ひと晩中、中出しされた妻[第5話]
2018/05/24
翌日は土曜日でした。
昼すぎまで寝て、起きても暇な一日です。
しかし、2人でいると、ぎこちない雰囲気です。
昨日の朝は逃げるように出勤してしまい、遅くに酔った振りまでして帰宅したので、妻の告白、そして私の告白の後、正気で向き合うのはほぼ初めてです。
ついつい、昨夜の妻を思い出して興奮したり、妻の話の中の西脇を思い出して胸が苦しくなったりと感情が入り乱れては、無口になってしまいます。
明るくあっけらかんと、出来ないのが弱いところでもあります。
新聞を読みながら、妻の方を窺います。
椅子に座ってテレビのゴルフ中継を眺めています。
ピチピチに締まったジーンズの腿やお尻が妙に気になってしまいます。
脚は閉じているもののその股の間にある性器のことを考えてしまいます。
私以外の男に徹底的に開かれたその性器・・・。
浮気の中出し精液を私に舐めさせたいというその性欲・・・。
知らず知らずのうちに勃起が蘇ってきます。
「たーくん、お昼どうする?」
「どこか行く?」
「作ってもいいわよ」
「なんかあったっけ?」
「簡単なのでいい?」
「いいよー何でも」
「そう・・」
こんな会話をしていても、妻のTシャツを膨らませる乳房が艶かしく思えてしまいます。
ブラをしていないでいるのは家では珍しくもないのですが、もう気になって仕方がありません。
ただ結婚前に一回浮気をしたというともすると忘れていた意識から、他の男の巨根でメチャクチャにされたことのある肉体なのだと、改めて再認識する事が、日常の中にいる妻を、激しく性的なものに変えました。
ちょっとした仕草・・例えば少し屈んで床のものを取るだけで、立ちバックで西脇に犯されているときの妻を想像してしまいます。
少し伸びをして胸を張る仕草も、西脇の太いモノをめり込まされて、絶頂を繰り返したときはこんな風に背中を反らせたのだろうかと、妄想が膨らみます。
コップの水を飲むその唇は、かつて巨根を咥え込んで、精液を注がれたのです。
しかし、妻はそんな妄想ではなく現実の記憶として西脇とのセックスを抱えたまま、私と長い間生活してきたのです。
私の心の中など分からないかも知れません。
同時に私にも妻の心の中は分かりません。
もやもやとした欲望や、不安の気持ちが押さえきれなくなります。
どういう風に自分の気持ちを伝えたらいいのか、分からないままでしたが、思い切って切り出してみました。
「昨日の・・みたいの、変かな・・」
「え?」
「昨日とか一昨日の、エッチだった」
テレビから目を離してこちらを向きます。
「たーくんも話してすっきりしたでしょ?」
自分の浮気ではなく私の寝取られ願望のことを言います。
首をかしげて微笑みます。
少しイタズラな感じです。
『もうあなたの嫉妬心で乱れた興奮を知っているわよ』という笑顔です。
昨日妻に何度も『変態君』と言われた事が気になっていました。
本当に変態だと蔑まれているのではないか・・・。
「美歩、嫌じゃない?」
「うん。ああいうの、結構いいかも。エッチよね。たーくん沢山出したし・・・ね?」
「うん、全部出た・・・」
「あんなに出たの初めてじゃない?」
「そうかも。美歩もいけた?」
「気持ち良かったよー」
「よかったー」
「ああいうの、またしたいの?」
「美歩は?」
「いいわよ」
「美歩は、そんなにしたい訳じゃないの?」
「たーくんが興奮するならいいけど」
「美歩は興奮しないの?」
「するわよ・・・」
妻の気持ちが分かる気がしました。
過去の浮気の詳細を話してしまうのは、すっきりしたのでしょう。
とても他人には言えないようなマゾな性癖や巨根願望も話してくれました。
私を嫉妬させるのは興奮するし、それなりなのかも知れません。
私には刺激が強すぎる妻の淫らな過去は、私にとっては新鮮な驚きですらありました。
しかし妻にとっては古い記憶を蘇らせるだけで、新しいものは何もないのです。
妻はいくら過去の話をしても、巨根に貫かれたその感覚は得られないのです。
膣をはち切れんばかりに押し広げた巨根の記憶で欲情したとしても、代わりに目の前にあるのは、私の慣れ親しんだ、小さなものなのです。
妻はそんな過去を語りながら、現実に得ることの出来るセックスが貧弱であることで、みじめにすら感じていたとしても、理不尽とは言えないかも知れません。
しかし、そのことには、触れずにおきました。
気になってしまったことを聞いてみたくなりました。
浮気をしたのも、激しいセックスで私とするより気持ち良くなったのも分かったのです。
傷付きますが、昔のことです。
ただ、何故わざわざ、あいつが見ているわけでもない、ホテルに入ってまで、西脇の言いつけ通りに、シャワーも浴びずに汚れた肉体を私に舐めさせたりしたのか。
私を辱めることを敢えてしたかったのでしょうか?
たぶんそうかも知れません。
しかし、何より私の中で引っかかっていたのは、昨日私の中で生じた疑いの心です。
そんな私に想像も付かないような、淫らで侮辱的な行為を、急にしたくなるはずがない。
あの日の前からあいつと出来ていたのではないか、たった一回あの日にやられたのではないのではないか、という疑いです。
何ヶ月も前から私に隠れて会い、調教のようなセックスをされ、淫乱な肉体にされていたのではないか?
だからその日あんなに卑猥で侮辱的なことを私に対してすら行ったのではないか?
疑い出すと、すぐに、ほとんど確信のようになってしまいます。
「ねえ一つさ・・聞きたいんだけど」
「なーに?」
テーブルに肘を突いたまま顔を手に載せて、首を傾けます。
「ゴメン、こんなのにこだわって・・変なんだけど・・・」
「え、なあに?」
「・・あいつに言われてたから、あんなことしたの?」
「あんなことって?」
「・・シャワー浴びないの」
「それは、ごめんね。・・・だけど、まだそんなのにこだわってるの?」
「だって・・」
「言った通りよ、そうしてみたかったのよ」
「あいつのとこで、シャワーさせて貰えなかったのは、しょうがないけど・・。僕とホテルに入ってからだってお風呂入れたのに・・」
「それが気になるの?」
「気になるっていうか・・」
「納得できない?」
「うん・・」
「美歩がそんなことしたがってたっていうことが想像できないってこと?」
「そう・・」
「どうして欲しいの?説明すればいいの?」
「・・・」
「西脇君に言われてたからっていうのは本当よ」
テレビを消してダイニングテーブルを離れ私の反対側のソファーに来ました。
長い脚を見せつけるようにジーンズの脚を組みます。
静かな午後です。
その分だけ緊張が高まります。
どう切り出したらいいのか分かりませんでした。
「・・・」
「たーくん、これもう始まってるの?」
「始まってるって?」
「エッチ・・・」
「・・・」
「そういう話もっと聞きたいの?」
「・・ちが・・・」
「立ってるし・・ね?」
まだ寝間着の私の股間を指差して言います。
少し意地の悪いような、微笑みです。
いつの間にか、テントが張って丸見えでした。
プレイのつもりではなかったのに、気付かないうちにもう勃起してしまっていました。
西脇という言葉を妻が口にするだけで私の欲望のスイッチが押されてしまうのです。
「そうじゃなくて・・・」
「じゃあ、たーくん、怒ってるの?」
首をかしげて媚びるように少し甘えるように聞きます。
視線は私の目と股間を見比べながら、私の反応を操るみたいです。
「そうじゃないけど。だけど、美歩が・・・」
「傷付いてるの?」
眉をひそめて、さも同情するかのような困った表情をして見せます。
「うん、たぶん・・・」
「しょうがなかったのよ、分かって」
「どうして・・・」
「・・どうしてって・・昨日のじゃ分からなかったの?」
「だってホテルだったら、別にあいつが見てる訳じゃないのに・・ひどくない?」
「今思うとそうだけど、あの時は、しょうがなかったのよ」
「わかんない・・僕とする前にシャワー入ればいいじゃない・・」
「そういうんじゃないの・・」
「そういうって・・・わかんない・・・。ほんとは・・・美歩、あいつと・・もっと前から・・。されてたんでしょ・・・」
「・・・違う」
「だけど、一回泊まっただけで、あんなこと・・」
「あの日が初めて」
「じゃあどうして・・・」
「詳しく言えば分かるの?」
「言いたくなければ・・いいけど・・」
「・・・」
「・・・」
「・・いいわ・・・」
妻の表情には割り切ったようなものを感じました。
私に小悪魔的な微笑みを見せることも、眉をひそめて媚びてみることもありません。
『もういい、話して壊れる夫婦関係ならもういいや・・・』
そんな感じです。
「別に・・もし・・」
「いいのよ、全部、言うから」
「・・・」
「そういうふうにされたの。私がしたくなってたの。西脇君がしろって言うこと」
「だって、初めてなのにそんなになるって・・」
「あの時が初めてだったのに、そういう体にされたの」
「・・・」
「・・・分からないんでしょ・・そういうの・・そうよね・・。私が悪いのかも知れない・・まだ言ってないことあるから」
ため息を一つつくと、体をソファーに沈めます。
組んでいた脚を下ろし、太腿を閉じずに男のように開いたままにし…