勇気を振り絞っちゃった」って照れてました。
恵比寿周辺を散策して楽しい時間を過ごしましたが、広尾の方まで足を伸ばしたのがいけませんでした。
あいつらに出会ってしまったのです。
高校時代、僕を虐め抜いた村松と高野達です。
頭の悪い奴らではないのですが、高校生でありながらクラブのような場所に出入りしては酒を飲んでいるような者達でした。
彼らは僕を見つけると当然のように近寄ってきました。
奴らを前にすると、僕はトラウマから蛇に睨まれた蛙になってしまいます。
まだ16時くらいだというのに飲みに行こうと誘われました。
もちろん優佳も一緒にです。
会った時から、優佳を舐めるように見ていることにも気づいていました。
それでも僕は断れず、優佳に「どうする?」と尋ねて、選択を優佳に委ねてしまいました。
優佳は僕の様子がおかしいことに気付いたのでしょう、「少しだけなら」と了承しました。
渋谷の外れにある高校時代の同級生がバイトをしているというバーに連れて行かれました。
着いて早々に「あれやってよw」と言われ、高校時代にやらされたことがある瓶ビール一気飲みをやりました。
優佳とどこで知り合ったかなど、どうでも良いことを話しながら、優佳も僕もカクテルなどを飲まされました。
話が途切れると、再度「あれやってよw」と言われビール瓶に手を伸ばすと、「違う」と言われました。
僕はウィスキーの角瓶を口に咥えながら、横目で優佳を見ました。
不安そうな顔をする優佳に村松が、「こいつ、酒、めっちゃ強いんだよ」と言っているのを聞いたところで吐き気に耐えられなくなりトイレに駆け込みました。
どれくらいの時間トイレに籠っていたのか分かりませんが、戻ってきた僕の目に飛び込んできたものは、僕の正気を失わせる程のものでした。
あのライトブラウンのショートパンツ。
優佳のショートパンツの隙間に村松の手が潜り込んで、モゾモゾと動いていました。
「な、何やってんだよ!!」
僕は冷静ではいられず、村松に怒声を浴びせてしまいました。
「見て分かるだろ?優佳ちゃんと遊んでるんだよ」
優佳を見ると明らかに様子がおかしく、目をしっかり開けているのにぐったりしていて、村松を払いのける様子もありません。
「ふざけるな!!優佳に何をしたんだよ!!」
「こいつ、怒ってるよwどうするよ?」
「放っておいていいでしょw」
僕は優佳を連れ出そうとして、へらへらしている村松達の輪に割って入りました。
しかし、すぐに押さえ付けられてしまいました。
「無粋なことをw」
「そうそう、人の恋路を邪魔する奴は死刑だぞw」
村松は優佳のショートパンツから手を抜いて今度は胸に手を伸ばしました。
「嫌っ」と優佳の手が緩慢に動きましたが、村松がその手を払いのけるとそのままダラリと無抵抗になってしまいました。
「優佳!!大丈夫か!!」
明らかに優佳の様子がおかしく、僕は大声で叫びました。
しかし優佳は僕の方へ目を向けただけで返事はありませんでした。
「心配するな、これだよ」
粉末が入っている袋を見せられました。
「こいつ理科大の薬学部だから、ってわけじゃないけど、すぐに動けるようになるから安心しな。その前にだいぶ気持ち良くなるけどなw」
そう言いながら村松は優佳のシャツのボタンを外していきました。
「や、やめろ!!」
止めようと必死になっても二人掛かりで押さえられていて身動きができません。
「こんなカワイイ子、お前だけの彼女じゃ勿体無いよ」
そう言いながら、今度は高野が優佳の膝から太ももまで手を這わせました。
僕は喚きながら暴れました。
「多少のBGMは心地良いけど、あまり煩いのは勘弁w」
村松がそう言うと、腹と顔に衝撃を受けました。
「当然だけど、あの薬、違法な。お前が騒ぐと優佳ちゃんも困るんじゃないか?」
「将来有望、一流大学だしね」
殴られ脅されても喚き続けていた僕は、倒されて床に押し付けられ、店のバイトが近づいて来て、ダスターを僕の口の中に突っ込みました。
「肌、白いね~ツルツル。18だっけ17だっけ?」
知らない男の声が聞こえましたが、床に頬ずりさせられた状態では状況が分かりません。
ぽとっと音を立ててあのショートパンツが床に落ちました。
この時、弱い自分が情けなくて涙が出ました。
「おら!」
突然、僕は無理やり上半身を起こされました。
状況を把握できるようになりましたが、今までソファーに座っていたはずの優佳が居ませんでした。
「こっちこっちw」
村松の声がする方を見ると・・・。
「な、なんということを・・・」
優佳は一人掛けのソファーに座らされていました。
全裸に剥かれて、大きく開かされた脚が、肘掛けに乗せられていました。
村松はニヤニヤしながら優佳の両手を持って万歳のように頭上へ上げさせ、僕に見せつけるように二の腕の辺りから胸まで、ゆっくり手を這わせてから乳房を揉みました。
僕は必死に目を閉じて、首を振りまくり、虚しい抵抗をするだけでした。
村松、高野、中原と、次々に優佳を嬲り者にしました。
散々弄んだ後で村松達は、「優佳ちゃんは送ってあげよう」と言って車で出ていきました。
僕は一人店に残され、ただ呆然としていました。
その日以降、優佳が僕に話し掛けることはありませんでした。
村松と付き合ったという話も聞きませんでしたが、時々会っていたようです。