卓球部の後輩が同性の美少年に恋をした

2018/01/25

主な登場人物紹介。
ボブ…スレ主。
当時中3、卓球部の副部長。
ホモ…当時中2。
卓球部の後輩。
ちなみに、諸事情により自分はホモの恋愛対象にはならなかった。
勝手に語っていく。
こういうスレで語られる同性愛者の男性っていわゆるガチムチ系が多い気がするんだけど、
ホモは違った。
ひとことで表すなら、片山祐輔容疑者の劣化版みたいな容姿。
彼のお肌をもっと荒れさせて、太らせて、汗をかかせて臭いを加えた感じ。
中2で既に並みのおっさん以上の見た目であった彼は、案の定女子からは嫌われていた。
でも性格はそれ以上だった。
努力はしないが認められたい、自分を無条件に認めない奴は悪者!と言う感じだった。
部活中にアドバイスをくれた上級生に対し「否定された!最低な奴だ!」とキレて
周囲に悪口を吹聴することが多かった。
耳を傾ける者はいなかったけれど。
そんなこんなでホモには女友達はおろか男の友達すらもいなかったのだけど、
何故かボブはホモから慕われていた。
今思えば、副部長として部員全員に、もちろんホモにも分け隔てなく接していたのが
嬉しかったんだと思う。
そんなボブはホモからメールで相談を受けるようになる。
主な内容は、友達がいない、部活で孤立している…など。
どれも「自業自得だろ」と思うような内容ばかりだったけど、
なんだかホモが哀れに思えて親身になって相談に乗っていた。
生徒数の少ない中学だったからか、うちの中学は男女関係なくみんな仲が良かった。
そんな中で例外的に友達もおらず、先輩であるボブにすがってくるホモを
突き放すことが出来なかった。
ボブは相談に乗るうちに、ホモが根っからの嫌な奴ではないことがわかってきた。
話を聞く限り、
・容姿のことが原因で一部の人間から冷たい扱いを受ける
・性格が荒んで周囲に対して態度が悪くなる
・仲良くしてくれていた人達もそのせいで離れていく
・性格が荒んで(繰り返し)
の悪循環だった。
ボブはホモの力になってやりたいと思った。
周囲に対するホモの態度が少しずつ改善されていけば、周囲もまたホモを
受け入れてくれるのではないかと考えたのだ。
力になると言っても、ホモの話をよく聞いて簡単なアドバイスをするくらいしか
出来なかったが。
ちなみにボブカットだからボブなの?ボブサップ似だからボブなの?
そこらのイメージほしい。
参考までに、前述した「上級生のアドバイスを必要以上に悪意的に
受け取ってしまう」について。
ホモは自分を否定されることにかなりの恐怖を感じていたらしく、
「○○の動きは出来ているが××の動きが間違っているので、こう直した方がいい」
というアドバイスも、
「××が間違っている」
とう部分だけが頭に強く残り、否定された!と感じ暴走してしまったようだった。
そのことに関しては、
きちんと最初から最後まで人の話を聞け、そもそもホモのことを
考えてるからこそ直すべき点も指摘してくれているんだぞ、
と言って聞かせることでホモも理解してくれて、きちんとアドバイスを
聞き入れるようになった。
>>15
言い忘れてたけど、ボブカットの女なのでボブにしました。
女なのに相手ホモ?
百合スレ?ホモスレ?ホモの態度が少しずつ改善されていったことで、だんだんと友達も増えてきていた。
相変わらず容姿について聞こえるように悪口を言う輩もいたが、
自分を理解してくれる友達を得たホモは細かいことは気にしなくなった。
同級生の友達ができて笑顔が増え、部活も積極的に練習して上達し、
ボブは「そろそろ自分の出番は終わりかな」などと少し寂しくも感じていた。
が、これで終わりではなかった。
>>18
ボブ(自分)は展開を一番近くで見てたってだけの傍観者なんだ。
ホモのターゲットとなる男はこの後別に登場する。
ホモに友達が出来てから数か月後。
しばらく交流の無かったホモから、メールが届いた。
「好きな人が出来ました」
と。
久しぶりの連絡であったこととメールの内容に驚きつつも、
あんなに荒んでいたホモも年頃の男の子なんだなぁと思うと少し感慨深いものがあった。
ホモの初恋を、全力で応援してやろうと思った。
「よかったね。相手はどんな人?」
というメールに対し
「卓球部1年の隆ちゃんです」
と返ってくるまでは。
隆ちゃんのことはボブもよく知っていた。
それどころか、隆ちゃんは部活を超えたちょっとした有名人だった。
上級生や同性でもハッとするほどの美少年だったからだ。
その美しさは全盛期の神木隆之介に匹敵…いやそれ以上。
性格も良くて明るくて卓球の練習も頑張るし、非の打ちどころがない。
当初のホモとは真逆の立場にいる男の子。
ホモはそんな隆ちゃんを好きになったというのだ。
「ホモはホモだったのか…」
(変な日本語だけど)と衝撃を受けたが、
とりあえず聞き役に徹することにした。
ボブの複雑な心境をよそに、隆ちゃんについて語り出すホモ。
隆ちゃんは、自分が周囲から嫌われてた時も明るく挨拶してくれてたんです
キラキラ輝くあの笑顔で「こんにちはホモ先輩!」って…
卓球してる姿も眩しくて…
可愛いし性格も良いし隆ちゃん大好きです。
隆ちゃんのこと考えると胸が苦しくてたまらないんです。
隆ちゃん、隆ちゃん隆ちゃん隆ちゃん…ボブ相手であるにもかかわらず、途中から隆ちゃんに語りかけるような
メール内容になってきたので「あれ?」と思い始めた。
隆ちゃんに語りかけるにしても「隆ちゃん隆ちゃん隆ちゃん…」は正直ないと思ったが。
未知の衝撃に耐えつつも頭をフル回転させた結果、
「この恋は応援できない」
とボブは判断した。
ボブは出来るだけやわらかい言葉を選びつつ、ホモを説得しようとした。
まず初めに、申し訳ないがホモの恋を応援することは出来ない。
厳しいことを言うようだが同性愛はまだまだマイノリティだし、理解も得られにくい。
つい1年前まで小学生だった隆ちゃんならなおさらだ。
先輩、しかも同性からアプローチなんてされたら困ってしまうだろう。
ホモの隆ちゃんへの気持ちはよくわかったが、それは心にしまってあくまで
「先輩」として隆ちゃんに接した方がいい。
こんな感じのことを少しずつ話したと思う。
ホモの返信は「はい」
「そうですか」
「わかりました」と、隆ちゃんへの愛を
語っていた時とはうって変わって言葉が少なくなっていった。
その日は「ありがとうございました。ではおやすみなさい」と感情のこもってない
メールを最後にお開きとなった。
ホモにとって辛いことを言い過ぎたかなとは思ったが、変に気休めを言うより
ずっと良いと自分に言い聞かせた。
隆ちゃんに対するアプローチを実行して引かれるよりは、ボブ自身が
悪者っぽくなっても今のうちに芽を摘んでおくべきだ、と。
何より先輩からホモ告白なんてされたら、隆ちゃんが怯えて卓球部を
辞めてしまうかもしれないと言う不安が大きかった。
自分がしたことは間違ってない、でもホモの話だけでも親身になって聞いてあげよう…
そんなことを考えつつその日は眠りに就いた。

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